2024/05/11(土) - 23:43
ツール・ド・熊野第2ステージは、残り500mまでに全ての逃げが吸収されてのスプリント勝負となり、ベンジャミ・プラデス(VC福岡)が優勝。岡篤志(JCLチーム右京)が個人総合首位となった。
ツール・ド・熊野第2ステージは、期間中唯一の三重県でのレース。「日本の棚田百選」に選ばれる丸山千枚田を登るツール・ド・熊野を象徴するステージだ。
今年はコースが変更され、丸山千枚田を含む1周17.2kmの周回部分が新たに設定された。ここを4周回するため、2級山岳が設定される丸山千枚田を4回登ることになる。従来1級山岳に指定されていた札立峠が無くなったとは言え、登りと下りが繰り返されるハードなステージであることに変わりはない。加えて、フィニッシュは3級山岳に指定される登りフィニッシュとなり、ボーナスタイムが与えられない代わりにタイム差を取られることになる。
第1ステージ同様、朝から晴れて気温が上昇する中パレードスタート。周回部分を控えてか、リアルスタート後にアタックが散発するものの集団は大きく崩れることなく進む。
山岳賞ジャージを着た小林海(マトリックスパワータグ)は、第2ステージでも山岳ポイントを獲りに動いた。4回ある山岳賞のうち、1回目と2回目を連続して1位通過。3回目は2位通過となるものの、4回目はクドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア)と共に丸山千枚田の中腹から先行して1位通過。計39ポイントとして、明日の第3ステージを完走すれば小林の山岳賞が確定することになった。
その4回目の山岳賞に向けて先行した小林とゲブレメディンは、その後も後続に40秒前後の差をつけて先行。30名ほどになっていた集団はさらに10名ほどまで絞られ、JCLチーム右京を中心に先行する2名を追走する。周回部分の短い登りと下りが繰り返される区間に入ると、ゲブレメディンがアタックして小林を切り離しにかかる。昨年までEFエデュケーション・イージーポストに所属していたゲブレメディンは下りのスピードをもってさらに小林との差を広げ、30秒以上のリードをもって残り15kmを過ぎる。
一方、遅れた小林は後方から追走してきたベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)と合流。さらに岡篤志、山本大喜らJCLチーム右京を中心に追走してきた集団が吸収し、単独先行するゲブレメディンとの差を縮めていく。
残り10kmを切ったところで、追走集団はゲブレメディンを吸収。そのカウンターで山本大喜が飛び出し、10秒前後の差を維持して単独先行する。しかし残り500mで追走集団に捕まり、残り100mの登りスプリント勝負へ。
先頭で姿を現したのはベンジャミ・プラデス(VC福岡)。追従するレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)とライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)を引き離し、最後は後ろを確認してからガッツポーズを決める余裕を見せて優勝。マトリックスパワータグに所属していた2015年以来9年ぶりに熊野の地で勝利を挙げた。
リーダージャージを着たジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ)は9分近く遅れてフィニッシュ。この結果、4位に入った岡が個人総合首位となった。
第2ステージ優勝 ベンジャミ・プラデス コメント
「とてもハードな1日だった。調子は良くなかったけれど、終盤に逃げを捕まえるために数チームがコントロールしてくれたおかげで、最後のスプリントで勝つことができた。9年ぶりに熊野で勝てて嬉しい。首位になった岡篤志のチームはとても強いから、明日の最終ステージで逆転総合優勝するのは難しいと思う。まずは今の順位を維持し、可能性があるならチャレンジしたい」
個人総合首位 岡篤志 コメント
「昨日の第1ステージで総合2位になって、チームとしては(山本)大喜が3位、小石(祐馬)さんが4位になっていて、今日は多分リーダーのジョン・カーターが遅れるだろうと予想していたので、まずは集団から遅れずにフィニッシュすることを目標に、ステージ優勝を狙っていた。終盤はクドゥス(・メルハウィ・ゲブレメディン)選手が1人で行って、強いのはわかっていたけれど1人なら大丈夫と思っていた。でも他のチームが協調してくれなくて自分と小石さんで牽引して捕まえ、カウンターで大喜がアタックしたけれど捕まってしまった。追走で脚を使った状態でスプリントしたが、ベンジャミ(・プラデス)に獲られてしまった。
明日は総合首位を守るためのコントロールは厳しくなりそうだけれど、枚数(=人数)はいるし、大喜と小石さんもタイム差は近いので、誰が勝っても良い状況なので、パニックにならないように対処できるようにしたい。昨年は総合優勝したとは言え、大喜のパンクで譲り受けたようなもので心から喜べなかったので、今年はみんなで笑って終われるようにしたい」
ツール・ド・熊野第2ステージは、期間中唯一の三重県でのレース。「日本の棚田百選」に選ばれる丸山千枚田を登るツール・ド・熊野を象徴するステージだ。
今年はコースが変更され、丸山千枚田を含む1周17.2kmの周回部分が新たに設定された。ここを4周回するため、2級山岳が設定される丸山千枚田を4回登ることになる。従来1級山岳に指定されていた札立峠が無くなったとは言え、登りと下りが繰り返されるハードなステージであることに変わりはない。加えて、フィニッシュは3級山岳に指定される登りフィニッシュとなり、ボーナスタイムが与えられない代わりにタイム差を取られることになる。
第1ステージ同様、朝から晴れて気温が上昇する中パレードスタート。周回部分を控えてか、リアルスタート後にアタックが散発するものの集団は大きく崩れることなく進む。
山岳賞ジャージを着た小林海(マトリックスパワータグ)は、第2ステージでも山岳ポイントを獲りに動いた。4回ある山岳賞のうち、1回目と2回目を連続して1位通過。3回目は2位通過となるものの、4回目はクドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア)と共に丸山千枚田の中腹から先行して1位通過。計39ポイントとして、明日の第3ステージを完走すれば小林の山岳賞が確定することになった。
その4回目の山岳賞に向けて先行した小林とゲブレメディンは、その後も後続に40秒前後の差をつけて先行。30名ほどになっていた集団はさらに10名ほどまで絞られ、JCLチーム右京を中心に先行する2名を追走する。周回部分の短い登りと下りが繰り返される区間に入ると、ゲブレメディンがアタックして小林を切り離しにかかる。昨年までEFエデュケーション・イージーポストに所属していたゲブレメディンは下りのスピードをもってさらに小林との差を広げ、30秒以上のリードをもって残り15kmを過ぎる。
一方、遅れた小林は後方から追走してきたベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)と合流。さらに岡篤志、山本大喜らJCLチーム右京を中心に追走してきた集団が吸収し、単独先行するゲブレメディンとの差を縮めていく。
残り10kmを切ったところで、追走集団はゲブレメディンを吸収。そのカウンターで山本大喜が飛び出し、10秒前後の差を維持して単独先行する。しかし残り500mで追走集団に捕まり、残り100mの登りスプリント勝負へ。
先頭で姿を現したのはベンジャミ・プラデス(VC福岡)。追従するレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)とライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)を引き離し、最後は後ろを確認してからガッツポーズを決める余裕を見せて優勝。マトリックスパワータグに所属していた2015年以来9年ぶりに熊野の地で勝利を挙げた。
リーダージャージを着たジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ)は9分近く遅れてフィニッシュ。この結果、4位に入った岡が個人総合首位となった。
第2ステージ優勝 ベンジャミ・プラデス コメント
「とてもハードな1日だった。調子は良くなかったけれど、終盤に逃げを捕まえるために数チームがコントロールしてくれたおかげで、最後のスプリントで勝つことができた。9年ぶりに熊野で勝てて嬉しい。首位になった岡篤志のチームはとても強いから、明日の最終ステージで逆転総合優勝するのは難しいと思う。まずは今の順位を維持し、可能性があるならチャレンジしたい」
個人総合首位 岡篤志 コメント
「昨日の第1ステージで総合2位になって、チームとしては(山本)大喜が3位、小石(祐馬)さんが4位になっていて、今日は多分リーダーのジョン・カーターが遅れるだろうと予想していたので、まずは集団から遅れずにフィニッシュすることを目標に、ステージ優勝を狙っていた。終盤はクドゥス(・メルハウィ・ゲブレメディン)選手が1人で行って、強いのはわかっていたけれど1人なら大丈夫と思っていた。でも他のチームが協調してくれなくて自分と小石さんで牽引して捕まえ、カウンターで大喜がアタックしたけれど捕まってしまった。追走で脚を使った状態でスプリントしたが、ベンジャミ(・プラデス)に獲られてしまった。
明日は総合首位を守るためのコントロールは厳しくなりそうだけれど、枚数(=人数)はいるし、大喜と小石さんもタイム差は近いので、誰が勝っても良い状況なので、パニックにならないように対処できるようにしたい。昨年は総合優勝したとは言え、大喜のパンクで譲り受けたようなもので心から喜べなかったので、今年はみんなで笑って終われるようにしたい」
ツール・ド・熊野 第2ステージ結果(107.7km)
1位 | ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) | 2時間44分39秒 |
2位 | レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ) | +0秒 |
3位 | ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | |
4位 | 岡 篤志 (JCLチーム右京) | |
5位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | |
6位 | アナトリー・ブディアク (アナトリー・ブディアグ、ウクライナ) | |
7位 | ルーベン・アコスタ (宇都宮ブリッツェン、コロンビア) | |
8位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス (マトリックスパワータグ、スペイン) | |
9位 | ドリュー・モレ (キナンレーシングチーム、オーストラリア) | |
10位 | 石上優大 (愛三工業レーシングチーム) | |
個人総合成績 第2ステージ終了時 | ||
1位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 5時間39分35秒 |
2位 | 山本大喜(JCLチーム右京) | +5秒 |
3位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | +6秒 |
4位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +7秒 |
5位 | ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) | |
6位 | ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | |
ポイント賞 第2ステージ終了時 | ||
1位 | ジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ) | 26p |
2位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 25p |
3位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | 19p |
山岳賞 | ||
1位 | 小林 海(マトリックスパワータグ) | 39p |
2位 | ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) | 20p |
3位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | 9p |
チーム総合成績 第2ステージ終了時 | ||
1位 | チーム右京 | 16時間59分12秒 |
2位 | マトリックスパワータグ | +0秒 |
3位 | 宇都宮ブリッツェン | +7秒 |
text&photo:Satoru Kato
Amazon.co.jp
匠の化粧筆コスメ堂 熊野筆 メイクブラシセット スターターセットプラス (メイクブラシ5本 ブラシケース付き) ブラック S505-C04K
匠の化粧筆コスメ堂 cosmedo
¥6,980 (¥6,980 / 個)