2023/10/02(月) - 16:10
ワールドチームを中心に豪華メンバーが集ったクロ・レースが閉幕。2019年にマトリックスパワータグに所属したオールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA)が5日目を制し、総合優勝に輝いた。
前半戦のレースレポートはこちらから。
第4ステージ
クロアチアで開催されたクロ・レース(UCI2.1)は後半戦に突入し、9月29日から10月1日にかけて第4〜6ステージが行われた。大会4日目の舞台となったのはクルク島を出発し、山岳地帯を越えてラビンに至る191km。コース中盤に超級山岳が登場し、その後も1級、3級、2級山岳を登坂。フィニッシュ地点は3級山岳(距離1.8km/平均5.8%)の頂上にある。
クイーンステージであるこの日はヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)ら3名が逃げを打つ。一方のメイン集団はエディ・ダンバー(アイルランド)で総合を狙うジェイコ・アルウラーがコントロール。その後逃げを引き戻したプロトンはひと塊のまま最終山岳に突入した。
マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)がイーサン・ヘイター(イギリス)のためにペースを作り、集団中央からマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が残り150mで先頭に出る。ヘイターが伸び悩むなか、身体を左右に揺らしながら登坂するモホリッチが勝利。シェフィールドが2位に入り、モホリッチに食らいついたオールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA)が3位でフィニッシュした。
第5ステージ
大会5日目はスタート直後に登坂距離19.1km(平均4.9%)の1級山岳を越え、そこから緩やかに下りながらフィニッシュを目指す189km。地元クロアチア出身のフラン・ミホリェヴィッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)が逃げたものの、スプリントに持ち込みたいウノエックス・プロサイクリングチームがタイトなコントロールを披露。ミホリェヴィッチを吸収したプロトンは集団スプリントへ。
イネオスのリードアウトが後ろに下がり、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が意図せず先頭に出る。仕方なくクリストフがスプリントを開始し、その背後につけていたアウラールが残り100mで先頭に出る。そしてアウラールのトップスピードにはクリストフやヘイターが敵わず、アウラールが勝利を手に入れた。
第6ステージ
クロ・レース最終日は平坦路で争われ、勝負は今大会5度目の集団スプリントで決着した。この日もイネオスが集団前方でトレインを組むなか、最終ストレートに突入した残り200mで、先頭から2番手につけていた総合リーダージャージのアウラールが他の選手と接触し、落車した。
その影響を受けなかったクリストフが先んじてスプリントを開始し、その背後からキャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)が飛び出す。更に大外からトレイニー(研修生)としてUAEチームエミレーツにも所属するガル・グリバー(スロベニア、アドリア・モビル)が追い上げるも、他を圧倒する速度を見せたスチュアートが勝利した。
スチュアートは東京五輪でトラック競技のオムニアムで銀メダルを獲得した25歳。昨年ロードでプロデビューを果たし、手に入れたプロ初勝利を「1週間ステージ優勝を狙い続け、最終日に手に入れることができた。素晴らしい結果だし、クロアチアという地で最高の締めくくりができた」と喜んだ。
そしてフィニッシュ手前で落車したことにより、徒歩でフィニッシュすることになったアウラールが総合優勝に輝いた。マトリックスパワータグに所属していた2019年にはツール・ド・熊野で総合優勝を挙げるなど、日本人ファンにも馴染み深いアウラール。「このような形の終わり方にはなったものの、総合優勝することができて誇りに思う。チームやスタッフが僕にサポートと自信を与えてくれたおかげだ」と語った。
前半戦のレースレポートはこちらから。
第4ステージ
クロアチアで開催されたクロ・レース(UCI2.1)は後半戦に突入し、9月29日から10月1日にかけて第4〜6ステージが行われた。大会4日目の舞台となったのはクルク島を出発し、山岳地帯を越えてラビンに至る191km。コース中盤に超級山岳が登場し、その後も1級、3級、2級山岳を登坂。フィニッシュ地点は3級山岳(距離1.8km/平均5.8%)の頂上にある。
クイーンステージであるこの日はヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)ら3名が逃げを打つ。一方のメイン集団はエディ・ダンバー(アイルランド)で総合を狙うジェイコ・アルウラーがコントロール。その後逃げを引き戻したプロトンはひと塊のまま最終山岳に突入した。
マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)がイーサン・ヘイター(イギリス)のためにペースを作り、集団中央からマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が残り150mで先頭に出る。ヘイターが伸び悩むなか、身体を左右に揺らしながら登坂するモホリッチが勝利。シェフィールドが2位に入り、モホリッチに食らいついたオールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA)が3位でフィニッシュした。
第5ステージ
大会5日目はスタート直後に登坂距離19.1km(平均4.9%)の1級山岳を越え、そこから緩やかに下りながらフィニッシュを目指す189km。地元クロアチア出身のフラン・ミホリェヴィッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)が逃げたものの、スプリントに持ち込みたいウノエックス・プロサイクリングチームがタイトなコントロールを披露。ミホリェヴィッチを吸収したプロトンは集団スプリントへ。
イネオスのリードアウトが後ろに下がり、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が意図せず先頭に出る。仕方なくクリストフがスプリントを開始し、その背後につけていたアウラールが残り100mで先頭に出る。そしてアウラールのトップスピードにはクリストフやヘイターが敵わず、アウラールが勝利を手に入れた。
第6ステージ
クロ・レース最終日は平坦路で争われ、勝負は今大会5度目の集団スプリントで決着した。この日もイネオスが集団前方でトレインを組むなか、最終ストレートに突入した残り200mで、先頭から2番手につけていた総合リーダージャージのアウラールが他の選手と接触し、落車した。
その影響を受けなかったクリストフが先んじてスプリントを開始し、その背後からキャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)が飛び出す。更に大外からトレイニー(研修生)としてUAEチームエミレーツにも所属するガル・グリバー(スロベニア、アドリア・モビル)が追い上げるも、他を圧倒する速度を見せたスチュアートが勝利した。
スチュアートは東京五輪でトラック競技のオムニアムで銀メダルを獲得した25歳。昨年ロードでプロデビューを果たし、手に入れたプロ初勝利を「1週間ステージ優勝を狙い続け、最終日に手に入れることができた。素晴らしい結果だし、クロアチアという地で最高の締めくくりができた」と喜んだ。
そしてフィニッシュ手前で落車したことにより、徒歩でフィニッシュすることになったアウラールが総合優勝に輝いた。マトリックスパワータグに所属していた2019年にはツール・ド・熊野で総合優勝を挙げるなど、日本人ファンにも馴染み深いアウラール。「このような形の終わり方にはなったものの、総合優勝することができて誇りに思う。チームやスタッフが僕にサポートと自信を与えてくれたおかげだ」と語った。
第4ステージ結果
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 4:48:19 |
2位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) |
第5ステージ結果
1位 | オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) | 4:34:17 |
2位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
第6ステージ結果
1位 | キャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー) | 3:17:49 |
2位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
3位 | ガル・グリバー(スロベニア、アドリア・モビル) |
個人総合成績
1位 | オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) | 22:59:38 |
2位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | +0:03 |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:07 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
山岳賞 | ヨナス・ラップ(ドイツ、チーム・リンコウ・アドヴァリックス) |
ヤングライダー賞 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | ウノエックス・プロサイクリングチーム |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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