2023/08/21(月) - 18:19
8月20日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたシマノ鈴鹿ロードレースクラシック。激しいアタック合戦の中から逃げが決まるも、最終局面で集団は1つになり、沢田桂太郎がゴールスプリントを僅差で制した。2位には黒枝咲哉が入り、スパークルおおいたレーシングチームが1、2フィニッシュを決めた。
8月19~20日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された国内最大のロードレースイベント「シマノ鈴鹿ロード」。大会の大トリである最高峰クラスの「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」に国内トップレーサーたち、138名が集結した。
セレモニーが始まるとシマノレーシングやマトリックスパワータグ、チームブリヂストンサイクリングなど国内トップチームの選手たちが登場し、ピットエリアから観戦しているファンとハイタッチをしながらスタートゲートに向かっていく。
スタート時間の14時54分になっても気温は33℃で、サーキット特有の路面からの照り返しが強く体感温度はそれ以上の気温に感じるほど。スタートラインのピットラインに日陰があり、コース幅の広いサーキットであったものの、熱中症対策で建物の日陰に集まる様子が見受けられた。
シマノ鈴鹿ロードレースクラシックはF1やSUPER GTなどモータースポーツと同じ本コースを10周する58.1kmのハイスピードなロードレースだ。スタートの号砲と共にホストチームのシマノレーシングを先頭にスタートしていく。
集団からは逃げの展開に持ち込みたいチームによるアタックが繰り返される展開に。2周目に入ったところで、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が単独で飛び出し逃げの展開に持ち込んでいく。
そこに小林海(マトリックスパワータグ)がカウンターアタックし、シケインで単独で飛び出していく。この動きをきっかけに岡篤志(JCL TEAM UKYO)と新城雄大(キナンレーシングチーム)、石上優大(愛三工業レーシングチーム)、小林の4名の逃げが形成される。
メイン集団からはU23の全日本TTチャンピオンである寺田吉騎(シマノレーシング)が単独で集団からブリッジ。3周目にさしかかると、集団とは20秒差になり、宇都宮ブリッツェンのフォン・チュンカイと本多晴飛、阿部嵩之が先頭にまとまり、メイン集団を牽引していく。
小山貴大(群馬グリフィン)が単独で追走を試みるが、集団に飲み込まれてしまう。続いて、トラックの世界井選手権から戻ってきたばかりの橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が追走を開始、持ち前のスピードを生かして、ホームストレートで逃げ集団にブリッジに成功し、逃げ集団は6名になった。
4周目にはメイン集団から全日本チャンピオンの山本大喜や小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)ら6名が逃げ集団に合流し、12名の逃げ集団となる。しかし、ホームストレートを通過し、シケインに差し掛かると集団が2つに割れてしまう。
鈴鹿サーキットの最高地点であるスプーンコーナーで、岡を含む8名の逃げが形成されるも、活性化を続ける集団が逃げをキャッチ。レースは振り出しに戻ることとなった。
7周目に鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)、JCL TEAM UKYOの岡と小石、宇都宮ブリッツェンの阿部などの10名の逃げが形成される。後方ではシマノレーシングとキナンレーシングチームがメイン集団で協調しながら、37秒差で逃げを追う展開。
9周目のシケインで小石がペースアップし、逃げの先頭集団が割れ、JCL TEAM UKYOの岡と小石、愛三工業レーシングの鈴木の3名が飛び出す形になった。逃げ切り勝利を狙う岡と小石が積極的に牽引していく。後方では前の3名を追って、阿部嵩之とホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の2名が追走。
最終周回に差し掛かると先頭3名から岡が単独アタックし、独走状態に持ち込む。第二集団を吸収したメイン集団からJCL TEAM UKYOの山本がチームメイトの岡に単独でブリッジを試みるも追いつけず。
最終コーナーの立ち上がりまで岡は粘るもメイン集団が吸収。横一線に広がってロングスプリントが開始され、集団の右端からスパークルおおいたレーシングチームのトレインのスピードが伸びてくる。
ゴールラインではハンドル投げの勝負になり、沢田桂太郎がゴールスプリントを僅差で制した。2位には黒枝咲哉が続き、1、2フィニッシュとスパークルおおいたのスプリントが炸裂した。
■沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)のコメント
これだけの大舞台で勝つことができて最高です!集団スプリントに向けてチームでそれぞれの役割を果たしながら走ることができました。今シーズンに入って優勝できていなかったのですが、この優勝をきっかけに今シーズンの残りのレースでも優勝できるように頑張っていきます!暑い中、本当にたくさんの応援ありがとうございました。これからもレースシーズンが続くので、スパークルおおいたレーシングチームの応援をよろしくお願いします!
8月19~20日に三重県の鈴鹿サーキットで開催された国内最大のロードレースイベント「シマノ鈴鹿ロード」。大会の大トリである最高峰クラスの「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」に国内トップレーサーたち、138名が集結した。
セレモニーが始まるとシマノレーシングやマトリックスパワータグ、チームブリヂストンサイクリングなど国内トップチームの選手たちが登場し、ピットエリアから観戦しているファンとハイタッチをしながらスタートゲートに向かっていく。
スタート時間の14時54分になっても気温は33℃で、サーキット特有の路面からの照り返しが強く体感温度はそれ以上の気温に感じるほど。スタートラインのピットラインに日陰があり、コース幅の広いサーキットであったものの、熱中症対策で建物の日陰に集まる様子が見受けられた。
シマノ鈴鹿ロードレースクラシックはF1やSUPER GTなどモータースポーツと同じ本コースを10周する58.1kmのハイスピードなロードレースだ。スタートの号砲と共にホストチームのシマノレーシングを先頭にスタートしていく。
集団からは逃げの展開に持ち込みたいチームによるアタックが繰り返される展開に。2周目に入ったところで、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が単独で飛び出し逃げの展開に持ち込んでいく。
そこに小林海(マトリックスパワータグ)がカウンターアタックし、シケインで単独で飛び出していく。この動きをきっかけに岡篤志(JCL TEAM UKYO)と新城雄大(キナンレーシングチーム)、石上優大(愛三工業レーシングチーム)、小林の4名の逃げが形成される。
メイン集団からはU23の全日本TTチャンピオンである寺田吉騎(シマノレーシング)が単独で集団からブリッジ。3周目にさしかかると、集団とは20秒差になり、宇都宮ブリッツェンのフォン・チュンカイと本多晴飛、阿部嵩之が先頭にまとまり、メイン集団を牽引していく。
小山貴大(群馬グリフィン)が単独で追走を試みるが、集団に飲み込まれてしまう。続いて、トラックの世界井選手権から戻ってきたばかりの橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が追走を開始、持ち前のスピードを生かして、ホームストレートで逃げ集団にブリッジに成功し、逃げ集団は6名になった。
4周目にはメイン集団から全日本チャンピオンの山本大喜や小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)ら6名が逃げ集団に合流し、12名の逃げ集団となる。しかし、ホームストレートを通過し、シケインに差し掛かると集団が2つに割れてしまう。
鈴鹿サーキットの最高地点であるスプーンコーナーで、岡を含む8名の逃げが形成されるも、活性化を続ける集団が逃げをキャッチ。レースは振り出しに戻ることとなった。
7周目に鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)、JCL TEAM UKYOの岡と小石、宇都宮ブリッツェンの阿部などの10名の逃げが形成される。後方ではシマノレーシングとキナンレーシングチームがメイン集団で協調しながら、37秒差で逃げを追う展開。
9周目のシケインで小石がペースアップし、逃げの先頭集団が割れ、JCL TEAM UKYOの岡と小石、愛三工業レーシングの鈴木の3名が飛び出す形になった。逃げ切り勝利を狙う岡と小石が積極的に牽引していく。後方では前の3名を追って、阿部嵩之とホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の2名が追走。
最終周回に差し掛かると先頭3名から岡が単独アタックし、独走状態に持ち込む。第二集団を吸収したメイン集団からJCL TEAM UKYOの山本がチームメイトの岡に単独でブリッジを試みるも追いつけず。
最終コーナーの立ち上がりまで岡は粘るもメイン集団が吸収。横一線に広がってロングスプリントが開始され、集団の右端からスパークルおおいたレーシングチームのトレインのスピードが伸びてくる。
ゴールラインではハンドル投げの勝負になり、沢田桂太郎がゴールスプリントを僅差で制した。2位には黒枝咲哉が続き、1、2フィニッシュとスパークルおおいたのスプリントが炸裂した。
■沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)のコメント
これだけの大舞台で勝つことができて最高です!集団スプリントに向けてチームでそれぞれの役割を果たしながら走ることができました。今シーズンに入って優勝できていなかったのですが、この優勝をきっかけに今シーズンの残りのレースでも優勝できるように頑張っていきます!暑い中、本当にたくさんの応援ありがとうございました。これからもレースシーズンが続くので、スパークルおおいたレーシングチームの応援をよろしくお願いします!
シマノ鈴鹿ロードレースクラシック 男子リザルト
1位 | 沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム) | 1:14:53 |
2位 | 黒枝咲哉(スパークルおおいたレーシングチーム) | +00.11 |
3位 | 佐藤健(愛三工業レーシングチーム) | +00.20 |
4位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | +00.31 |
5位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | +00.42 |
6位 | 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) | +00.47 |
7位 | 大仲凜功(JCL TEAM UKYO) | +00.71 |
8位 | 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング) | +00.77 |
9位 | 中井唯晶(シマノレーシングチーム) | +00.83 |
10位 | 藤田涼平(さいたま那須サンブレイブ) | +00.87 |
text & photo : Michinari TAKAGI
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