2023/03/08(水) - 11:30
ティレーノ〜アドリアティコは2日目は強豪スプリンターによるスプリント決着。ヨーロッパ王者のファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ)が勝利し、プロ通算40勝目を飾った。
フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)による圧巻のTT勝利で幕を明けたティレーノ〜アドリアティコは2日目。コースは前日の発着地点であるカマイオーレをスタートし、ティレニア海沿岸を南に下りフォッローニカに至る210kmの平坦コースだ。
集団スプリントが濃厚なこの日に逃げたのは、ローランド・テールマン(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム)に加え、チーム・コラテックとエオーロ・コメタが2名ずつを送りこんだ計5名。しかし集団スプリントに持ち込みたいディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を擁するジェイコ・アルウラーとファビオ・ヤコブセン(オランダ)のスーダル・クイックステップが中心となりプロトンを牽引したため、タイム差が4分以上に拡がることはなかった。
逃げグループではステファノ・ガンディン(イタリア、チーム・コラテック)が3級山岳をトップ通過して山岳賞ジャージを獲得する。そしてジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が集団先頭で牽引したプロトンは、残り20km地点で逃げ集団を吸収。そして大方の予想通り、強豪スプリンターたちによるスピードバトルが幕開けた。
クイックステップやアンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、そして今季初勝利を狙うアルペシン・ドゥクーニンクがトレインをぶつけ合いながら最終ストレートに突入。するとマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がリードアウトを終え、集団先頭のスピードが一瞬緩んだ隙を突いてフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が加速した。
残り300mからの加速に3車身のリードを得たガビリアだったが、ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が追いつき、その背後についていたヤコブセンが飛び出し横並びに。最後はヤコブセンとフィリプセン、ガビリアの3人がハンドルを投げてフィニッシュラインを通過。直後にヤコブセンの勝利が告げられた。
「調子の良さは感じており、更にチームからの信頼がモチベーションと勝利への欲望を引き上げてくれた。チャンスさえあれば自分のスピードを披露できると分かっており、素晴らしいリードアウトによる教科書どおりのスプリントとなった。両親が観戦に来てくれるなかで掴んだ勝利は特別だ」とプロ通算40勝目を飾ったヤコブセンはそう喜んだ。
翌日のティレーノ〜アドリアティコ第3ステージは、レース序盤に距離12.5km/平均4.2%と中盤に距離5.3km/平均4.5%の登りが設定された丘陵ステージ。しかしフィニッシュまで約100kmは平坦路が続くため、再び集団スプリントが予想される。
フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)による圧巻のTT勝利で幕を明けたティレーノ〜アドリアティコは2日目。コースは前日の発着地点であるカマイオーレをスタートし、ティレニア海沿岸を南に下りフォッローニカに至る210kmの平坦コースだ。
集団スプリントが濃厚なこの日に逃げたのは、ローランド・テールマン(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム)に加え、チーム・コラテックとエオーロ・コメタが2名ずつを送りこんだ計5名。しかし集団スプリントに持ち込みたいディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)を擁するジェイコ・アルウラーとファビオ・ヤコブセン(オランダ)のスーダル・クイックステップが中心となりプロトンを牽引したため、タイム差が4分以上に拡がることはなかった。
逃げグループではステファノ・ガンディン(イタリア、チーム・コラテック)が3級山岳をトップ通過して山岳賞ジャージを獲得する。そしてジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が集団先頭で牽引したプロトンは、残り20km地点で逃げ集団を吸収。そして大方の予想通り、強豪スプリンターたちによるスピードバトルが幕開けた。
クイックステップやアンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、そして今季初勝利を狙うアルペシン・ドゥクーニンクがトレインをぶつけ合いながら最終ストレートに突入。するとマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がリードアウトを終え、集団先頭のスピードが一瞬緩んだ隙を突いてフェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)が加速した。
残り300mからの加速に3車身のリードを得たガビリアだったが、ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が追いつき、その背後についていたヤコブセンが飛び出し横並びに。最後はヤコブセンとフィリプセン、ガビリアの3人がハンドルを投げてフィニッシュラインを通過。直後にヤコブセンの勝利が告げられた。
「調子の良さは感じており、更にチームからの信頼がモチベーションと勝利への欲望を引き上げてくれた。チャンスさえあれば自分のスピードを披露できると分かっており、素晴らしいリードアウトによる教科書どおりのスプリントとなった。両親が観戦に来てくれるなかで掴んだ勝利は特別だ」とプロ通算40勝目を飾ったヤコブセンはそう喜んだ。
翌日のティレーノ〜アドリアティコ第3ステージは、レース序盤に距離12.5km/平均4.2%と中盤に距離5.3km/平均4.5%の登りが設定された丘陵ステージ。しかしフィニッシュまで約100kmは平坦路が続くため、再び集団スプリントが予想される。
ティレーノ〜アドリアティコ2023第2ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、スーダル・クイックステップ) | 5:06:33 |
2位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) | |
4位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、コフィディス) | |
9位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | ナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) |
個人総合成績
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 5:19:01 |
2位 | ナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:28 |
3位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:31 |
4位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:34 |
5位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:39 |
6位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:41 |
7位 | アンドレアス・レックネスン(ノルウェー、チームDSM) | |
8位 | カスパー・ピーダスン(デンマーク、スーダル・クイックステップ) | +0:47 |
9位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:48 |
10位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン) |
その他の特別賞
ポイント賞 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | ステファノ・ガンディン(イタリア、チーム・コラテック) |
ヤングライダー賞 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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