2022/12/19(月) - 17:43
UCIレース2連戦の宇都宮シクロクロス2日目に織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と小川咲絵(AX cyclocross team)が2日連続勝利。序盤に落車した全日本王者・小坂光(宇都宮ブリッツェン)には上腕骨にひびの診断が下された。熱戦が繰り広げられたDay2の模様をレポートする。
12月18日に開催された「宇都宮シクロクロス2022 Day2」。会場となった栃木県宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」特設コースは前日とは打って変わって冬晴れに。一時的に風に乗った雪が降る時間帯もあったが、夜に雨が降ったことからキャンバーとサンドセクションは水分を含んで締まり走りやすくなった。
Day2のUCIカテゴリーは男子エリート、女子エリート、男子ジュニアの3レース。AJOCCカテゴリーはマスターズやキッズのカテゴリーのレースが実施された。
男子エリート:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季10連勝を達成
男子エリートはDay1を制し、今季負けなし9連勝中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や、昨日2位だった沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、昨日3位で地元応援団の声援を受ける小坂光(宇都宮ブリッツェン)が最前列に並ぶ。オーストラリアからはチャンドラー・マルクスとホブソン・マックス、ケイン・フィンが参戦し、UCIポイントの獲得を目論んだ。
ホールショットは来季宇都宮ブリッツェン入りする沢田が獲得し、後方も落車などトラブルなく第一コーナーをクリアしていく。しかし、ハイスピードのスタートラップの最中、ピット前のストレートで小坂が接触によりバイクから投げ出される形で落車してしまう。立ち上がることのできなかった小坂は、DNF。チーム発表によれば上腕骨にひびが入る骨折の診断が下されたという。
「今日はスタートからしっかり先頭争いに加わり、最後まで勝負に加わりたい」と意気込んでいた小坂のレースが、スタート後わずか数分で終了。来月の全日本選手権連覇が危ぶまれる小坂だが、チームレポート内では「焦る気持ちもあるが、前向きに調整していきたい」と話している。
小坂不在となったレースで、織田はチェーントラブルでバイク交換を余儀なくされるが、交換後に徐々に追いつき、トップ争いは振り出しに戻った。中盤は織田と沢田が先頭パックを形成し、3位争いをしながら副島達海(大阪産業大学)と鈴木来人がその後ろ。竹之内悠が単独5位を走行した。
シケインをバニーホップで越える織田に対して沢田が一瞬遅れ、これをきっかけに織田がリードを奪う。沢田との差をどんどん広げ、前日と同じ独走体制を敷き、最終周回まで安定した走りを崩さず2日連続勝利を挙げた。織田にとっては今季負けなしの10連勝目だ。
「最初チェーントラブルがあって焦ったんですが、しっかり優勝できてほっとしています。すぐにバイクを交換して、そこからはいつも通り走れたかなと思います。2周目以降に落ち着きながら追いかけましたが、追いついてからは後ろで休んで回復していました。色んな所で仕掛けていたんですが、シケインの所で沢田さんとの差が一気に開いたのでそこからスパートをかけました。全日本選手権は2年間も逃しているので、確実に優勝したいと思います」と、レースを振り返りつつ悲願の全日本選手権優勝を見据えた。
女子エリート:小川咲絵(AX cyclocross team)が2日連続勝利
女子エリートはDay1を制した小川咲絵(AX cyclocross team)、昨日2位の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、現全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)、早稲田大学の石田唯と大蔵こころが最前列に、2列目にはオーストラリアのシンプソン・タリアとシンプソン・アヌーク、ファンデホーフ・アランナが並んだ。
ホールショットを獲得したのは小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)。サンドセクションを渡部が先頭でクリアしていき、小林、小川と続いていく。中盤に入る頃には先頭グループは渡部と小川になり、小林が3番手から追走を続けた。
勝負が動いたのは荷重と抜重、そしてトラクションが求められる「3段坂」だった。渡部がミスを出し、一方の小川スムーズにクリアして一気にペースアップをしていく。独走を開始し、その後方では単独2番手を走る渡部を小林がパスし、表彰台圏内での順位変動が起こった。
小川は最終周回も快走を続け、最終コーナーを立ち上がってからホームストレートに集った観客とハイタッチ。両手を大きく掲げ、Day1に引き続きDay2も優勝。2位は小林、3位は渡部だった。
「1周目にコーステープにバイクが絡まってしまい出遅れてしまいましたが、焦らず冷静に走れたところが今日の勝負ポイントだったと思います。ストレートは1番踏めている自信があったので、相手がちょっとしたミスをしたタイミングで踏みました。1周で差が大きく開いたので、そこからはミスをしないように丁寧に走ることを心がけて走りました。」と小川は言う。「去年1秒差で負けた悔しさを晴らすために今シーズン頑張ってきたので、全日本は優勝します!」と大一番に向けて意気込んだ。
男女エリートレースを2日間とも制した織田と小川には2日間総合のチャンピオンジャージが贈られ、2日間で2レースの優勝賞金20万円に、総合優勝のボーナス10万円を加わる、それぞれ賞金30万円の獲得となった。
男子ジュニア:佐々木啄人がオーストラリアのノースリー・サムとの一騎打ちを制す
UCIカテゴリーの男子ジュニアでホールショットを決めたのは澤井千洋(SNEL)。しかし舗装路と芝区間を抜け、サンドセクションに先頭で現れたのはノースリー・サム(オーストラリア)だった。
しかし森林区間を抜けると澤井が逆転し、次いでDay1を制している長島慧明(北桑田高校)が続く。しかし、長島がバイクトラブルで遅れてしまい、先頭は佐々木啄人(宮城県泉高等学校)とノースリー・サムの2名に絞られた。
勝負は最終周回までもつれ込み、最終コーナーを先頭で立ち上がってきたのは佐々木。ほぼ同時にゴール―スプリントが開始され、サムが追い上げるが佐々木が先着。喜びを大爆発させてゴールラインを通過した。
熱戦が繰り広げられたマスターズやキッズカテゴリー
MM1は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が独走優勝。MM35/40は中三川正樹(亀山社中)、弱虫ペダルの作者である渡辺航先生(総北高校自転車競技部OB)が出場したMM50/60は小堺猛弘(taiki☆works)が勝利している。
マスターズではレース後に恒例となりつつある集合写真も。レース中はライバル、レース後は仲間、健闘を称え合い、シクロクロスを楽しんでいる様子は素敵だ。
朝一で開催されたキッズカテゴリーはキャンバーやシケインがない専用のショートコースで行われた。CK1は渡辺陽葵(SEKIみちのく)、CK2は飯島花怜、CK3は飯島大也が勝利している。キッズカテゴリーとはいえ、走る姿は大人顔負けの真剣勝負。
グルメブースではおいしい宇都宮グルメやあったかメニューや農産物の販売されていた。Day2は安田大サーカスの安田団長が会場全体を巡り、選手たちの応援やプレゼンターをし、会場を盛り上げていた。
また、シルク・ドゥ・ソレイユに出演していた池田貴広さんによるBMXパフォーマンスも実施。バイクを回転させたり、自由自在なコントロールで観客からは歓声と拍手が鳴りやまないほどに盛り上がった。
弱虫ペダルの作者である渡辺航先生はマスターズカテゴリーを走った後に、サイン会を実施。弱虫ペダルファンが多く駆け付け、ファンの皆さんにオーダーされたキャラクターをその場で描いてプレゼントしていた。
12月18日に開催された「宇都宮シクロクロス2022 Day2」。会場となった栃木県宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」特設コースは前日とは打って変わって冬晴れに。一時的に風に乗った雪が降る時間帯もあったが、夜に雨が降ったことからキャンバーとサンドセクションは水分を含んで締まり走りやすくなった。
Day2のUCIカテゴリーは男子エリート、女子エリート、男子ジュニアの3レース。AJOCCカテゴリーはマスターズやキッズのカテゴリーのレースが実施された。
男子エリート:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季10連勝を達成
男子エリートはDay1を制し、今季負けなし9連勝中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や、昨日2位だった沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、昨日3位で地元応援団の声援を受ける小坂光(宇都宮ブリッツェン)が最前列に並ぶ。オーストラリアからはチャンドラー・マルクスとホブソン・マックス、ケイン・フィンが参戦し、UCIポイントの獲得を目論んだ。
ホールショットは来季宇都宮ブリッツェン入りする沢田が獲得し、後方も落車などトラブルなく第一コーナーをクリアしていく。しかし、ハイスピードのスタートラップの最中、ピット前のストレートで小坂が接触によりバイクから投げ出される形で落車してしまう。立ち上がることのできなかった小坂は、DNF。チーム発表によれば上腕骨にひびが入る骨折の診断が下されたという。
「今日はスタートからしっかり先頭争いに加わり、最後まで勝負に加わりたい」と意気込んでいた小坂のレースが、スタート後わずか数分で終了。来月の全日本選手権連覇が危ぶまれる小坂だが、チームレポート内では「焦る気持ちもあるが、前向きに調整していきたい」と話している。
小坂不在となったレースで、織田はチェーントラブルでバイク交換を余儀なくされるが、交換後に徐々に追いつき、トップ争いは振り出しに戻った。中盤は織田と沢田が先頭パックを形成し、3位争いをしながら副島達海(大阪産業大学)と鈴木来人がその後ろ。竹之内悠が単独5位を走行した。
シケインをバニーホップで越える織田に対して沢田が一瞬遅れ、これをきっかけに織田がリードを奪う。沢田との差をどんどん広げ、前日と同じ独走体制を敷き、最終周回まで安定した走りを崩さず2日連続勝利を挙げた。織田にとっては今季負けなしの10連勝目だ。
「最初チェーントラブルがあって焦ったんですが、しっかり優勝できてほっとしています。すぐにバイクを交換して、そこからはいつも通り走れたかなと思います。2周目以降に落ち着きながら追いかけましたが、追いついてからは後ろで休んで回復していました。色んな所で仕掛けていたんですが、シケインの所で沢田さんとの差が一気に開いたのでそこからスパートをかけました。全日本選手権は2年間も逃しているので、確実に優勝したいと思います」と、レースを振り返りつつ悲願の全日本選手権優勝を見据えた。
女子エリート:小川咲絵(AX cyclocross team)が2日連続勝利
女子エリートはDay1を制した小川咲絵(AX cyclocross team)、昨日2位の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、現全日本チャンピオンの渡部春雅(明治大学)、早稲田大学の石田唯と大蔵こころが最前列に、2列目にはオーストラリアのシンプソン・タリアとシンプソン・アヌーク、ファンデホーフ・アランナが並んだ。
ホールショットを獲得したのは小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)。サンドセクションを渡部が先頭でクリアしていき、小林、小川と続いていく。中盤に入る頃には先頭グループは渡部と小川になり、小林が3番手から追走を続けた。
勝負が動いたのは荷重と抜重、そしてトラクションが求められる「3段坂」だった。渡部がミスを出し、一方の小川スムーズにクリアして一気にペースアップをしていく。独走を開始し、その後方では単独2番手を走る渡部を小林がパスし、表彰台圏内での順位変動が起こった。
小川は最終周回も快走を続け、最終コーナーを立ち上がってからホームストレートに集った観客とハイタッチ。両手を大きく掲げ、Day1に引き続きDay2も優勝。2位は小林、3位は渡部だった。
「1周目にコーステープにバイクが絡まってしまい出遅れてしまいましたが、焦らず冷静に走れたところが今日の勝負ポイントだったと思います。ストレートは1番踏めている自信があったので、相手がちょっとしたミスをしたタイミングで踏みました。1周で差が大きく開いたので、そこからはミスをしないように丁寧に走ることを心がけて走りました。」と小川は言う。「去年1秒差で負けた悔しさを晴らすために今シーズン頑張ってきたので、全日本は優勝します!」と大一番に向けて意気込んだ。
男女エリートレースを2日間とも制した織田と小川には2日間総合のチャンピオンジャージが贈られ、2日間で2レースの優勝賞金20万円に、総合優勝のボーナス10万円を加わる、それぞれ賞金30万円の獲得となった。
男子ジュニア:佐々木啄人がオーストラリアのノースリー・サムとの一騎打ちを制す
UCIカテゴリーの男子ジュニアでホールショットを決めたのは澤井千洋(SNEL)。しかし舗装路と芝区間を抜け、サンドセクションに先頭で現れたのはノースリー・サム(オーストラリア)だった。
しかし森林区間を抜けると澤井が逆転し、次いでDay1を制している長島慧明(北桑田高校)が続く。しかし、長島がバイクトラブルで遅れてしまい、先頭は佐々木啄人(宮城県泉高等学校)とノースリー・サムの2名に絞られた。
勝負は最終周回までもつれ込み、最終コーナーを先頭で立ち上がってきたのは佐々木。ほぼ同時にゴール―スプリントが開始され、サムが追い上げるが佐々木が先着。喜びを大爆発させてゴールラインを通過した。
熱戦が繰り広げられたマスターズやキッズカテゴリー
MM1は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が独走優勝。MM35/40は中三川正樹(亀山社中)、弱虫ペダルの作者である渡辺航先生(総北高校自転車競技部OB)が出場したMM50/60は小堺猛弘(taiki☆works)が勝利している。
マスターズではレース後に恒例となりつつある集合写真も。レース中はライバル、レース後は仲間、健闘を称え合い、シクロクロスを楽しんでいる様子は素敵だ。
朝一で開催されたキッズカテゴリーはキャンバーやシケインがない専用のショートコースで行われた。CK1は渡辺陽葵(SEKIみちのく)、CK2は飯島花怜、CK3は飯島大也が勝利している。キッズカテゴリーとはいえ、走る姿は大人顔負けの真剣勝負。
グルメブースではおいしい宇都宮グルメやあったかメニューや農産物の販売されていた。Day2は安田大サーカスの安田団長が会場全体を巡り、選手たちの応援やプレゼンターをし、会場を盛り上げていた。
また、シルク・ドゥ・ソレイユに出演していた池田貴広さんによるBMXパフォーマンスも実施。バイクを回転させたり、自由自在なコントロールで観客からは歓声と拍手が鳴りやまないほどに盛り上がった。
弱虫ペダルの作者である渡辺航先生はマスターズカテゴリーを走った後に、サイン会を実施。弱虫ペダルファンが多く駆け付け、ファンの皆さんにオーダーされたキャラクターをその場で描いてプレゼントしていた。
男子エリート結果
1位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 0:56:31 |
2位 | 沢田時(チームブリヂストンサイクリング) | +0:38 |
3位 | 副島達海(大阪産業大学) | +1:25 |
4位 | 鈴木来人 | +1:25 |
5位 | 竹之内悠 | +1:44 |
女子エリート結果
1位 | 小川咲絵(AX cyclocross team) | 0:48:38 |
2位 | 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0:42 |
3位 | 渡部春雅(明治大学) | +1:21 |
4位 | 石田唯(早稲田大学) | +3:08 |
5位 | 大蔵こころ(早稲田大学) | +3:56 |
男子ジュニア結果
1位 | 佐々木啄人(宮城県泉高等学校) | 00:38:38 |
2位 | ノースリー・サム(オーストラリア) | +0:00 |
3位 | 澤井千洋(SNEL) | +0:47 |
その他カテゴリー結果
MM1 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) |
MM35/40 | 中三川正樹(亀山社中) |
MM50/60 | 小堺猛弘(taiki☆works) |
CK3 | 飯島大也 |
CK2 | 飯島花怜 |
CK1 | 渡辺陽葵(SEKIみちのく) |
text:Michinari TAKAGI
photo:Michinari TAKAGI&Itaru Mitsu&
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