2022/12/05(月) - 16:47
アイウェアの新たな選択肢としてエンスーなサイクリストから注目されるアルバオプティクスが、新型のMANTRAをリリースした。メインフレームからテンプルまでが一体成形されたユニークなルックスと、ヒンジを廃したことによる軽量性、VZUMレンズによるクリアな視界が特徴のアイウェアを使用感とともに紹介しよう。
トレンドは時代ごとに巡り、押しては返す波のように再び押し寄せてくることもある。音楽でいえば80年代のポップスがシティポップとして再発見されリバイバルするように、スポーツ用の機材も過去の名作を参照し復刻するものが多くあり、サイクリング用のアイウェアも90年代のデザインが復活しているものの一つだ。
ファッション大国イタリアのミラノに拠点を構えるアルバオプティクスは、「過去の象徴的なデザインを、現代のテクノロジーで昇華させる」というモットーのもとアイウェアを開発。ブランドを象徴するDELTAを筆頭に、世界中のサイクリストに過去の優れたデザインを届けている。
そんなアルバオプティクスが新作MANTRAの発売を開始している。今作はアルバオプティクスのラインアップでは最もスポーティーなルックスに仕上げられたモデルで、トラディショナルなスポーツアイウェアを愛する人や、競技志向の方、レーシーな格好でライドを楽しむ方にマッチするルックスだ。
スポーティーさを感じさせるのは目尻に向けてエッジーにカットされた全体のフォルムと、通気用のカットオフによる造形。そして若干小ぶりに見えるレンズサイズだ。ただ実際のレンズは横幅131mm、縦幅55mmと小さくはなく、フレーム造形によってそう見えるだけというのも、アルバオプティクスの優れたデザイン性を感じるところ。
何よりもヒンジレス、テンプルが一体となったフレームが最大の魅力だ。流れるような造形と、耳の前にあたる部分のクランク、DELTAのような湾曲した耳掛けは、近未来的で他に類を見ない造形。専用のケースを開封したら、その姿に誰もが驚くのは間違いない。ファーストコンタクトは驚き、もしかしたらネガティブな感情が生まれるかもしれないが、騙されたと思って一度試着してもらいたい。
フレームの剛性感が非常に高く、こめかみから耳に当たる部分でしっかりとホールドしているが、こめかみ部分への締め付け感は一切なく快適だ。さらに一般的なアイウェアとは異なり、レンズ部分が外側に張り出しているためか、目尻部分の窮屈感もないのは個人的に嬉しいポイント。
重量が27gとリムレスのSTRATOSに匹敵する軽さもMANTRAの美点であり、優れたホールド力と重量バランスと相まって据わりが良好で、頭を激しく振ってみてもズレることがないフィット性を実現している。リムレスよりもホールド力が高めというラインアップにはなかった立ち位置も確立しており、軽量性とホールド力のどちらを求める方にはおすすめ。
レンズが顔に向かうように装着されているが、レンズが頬骨にあたることがなかったのも個人的には好感が持てるポイント。掛けてすぐ感じられる良さがMANTRAのアドバンテージだ。またレンズとフレーム形状によって通気性も高く、アイウェアで顔の広い面を覆っていう感覚は薄く、競技向けのハイパフォーマンスアイウェアとして使ってもストレスは少ない。
レンズはVZUMと呼ばれるオリジナルモデルで、コントラストを高めて路面のギャップなどの輪郭を引き立てる設計が施されている。VZUMは明瞭ながらコントラストの強さと光の加減も程良く、目に映る像がギラつかずストレスが少なめ。また球面レンズとされており、目線の先はもちろん、レンズ端部でも歪みは発生されていないため、長時間の使用でもレンズによって疲れにくい。
高機能アイウェアという点では欠点がない。テンプルを折り畳めないのはデメリットかもしれないが、付属する専用ケースと専用のサングラスストラップを使用すれば、問題を感じにくくなっている。特に専用ケースは付属品として位置付けるのはもったいなく、アイウェアケースとして3本ほど収納できる優れモノ。荷物として嵩張ってしまうかもしれないが、ボックス形状のケースは荷物の整理整頓を行いやすいという面も考慮したい。
サングラスストラップは装着しない時は首にぶら下げておくだけなので、ライド途中の休憩でアイウェアを汗で濡れた頭に上げてレンズを汚すこともなく、使ってみればその良さに気がつくはず。ヘルメットにテンプルを差し込む時に、テンプルが折れてしまうこともないのは思ったよりストレスフリー。もちろん一般的なアイウェアとは決定的に異なる作りなので、良し悪しを熟慮してもらいたい。
ラインアップは以下の一覧にて。
アルバオプティクス MANTRA
ブラック×調光ミラーシルバー(F-LENS RKT):39,600円(税込)
ホワイト×調光ミラーシルバー(F-LENS RKT):39,600円(税込)
ブラック×パープル系ミラーレンズ:33,000円(税込)
ホワイト×パープル系ミラーレンズ:33,000円(税込)
text:Gakuto Fujiwara
トレンドは時代ごとに巡り、押しては返す波のように再び押し寄せてくることもある。音楽でいえば80年代のポップスがシティポップとして再発見されリバイバルするように、スポーツ用の機材も過去の名作を参照し復刻するものが多くあり、サイクリング用のアイウェアも90年代のデザインが復活しているものの一つだ。
ファッション大国イタリアのミラノに拠点を構えるアルバオプティクスは、「過去の象徴的なデザインを、現代のテクノロジーで昇華させる」というモットーのもとアイウェアを開発。ブランドを象徴するDELTAを筆頭に、世界中のサイクリストに過去の優れたデザインを届けている。
そんなアルバオプティクスが新作MANTRAの発売を開始している。今作はアルバオプティクスのラインアップでは最もスポーティーなルックスに仕上げられたモデルで、トラディショナルなスポーツアイウェアを愛する人や、競技志向の方、レーシーな格好でライドを楽しむ方にマッチするルックスだ。
スポーティーさを感じさせるのは目尻に向けてエッジーにカットされた全体のフォルムと、通気用のカットオフによる造形。そして若干小ぶりに見えるレンズサイズだ。ただ実際のレンズは横幅131mm、縦幅55mmと小さくはなく、フレーム造形によってそう見えるだけというのも、アルバオプティクスの優れたデザイン性を感じるところ。
何よりもヒンジレス、テンプルが一体となったフレームが最大の魅力だ。流れるような造形と、耳の前にあたる部分のクランク、DELTAのような湾曲した耳掛けは、近未来的で他に類を見ない造形。専用のケースを開封したら、その姿に誰もが驚くのは間違いない。ファーストコンタクトは驚き、もしかしたらネガティブな感情が生まれるかもしれないが、騙されたと思って一度試着してもらいたい。
フレームの剛性感が非常に高く、こめかみから耳に当たる部分でしっかりとホールドしているが、こめかみ部分への締め付け感は一切なく快適だ。さらに一般的なアイウェアとは異なり、レンズ部分が外側に張り出しているためか、目尻部分の窮屈感もないのは個人的に嬉しいポイント。
重量が27gとリムレスのSTRATOSに匹敵する軽さもMANTRAの美点であり、優れたホールド力と重量バランスと相まって据わりが良好で、頭を激しく振ってみてもズレることがないフィット性を実現している。リムレスよりもホールド力が高めというラインアップにはなかった立ち位置も確立しており、軽量性とホールド力のどちらを求める方にはおすすめ。
レンズが顔に向かうように装着されているが、レンズが頬骨にあたることがなかったのも個人的には好感が持てるポイント。掛けてすぐ感じられる良さがMANTRAのアドバンテージだ。またレンズとフレーム形状によって通気性も高く、アイウェアで顔の広い面を覆っていう感覚は薄く、競技向けのハイパフォーマンスアイウェアとして使ってもストレスは少ない。
レンズはVZUMと呼ばれるオリジナルモデルで、コントラストを高めて路面のギャップなどの輪郭を引き立てる設計が施されている。VZUMは明瞭ながらコントラストの強さと光の加減も程良く、目に映る像がギラつかずストレスが少なめ。また球面レンズとされており、目線の先はもちろん、レンズ端部でも歪みは発生されていないため、長時間の使用でもレンズによって疲れにくい。
高機能アイウェアという点では欠点がない。テンプルを折り畳めないのはデメリットかもしれないが、付属する専用ケースと専用のサングラスストラップを使用すれば、問題を感じにくくなっている。特に専用ケースは付属品として位置付けるのはもったいなく、アイウェアケースとして3本ほど収納できる優れモノ。荷物として嵩張ってしまうかもしれないが、ボックス形状のケースは荷物の整理整頓を行いやすいという面も考慮したい。
サングラスストラップは装着しない時は首にぶら下げておくだけなので、ライド途中の休憩でアイウェアを汗で濡れた頭に上げてレンズを汚すこともなく、使ってみればその良さに気がつくはず。ヘルメットにテンプルを差し込む時に、テンプルが折れてしまうこともないのは思ったよりストレスフリー。もちろん一般的なアイウェアとは決定的に異なる作りなので、良し悪しを熟慮してもらいたい。
ラインアップは以下の一覧にて。
アルバオプティクス MANTRA
ブラック×調光ミラーシルバー(F-LENS RKT):39,600円(税込)
ホワイト×調光ミラーシルバー(F-LENS RKT):39,600円(税込)
ブラック×パープル系ミラーレンズ:33,000円(税込)
ホワイト×パープル系ミラーレンズ:33,000円(税込)
text:Gakuto Fujiwara
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