2022/09/22(木) - 18:00
ピナレロを筆頭に数多くのブランドを扱うカワシマサイクルサプライが展示会を開催。DOGMA Fの新色や、1285gという軽量性が光るフルクラムのカーボンホイール"SPEED25"や、シルバーカラーで輝くデダ・エレメンティの限定ZERO 100、エリートの新型スマートローラーのJUSTOが一堂に会した。
ライトグリーンのELECTRO LIMEは存在感が際立つDOGMA F
スポーツバイクの新製品は世界最大規模を誇るショーのユーロバイクで発表される機会が多い。今年ももちろんドイツのフランクフルトに集結したブランドが新たなモデルを発表していた。一方でコロナ禍での混乱は残り、多くのブランドが五月雨式に新製品を発表することも増えており、断続的に新製品がショップに並ぶこともしばしば。
コロナ対策が徐々に移り変わり、活動も活発となってきた8月末から国内代理店は展示会を開催し、発表された新製品を一堂に集め、実際に目で見て、手に取り詳細を確認してもらう機会を設けている。数多くの海外ブランドを抱えるカワシマサイクルサプライの展示会では、先日発表されたばかりのピナレロ DOGMA Fの新色を筆頭に、エリート、フィジーク、ピレリ、フルクラムの製品をチェックできる機会となった。
人気が高いというELECTRO VIOLETのDOGMA F
DOGMA Fの新色はリリースの通りだが、実車のメタリック感などを確認できるのは展示会ならでは。ELECTRO BLUEはピナレロがこれまで多く採用してきたカラーであり、ショップスタッフの方からの注目度は高かった模様。また、ELECTRO VIOLETに興味がある方も非常に多かったとのこと。バイオレットで彩られ、金属のように輝くカラーは、高貴な印象を与えるのか、人を惹きつける魅力があるよう。
また、RACING GREENの色味やグラデーションも是非一度実車で確認してもらいたい。見る角度によってはブラックのように見える深緑色は、ある角度からはしっかりと確認できる色味で、ダウンチューブやフォークの途中からグラデーションしながらペイントされるデザインもブリティッシュグリーンの落ち着いた雰囲気にマッチ。フラッグシップモデルとしてのDOGMA Fの高級感とこのカラーは相性が良さそうだ。
RACING GREENはフレーム下部がブリティッシュグリーンで彩られている
トップチューブはV字の切り返しデザインとされている
非常に数多くのパーツを取り扱うのもカワシマサイクルサプライの特徴。イタリアンホイールブランドのフルクラムもその一角で、今回は夏前に発表となったSPEED25が注目だ。
ロードバイク用ディスクブレーキのホイールはエアロダイナミクスを重要視するようになり、オールラウンドモデルと呼ばれるリムハイトが40mmほどとなり、36mmなどはクライミングホイールへと移り変わってきた。そんな中、フルクラムは26mmハイトのSPEED25をリリースした。このホイールは1,285gと言う軽量性を武器にヒルクライムを攻める方にオススメのホイールだ。
フルクラムからリリースされた注目プロダクトのSPEED25
SPEED25の後輪リムは左右非対称の断面とされている
ニップルホールが設けられないリムベッドが特徴
今回の展示会では実際に車輪を持ち上げられる展示が行われており、その軽量性を体感したショップスタッフは多かったようだ。また、左右非対称断面の後輪リム、塗装処理が省かれながらもマットフィニッシュとなっているリムの様子を目で見て確かめた。登りが多いサイクリングを楽しむ方にはうってつけの一本だろう。
コンポーネントブランドのデダ・エレメンディも新型ホイール"RS4 DB"をリリース。38mmハイトのカーボンリムは、部分ごとにカーボンの厚みを変更することで軽量性と剛性のバランスを整えていることが特徴。また、エアロダイナミクスをリムだけではなくハブでも得ようとしていることがポイントであり、ハブボディにはライフリングが設けられるほど。この溝は意外にも浅く刻まれており、そのわずかな差を妥協しない開発姿勢が見て取れる。
デダ・エレメンティがローンチしたRS4D
ハブに刻まれた溝がエアロダイナミクス向上に貢献するという
デダ・エレメンティはグラベル系パーツをGERAシリーズとして名称を揃えた
シルバーカラーで彩られた限定のZero 100
デダ・エレメンティの新製品として展示品の中で輝いていたのは、シルバーポリッシュのZERO100のハンドルバーとステム。軽量かつ信頼性の高いアルミパーツが、今は珍しくなったクラシカルなシルバーカラーで彩られており、バイクコーディネート用のアイテムとして活躍してくれるだろう。
数々のプロチームが使用するウォーターボトルのFLYを展開するエリートのブースでは、TUO、SUITO、そして新型のJUSTOという3つのスマートトレーナーの試乗展示が行われていた。
アドリアーノ・デザインによる意匠が採用されたスマートトレーナーのJUSTO
エリートのボトルケージは様々な色で展開されるように
特に先日発表されたばかりのJUSTOをテストし、詳細をヒアリングしていたショップスタッフが目立った。JUSTOは、TUOと同じくイタリアのデザインカンパニーであるアドリアーノ・デザインによるインテリアのような意匠が目をひくが、見た目の良さだけではなく、ハイスペックモデルのDIRETOに匹敵する性能を備えていることが特徴だ。
バーチャルサイクリングでの再現可能斜度は24%、対応パワーは2300W。また自動キャリブレーション機能やステアリングブロックのRIZERとの連携機能や、収納時の幅が19cmとなるサイズなど魅力がたくさん備えられている。ハードにトレーニングを積むサイクリストも満足して使えるスペックといえよう。
軽量なメッシュ生地をアッパーに採用したFEROX
フィジークは新製品が断続的に発表されており、DECOSやFEROX、ATLASなどの新モデルが一堂に会した。VENTO STABILITA CARBON の新色などはすでに販売されていることもあり、フィジーク取扱店でチェックした方もいるのではないだろうか。モダンなイタリアンデザインと機能が融合したフィジークのプロダクトからは今後も目が離せない。
オフロードパーツへの造形が深いクランクブラザーズは、ブランドが力を入れているMTB用フラットペダル"Stump"の限定モデルが多数登場。水飛沫をイメージしたデザインのモデルや、パープルカラーが映えるモデルなど様々であり、バイクコーディネートに適したモデルを見つけられるはずだ。
クランクブラザーズのStumpシリーズは非常に多くのカラーが用意される
Stump7には限定カラーが多く用意されている
軽量なTPUチューブは、ヒルクライムなどで活躍してくれそうだ
TPUチューブ用の補修キットがピレリから登場した
P ZERO、Cinturato、Scorpionという3シリーズの展開をするピレリは、それらに適したシーラント"SmarSEAL"をリリース。ロードタイヤ用のシーラントは、高い空気圧で機能するように特別に設計されていることが特徴だ。対してグラベルとMTB用のシーラントは、ラテックスやアンモニアフリーに設計されており、パーツや人体に優しいシーラントに仕上げられている。
また、ピレリは軽量TPUチューブ"SmarTube"用の補修キットをリリースしている。軽量性というアドバンテージを持ちながらも、高価ながらもパンク修理できないというディスアドバンテージがあり、中々使用するに至らなかった方もいるだろう。今回パッチキットが登場したことで、パンクに対応することが可能となり、軽量TPUチューブ導入のハードルが低くなったはずだ。
ピレリ定番のロードタイヤのP ZERO
グラベル向けのCinturatoは多岐に渡るモデルがラインアップされている
ピレリは軽量(85g)なブチルチューブも用意している
カワシマサイクルサプライは国内メーカーの代理店も務めており、今回の展示会ではIRCタイヤのFORMULA PROのアップデートバージョンを用意していた。FORMULA PRO HLという名称のアップデート版は、フックレス対応モデルとなっており、基本設計をそのままに使用できるホイールのバリエーションが増加したという。HLというのはHooklessの意。
オークリーもブースを構えており、オークリーはチタンフレームを採用したSUTROや、Racing Jacketを彷彿とさせるPlazma、KATOなどなどサイクリスト向けの製品を並べていた。現在のオークリーが展開するアジアンフィットはレンズのカーブだけではなく、テンプルの取り付け角度までアジアンフィット用にアレンジしているという。これらの設計によってレンズ上部の顔との距離が適切に、レンズ下部が頬ぼねに当たりにくくなっているというため、自転車ショップで試着してみても良いだろう。
IRCからはフックレスリム対応のFORMULA PRO HLがローンチされる
チタンフレームのSUTRO
数々の新製品が並べられたカワシマサイクルサプライの展示会だったが、これからも続々と新製品が登場するとのこと。カワシマサイクルサプライからのニュースは要チェックだ。
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コロナ対策が徐々に移り変わり、活動も活発となってきた8月末から国内代理店は展示会を開催し、発表された新製品を一堂に集め、実際に目で見て、手に取り詳細を確認してもらう機会を設けている。数多くの海外ブランドを抱えるカワシマサイクルサプライの展示会では、先日発表されたばかりのピナレロ DOGMA Fの新色を筆頭に、エリート、フィジーク、ピレリ、フルクラムの製品をチェックできる機会となった。
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また、RACING GREENの色味やグラデーションも是非一度実車で確認してもらいたい。見る角度によってはブラックのように見える深緑色は、ある角度からはしっかりと確認できる色味で、ダウンチューブやフォークの途中からグラデーションしながらペイントされるデザインもブリティッシュグリーンの落ち着いた雰囲気にマッチ。フラッグシップモデルとしてのDOGMA Fの高級感とこのカラーは相性が良さそうだ。
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非常に数多くのパーツを取り扱うのもカワシマサイクルサプライの特徴。イタリアンホイールブランドのフルクラムもその一角で、今回は夏前に発表となったSPEED25が注目だ。
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コンポーネントブランドのデダ・エレメンディも新型ホイール"RS4 DB"をリリース。38mmハイトのカーボンリムは、部分ごとにカーボンの厚みを変更することで軽量性と剛性のバランスを整えていることが特徴。また、エアロダイナミクスをリムだけではなくハブでも得ようとしていることがポイントであり、ハブボディにはライフリングが設けられるほど。この溝は意外にも浅く刻まれており、そのわずかな差を妥協しない開発姿勢が見て取れる。
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バーチャルサイクリングでの再現可能斜度は24%、対応パワーは2300W。また自動キャリブレーション機能やステアリングブロックのRIZERとの連携機能や、収納時の幅が19cmとなるサイズなど魅力がたくさん備えられている。ハードにトレーニングを積むサイクリストも満足して使えるスペックといえよう。
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オフロードパーツへの造形が深いクランクブラザーズは、ブランドが力を入れているMTB用フラットペダル"Stump"の限定モデルが多数登場。水飛沫をイメージしたデザインのモデルや、パープルカラーが映えるモデルなど様々であり、バイクコーディネートに適したモデルを見つけられるはずだ。
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オークリーもブースを構えており、オークリーはチタンフレームを採用したSUTROや、Racing Jacketを彷彿とさせるPlazma、KATOなどなどサイクリスト向けの製品を並べていた。現在のオークリーが展開するアジアンフィットはレンズのカーブだけではなく、テンプルの取り付け角度までアジアンフィット用にアレンジしているという。これらの設計によってレンズ上部の顔との距離が適切に、レンズ下部が頬ぼねに当たりにくくなっているというため、自転車ショップで試着してみても良いだろう。
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数々の新製品が並べられたカワシマサイクルサプライの展示会だったが、これからも続々と新製品が登場するとのこと。カワシマサイクルサプライからのニュースは要チェックだ。
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