2022/07/31(日) - 14:43
ポーランドでツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)が開幕。終盤の大落車をくぐり抜けたスプリンターバトルをオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が制した。チャンピオンジャージ初披露のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)は8位だった。
7月30日(土)から8月5日(金)までの一週間、東欧の国ポーランドを巡る同国最大のステージレースが開幕した。舞台となるのはウクライナやスロバキアとの国境に近いポーランド南部。本格山岳はなく平坦や丘陵ステージが多いため、パンチャーや「登れるスプリンター」が多数集結した。
ポーランドの首都ワルシャワから150kmほど南にあるキエルツェのスタートラインには、総合優勝を目指すリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)やペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)、セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)などが揃った。スプリンターでは6月にイギリス選手権を制したマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル)がチャンピオンジャージを初披露している。
また調整不足のため今年のツール・ド・フランスを欠場したポーランドのスター選手であるミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ)は約2週間前のトレーニング中に落車。骨折こそなかったものの、脳震盪のため大事を取って出場を回避している。なお、クフィアトコフスキはレース復帰が噂されているエガン・ベルナル(コロンビア)と共に8月19日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定だ。
初日はキエルツェからルブリンを目指す218.8kmで争われた。平坦基調のコース終盤に2つの4級山岳が設定されているものの、緩勾配のため集団スプリントが予想されるステージ。レースは序盤から母国での活躍を目指すカミル・マウェツキー(ロット・スーダル)を中心に5名の選手が逃げ、それをユンボ・ヴィスマやグルパマ・エフデジが追う展開で進行した。
この日2つある4級山岳をヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)がトップ通過して山岳賞ジャージの獲得に成功すると、集団スプリントに持ち込むべくクイックステップ・アルファヴィニルやバーレーン・ヴィクトリアスがプロトンの牽引に加わった。逃げでは最後までマウェツキーが1人粘ったものの、残り8km地点で吸収。ルブリンの市街地に入った選手たちは、広い道幅から狭いコーナーを繰り返すコースでの位置取りに苦労しながら勝負は集団スプリントへ。
フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトアス)のために38歳のベテラン、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)を先頭にフラムルージュ(残り1km地点)を通過。直後に集団後方で大落車が発生したものの大勢には影響なく、そこから3度の直角コーナーを経て今度はユンボ・ヴィスマを先頭に最終ストレートに突入する。連続するコーナーに一列棒状になった集団から、バウハウスとオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)による一騎打ちスプリントに持ち込まれ、その勝負をハンドルを投げた20歳のコーイが制した。
「いつだって先頭でフィニッシュラインを越えるのは気持ちがいい。昨年この大会ではあと少しの所で勝利を逃していた。これがワールドツアー初勝利。そしてリーダージャージというボーナス付きだ。この大会での目標は最低でも1勝を挙げることだったので、開幕戦で早くも達成することができて嬉しいよ」と、今季7勝目を挙げたコーイは喜んだ。
3位にはジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が入り、ナショナル選手権から約1ヶ月振りのレースとなったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)は8位でレースを終えている。
7月30日(土)から8月5日(金)までの一週間、東欧の国ポーランドを巡る同国最大のステージレースが開幕した。舞台となるのはウクライナやスロバキアとの国境に近いポーランド南部。本格山岳はなく平坦や丘陵ステージが多いため、パンチャーや「登れるスプリンター」が多数集結した。
ポーランドの首都ワルシャワから150kmほど南にあるキエルツェのスタートラインには、総合優勝を目指すリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)やペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)、セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)などが揃った。スプリンターでは6月にイギリス選手権を制したマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル)がチャンピオンジャージを初披露している。
また調整不足のため今年のツール・ド・フランスを欠場したポーランドのスター選手であるミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ)は約2週間前のトレーニング中に落車。骨折こそなかったものの、脳震盪のため大事を取って出場を回避している。なお、クフィアトコフスキはレース復帰が噂されているエガン・ベルナル(コロンビア)と共に8月19日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定だ。
初日はキエルツェからルブリンを目指す218.8kmで争われた。平坦基調のコース終盤に2つの4級山岳が設定されているものの、緩勾配のため集団スプリントが予想されるステージ。レースは序盤から母国での活躍を目指すカミル・マウェツキー(ロット・スーダル)を中心に5名の選手が逃げ、それをユンボ・ヴィスマやグルパマ・エフデジが追う展開で進行した。
この日2つある4級山岳をヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)がトップ通過して山岳賞ジャージの獲得に成功すると、集団スプリントに持ち込むべくクイックステップ・アルファヴィニルやバーレーン・ヴィクトリアスがプロトンの牽引に加わった。逃げでは最後までマウェツキーが1人粘ったものの、残り8km地点で吸収。ルブリンの市街地に入った選手たちは、広い道幅から狭いコーナーを繰り返すコースでの位置取りに苦労しながら勝負は集団スプリントへ。
フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトアス)のために38歳のベテラン、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)を先頭にフラムルージュ(残り1km地点)を通過。直後に集団後方で大落車が発生したものの大勢には影響なく、そこから3度の直角コーナーを経て今度はユンボ・ヴィスマを先頭に最終ストレートに突入する。連続するコーナーに一列棒状になった集団から、バウハウスとオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)による一騎打ちスプリントに持ち込まれ、その勝負をハンドルを投げた20歳のコーイが制した。
「いつだって先頭でフィニッシュラインを越えるのは気持ちがいい。昨年この大会ではあと少しの所で勝利を逃していた。これがワールドツアー初勝利。そしてリーダージャージというボーナス付きだ。この大会での目標は最低でも1勝を挙げることだったので、開幕戦で早くも達成することができて嬉しいよ」と、今季7勝目を挙げたコーイは喜んだ。
3位にはジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が入り、ナショナル選手権から約1ヶ月振りのレースとなったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)は8位でレースを終えている。
ツール・ド・ポローニュ2022第1ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 5:18:01 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトアス) | |
3位 | ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | |
4位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | |
7位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、 バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
8位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
9位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマ・エフデジ) | |
10位 | トビアス・バイヤー(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 5:17:51 |
2位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトアス) | +0:04 |
3位 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | |
4位 | ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:06 |
5位 | サム・ブランド(イギリス、ノボ ノルディスク) | +0:09 |
6位 | マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:10 |
7位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | マックス・カンター(ドイツ、モビスター) | |
9位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、 バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
10位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
その他の特別賞
山岳賞 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) |
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
チーム総合成績 | AG2Rシトロエン |
text:Sotaro Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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