2022/05/26(木) - 22:12
三重県と和歌山県にまたがる熊野地域を舞台とするUCIステージレース「ツール・ド・熊野」が、5月27日に開幕する。3つのステージと出場チームをプレビューする。
「ツール・ド・熊野」は、世界遺産に登録された「熊野古道」周辺を舞台としたUCI2.2クラスのステージレース。山岳地帯を巡るステージや、港町を駆け抜けるステージなど、自然豊かな熊野地域のコースが特徴のレースだ。2008年からUCIレースとして開催され、今年22回目を数える。
2019年以来3年ぶりの開催となる今回の大会は、プロローグの個人タイムトライアルが無くなり、3日間3ステージで行われる。それぞれのステージを見ていこう。
5月27日 第1ステージ「赤木川清流コース」114.0km
赤木川を渡る集団(2019年大会) photo:Satoru Kato
初日は新宮市の西部、熊野川の支流にある「赤木川」に沿って往復する1周16.4kmの周回コースを走る114km。4級山岳が1ヶ所設定されるが、アップダウン少なめ。とは言え、コース幅の急激な変化も多く、総合首位を狙う選手・チームにとってはトラブルなく終えたいところ。今回はフィニッシュの場所が変更になったほか、コース途中のトンネル内対面通行が無くなるなど、細かなモデファイが施されている。
5月28日 第2ステージ「熊野山岳コース」104.5km
田植えが終わった千枚田を集団が登っていく(2019年大会) photo:Satoru Kato
2日目は、ツール・ド・熊野を象徴するコースとも言える「熊野山岳コース」。日本の棚田百選にも選ばれた「丸山千枚田」に設定された2級山岳を登り、1級山岳の札立峠を登り、さらに丸山千枚田をもう1回登る。そしてフィニッシュが3級山岳に指定される登りフィニッシュに設定されたことにより、4つの山岳賞ポイントを持つステージとなった。ロケーションも難易度も国内有数のレベルを誇るコースで、個人総合優勝争いが大きく動くことは間違いない。
5月29日 第3ステージ「太地半島周回コース」104.3km
青空の下、太地港沿いの登りを行く集団(2018年大会) photo:Satoru Kato
最終日は、紀伊半島の南端に近い太地町に設定された1周10.5kmの周回コースを走る。ジェットコースターのようにアップダウンに富むコースは、集団を徐々に小さくしていく。これまで設定されていた山岳賞ポイントの設定は無くなるものの、ハードさは健在。単独逃げ切りや小集団でのスプリント勝負になることが多いが、今年はどうなるか?
18チーム105名が出走
出場チームは、国内UCIチームとクラブチームに、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームを加えた計18チームとなる。一覧は以下の通り。
「ツール・ド・熊野」は、世界遺産に登録された「熊野古道」周辺を舞台としたUCI2.2クラスのステージレース。山岳地帯を巡るステージや、港町を駆け抜けるステージなど、自然豊かな熊野地域のコースが特徴のレースだ。2008年からUCIレースとして開催され、今年22回目を数える。
2019年以来3年ぶりの開催となる今回の大会は、プロローグの個人タイムトライアルが無くなり、3日間3ステージで行われる。それぞれのステージを見ていこう。
5月27日 第1ステージ「赤木川清流コース」114.0km

初日は新宮市の西部、熊野川の支流にある「赤木川」に沿って往復する1周16.4kmの周回コースを走る114km。4級山岳が1ヶ所設定されるが、アップダウン少なめ。とは言え、コース幅の急激な変化も多く、総合首位を狙う選手・チームにとってはトラブルなく終えたいところ。今回はフィニッシュの場所が変更になったほか、コース途中のトンネル内対面通行が無くなるなど、細かなモデファイが施されている。
5月28日 第2ステージ「熊野山岳コース」104.5km
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2日目は、ツール・ド・熊野を象徴するコースとも言える「熊野山岳コース」。日本の棚田百選にも選ばれた「丸山千枚田」に設定された2級山岳を登り、1級山岳の札立峠を登り、さらに丸山千枚田をもう1回登る。そしてフィニッシュが3級山岳に指定される登りフィニッシュに設定されたことにより、4つの山岳賞ポイントを持つステージとなった。ロケーションも難易度も国内有数のレベルを誇るコースで、個人総合優勝争いが大きく動くことは間違いない。
5月29日 第3ステージ「太地半島周回コース」104.3km
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最終日は、紀伊半島の南端に近い太地町に設定された1周10.5kmの周回コースを走る。ジェットコースターのようにアップダウンに富むコースは、集団を徐々に小さくしていく。これまで設定されていた山岳賞ポイントの設定は無くなるものの、ハードさは健在。単独逃げ切りや小集団でのスプリント勝負になることが多いが、今年はどうなるか?
18チーム105名が出走
出場チームは、国内UCIチームとクラブチームに、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームを加えた計18チームとなる。一覧は以下の通り。
ツール・ド・熊野2022 出場チーム
キナンレーシングチーム | 宇都宮ブリッツェン |
EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム(アメリカ) | 愛三工業レーシングチーム |
マトリックスパワータグ | チームブリヂストンサイクリング |
チーム右京 | 那須ブラーゼン |
シマノレーシングチーム | ヴィクトワール広島 |
弱虫ペダルサイクリングチーム | シエルブルー鹿屋 |
備後しまなみeNShare | エカーズ |
スパークルおおいた | レバンテフジ静岡 |
VC福岡 | さいたまディレーブ |
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先週のツアー・オブ・ジャパン(以下TOJ)に続き、チーム右京、キナンレーシングチーム、マトリックスパワータグが中心となってレースが展開さることになるか。
チーム右京はTOJを圧倒したネイサン・アールとベンジャミン・ダイボールを揃える。ホームチームのキナンレーシングチームは、2019年以来となるマルコス・ガルシアが出場し、悲願の個人総合優勝を目指す。3年越しの連覇のかかるマトリックスパワータグは、今季好調の小林海が来るか?
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
TOJに続き日本人選手4名で出場するEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム、宮崎泰史が覚醒した宇都宮ブリッツェンも、要所で勝負に絡む展開が期待される。
全日本チャンピオンの草場啓吾擁する愛三工業レーシングチーム、久々に窪木一茂が出場するチームブリヂストンサイクリングは、ダークホースとなるか。TOJでは逃げ集団に必ずメンバーを送り込んできていたヴィクトワール広島、シマノレーシングチーム、那須ブラーゼンの一発にも期待したいところ。
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2017年、2018年と連続でステージ優勝している入部正太朗は、弱虫ペダルサイクリングチームにふたつめのUCIレース勝利をプレゼント出来るか?エカーズは若手選手がレースを活性化させることに期待。スパークルおおいたのターゲットは第1ステージのスプリント勝負か?。
また、UCIステージレース初出場となるシエルブルー鹿屋、備後しまなみeNShare、レバンテフジ静岡、VC福岡、さいたまディレーブは、ハードコースをどう攻略するのか見ものだ。
現地観戦はバブル制限エリアにご注意を
各ステージともにスタートは午前10時。 ライブ配信やリザルトなどは、大会公式サイトをご参照頂きたい。また、現地観戦は可能だが、新型コロナウィルス感染拡大防止ガイドラインに基づく会場エリアの区分けが設定されている。選手はチームバブルの中にいることが求められており、バブルの外との接触が制限されている。制限エリアには近づかないようにしての観戦をお願いする。
text:Satoru Kato
関連ファイル
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