2022/05/02(月) - 12:34
10kmの登坂がフィニッシュまで続く個人TTを制したのはアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)。総合首位のローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ)が遅れたため、ウラソフが逆転して第75回ツール・ド・ロマンディの総合優勝に輝いた。
33分40秒のトップタイムで優勝したアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
ツール・ド・ロマンディ2022第5ステージ コースプロフィール photo:A.S.O.第75回ツール・ド・ロマンディ(2.UWT)を締めくくるのは、UCI(国際自転車競技連合)の本部があるエーグルからヴィラールにフィニッシュする個人タイムトライアル。距離は15.84kmと例年と大差ないものの、今年はスタートして3km地点から距離10.2km、平均勾配8%の傾斜をひたすらに登っていく。独走力はもちろん各選手の登坂力、そしてチームスタッフによる登坂直前のバイク交換が試された。
8.5km地点に設定された中間計測でトップタイムを出したステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が、それまで暫定トップを維持していたティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)のタイムを2秒更新。しかし直後にフィニッシュしたダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)に1秒で上回られると、全体の9番目でスタートしたシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)が33分19というトップタイムを叩き出した。
ステージ6位と健闘したティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) photo:CorVos
総合上位陣が登場する前にトップタイムを出したステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
ステージ2位に入り、総合でも3位まで順位を上げたシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) photo:CorVos
そしてステージ優勝は、唯一平均時速28km/hで頂上にたどり着いたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)の手に。前日2位(総合3位)のウラソフは、素早いバイク交換から一定のペースを踏み続け、ゲシュケのタイムを31秒上回るタイムでフィニッシュした。
「ワールドツアーで初勝利だ。またチームにとって昨日に続く勝利は信じられないほど嬉しいよ。ここには総合優勝を目標にやってきて、それを達成することができてスーパーハッピーだ。コンディションは良く、このタイムトライアルには高い集中力で臨むことができた」と、意外にもこれがワールドツアーで初となる勝利を挙げたウラソフは語った。
またこの後のシーズンについて尋ねられると、「この勝利によって自分の強さを確認することができた。そして次なる大きな目標はツール・ド・フランス。この後は休養を取り、グランツールに向けて準備を進めたい」と答えている。
登坂で失速し、区間22位に沈んだローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
一方、最後の出走となった総合首位のローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ)は、中間計測を全体の3位で通過したものの登坂で失速。にトップから2分12秒遅れの22位でフィニッシュし、総合でも8位まで順位を落とす結果に。
「登りの後半から脚がなくなり、その後は気力だけで踏み続けた。僕はグランツールで総合優勝を争う選手ではない。だが、ツールでログリッチとヴィンゲゴーの助けとなれる走りをここで確認することができた。良いテストの場になったよ」と、ツール・ド・フランスに向けて意気込みを語っている。
総合2位ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)、1位アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、3位シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) photo:CorVos
山岳賞ジャージを獲得したトムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) photo:A.S.O.
プロローグと第2ステージで優勝し、ポイント賞に輝いたイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:A.S.O.


8.5km地点に設定された中間計測でトップタイムを出したステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が、それまで暫定トップを維持していたティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)のタイムを2秒更新。しかし直後にフィニッシュしたダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)に1秒で上回られると、全体の9番目でスタートしたシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)が33分19というトップタイムを叩き出した。



そしてステージ優勝は、唯一平均時速28km/hで頂上にたどり着いたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)の手に。前日2位(総合3位)のウラソフは、素早いバイク交換から一定のペースを踏み続け、ゲシュケのタイムを31秒上回るタイムでフィニッシュした。
「ワールドツアーで初勝利だ。またチームにとって昨日に続く勝利は信じられないほど嬉しいよ。ここには総合優勝を目標にやってきて、それを達成することができてスーパーハッピーだ。コンディションは良く、このタイムトライアルには高い集中力で臨むことができた」と、意外にもこれがワールドツアーで初となる勝利を挙げたウラソフは語った。
またこの後のシーズンについて尋ねられると、「この勝利によって自分の強さを確認することができた。そして次なる大きな目標はツール・ド・フランス。この後は休養を取り、グランツールに向けて準備を進めたい」と答えている。

一方、最後の出走となった総合首位のローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ)は、中間計測を全体の3位で通過したものの登坂で失速。にトップから2分12秒遅れの22位でフィニッシュし、総合でも8位まで順位を落とす結果に。
「登りの後半から脚がなくなり、その後は気力だけで踏み続けた。僕はグランツールで総合優勝を争う選手ではない。だが、ツールでログリッチとヴィンゲゴーの助けとなれる走りをここで確認することができた。良いテストの場になったよ」と、ツール・ド・フランスに向けて意気込みを語っている。



ツール・ド・ロマンディ2022第5ステージ結果
1位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 33:40 |
2位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | 0:31 |
3位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:36 |
4位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:04 |
5位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:05 |
6位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) | 1:07 |
7位 | レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 1:25 |
8位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:26 |
10位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 1:40 |
22位 | ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) | 2:12 |
個人総合成績
1位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 18:00:59 |
2位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:50 |
3位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | 0:55 |
4位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 1:22 |
5位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 1:47 |
6位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:51 |
7位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:52 |
8位 | ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) | 1:54 |
9位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | 2:08 |
10位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | 2:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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