新城幸也(バーレーン・マクラーレン)のシーズン再開レースとなるチェコツアーが開幕。初日のチームタイムトライアルでミッチェルトン・スコットがトップタイムをマークした。
シーズン再開初戦に臨む新城幸也(バーレーン・マクラーレン) (c)CorVos
隣国スロバキアやポーランドにも近いチェコ北東部を舞台にしたチェコツアー (UCI2.1)が開幕。トップ選手を輩出している同国を代表するステージレースであり、今年は8月6日(木)から9日(金)までの4日間で開催されている。
18.1kmのチームタイムトライアルで開幕し、スプリントステージを経て総合成績を争う山岳ステージx2を消化する。歴代優勝者リストには2019年のダリル・インピー(南アフリカ、NTTプロサイクリング)、2018年のリカルド・ゾイドル(オーストリア、CCCチーム)などクライマーと登坂力を備えたクラシックハンターが並ぶレースだ。
チェコツアー2020 第1ステージ コースプロフィール (c)www.czechcyclingtour.cz
チェコツアー2020 第2ステージ コースプロフィール (c)www.czechcyclingtour.cz
チェコツアー2020 第3ステージ コースプロフィール (c)www.czechcyclingtour.cz
チェコツアー2020 第4ステージ コースプロフィール (c)www.czechcyclingtour.cz
ポローニュやツール・ド・ランなどステージレースが重なって開催されるため、6チーム(ミッチェルトン、ユンボ、サンウェブ、NTT、バーレーン、ボーラ)が出場するUCIワールドチーム勢も含めメンバーはやや薄め。しかし抜きん出た戦力を誇るチームの不在が意味するのは拮抗した実力勝負。2015年に総合優勝しているペトル・ヴァコッチ(チェコ、アルペシン・フェニックス)らプロチーム勢にもチャンスはある。新城幸也はグレガ・ボーレ、ドメン・ノヴァク、ルカ・ピベルニク、ヤン・トラトニクというスロベニアを代表する選手4名、そしてチーム2年目のステフェン・ウィリアムズ(イギリス)と組んでの出場だ。
緩斜面のアップダウンを含むコースで好走したのは若きノルウェー人選手発掘・育成という使命を持つウノエックス・ノルウェージャンデヴェロップメントチームだった。平均スピード53.674km/hで走ったノルウェーチームがホットシートに座ったが、ワールドチームのメンツを掲げたサンウェブがタイム差1秒以下という僅差で上回る。しかしそれもつかの間、ミッチェルトン・スコットが2チームを25秒上回った。
トップタイムを叩き出したミッチェルトン・スコット (c)CorVos
25秒差のステージ2位:サンウェブ (c)CorVos
バーレーン・マクラーレンはステージ8位 (c)CorVos
スピードマンを多く揃えたオーストラリアチームが優勝し、リーダージャージは先頭でフィニッシュラインを越えたルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)の手の元に。僅差の総合争いとなるチェコツアーにおいて、総合成績狙いのルーカス・ハミルトンやダミアン・ホーゾン(共にオーストラリア)が貴重なリードを稼いでいる。
「このチームTTで勝ち、総合を狙うメンバーにできる限りリードを持ってもらおうと考えていたことがうまくいった。超高速コースゆえに、ロックダウン以来TT練習があまりできていなかったため大変だったけれど、誰もが素晴らしい走りをしてくれた。リーダージャージは予定外のボーナスだけど、まだまだ始まりに過ぎない。チームとしてこのジャージを守り抜くために全力を尽くしたい」とダーブリッジは語っている。
最速タイムを叩き出したミッチェルトン・スコットのメンバー (c)CorVos
リーダージャージを着用したルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) (c)CorVos
また、新城たちのバーレーン・マクラーレンは43秒遅れのステージ8位でフィニッシュ。「自分にとってヨーロッパのレースが再開しました!レースをするのも大変な状況で、こうして走れることが本当に嬉しいです。さすがに移動して直ぐにTTT(チームタイムトライアル)はキツかった(苦笑)普通のレースなら、ゆっくり始まるけど、TTTはそうは行かないので、いきなりスタートから全力全開でした。明日(7日)から3日間はロードレースなので、調子も日々、良くなって行くと思う」とコメントしている。

隣国スロバキアやポーランドにも近いチェコ北東部を舞台にしたチェコツアー (UCI2.1)が開幕。トップ選手を輩出している同国を代表するステージレースであり、今年は8月6日(木)から9日(金)までの4日間で開催されている。
18.1kmのチームタイムトライアルで開幕し、スプリントステージを経て総合成績を争う山岳ステージx2を消化する。歴代優勝者リストには2019年のダリル・インピー(南アフリカ、NTTプロサイクリング)、2018年のリカルド・ゾイドル(オーストリア、CCCチーム)などクライマーと登坂力を備えたクラシックハンターが並ぶレースだ。




ポローニュやツール・ド・ランなどステージレースが重なって開催されるため、6チーム(ミッチェルトン、ユンボ、サンウェブ、NTT、バーレーン、ボーラ)が出場するUCIワールドチーム勢も含めメンバーはやや薄め。しかし抜きん出た戦力を誇るチームの不在が意味するのは拮抗した実力勝負。2015年に総合優勝しているペトル・ヴァコッチ(チェコ、アルペシン・フェニックス)らプロチーム勢にもチャンスはある。新城幸也はグレガ・ボーレ、ドメン・ノヴァク、ルカ・ピベルニク、ヤン・トラトニクというスロベニアを代表する選手4名、そしてチーム2年目のステフェン・ウィリアムズ(イギリス)と組んでの出場だ。
緩斜面のアップダウンを含むコースで好走したのは若きノルウェー人選手発掘・育成という使命を持つウノエックス・ノルウェージャンデヴェロップメントチームだった。平均スピード53.674km/hで走ったノルウェーチームがホットシートに座ったが、ワールドチームのメンツを掲げたサンウェブがタイム差1秒以下という僅差で上回る。しかしそれもつかの間、ミッチェルトン・スコットが2チームを25秒上回った。



スピードマンを多く揃えたオーストラリアチームが優勝し、リーダージャージは先頭でフィニッシュラインを越えたルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)の手の元に。僅差の総合争いとなるチェコツアーにおいて、総合成績狙いのルーカス・ハミルトンやダミアン・ホーゾン(共にオーストラリア)が貴重なリードを稼いでいる。
「このチームTTで勝ち、総合を狙うメンバーにできる限りリードを持ってもらおうと考えていたことがうまくいった。超高速コースゆえに、ロックダウン以来TT練習があまりできていなかったため大変だったけれど、誰もが素晴らしい走りをしてくれた。リーダージャージは予定外のボーナスだけど、まだまだ始まりに過ぎない。チームとしてこのジャージを守り抜くために全力を尽くしたい」とダーブリッジは語っている。


また、新城たちのバーレーン・マクラーレンは43秒遅れのステージ8位でフィニッシュ。「自分にとってヨーロッパのレースが再開しました!レースをするのも大変な状況で、こうして走れることが本当に嬉しいです。さすがに移動して直ぐにTTT(チームタイムトライアル)はキツかった(苦笑)普通のレースなら、ゆっくり始まるけど、TTTはそうは行かないので、いきなりスタートから全力全開でした。明日(7日)から3日間はロードレースなので、調子も日々、良くなって行くと思う」とコメントしている。
チェコツアー2020 第1ステージ結果
1位 | ミッチェルトン・スコット | 19:49 | 54.802km/h |
2位 | サンウェブ | 0:25 | 53.674km/h |
3位 | ウノエックス・ノルウェージャンデヴェロップメントチーム | 0:25 | 53.674km/h |
4位 | エルコフ・カスパー | 0:28 | 53.541km/h |
5位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:31 | 53.410km/h |
6位 | ユンボ・ヴィズマ | 0:34 | 53.279km/h |
7位 | アルペシン・フェニックス | 0:39 | 53.062km/h |
8位 | バーレーン・マクラーレン | 0:43 | 52.890km/h |
9位 | SEGレーシングアカデミー | 0:45 | 52.804km/h |
10位 | スポートフラーンデレン・バロワーズ | 0:59 | 52.212km/h |
個人総合成績
1位 | ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 19:49 |
2位 | ジャック・バウアー(ニュージーランド、ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | ルーカス・ハミルトン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
6位 | ヨリス・ニューエンハイス(オランダ、サンウェブ) | 0:25 |
7位 | アスビャアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | |
8位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、サンウェブ) | |
9位 | ニコ・デンツ(ドイツ、サンウェブ) | |
10位 | フェリックス・ゴール(オーストリア、サンウェブ) |
その他の特別賞
ヤングライダー賞 | カーデン・グローブス(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) |
チーム総合成績 | ミッチェルトン・スコット |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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