2020/05/17(日) - 10:38
ドイツに拠点を構える総合サイクルアクセサリーブランドのSKSのマッドガード「SPEEDROCKER(スピードロッカー)」を紹介しよう。最大42mm幅のタイヤとディスクブレーキに対応し、グラベルロードやエンデュランスロードバイクなどにマッチするモデルだ。
SKSからリリースされたマッドガード「SPEEDROCKER」は、アドベンチャーバイクやシクロクロスバイク、タイヤ幅が32mm以上を装着するロードバイクに装着するために開発されたモデル。最大42mm幅までのタイヤに対応するため、現在グラベルロードの主流となっている700x40Cにはベストマッチ。近年ワイドタイヤ化が進むコミューターバイクにも最適な製品だ。
フロント側はフォークを隔てた2ピース式、リアは最大950mmもの長さとなる伸縮1ピース式という、ディスクブレーキ対応のフルカバースタイルを持つSPEEDROCKER。最たる特徴はその名の通り、フレームとの固定にバンド式ロックを使い、簡単な着脱を叶えていることにある。
一般的なロード用フェンダーはクイックリリースや、キャリパーブレーキの台座部分に挟み込んで留めるタイプが主流だが、ディスクブレーキバイクではその手法を使えない。そこでSPEEDROCKERではベルト留めを使い、フロントはグリッパー付きのベルクロで、リアはシリコンバンドで留める方式を採っている。
フレームへの固定も工具要らずで、作業自体はとても容易であることもポイント。洗車の頻度が高いグラベルバイクだけに脱着の手間が少ないことはメリットとなるはずだ。唯一工具を使うのはフェンダーの角度調整を行う時。走行中に最もストレスになるタイヤとフェンダーの干渉もしっかり対策されていることが分かる。
フレームと接する部分はシフトケーブルやブレーキホースを通すための空間が用意されているため、外装ルーティングのバイクにも使用することができる。バイクに取り付けてみるとベルト式にも関わらず固定力は強く、金属ステーの強度も高いようだ。こういった質実剛健っぷりはいかにもドイツブランドらしいところ。
グラベルライドでは木の枝など異物を巻き込んだ時のダメージが懸念されるものの、SPEEDROCKERにはアルミステー部とフレームマウント部が分離する「セーフティーリリースシステム」が採用されている。そして、もしセーフティーシステムが作動したとしても、再び取り付ける際には工具要らず。SPEEDROCKERは質実剛健であり、柔能制剛でもあるのだ。
伸縮式のリアフェンダーを採用しているため、車輪とタイヤサイズ、タイヤクリアランスに応じてカバー範囲を変えることができることもポイントだ。ただしディスクブレーキ対応だけあって、リムブレーキ仕様車には不向き。というのもブレーキ台座とのクリアランスが確保できないケースを予想されるのと、そもそもリムブレーキのキャリパー内にフェンダーが収まらないから。このフェンダーを選ぶときには注意して欲しいポイントだ。
今回は編集部のグラベルバイク(38cタイヤをセット)に取り付けてフィールドに持ち出したが、まず感心したのはグラベルタイヤとのマッチングの良さ。古くからランドナーはタイヤとフェンダーのツラを美しく決めることに美学があるけれど、SPEEDROCKERとグラベルタイヤの組み合わせには、それと近いものを感じなくもない。多分ディスクロードに取り付けようとするとタイヤとフェンダーの間隔が空きすぎてしまうので、そういう方にはRACE BLADE PROがベストマッチするはず。
抜群の固定力ゆえに凹凸の激しいグラベルでも位置ズレは無し。フェンダー本体とステーの剛性のおかげで、普通に走っている分にはタイヤとの接触も一切感じられなかった。肝心の"ドロヨケ"機能は車輪の1/3ほどを覆うフルフェンダー式ゆえに言わずもがな、前輪から顔や靴への跳ね上げ、後輪から腰回りへの跳ね上げの大部分をカットしてくれる。一度フルフェンダーを使った方であれば、その機能性はお分かりの通りだ。
強いて気をつけるポイントを挙げるとしたら、ハンドルを大きく切った時に前フェンダーとシューズのつま先が接触しやすいことくらい。そもそもタイヤボリュームがある分致し方ないことだが、もし当たったとしても樹脂フェンダーなので変形してしまう心配も少ない。タイヤと擦れてしまっても、ステーをちょこっと調整すれば元通り。
雨天でも走らねばならぬと言うのなら、できうる限り濡れるストレスを減らしてやることが最適解。そしてこのSPEEDROCKERは、雨ニモマケナイグラベルグラインダーにとって快適への一番の近道だ。
SKS SPEEDROCKER
対応タイヤサイズ:700C、~42mm幅
カラー:ブラック
サイズ:フロント500mm+210mm、リア950mm
重量:408g
価格:9,800円(税抜)
掲載しきれなかった写真はこちら→リンク
SKSからリリースされたマッドガード「SPEEDROCKER」は、アドベンチャーバイクやシクロクロスバイク、タイヤ幅が32mm以上を装着するロードバイクに装着するために開発されたモデル。最大42mm幅までのタイヤに対応するため、現在グラベルロードの主流となっている700x40Cにはベストマッチ。近年ワイドタイヤ化が進むコミューターバイクにも最適な製品だ。
フロント側はフォークを隔てた2ピース式、リアは最大950mmもの長さとなる伸縮1ピース式という、ディスクブレーキ対応のフルカバースタイルを持つSPEEDROCKER。最たる特徴はその名の通り、フレームとの固定にバンド式ロックを使い、簡単な着脱を叶えていることにある。
一般的なロード用フェンダーはクイックリリースや、キャリパーブレーキの台座部分に挟み込んで留めるタイプが主流だが、ディスクブレーキバイクではその手法を使えない。そこでSPEEDROCKERではベルト留めを使い、フロントはグリッパー付きのベルクロで、リアはシリコンバンドで留める方式を採っている。
フレームへの固定も工具要らずで、作業自体はとても容易であることもポイント。洗車の頻度が高いグラベルバイクだけに脱着の手間が少ないことはメリットとなるはずだ。唯一工具を使うのはフェンダーの角度調整を行う時。走行中に最もストレスになるタイヤとフェンダーの干渉もしっかり対策されていることが分かる。
フレームと接する部分はシフトケーブルやブレーキホースを通すための空間が用意されているため、外装ルーティングのバイクにも使用することができる。バイクに取り付けてみるとベルト式にも関わらず固定力は強く、金属ステーの強度も高いようだ。こういった質実剛健っぷりはいかにもドイツブランドらしいところ。
グラベルライドでは木の枝など異物を巻き込んだ時のダメージが懸念されるものの、SPEEDROCKERにはアルミステー部とフレームマウント部が分離する「セーフティーリリースシステム」が採用されている。そして、もしセーフティーシステムが作動したとしても、再び取り付ける際には工具要らず。SPEEDROCKERは質実剛健であり、柔能制剛でもあるのだ。
伸縮式のリアフェンダーを採用しているため、車輪とタイヤサイズ、タイヤクリアランスに応じてカバー範囲を変えることができることもポイントだ。ただしディスクブレーキ対応だけあって、リムブレーキ仕様車には不向き。というのもブレーキ台座とのクリアランスが確保できないケースを予想されるのと、そもそもリムブレーキのキャリパー内にフェンダーが収まらないから。このフェンダーを選ぶときには注意して欲しいポイントだ。
今回は編集部のグラベルバイク(38cタイヤをセット)に取り付けてフィールドに持ち出したが、まず感心したのはグラベルタイヤとのマッチングの良さ。古くからランドナーはタイヤとフェンダーのツラを美しく決めることに美学があるけれど、SPEEDROCKERとグラベルタイヤの組み合わせには、それと近いものを感じなくもない。多分ディスクロードに取り付けようとするとタイヤとフェンダーの間隔が空きすぎてしまうので、そういう方にはRACE BLADE PROがベストマッチするはず。
抜群の固定力ゆえに凹凸の激しいグラベルでも位置ズレは無し。フェンダー本体とステーの剛性のおかげで、普通に走っている分にはタイヤとの接触も一切感じられなかった。肝心の"ドロヨケ"機能は車輪の1/3ほどを覆うフルフェンダー式ゆえに言わずもがな、前輪から顔や靴への跳ね上げ、後輪から腰回りへの跳ね上げの大部分をカットしてくれる。一度フルフェンダーを使った方であれば、その機能性はお分かりの通りだ。
強いて気をつけるポイントを挙げるとしたら、ハンドルを大きく切った時に前フェンダーとシューズのつま先が接触しやすいことくらい。そもそもタイヤボリュームがある分致し方ないことだが、もし当たったとしても樹脂フェンダーなので変形してしまう心配も少ない。タイヤと擦れてしまっても、ステーをちょこっと調整すれば元通り。
雨天でも走らねばならぬと言うのなら、できうる限り濡れるストレスを減らしてやることが最適解。そしてこのSPEEDROCKERは、雨ニモマケナイグラベルグラインダーにとって快適への一番の近道だ。
SKS SPEEDROCKER
対応タイヤサイズ:700C、~42mm幅
カラー:ブラック
サイズ:フロント500mm+210mm、リア950mm
重量:408g
価格:9,800円(税抜)
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