2019/09/17(火) - 12:35
ブエルタ・ア・エスパーニャを走り終えた新城幸也(バーレーン・メリダ)は翌日フランスに帰国。「この3週間でエンジンがかかった感覚。久しぶりに良い脚の状態を見つけられた気がします」と語る新城にインタビューを行った。
自身12回目のグランツールを走り終え、最終ステージをスプリント15位で締めくくった新城。最終日前日の山岳ステージを52位で終えるなど、大会後半にかけて調子を上げている印象の新城にブエルタの3週間とシーズンこれからについて聞いた。
52位に入った最終山岳ステージの第20ステージについて
脚を残していました(笑)3週間ずっと使うところがなくて、その貯金を使いました。でも登りで動ければ良かったけど、ペースが速い集団の中にいるだけで辛かった。遅れてからはクイックステップが(ノックスのために)前を引く集団で走りました。後ろに選手がいないので千切れたくても千切れられない状況でした。
自身3回目のブエルタ、12回目のグランツールを振り返ってみて
総合リーダーチームとして走るのは、これまでのキャリアの中で初めての経験でした(第6ステージでトゥーンスがマイヨロホを獲得)。グランツールに12回出場して初めて。そんなにできることじゃない経験がまた一つ増えました。(ユーロップカー時代の2011年に)ヴォクレールがマイヨジョーヌを着た時、自分は出場していなかったので。
2017年ツール・ド・フランス以来、2年ぶりのグランツール。久しぶりでした。やっぱりグランツールは華やかで楽しいです。このブエルタの前は小さいレースしか出ていなかったので、ワールドツアーで走るとやり甲斐もあるし、久しぶりに良い脚の状態を見つけられた気がします。
というのも、近年は怪我から復帰して、また怪我をして復帰しての繰り返しだったので、トップコンディションを迎える前にシーズンが終わってしまっていた。この3週間でエンジンがかかった感覚です。練習だけじゃ追い込みが足りなかった。やはりワールドツアーで追い込むことでコンディションを上げることができました。しばらくこういう感覚を忘れていました。
そのかかったエンジンで目指すものは?
狙うのはジャパンカップですよ(笑)正式にお達しが来ていませんが世界選手権も。今回はコンディションを下げることなく、上げた状態で3週間を終えることができています。序盤に追走グループに入った第18ステージでも、1時間の出力を1年ぶりに更新することもできましたし。3週目にしっかり走れているということは、ちょっと休めばまたコンディションが上がるという感覚はあります。
ここまで3週間強度の高いレースをして、2〜3日休んで、また練習を開始しても、やっぱり練習ではそこまで強度を上げることができない。だから(仮に世界選手権のメンバーに選出された場合)個人タイムトライアルで1時間しっかり追い込めば、引っかかっていたもの(栓のようなもの)が取れると思います。6月の全日本選手権の時もそのようにして走りました。問題は、天気が悪いかもしれないヨークシャーの世界選手権に気持ちを切り替えられるかですね。
最終ステージのスプリントについて
ユーロップカー時代は勝手にスプリントしていましたが、最終ステージは久々に自分でスプリントを狙って行きました。最後はもう脚に力が残っていなかった。スピードを上げることができずに残り50mで踏みやめてしまいました。でも出し切って終わることができました。
バーレーン・メリダにとって今回のブエルタは?
開幕前のチームの目標が総合トップ15とステージ優勝、個人タイムトライアル10位以内でした。そのうち総合と個人TTの目標を達成できて、さらにリーダージャージを着たのでチームとしては良いブエルタだったと思います。
text:Kei Tsuji in Madrid, Spain
自身12回目のグランツールを走り終え、最終ステージをスプリント15位で締めくくった新城。最終日前日の山岳ステージを52位で終えるなど、大会後半にかけて調子を上げている印象の新城にブエルタの3週間とシーズンこれからについて聞いた。
52位に入った最終山岳ステージの第20ステージについて
脚を残していました(笑)3週間ずっと使うところがなくて、その貯金を使いました。でも登りで動ければ良かったけど、ペースが速い集団の中にいるだけで辛かった。遅れてからはクイックステップが(ノックスのために)前を引く集団で走りました。後ろに選手がいないので千切れたくても千切れられない状況でした。
自身3回目のブエルタ、12回目のグランツールを振り返ってみて
総合リーダーチームとして走るのは、これまでのキャリアの中で初めての経験でした(第6ステージでトゥーンスがマイヨロホを獲得)。グランツールに12回出場して初めて。そんなにできることじゃない経験がまた一つ増えました。(ユーロップカー時代の2011年に)ヴォクレールがマイヨジョーヌを着た時、自分は出場していなかったので。
2017年ツール・ド・フランス以来、2年ぶりのグランツール。久しぶりでした。やっぱりグランツールは華やかで楽しいです。このブエルタの前は小さいレースしか出ていなかったので、ワールドツアーで走るとやり甲斐もあるし、久しぶりに良い脚の状態を見つけられた気がします。
というのも、近年は怪我から復帰して、また怪我をして復帰しての繰り返しだったので、トップコンディションを迎える前にシーズンが終わってしまっていた。この3週間でエンジンがかかった感覚です。練習だけじゃ追い込みが足りなかった。やはりワールドツアーで追い込むことでコンディションを上げることができました。しばらくこういう感覚を忘れていました。
そのかかったエンジンで目指すものは?
狙うのはジャパンカップですよ(笑)正式にお達しが来ていませんが世界選手権も。今回はコンディションを下げることなく、上げた状態で3週間を終えることができています。序盤に追走グループに入った第18ステージでも、1時間の出力を1年ぶりに更新することもできましたし。3週目にしっかり走れているということは、ちょっと休めばまたコンディションが上がるという感覚はあります。
ここまで3週間強度の高いレースをして、2〜3日休んで、また練習を開始しても、やっぱり練習ではそこまで強度を上げることができない。だから(仮に世界選手権のメンバーに選出された場合)個人タイムトライアルで1時間しっかり追い込めば、引っかかっていたもの(栓のようなもの)が取れると思います。6月の全日本選手権の時もそのようにして走りました。問題は、天気が悪いかもしれないヨークシャーの世界選手権に気持ちを切り替えられるかですね。
最終ステージのスプリントについて
ユーロップカー時代は勝手にスプリントしていましたが、最終ステージは久々に自分でスプリントを狙って行きました。最後はもう脚に力が残っていなかった。スピードを上げることができずに残り50mで踏みやめてしまいました。でも出し切って終わることができました。
バーレーン・メリダにとって今回のブエルタは?
開幕前のチームの目標が総合トップ15とステージ優勝、個人タイムトライアル10位以内でした。そのうち総合と個人TTの目標を達成できて、さらにリーダージャージを着たのでチームとしては良いブエルタだったと思います。
text:Kei Tsuji in Madrid, Spain
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