2019/06/20(木) - 08:44
強いエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が帰ってきた。ツール・ド・スイス第5ステージで、再び総合首位ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)らを下したヴィヴィアーニがステージ2連勝。翌日からレースは山岳地帯へと入っていく。
9日間の日程で開催されるツール・ド・スイスも後半戦へ。第5ステージはスイス北部のミュンヘンシュタインから、アルプス山脈に近い同国東部のアインジーデルンまでの177km。獲得標高差は2,700mあるが、残り33km地点の2級山岳ハウプトシュトラッセ(距離14km/平均3.5%)を越えるとコースは平坦基調に。翌日から本格山岳ステージが始まるため、ラストチャンスを掴むためにスプリンターチームがレースを支配した。
逃げグループを形成したのはマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)、シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)、ベルトヤン・リンデマン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)、ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)という独走力のある強力なメンバー。リンデマンがメイン集団に下がったため、残る3名が3分弱のリードで逃げ続けた。
リーダージャージ擁するボーラ・ハンスグローエとトレック・セガフレード、サンウェブがメイン集団を牽引し、逃げトリオとのタイム差を詰める。長い2級山岳ハウプトシュトラッセの登りでキュングとグルリエを振り切ったモホリッチが残り38km地点で独走を開始。モホリッチがメイン集団に40秒差をつけた状態で残り20km地点のフィニッシュラインを通過した。
2級山岳ハウプトシュトラッセの頂上通過後、平均スピード46.1km/hで独走を続けたモホリッチだったが、真っ平らなジル湖の湖周道路でメイン集団とのタイム差は縮小していく。モホリッチが残り13km地点でボーラ・ハンスグローエやトレック・セガフレード、サンウェブ率いるメイン集団に吸収されると、チームイネオスをはじめとする総合系チームも危険回避のために集団前方に上がった。
残り1kmアーチ通過とともに主導権を握ったのはこの日もドゥクーニンク・クイックステップだった。ヤングライダー賞ジャージを着るカスパー・アスグリーン(デンマーク)を先頭に、ベルギーチャンピオンのイヴ・ランパールト、デンマークチャンピオンのミケル・モルコフ、アルゼンチンチャンピオンのマキシミリアーノ・リケーゼ、そしてイタリアチャンピオン(ポイント賞ジャージ着用)のエリア・ヴィヴィアーニという4人のナショナルチャンピオンが並ぶ。テクニカルコーナーが続くフィニッシュ手前で段階的にリードアウトマンたちが離れ、リケーゼが最終コーナーを抜けたところでヴィヴィアーニを発射した。
勾配6%の石畳が敷かれた登りストレートで先頭に立ったヴィヴィアーニを、番手につけたリーダージャージのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が追撃する。しかし低い体勢でもがき続けたヴィヴィアーニは誰にも先頭を譲らなかった。完璧なリードアウトトレインに発射されたヴィヴィアーニが2日連続でスプリントを制した。
「いつでも勝利は嬉しいけど、2連勝は最高の気分だ。今日もチームメイトの走りは完璧で、彼らのおかげで楽に勝負に持ち込めた。ハードなステージだったので誰もが疲れている状況で、登りでしかも石畳のフィニッシュに挑むために残り1500mで集団先頭に立ち、マックス(リケーゼ)に最終コーナーで発射されたんだ」と、シーズン6勝目を飾ったヴィヴィアーニ。
「平坦ステージはこれで終わり。明日からはエンリク(マス)を可能な限りサポートして、チームとしてこの先も良い成績を出したい。ツール・ド・フランスに向けて調子が上がっていることを確認できたよ」と語るヴィヴィアーニは2014年に続く2度目のツール出場予定。ヴィヴィアーニはジロ・デ・イタリアでステージ5勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝を飾っているが、まだツールでのステージ優勝経験はない。
2日連続でヴィヴィアーニに敗れたもののリーダージャージをキープしたサガンは「今日がスプリンターの最後のチャンスだった。今日もチームメイトたちの献身に感謝。最終コーナーを抜けた時点でヴィヴィアーニの番手につけていたけど、彼を追い抜くことはできなかった。ツール・ド・スイスここまでの走りには満足している」とコメント。翌日は1級山岳フルームサーベルク(距離8.4km/平均9.2%)の山頂フィニッシュが登場。リーダージャージはスプリンターの手を離れてオールラウンダーの手に渡る。
9日間の日程で開催されるツール・ド・スイスも後半戦へ。第5ステージはスイス北部のミュンヘンシュタインから、アルプス山脈に近い同国東部のアインジーデルンまでの177km。獲得標高差は2,700mあるが、残り33km地点の2級山岳ハウプトシュトラッセ(距離14km/平均3.5%)を越えるとコースは平坦基調に。翌日から本格山岳ステージが始まるため、ラストチャンスを掴むためにスプリンターチームがレースを支配した。
逃げグループを形成したのはマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)、シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)、ベルトヤン・リンデマン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)、ファビアン・グルリエ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)という独走力のある強力なメンバー。リンデマンがメイン集団に下がったため、残る3名が3分弱のリードで逃げ続けた。
リーダージャージ擁するボーラ・ハンスグローエとトレック・セガフレード、サンウェブがメイン集団を牽引し、逃げトリオとのタイム差を詰める。長い2級山岳ハウプトシュトラッセの登りでキュングとグルリエを振り切ったモホリッチが残り38km地点で独走を開始。モホリッチがメイン集団に40秒差をつけた状態で残り20km地点のフィニッシュラインを通過した。
2級山岳ハウプトシュトラッセの頂上通過後、平均スピード46.1km/hで独走を続けたモホリッチだったが、真っ平らなジル湖の湖周道路でメイン集団とのタイム差は縮小していく。モホリッチが残り13km地点でボーラ・ハンスグローエやトレック・セガフレード、サンウェブ率いるメイン集団に吸収されると、チームイネオスをはじめとする総合系チームも危険回避のために集団前方に上がった。
残り1kmアーチ通過とともに主導権を握ったのはこの日もドゥクーニンク・クイックステップだった。ヤングライダー賞ジャージを着るカスパー・アスグリーン(デンマーク)を先頭に、ベルギーチャンピオンのイヴ・ランパールト、デンマークチャンピオンのミケル・モルコフ、アルゼンチンチャンピオンのマキシミリアーノ・リケーゼ、そしてイタリアチャンピオン(ポイント賞ジャージ着用)のエリア・ヴィヴィアーニという4人のナショナルチャンピオンが並ぶ。テクニカルコーナーが続くフィニッシュ手前で段階的にリードアウトマンたちが離れ、リケーゼが最終コーナーを抜けたところでヴィヴィアーニを発射した。
勾配6%の石畳が敷かれた登りストレートで先頭に立ったヴィヴィアーニを、番手につけたリーダージャージのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が追撃する。しかし低い体勢でもがき続けたヴィヴィアーニは誰にも先頭を譲らなかった。完璧なリードアウトトレインに発射されたヴィヴィアーニが2日連続でスプリントを制した。
「いつでも勝利は嬉しいけど、2連勝は最高の気分だ。今日もチームメイトの走りは完璧で、彼らのおかげで楽に勝負に持ち込めた。ハードなステージだったので誰もが疲れている状況で、登りでしかも石畳のフィニッシュに挑むために残り1500mで集団先頭に立ち、マックス(リケーゼ)に最終コーナーで発射されたんだ」と、シーズン6勝目を飾ったヴィヴィアーニ。
「平坦ステージはこれで終わり。明日からはエンリク(マス)を可能な限りサポートして、チームとしてこの先も良い成績を出したい。ツール・ド・フランスに向けて調子が上がっていることを確認できたよ」と語るヴィヴィアーニは2014年に続く2度目のツール出場予定。ヴィヴィアーニはジロ・デ・イタリアでステージ5勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝を飾っているが、まだツールでのステージ優勝経験はない。
2日連続でヴィヴィアーニに敗れたもののリーダージャージをキープしたサガンは「今日がスプリンターの最後のチャンスだった。今日もチームメイトたちの献身に感謝。最終コーナーを抜けた時点でヴィヴィアーニの番手につけていたけど、彼を追い抜くことはできなかった。ツール・ド・スイスここまでの走りには満足している」とコメント。翌日は1級山岳フルームサーベルク(距離8.4km/平均9.2%)の山頂フィニッシュが登場。リーダージャージはスプリンターの手を離れてオールラウンダーの手に渡る。
ツール・ド・スイス2019第5ステージ結果
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:18:26 |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
4位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | |
6位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ファビアン・リーンハルト(スイス、スイスナショナルチーム) | |
8位 | スタン・デウルフ(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ) | |
10位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) |
個人総合成績
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 15:55:48 |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 0:00:14 |
3位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:21 |
4位 | ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:22 |
5位 | ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | 0:00:27 |
6位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:38 |
7位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:39 |
8位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームイネオス) | 0:00:40 |
9位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | |
10位 | ウィネル・アナコナ(コロンビア、モビスター) |
ポイント賞
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 37pts |
2位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 32pts |
3位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 19pts |
山岳賞
1位 | クラウディオ・インホフ(スイス、スイスナショナルチーム) | 24pts |
2位 | ギャビン・マニオン(アメリカ、ラリーUHCサイクリング) | 19pts |
3位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 9pts |
ヤングライダー賞
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 15:56:09 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) | 0:00:24 |
3位 | ケヴィン・ジェニツ(ルクセンブルク、グルパマFDJ) | 0:00:26 |
チーム総合成績
1位 | サンウェブ | 47:48:56 |
2位 | EFエデュケーションファースト | 0:00:15 |
3位 | チームイネオス | 0:00:28 |
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