2018/10/13(土) - 20:29
大分県大分市でUCIクリテリウム「おおいた いこいの道クリテリウム」が開催され、大分市出身の黒枝咲哉(シマノレーシング)がスプリントを制して優勝した。
「おおいた いこいの道クリテリウム」は、今年5回目の開催。これまではJプロツアーをメインレースとした大会だったが、今年は翌日に開催されるロードレース「おおいたアーバンクラシック」と共に国際レースに昇格しての開催となった。(ちなみにこのクリテリウムはUCIクリテリウムとしての開催だが、UCIポイントは付与されない)
会場はJR大分駅から南に伸びる大通り「いこいの道」に設定された1周1kmの周回コース。大分駅前の180度折り返しと、4つのコーナーで構成される。高低差ゼロのフラットコースは、これまでもスプリントで勝負がついてきた。スタート・フィニッシュはゆるやかな右カーブの先にあり、最後の位置取りが勝敗に大きく影響する。
大分市は朝から秋晴れの青空が広がった。日中の最高気温は22度に足りないくらいだったが、日差しが強く暑さを感じるほどの1日だった。
黒枝咲哉が得意のスプリントで地元レースを制する
30周30kmのレースは正午すぎにスタート。序盤から大分市出身の黒枝咲哉を擁するシマノレーシングが、集団前方で主導権を握ろうとする。咲哉の兄・士揮を擁する愛三工業レーシングチームも集団前方に上がって主導権を争い、さらに他のチームも加わってレースはハイスピードで進行していく。単独で飛び出す動きもあるものの、1周続かずに吸収。集団は大きく崩れないままレースが進行していく。
途中4回設定されたスプリント賞は、1回目を阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、残り3回をトビー・オーチャード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)が獲る。
最後のスプリント賞が終わると、フィニッシュに向けて各チームが位置取り争いを開始。オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストが列車を組んで最終周回に入っていく。
そして残り50m、サミュエル・ウェルスフォード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)、ダミアーノ・チーマ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)、黒枝士揮、黒枝咲哉らが先頭で姿を現す。緩やかな右カーブのアウト側から黒枝咲哉のスプリントが伸び、フィニッシュゲートをくぐると両手を大きく広げた。
直後にウェルスフォードとチーマが接触し、チーマが落車。それに黒枝士揮が巻き込まれてしまうアクシデントがあった。後方から集団が続いていたものの、2人以外の選手が巻き込まれなかったのは幸いだった。
「地元で勝てるなんて奇跡ですね」と言う黒枝咲哉。
「残り2周くらいから5・6番手につけて180度ターンで番手を落とさないように気をつけていました。他のチームも単騎の勝負になっていたのですが、信頼出来る兄貴の後ろにビッタリつけていました。NIPPOのチーマが強いとわかっていたので、チーマだけ前に入れて5番手で最終コーナーをクリアしました。残り200mから兄貴が発射し、そのまま伸びきれば兄貴が優勝でしたが、チーマが自分かになりました。最後は自分の持ち味であるダッシュでまくって勝てました」と、最後のスプリントまでを振り返る。
「チーマを含め、他チームの動きをうまく利用できましたが。出来れば最後までチームのコントロールで行きたかったのです。それは今後の課題ですね」と、反省点も挙げる。
「会う人みんなに『頑張れよ!』って言われて、一緒にレースを走る他チームからも『今日は頑張れよ』って言われて、プレッシャーは感じていましたが、それをはね除けて勝てたので良かったです。地元大好きなので、今回は行けるんじゃないかと思っていたところもありますが。明日はハードなレースになると思うので、今日アシストしてもらった分チームメイトをアシストして、自分が残れれば上位に食い込んでいきたいです」と語った。
「おおいた いこいの道クリテリウム」は、今年5回目の開催。これまではJプロツアーをメインレースとした大会だったが、今年は翌日に開催されるロードレース「おおいたアーバンクラシック」と共に国際レースに昇格しての開催となった。(ちなみにこのクリテリウムはUCIクリテリウムとしての開催だが、UCIポイントは付与されない)
会場はJR大分駅から南に伸びる大通り「いこいの道」に設定された1周1kmの周回コース。大分駅前の180度折り返しと、4つのコーナーで構成される。高低差ゼロのフラットコースは、これまでもスプリントで勝負がついてきた。スタート・フィニッシュはゆるやかな右カーブの先にあり、最後の位置取りが勝敗に大きく影響する。
大分市は朝から秋晴れの青空が広がった。日中の最高気温は22度に足りないくらいだったが、日差しが強く暑さを感じるほどの1日だった。
黒枝咲哉が得意のスプリントで地元レースを制する
30周30kmのレースは正午すぎにスタート。序盤から大分市出身の黒枝咲哉を擁するシマノレーシングが、集団前方で主導権を握ろうとする。咲哉の兄・士揮を擁する愛三工業レーシングチームも集団前方に上がって主導権を争い、さらに他のチームも加わってレースはハイスピードで進行していく。単独で飛び出す動きもあるものの、1周続かずに吸収。集団は大きく崩れないままレースが進行していく。
途中4回設定されたスプリント賞は、1回目を阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、残り3回をトビー・オーチャード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)が獲る。
最後のスプリント賞が終わると、フィニッシュに向けて各チームが位置取り争いを開始。オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コーストが列車を組んで最終周回に入っていく。
そして残り50m、サミュエル・ウェルスフォード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)、ダミアーノ・チーマ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)、黒枝士揮、黒枝咲哉らが先頭で姿を現す。緩やかな右カーブのアウト側から黒枝咲哉のスプリントが伸び、フィニッシュゲートをくぐると両手を大きく広げた。
直後にウェルスフォードとチーマが接触し、チーマが落車。それに黒枝士揮が巻き込まれてしまうアクシデントがあった。後方から集団が続いていたものの、2人以外の選手が巻き込まれなかったのは幸いだった。
「地元で勝てるなんて奇跡ですね」と言う黒枝咲哉。
「残り2周くらいから5・6番手につけて180度ターンで番手を落とさないように気をつけていました。他のチームも単騎の勝負になっていたのですが、信頼出来る兄貴の後ろにビッタリつけていました。NIPPOのチーマが強いとわかっていたので、チーマだけ前に入れて5番手で最終コーナーをクリアしました。残り200mから兄貴が発射し、そのまま伸びきれば兄貴が優勝でしたが、チーマが自分かになりました。最後は自分の持ち味であるダッシュでまくって勝てました」と、最後のスプリントまでを振り返る。
「チーマを含め、他チームの動きをうまく利用できましたが。出来れば最後までチームのコントロールで行きたかったのです。それは今後の課題ですね」と、反省点も挙げる。
「会う人みんなに『頑張れよ!』って言われて、一緒にレースを走る他チームからも『今日は頑張れよ』って言われて、プレッシャーは感じていましたが、それをはね除けて勝てたので良かったです。地元大好きなので、今回は行けるんじゃないかと思っていたところもありますが。明日はハードなレースになると思うので、今日アシストしてもらった分チームメイトをアシストして、自分が残れれば上位に食い込んでいきたいです」と語った。
おおいた いこいの道クリテリウム 結果(30km)
1位 | 黒枝咲哉(シマノレーシング) | 40分59秒 |
2位 | サミュエル・ウェルスフォード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト) | +0秒 |
3位 | ダミアーノ・チーマ(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | |
4位 | 中島康晴(キナンサイクリングチーム) | |
5位 | 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム) | |
6位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) |
E1(25km)
1位 | 武井 裕(アーティファクトレーシングチーム) | 36分9秒 |
2位 | 雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド) | +0秒 |
3位 | 八幡光哉(FORCE) | |
4位 | 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム) | |
5位 | 小林 亮(soleil de lest) | +1秒 |
6位 | 生田目修(イナーメ信濃山形-EFT) |
E2(15km)
1位 | 川口照悟(PARABORAイワイシーガル) | 22分15秒 |
2位 | 左迫間昭一(チームGINRIN熊本) | +0秒 |
3位 | 水町勝彦(PARABORAイワイシーガル) | +1秒 |
4位 | 服部和樹(SAUCE DEVELOPMENT) | +2秒 |
5位 | 木本譲司(エイル宮崎) | |
6位 | 武富正芳(チームGINRIN熊本) |
E3(10km)
1位 | 竹山和輝(Team Sciroco) | 14分47秒 |
2位 | 中村将也(TEAM all out) | +2秒 |
3位 | 松浦広明(エキップ ティラン) | |
4位 | 中村 典(VC FUKUOKA(エリート) | +3秒 |
5位 | 江頭 潤(津末レーシング) | |
6位 | 中田辰朗(山口県自転車競技連盟・GRP) |
F(15km)
1位 | 仲村陽子(竹芝サイクルレーシング) | 26分2秒 |
2位 | 森本保乃花(TEAM all out) | +0秒 |
3位 | 根岸恵美(チーム岡山) |
text&photo:Satoru Kato
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