2018/09/05(水) - 12:07
「シーズンを通しても最高かつベストのリードアウトだったと思う。今日は全員が全ての仕事をパーフェクトにこなした」と、チームメイトを讃えるのは今季17勝目を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)。平穏な1日を過ごした総合勢のコメントも合わせて紹介します。
ステージ1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
記念品を受け取るエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
これまでのシーズンを通しても最高かつベストのリードアウトだったと思う。第8ステージではバルベルデにやられて勝機を逃し、第6ステージでは連携にミスが出て3位止まりになってしまったけれど、今日は全員が全ての仕事をパーフェクトにこなしたよ。練習でスプリント練習をすることは簡単だけど、レースでそれを再現するのは非常に困難だ。
ミケル(モルコフ)がスプリント開始のタイミングを計算し、サバ(サバティーニ)と自分が発進するプランで、今日はなるべくタイミングを遅らせることを考えていた。今日(自分が踏み始めたの)は残り150〜170mくらいだったかな。体調が良いだけに今のコンディションで負けることは許されない。
僕はいつもグランツールでできるだけステージ優勝を重ねることが目標で、これでジロで通算5勝、ブエルタで2勝と勝ち星を挙げることができた。このブエルタではスプリントの可能性があるステージがまだ3つ残されている。クイーンステージを生き残って、マドリードの最終日にもう一度勝ちたいと思っている。
ステージ2位、スプリント賞首位に立ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
ポイント賞トップに躍り出たペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos
高速スプリントでは僕の出る幕はないよ。今日は追い風で、コーナーもテクニカルなコース設定も無かったからなおさらだ。これまでのスプリント勝負でエリア(ヴィヴィアーニ)は僕よりもずっと速い。ベストコンディションからは遠いけれど、調子は上向きになり続けているよ。明日は自分向きではなく逃げ有利の展開になるはず。その後はまたチャンスを狙っていきたい。
ステージ5位、マルク・サルー(フランス、グルパマFDJ)
悪くない結果だけど満足したくない。もっと良い結果を狙っていたけれど、今日は全力でスプリントできなかった。
ステージ6位のダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
チームは素晴らしい働きを見せてくれたけれど、他チームに押し返されてしまった。その時点で僕の勝機は無くなった。コンディションも良くて良いスプリントができると思っていたんだ。実際に後方から追い上げるスプリントができたものの、あれだけ番手を下げたので仕方ない。チームも僕も集中力を落としてはいないのでこれからもチャンスを狙っていく。
マイヨロホを着用中のサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
マイヨロホはサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)で変わらず (c)CorVos
今日は横風のために危険な状況に陥る可能性があったものの、向かい風だったから安心したよ。(パンクした時は)道端を走っていたので何かに当たったか踏みつけて前後輪パンクしてしまい、それによって総合順位を落とすことだってあり得た。過去にはパンクとホイール交換待ちで悪い経験をしたこともあるから。今日はアルバジーニのバイクを借りて再スタート。少し自分にはサイズが大きくて、もう一度自分のスペアバイクに乗り換える必要があったけど大丈夫だった。
今日はとてもリラックスした一日で、逃げを行かせた後は全く何も起こらなかった。スプリンターチームを信用して任せきっていたのでとても簡単な1日だったね。バルベルデがアタックするかもしれないと思っていたけど特に無かった。
総合2位、マイヨコンビナーダを着用するアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨコンビナーダを着用するアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Unipublic
簡単な1日だった、とは言えないよ。180kmの平均スピードが43km/hオーバーの1日がイージーなわけがない。少なくとも非常に厳しいステージが続く今年のブエルタの中ではまだマシだけど。最後の中間スプリントでボーナスタイムを狙うこともできたけれど、ベネットやロットNLユンボの連中以外誰も勝負には出なかった。開幕前から中間スプリント狙いはしないと決めていたからだ。
もちろん総合リーダーに立ちたいという思いはあるけれど、だからと言って血眼になってボーナスタイム稼ぎをすることはないんだ。明日はキツく、ハードで、風やパンクが多発するステージになるだろうから集中してこなしていきたいし、楽しみだ。チームの誰かが集団を置き去りにできたら良いね。
text:So.Isobe
ステージ1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
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これまでのシーズンを通しても最高かつベストのリードアウトだったと思う。第8ステージではバルベルデにやられて勝機を逃し、第6ステージでは連携にミスが出て3位止まりになってしまったけれど、今日は全員が全ての仕事をパーフェクトにこなしたよ。練習でスプリント練習をすることは簡単だけど、レースでそれを再現するのは非常に困難だ。
ミケル(モルコフ)がスプリント開始のタイミングを計算し、サバ(サバティーニ)と自分が発進するプランで、今日はなるべくタイミングを遅らせることを考えていた。今日(自分が踏み始めたの)は残り150〜170mくらいだったかな。体調が良いだけに今のコンディションで負けることは許されない。
僕はいつもグランツールでできるだけステージ優勝を重ねることが目標で、これでジロで通算5勝、ブエルタで2勝と勝ち星を挙げることができた。このブエルタではスプリントの可能性があるステージがまだ3つ残されている。クイーンステージを生き残って、マドリードの最終日にもう一度勝ちたいと思っている。
ステージ2位、スプリント賞首位に立ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
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高速スプリントでは僕の出る幕はないよ。今日は追い風で、コーナーもテクニカルなコース設定も無かったからなおさらだ。これまでのスプリント勝負でエリア(ヴィヴィアーニ)は僕よりもずっと速い。ベストコンディションからは遠いけれど、調子は上向きになり続けているよ。明日は自分向きではなく逃げ有利の展開になるはず。その後はまたチャンスを狙っていきたい。
ステージ5位、マルク・サルー(フランス、グルパマFDJ)
悪くない結果だけど満足したくない。もっと良い結果を狙っていたけれど、今日は全力でスプリントできなかった。
ステージ6位のダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
チームは素晴らしい働きを見せてくれたけれど、他チームに押し返されてしまった。その時点で僕の勝機は無くなった。コンディションも良くて良いスプリントができると思っていたんだ。実際に後方から追い上げるスプリントができたものの、あれだけ番手を下げたので仕方ない。チームも僕も集中力を落としてはいないのでこれからもチャンスを狙っていく。
マイヨロホを着用中のサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
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今日は横風のために危険な状況に陥る可能性があったものの、向かい風だったから安心したよ。(パンクした時は)道端を走っていたので何かに当たったか踏みつけて前後輪パンクしてしまい、それによって総合順位を落とすことだってあり得た。過去にはパンクとホイール交換待ちで悪い経験をしたこともあるから。今日はアルバジーニのバイクを借りて再スタート。少し自分にはサイズが大きくて、もう一度自分のスペアバイクに乗り換える必要があったけど大丈夫だった。
今日はとてもリラックスした一日で、逃げを行かせた後は全く何も起こらなかった。スプリンターチームを信用して任せきっていたのでとても簡単な1日だったね。バルベルデがアタックするかもしれないと思っていたけど特に無かった。
総合2位、マイヨコンビナーダを着用するアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
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簡単な1日だった、とは言えないよ。180kmの平均スピードが43km/hオーバーの1日がイージーなわけがない。少なくとも非常に厳しいステージが続く今年のブエルタの中ではまだマシだけど。最後の中間スプリントでボーナスタイムを狙うこともできたけれど、ベネットやロットNLユンボの連中以外誰も勝負には出なかった。開幕前から中間スプリント狙いはしないと決めていたからだ。
もちろん総合リーダーに立ちたいという思いはあるけれど、だからと言って血眼になってボーナスタイム稼ぎをすることはないんだ。明日はキツく、ハードで、風やパンクが多発するステージになるだろうから集中してこなしていきたいし、楽しみだ。チームの誰かが集団を置き去りにできたら良いね。
text:So.Isobe
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