農家による抗議活動でレースが一旦中断したツール・ド・フランス第16ステージ。逃げ集団の中から終盤の1級山岳で独走に持ち込んだアダム・イェーツが下り区間で転倒し、先頭を奪ったマイヨアポワのジュリアン・アラフィリップがピレネー初日に今大会2勝目を果たした。
農家の抗議活動を鎮圧するジャンダルマリー photo:Luca Bettini
ツール・ド・フランス2018第16ステージ photo:A.S.O.
ツール・ド・フランス2018第16ステージ photo:A.S.O.
ひまわり畑が広がるレース序盤にアタック合戦が繰り広げられる photo:Kei Tsuji
カルカッソンヌで最後の休息日を過ごした選手たちがピレネー山脈に挑むツール最終週が始まった。第16ステージは前半こそ平坦基調だが、124km地点のスプリントポイントから先は山岳地帯。まずは2級山岳ポルテダスペ峠(全長5.4km/平均7.1%)と1級山岳マンテ峠(全長6.9km/平均8.1%)を立て続けにクリアし、22kmだけスペイン国内を走って1級山岳ポルティヨン峠(全長8.3km/平均7.1%)を駆け上がる。フィニッシュから10kmしか離れていないポルティヨン峠がステージ優勝争いならびにマイヨジョーヌ争いの重要なポイントになると見られた。
休息地カルカッソンヌを後にしたメイン集団の先頭では、逃げグループ形成に向けた熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。アタックに次ぐアタックに次ぐアタック。トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)らがスタート直後から活発に動いたが決まらない。
スタートからおよそ30kmを走った地点で農家による抗議活動が発生する。枯れ草のロールでコースを封鎖し、羊を放とうとした農家をジャンダルマリー(国家憲兵隊)が鎮圧。何名かを拘束する。選手たちは問題なくその場を通過したが、鎮圧の際にジャンダルマリーが使用した催涙スプレーの影響で涙が止まらず、呼吸困難を訴える選手が続出した。
主催者はニュートラル措置としてレースの一時中断を決定。選手たちや関係者は医療スタッフから渡された目薬で催涙成分を洗い流した。中断から約15分後にレースは再開している。
レース再開後もアタック合戦は続き、時折降る雨の中を山岳賞1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)と同2位のワレン・バルギル(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)らが飛び出すが決まらない。メイン集団は分裂と吸収を繰り返しながら、脱落したアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)を置き去りにして、高速を維持したまま進んで行く。レース開始から2時間が経過しても逃げは決まらない状況が続いた。
枯れ草によるブロックを避けて通過する photo:Luca Bettini
抗議活動を行った女性が連行される photo:Luca Bettini
催涙スプレーを洗い落とすアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Luca Bettini
アタックが決まらないまま集団はハイスピードでひまわり畑を駆け抜ける photo:Luca Bettini
47名の巨大な逃げ集団をバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が牽引 photo:Luca Bettini
ようやく逃げが決まったのは100km地点を過ぎてから。47名もの選手が逃げ集団を形成し、メイン集団を引き離しにかかる。チームスカイがコントロールするメイン集団が逃げ集団の先行を容認したため、残り100kmの時点でタイム差は5分を超えた。
逃げたのはバルギルやアラフィリップ、マイヨブランのピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール)、イサギレ兄弟(スペイン、バーレーン・メリダ)、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)、アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)といったエース級の選手たち。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)は逃げに乗らなかったが、スプリントポイント(124km)通過の時点で暫定的にマイヨヴェール獲得を決めている。このまま1ポイントを取らずにパリにフィニッシュしても計算上はサガンのポイント賞トップは揺るがない。
逃げ集団から飛び出したフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)は追走集団から1分のリードで2級山岳ポルテダスペ峠を通過した。しかしジルベールの独走は突然終わりを迎える。1995年にファビオ・カザルテッリが事故死したポルテダスペ峠の下りでジルベールがコントロールを失ってオーバーランし、崖下に転落した。スタッフに抱えられてコースに戻ったジルベールはカメラに親指を立てて再スタート。左膝から流血しながらも完走したジルベールにはステージ敢闘賞が与えられている。
続く1級山岳マンテ峠に差し掛かると逃げ集団からロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)、バルギルがアタック。ここにモレマやイェーツら何名かが追いつき、メイン集団から11分のリードでアラフィリップを先頭に頂上を越えた。
スペインに入国すると逃げ集団は17名(フランク、ラトゥール、バルギル、ヘーシンク、カルーゾ、イサギレ、ポッツォヴィーヴォ、イェーツ、アマドール、ソレル、アラフィリップ、ミュールベルガー、ヴァルグレン、モラール、ヴァネンデル、モレマ、マルタン)にまとまり、事実上この中からステージ優勝者が決まることに。メイン集団ではチーム総合成績トップのモビスターがペースアップを試みたが、マイヨジョーヌ争いに関係するような脱落者は生まれなかった。
ひまわり畑を横目に走るプロトン photo:Kei Tsuji
マーズダジール洞窟を通過する選手たち photo:Kei Tsuji
逃げ集団からアタックを仕掛けるロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) photo:Luca Bettini
チームスカイを先頭に1級山岳マンテ峠を登るプロトン photo:Luca Bettini
逃げ集団から飛び出すアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Luca Bettini
スペイン人(主にカタルーニャ人)の声援を受けて最後の1級山岳ポルティヨン峠に突入した逃げ集団から、ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ)やルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)が最初にアタック。やがて先頭はロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)とドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)の2人に切り替わり、ここにイェーツ、モレマ、イサギレ、ソレルが追いついた。
マイヨジョーヌ候補の一人に挙げられながら、すでに総合で大きく順位を落としていたイェーツがステージ優勝に向けて動いた。頂上まで3km(フィニッシュまで13km)を残して独走に持ち込んだイェーツが2倍ポイントの1級山岳ポルティヨン峠を先頭でクリアしていく。登りを終えて、あとはフィニッシュまで下るだけ。1級山岳ポルティヨン峠を2番手通過し、山岳賞のリードをさらに広げたアラフィリップが追走したものの、先頭イェーツとのタイム差は縮まらない。
会心のステージ優勝に向けて独走を続けたイェーツだったが、ヘアピンコーナーで転倒してしまう。イェーツはすぐに立ち上がって再スタートしたが、追走するアラフィリップに先頭を奪われた。
突如転がり込んできたステージ2勝目のチャンスをアラフィリップは逃さなかった。スムーズに麓のバニェール=ド=ルションまで下りきったアラフィリップが観客の声援に応えながらフィニッシュ。マイヨアポワを着る山岳王が、アルプス初日の第10ステージに続いて、ピレネー初日の第16ステージで勝利した。ステージ2位にはイェーツを追いついたゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)が入っている。
メイン集団からアタックするヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) photo:Luca Bettini
メイン集団のペースを作るワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) photo:Luca Bettini
1級山岳ポルティヨン峠の下りを走るクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)とゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Luca Bettini
独走でフィニッシュするジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
ステージ2位に入ったゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsuji
マイヨジョーヌのゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)が集団内でフィニッシュ photo:Kei Tsuji
「本当にクレイジーな1日だった。どの選手も同じだと思うけど、脚に痛みを感じながら走る1日。ステージ2勝目なんて信じられない。コースを試走していたので最後の登りと下りを知っていた。今日という日を決して忘れないだろう。本当に素晴らしく、パーフェクトだった。明日からもこのマイヨアポワを守るために戦っていく」。フィニッシュ直後のインタビューでアラフィリップは言葉を詰まらせながらもそう語っている。
アラフィリップは、31分以上遅れてフィニッシュしたジルベールを固く抱き寄せた。脚を引きずりながら、目に涙を浮かべてステージ敢闘賞の表彰を受けたジルベールは膝蓋骨の骨折によりツールを去ることを決めている。
独走に持ち込みながらも転倒でチャンスを失い、ステージ3位に終わったイェーツは「目の前の勝利をこんな形で逃すなんて。チームに勝利をもたらせず、打ちひしがれている。落車は起こるものとは言え、こんな時に起こるとは」とコメント。この日は20名がメイン集団に捕まらずに逃げ切っている。
最後の1級山岳ポルティヨン峠ではメイン集団からヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)やイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)がアタックを仕掛けたが、チームスカイのアシスト陣がこれを封じている。下り区間で飛び出したミケル・ランダ(スペイン、モビスター)も、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)の牽引によって吸収。マイヨジョーヌを含め、総合トップ10は同タイムの集団でピレネー初日を終えている。
ステージ2勝目を飾ったジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
マイヨジョーヌを守ったゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
遅れてフィニッシュしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)を抱き寄せるジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
痛々しい姿でフィニッシュしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)がステージ敢闘賞を獲得 photo:Kei Tsuji
少し目に涙を浮かべながらステージ敢闘賞の表彰を受けるフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji




カルカッソンヌで最後の休息日を過ごした選手たちがピレネー山脈に挑むツール最終週が始まった。第16ステージは前半こそ平坦基調だが、124km地点のスプリントポイントから先は山岳地帯。まずは2級山岳ポルテダスペ峠(全長5.4km/平均7.1%)と1級山岳マンテ峠(全長6.9km/平均8.1%)を立て続けにクリアし、22kmだけスペイン国内を走って1級山岳ポルティヨン峠(全長8.3km/平均7.1%)を駆け上がる。フィニッシュから10kmしか離れていないポルティヨン峠がステージ優勝争いならびにマイヨジョーヌ争いの重要なポイントになると見られた。
休息地カルカッソンヌを後にしたメイン集団の先頭では、逃げグループ形成に向けた熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。アタックに次ぐアタックに次ぐアタック。トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)らがスタート直後から活発に動いたが決まらない。
スタートからおよそ30kmを走った地点で農家による抗議活動が発生する。枯れ草のロールでコースを封鎖し、羊を放とうとした農家をジャンダルマリー(国家憲兵隊)が鎮圧。何名かを拘束する。選手たちは問題なくその場を通過したが、鎮圧の際にジャンダルマリーが使用した催涙スプレーの影響で涙が止まらず、呼吸困難を訴える選手が続出した。
主催者はニュートラル措置としてレースの一時中断を決定。選手たちや関係者は医療スタッフから渡された目薬で催涙成分を洗い流した。中断から約15分後にレースは再開している。
レース再開後もアタック合戦は続き、時折降る雨の中を山岳賞1位ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)と同2位のワレン・バルギル(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)らが飛び出すが決まらない。メイン集団は分裂と吸収を繰り返しながら、脱落したアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)を置き去りにして、高速を維持したまま進んで行く。レース開始から2時間が経過しても逃げは決まらない状況が続いた。





ようやく逃げが決まったのは100km地点を過ぎてから。47名もの選手が逃げ集団を形成し、メイン集団を引き離しにかかる。チームスカイがコントロールするメイン集団が逃げ集団の先行を容認したため、残り100kmの時点でタイム差は5分を超えた。
逃げたのはバルギルやアラフィリップ、マイヨブランのピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール)、イサギレ兄弟(スペイン、バーレーン・メリダ)、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)、アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)といったエース級の選手たち。ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)は逃げに乗らなかったが、スプリントポイント(124km)通過の時点で暫定的にマイヨヴェール獲得を決めている。このまま1ポイントを取らずにパリにフィニッシュしても計算上はサガンのポイント賞トップは揺るがない。
逃げ集団から飛び出したフィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)は追走集団から1分のリードで2級山岳ポルテダスペ峠を通過した。しかしジルベールの独走は突然終わりを迎える。1995年にファビオ・カザルテッリが事故死したポルテダスペ峠の下りでジルベールがコントロールを失ってオーバーランし、崖下に転落した。スタッフに抱えられてコースに戻ったジルベールはカメラに親指を立てて再スタート。左膝から流血しながらも完走したジルベールにはステージ敢闘賞が与えられている。
続く1級山岳マンテ峠に差し掛かると逃げ集団からロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)、バルギルがアタック。ここにモレマやイェーツら何名かが追いつき、メイン集団から11分のリードでアラフィリップを先頭に頂上を越えた。
スペインに入国すると逃げ集団は17名(フランク、ラトゥール、バルギル、ヘーシンク、カルーゾ、イサギレ、ポッツォヴィーヴォ、イェーツ、アマドール、ソレル、アラフィリップ、ミュールベルガー、ヴァルグレン、モラール、ヴァネンデル、モレマ、マルタン)にまとまり、事実上この中からステージ優勝者が決まることに。メイン集団ではチーム総合成績トップのモビスターがペースアップを試みたが、マイヨジョーヌ争いに関係するような脱落者は生まれなかった。





スペイン人(主にカタルーニャ人)の声援を受けて最後の1級山岳ポルティヨン峠に突入した逃げ集団から、ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ)やルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)が最初にアタック。やがて先頭はロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)とドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)の2人に切り替わり、ここにイェーツ、モレマ、イサギレ、ソレルが追いついた。
マイヨジョーヌ候補の一人に挙げられながら、すでに総合で大きく順位を落としていたイェーツがステージ優勝に向けて動いた。頂上まで3km(フィニッシュまで13km)を残して独走に持ち込んだイェーツが2倍ポイントの1級山岳ポルティヨン峠を先頭でクリアしていく。登りを終えて、あとはフィニッシュまで下るだけ。1級山岳ポルティヨン峠を2番手通過し、山岳賞のリードをさらに広げたアラフィリップが追走したものの、先頭イェーツとのタイム差は縮まらない。
会心のステージ優勝に向けて独走を続けたイェーツだったが、ヘアピンコーナーで転倒してしまう。イェーツはすぐに立ち上がって再スタートしたが、追走するアラフィリップに先頭を奪われた。
突如転がり込んできたステージ2勝目のチャンスをアラフィリップは逃さなかった。スムーズに麓のバニェール=ド=ルションまで下りきったアラフィリップが観客の声援に応えながらフィニッシュ。マイヨアポワを着る山岳王が、アルプス初日の第10ステージに続いて、ピレネー初日の第16ステージで勝利した。ステージ2位にはイェーツを追いついたゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)が入っている。






「本当にクレイジーな1日だった。どの選手も同じだと思うけど、脚に痛みを感じながら走る1日。ステージ2勝目なんて信じられない。コースを試走していたので最後の登りと下りを知っていた。今日という日を決して忘れないだろう。本当に素晴らしく、パーフェクトだった。明日からもこのマイヨアポワを守るために戦っていく」。フィニッシュ直後のインタビューでアラフィリップは言葉を詰まらせながらもそう語っている。
アラフィリップは、31分以上遅れてフィニッシュしたジルベールを固く抱き寄せた。脚を引きずりながら、目に涙を浮かべてステージ敢闘賞の表彰を受けたジルベールは膝蓋骨の骨折によりツールを去ることを決めている。
独走に持ち込みながらも転倒でチャンスを失い、ステージ3位に終わったイェーツは「目の前の勝利をこんな形で逃すなんて。チームに勝利をもたらせず、打ちひしがれている。落車は起こるものとは言え、こんな時に起こるとは」とコメント。この日は20名がメイン集団に捕まらずに逃げ切っている。
最後の1級山岳ポルティヨン峠ではメイン集団からヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)やイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)がアタックを仕掛けたが、チームスカイのアシスト陣がこれを封じている。下り区間で飛び出したミケル・ランダ(スペイン、モビスター)も、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)やエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)の牽引によって吸収。マイヨジョーヌを含め、総合トップ10は同タイムの集団でピレネー初日を終えている。





ツール・ド・フランス2018第16ステージ結果
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 5:13:22 |
2位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:15 |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
5位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:18 |
6位 | ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:00:37 |
7位 | ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ) | |
8位 | グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:37 |
9位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:02:31 |
10位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | |
DNS | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、オ | |
DNS | セルジュ・パウェルス(ベルギー、ディメンションデータ) | |
DNF | ティム・デクレルク(ベルギー、クイックステップフロアーズ) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 68:12:01 |
2位 | クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) | 0:01:39 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:01:50 |
4位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 0:02:38 |
5位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:03:21 |
6位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:03:42 |
7位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:03:57 |
8位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:04:23 |
9位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | 0:06:14 |
10位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:06:54 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 452pts |
2位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | 170pts |
3位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) | 133pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 122pts |
2位 | ワレン・バルギル(フランス、フォルトゥネオ・サムシック) | 73pts |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 30pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | 68:21:55 |
2位 | ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) | 0:02:29 |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:13:50 |
チーム総合成績
1位 | バーレーン・メリダ | 204:39:03 |
2位 | モビスター | 0:01:08 |
3位 | アスタナ | 0:56:02 |
text&photo:Kei Tsuji in Bagneres-de-Luchon, France
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