ジップ SL-70 Ergo　エルゴノミック形状採用のコンフォートカーボンハンドル

アメリカンパーツブランド、ZIPP（ジップ）より新作のカーボンドロップハンドル「SL-70 Ergo」が登場。高い重量剛性比を備えつつ、エルゴノミックなバートップ形状により長時間のライドでも手首が疲れにくい快適性を実現している。同社カーボンパーツの「SL」シリーズラインアップも合わせて紹介。

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ジップ SL-70 Ergo (c)ZIPP
三大コンポーネントメーカー、スラムの傘下としてハイパフォーマンスなエアロホイールや各種パーツ類を展開しているZIPP（ジップ）。同社の持つ高いカーボンテクノロジーを使用したハンドル・ステム・シートポストは多くのスラムサポートライダーに愛用されており、ロードレース・シクロクロスにおいてトップレーサーたちの走りを支えている。

ジップのパーツラインアップにおいてハイエンドグレードに当たるのが、フルカーボンモデルの「SL」シリーズだ。スラムの最上位モデル、REDのカーボンクランクに用いられるExogramテクノロジーをジップ製品にも応用し、優れた軽量性を実現しつつも剛性を犠牲にしない高い重量剛性比を実現している点が大きなポイントである。

バートップをバックスイープさせたエルゴノミック形状で快適性を向上 (c)ZIPPリーチ70mm、ドロップ128mmのコンパクト形状 (c)ZIPP
バートップに透かしで”ZIPP”の文字が入るデザイン (c)ZIPPクランプ部は滑り止め加工が施される (c)ZIPP

そんなジップのSLシリーズに2018モデルで新たに登場したカーボンハンドルが「SL-70 Ergo」。その名の通りエルゴノミック形状を採用しており、ハンドルを握った時のストレスを軽減し快適性を高めた製品となっている。バートップを3°ほどバックスイープさせた形状により、上ハンドルポジションで手首に負荷のない使用感に仕上がるため、長時間ライドに最適なコンフォート性能を実現している。

またSL-70 Ergoとともにハイパフォーマンスハンドルとしてラインアップされるのが「SL-70 Aero」だ。ジップが誇るエアロホイールの設計に使われたCFD解析技術を同様に使用し、空力性能を高める前方投影面積の少ないバートップデザインを採用している。トラディショナルな丸型チューブのハンドルと比較して6.4Wのエネルギーを節約できるのだという。

ジップ SL-70 Aero (c)ZIPP
バートップの前方投影面積が小さいエアロ形状を採用 (c)ZIPPSL-70 Ergoと同じくリーチ70mm、ドロップ128mmの設計 (c)ZIPP

上記2モデルはともに、コンパクト形状のリーチ70mm、ドロップ128mmを採用。SL-70 Ergoは重量205gと軽量に仕上がり40～44cmでの3サイズ展開、価格は34,910円（税抜）だ。SL-70 Aeroは小さめなサイズを加えた38～44cmの4サイズ展開で重量240g、価格は41,300円（税抜）。

SLシリーズはステムも2モデルがラインアップ。ヒルクライマーも納得の軽量性、シクロクロッサーも安心の耐久性を備えた製品が「SL Speed Stem」だ。軽く硬いカーボンボディにアルミのフェイスプレート、チタン製のヘッドボルトを合わせる。ボルトはトルクスヘッドとすることでねじ山の潰れを防ぎ、確実な締め付けを担保する設計だ。重量は123gで70～120mmの6サイズ展開、6°アングル、価格は32,140円（税抜）。

ジップ SL Speed Stem（左）とSL Sprint Stem（右） (c)ZIPP
ジップ SL Speed Seatpost (c)ZIPPスポンサー外ながら世界王者ペテル・サガン（スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ）もロゴを隠して使用するスプリンター向けステムが「SL Sprint Stem」。ボリューミーな形状を採用することでプロレーサーのスプリントパワーにも負けない高い剛性を確保している製品である。エアロ性能にも配慮し、専用のトップキャップが付属する。重量は165gで90～140mmの6サイズ展開、12°アングル、価格は32,140円（税抜）。

カーボンシートポストの「SL Speed Seatpost」は0mmと20mmの2種類のセットバックを用意。ハンドル・ステムと合わせたマットなブラックカラーに仕上がるとともに、他のカーボンパーツ同様に高い軽量性と剛性を備える。ヤグラの調整範囲も広く、あらゆるサドルポジションに対応可能だ。シートポスト径は27.2mmと31.6mmで展開され、重量は170g、価格は32,140円（税抜）だ。取り扱いはインターマックス。

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