2010/01/08(金) - 14:58
昨年のツール・ド・フランスで8日間マイヨジョーヌを着続け、キャリア最高の時間を過ごしたリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル）。2010年、ノチェンティーニはパリ〜ニース制覇とツール総合トップ10入りを目指す。グレゴー・ブラウンが電話インタビューした。
マイヨジョーヌを8日間着続けたリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:Cor Vos「今年はパリ〜ニースで総合優勝を飾りたい。たった3秒差で総合優勝を逃した2008年大会のリベンジでもある」
2年前、パリ〜ニース最終日前日のステージで総合リーダーのロバート・ヘーシンク（オランダ、ラボバンク）を山岳で沈めたノチェンティーニとダヴィデ・レベッリン（イタリア）は、揃って総合1位と2位に浮上した。両者のタイム差は3秒。ノチェンティーニがヌヴェールの第1ステージで失った3秒が両者の明暗を分けた。
首に里納爾多（りなるど）のタトゥーが入ったリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:Makoto Ayano現在ノチェンティーニは32歳。「チームにとって、パリ〜ニースはツール・ド・フランスに次いで大切なレースなんだ」。アージェードゥーゼルは再びノチェンティーニをチームリーダーとしてパリ〜ニースに送り込む予定だ。
昨年のツール・ド・フランス第7ステージ、アルカリスの頂上ゴールで4位に入ったノチェンティーニは生まれて初めてマイヨジョーヌに袖を通した。ノチェンティーニは第15ステージまで8日間マイヨジョーヌをキープ。3週間に渡る闘いの中で、ノチェンティーニは誰よりも長い期間マイヨジョーヌを着続け（カンチェラーラは6日間・コンタドールは7日間）、最終的にコンタドールから20分45秒遅れの総合14位に入った。
昨年のツアー・オブ・カリフォルニアでステージ優勝を飾ったリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:CorVos今年の7月、ノチェンティーニは総合トップ10入りを目指してツールに戻ってくる。ノチェンティーニは予定より15日も早くトレーニングを開始。今年は減量に励み、昨年60kgだった体重を58kgまで落としてツールに挑みたい考え。
ノチェンティーニは減量によって山岳ステージを切り抜けれると感じている。しかし今年のツールは山岳ステージで全てが決まるわけではない。ノチェンティーニが注目しているのは、パリ〜ルーベと同じ石畳が登場する第3ステージだ。
「自分はバイクコントロールに長けた選手だと思っている。だから第3ステージでいくらかの重要なタイム差を稼げるかも知れない。パリ〜ルーベには出場したことが無いから、レース前に入念に試走をしないと」
ノチェンティーニは4月のアルデンヌ・クラシックの後、ツールの重要なステージを試走する予定。現在はイタリア・トスカーナにある自宅周辺でトレーニングを積んでおり、来週フランスで行なわれるチームキャンプに合流する。
シーズン初戦は2月10日から14日までフランスで開催されるツール・メディテラネアン。そしてツール・ド・オートヴァール、GPルガーノ、パリ〜ニース、ミラノ〜サンレモ、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャと続く。その後は短い休息を経て、アルデンヌ・クラシック（アムステル・ゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ）に備える。
ノチェンティーニはプロ生活11年の中で通算12勝。2007年にはツール・メディテラネアンのモンファロン頂上ゴールを制している。昨年はツアー・オブ・カリフォルニアでステージ優勝を飾り、ツールではイタリア人としてアルベルト・エッリ以来9年ぶりのマイヨジョーヌ着用を果たした。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
Gregor.Brown (グレゴー･ブラウン)
イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真（シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト）に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース（イギリス）の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。
マイヨジョーヌを8日間着続けたリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:Cor Vos「今年はパリ〜ニースで総合優勝を飾りたい。たった3秒差で総合優勝を逃した2008年大会のリベンジでもある」2年前、パリ〜ニース最終日前日のステージで総合リーダーのロバート・ヘーシンク（オランダ、ラボバンク）を山岳で沈めたノチェンティーニとダヴィデ・レベッリン（イタリア）は、揃って総合1位と2位に浮上した。両者のタイム差は3秒。ノチェンティーニがヌヴェールの第1ステージで失った3秒が両者の明暗を分けた。
首に里納爾多（りなるど）のタトゥーが入ったリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:Makoto Ayano現在ノチェンティーニは32歳。「チームにとって、パリ〜ニースはツール・ド・フランスに次いで大切なレースなんだ」。アージェードゥーゼルは再びノチェンティーニをチームリーダーとしてパリ〜ニースに送り込む予定だ。昨年のツール・ド・フランス第7ステージ、アルカリスの頂上ゴールで4位に入ったノチェンティーニは生まれて初めてマイヨジョーヌに袖を通した。ノチェンティーニは第15ステージまで8日間マイヨジョーヌをキープ。3週間に渡る闘いの中で、ノチェンティーニは誰よりも長い期間マイヨジョーヌを着続け（カンチェラーラは6日間・コンタドールは7日間）、最終的にコンタドールから20分45秒遅れの総合14位に入った。
昨年のツアー・オブ・カリフォルニアでステージ優勝を飾ったリナルド・ノチェンティーニ（イタリア、アージェードゥーゼル） photo:CorVos今年の7月、ノチェンティーニは総合トップ10入りを目指してツールに戻ってくる。ノチェンティーニは予定より15日も早くトレーニングを開始。今年は減量に励み、昨年60kgだった体重を58kgまで落としてツールに挑みたい考え。ノチェンティーニは減量によって山岳ステージを切り抜けれると感じている。しかし今年のツールは山岳ステージで全てが決まるわけではない。ノチェンティーニが注目しているのは、パリ〜ルーベと同じ石畳が登場する第3ステージだ。
「自分はバイクコントロールに長けた選手だと思っている。だから第3ステージでいくらかの重要なタイム差を稼げるかも知れない。パリ〜ルーベには出場したことが無いから、レース前に入念に試走をしないと」
ノチェンティーニは4月のアルデンヌ・クラシックの後、ツールの重要なステージを試走する予定。現在はイタリア・トスカーナにある自宅周辺でトレーニングを積んでおり、来週フランスで行なわれるチームキャンプに合流する。
シーズン初戦は2月10日から14日までフランスで開催されるツール・メディテラネアン。そしてツール・ド・オートヴァール、GPルガーノ、パリ〜ニース、ミラノ〜サンレモ、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャと続く。その後は短い休息を経て、アルデンヌ・クラシック（アムステル・ゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ）に備える。
ノチェンティーニはプロ生活11年の中で通算12勝。2007年にはツール・メディテラネアンのモンファロン頂上ゴールを制している。昨年はツアー・オブ・カリフォルニアでステージ優勝を飾り、ツールではイタリア人としてアルベルト・エッリ以来9年ぶりのマイヨジョーヌ着用を果たした。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
Gregor.Brown (グレゴー･ブラウン)イタリア・レッコ在住のアメリカ人プロサイクリング・ジャーナリスト。2005、2006年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、春のクラシック等で綾野 真（シクロワイアード編集長/フォトジャーナリスト）に帯同し、取材活動を行う。2007年よりサイクリングニュース（イギリス）の主筆ジャーナリストとして活躍後、フリーランスに。2009年12月よりシクロワイアード契約ジャーナリストとなる。今後、主にイタリア・英語圏プロサイクリングメディアに活動の舞台を移す。
