2017/06/24(土) - 20:16
與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)が4周目からの独走でベテラン唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を突き放し、全日本ロード2連覇3勝目を決めた。その差は7分17秒。與那嶺の強さを見せつけたレースとなった。
陽炎立ち上る陽気の中13:00にパレードスタートした女子エリートは、14.0km×8周の112.0kmで争われた。1周目の上りからリアルスタートの予定であったが、パレード走行中に4名の落車が発生。救急車が入り大堀博美(yokosuka uno racing)と小林加奈子(チェリージャパン)の2名が搬送された。これが元でリアルスタート地点で停車することとなり、レースがしばし中断した。
この中断を経て再びスタートが切られると、1周目2つめの上り途中で西加南子(LUMINARIA)が単独アタックを決め、一時55秒のギャップを作り出す。
しかし、2周目の1回目の上りで與那嶺、金子広美(イナーメ信濃山形)らを中心に7-8名の集団が西に追いつく。すでにこの時、大きな集団は崩壊し、小さな集団がいくつも形成される状態となっていた。
その後、與那嶺、唐見、福田咲絵(フィッツ)が先頭に踊り出ると、西への追走で脚を使った金子らが脱落。この3名が先頭集団となり、3周回目へと向かった。この後ろには牧瀬翼(Maaslandster Veris CCN)と梶原悠未(筑波大学)が追い、1分05秒差でコントロールラインを通過していく。
これを追ったのは上野みなみ(シエルブルー鹿屋)、金子広美、西加南子、樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING)、中原恭江(東光造園・稲毛インター)。先頭とは1分28秒差で3周目へと突入していった。
3周目に入り、唐見と與那嶺が上りで先行していくと、福田がこれに耐えきれず脱落。梶原、牧瀬の追走は変わらず。第三集団の5名は、力を要する上りではややバラけながらも協調を続けた。
周回中盤になると、第2集団から梶原が後ろに下がり、後続が吸収して第3集団は6名となった。この時、先頭は残り4キロ地点を通過、與那嶺と唐見がテンポを刻んで走り続けた。
前から落ちてきた福田が牧瀬に合流し、第2グループは再び2名で前を追ったものの、非情にもその差は広がっていくばかり。第3集団は先頭から3分43秒差。レースが半分も終わらぬうちに與那嶺と唐見のグループから、後続は大きな差が開けられてしまう。4番目の集団がようやく3周目を終えた頃、先頭2名は淡々と9キロ看板を通過して行った。
4周目のコース中盤の上り再び先頭に動きが出る。7キロ看板あたりに差し掛かり、與那嶺が唐見を引き離し始める。唐見もここまでは上りを中心に引きを見せていたが、10秒ほど開いたかと思ううちにその差は15秒20秒と次第に大きくなり、ここで與那嶺の独走が始まった。
與那嶺が唐見に53秒差をつけて、最後の上りを上りきる。福田と牧瀬は2人から4分18秒差でフィニッシュラインのタペストリーの下を通過。6分14秒遅れて上野、金子、西、樫木、中原、梶原の6名が追走。その後も選手達が数名ずつ続き、総勢20名ほどが5周めに入った。
與那嶺単独走行のまま、唐見が差を1分以上開かれて単独二番手を行く。すでに会場も勝敗決した雰囲気が濃くなり、ただタイム差を確認するだけのレースに、実況からのアナウンスも乏しくなってきた。
この周回では、6名のグループから梶原と西が脱落。しかし残った4名も與那嶺とは7分以上の差がついていた。6周目に入る頃には、唐見も與那嶺から2分30秒後ろにまで後退。福田と牧瀬が7分29秒差となった。続く4名のグループは、金子が声をかけながら最後の上り前の下りをこなして行く。8分10秒差となり、前2名との差が41秒まで詰まったため、3位以下の順位争いに観客の興味が移った。
6周目は、與那嶺が唐見との差を4分14秒へ開いてコントロールラインを通過。ここで後続で順位変動が起きた。福田と牧瀬に後ろの上野、金子、樫木、中原が追いつくと、そのままかわし、第3集団と第2集団の順序が入れ替わる。さらには2名から福田が脱落し、11分27秒差で牧瀬が単独追走することとなった。単独14分27秒差の福田の11秒後に梶原と西が続くも、この2名はフィニッシュラインでタイムアウトとされた。
ここでようやく脚がかかり出した金子が7周目、集団からの抜け出しを図り、単独三番手となり追走を始める。上野ら3名からじわじわ差を広げ、30秒ほどのアドバンテージを得る。
與那嶺の単独走行は変わらず、6分14秒後に唐見が最終周回のジャンを聞いた。金子広美も独走を続け、10分52秒差。その後に上野、樫木、中原が12分32秒差。コースに残ったのは彼女らトップ6のみとなってしまった。與那嶺はこの時残り7キロ地点に差し掛かっていた。
ゴール前に独走で現れた與那嶺は、沿道のファンとハイタッチを交わし、ガッツポーズを繰り出しながらゴール。最後はこの日駆ったバイクを頭上に掲げ、自らの勝利を祝った。これで與那嶺は前日のタイムトライアルに続き2冠とし、全日本TTは4勝目3連覇、全日本ロードでは2連覇3勝目を飾った。
そして復帰後、国内レースで無類の強さを誇るベテラン唐見実世子が2位。3位には後半上げた金子広美が入り、地元青森県出身の上野みなみが中原との上りスプリントをゴールまで踏み切って制し、4位を確保。そこからやや離れた位置で樫木がゴールし6位。これが女子エリート最後の完走者となった。
陽炎立ち上る陽気の中13:00にパレードスタートした女子エリートは、14.0km×8周の112.0kmで争われた。1周目の上りからリアルスタートの予定であったが、パレード走行中に4名の落車が発生。救急車が入り大堀博美(yokosuka uno racing)と小林加奈子(チェリージャパン)の2名が搬送された。これが元でリアルスタート地点で停車することとなり、レースがしばし中断した。
この中断を経て再びスタートが切られると、1周目2つめの上り途中で西加南子(LUMINARIA)が単独アタックを決め、一時55秒のギャップを作り出す。
しかし、2周目の1回目の上りで與那嶺、金子広美(イナーメ信濃山形)らを中心に7-8名の集団が西に追いつく。すでにこの時、大きな集団は崩壊し、小さな集団がいくつも形成される状態となっていた。
その後、與那嶺、唐見、福田咲絵(フィッツ)が先頭に踊り出ると、西への追走で脚を使った金子らが脱落。この3名が先頭集団となり、3周回目へと向かった。この後ろには牧瀬翼(Maaslandster Veris CCN)と梶原悠未(筑波大学)が追い、1分05秒差でコントロールラインを通過していく。
これを追ったのは上野みなみ(シエルブルー鹿屋)、金子広美、西加南子、樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING)、中原恭江(東光造園・稲毛インター)。先頭とは1分28秒差で3周目へと突入していった。
3周目に入り、唐見と與那嶺が上りで先行していくと、福田がこれに耐えきれず脱落。梶原、牧瀬の追走は変わらず。第三集団の5名は、力を要する上りではややバラけながらも協調を続けた。
周回中盤になると、第2集団から梶原が後ろに下がり、後続が吸収して第3集団は6名となった。この時、先頭は残り4キロ地点を通過、與那嶺と唐見がテンポを刻んで走り続けた。
前から落ちてきた福田が牧瀬に合流し、第2グループは再び2名で前を追ったものの、非情にもその差は広がっていくばかり。第3集団は先頭から3分43秒差。レースが半分も終わらぬうちに與那嶺と唐見のグループから、後続は大きな差が開けられてしまう。4番目の集団がようやく3周目を終えた頃、先頭2名は淡々と9キロ看板を通過して行った。
4周目のコース中盤の上り再び先頭に動きが出る。7キロ看板あたりに差し掛かり、與那嶺が唐見を引き離し始める。唐見もここまでは上りを中心に引きを見せていたが、10秒ほど開いたかと思ううちにその差は15秒20秒と次第に大きくなり、ここで與那嶺の独走が始まった。
與那嶺が唐見に53秒差をつけて、最後の上りを上りきる。福田と牧瀬は2人から4分18秒差でフィニッシュラインのタペストリーの下を通過。6分14秒遅れて上野、金子、西、樫木、中原、梶原の6名が追走。その後も選手達が数名ずつ続き、総勢20名ほどが5周めに入った。
與那嶺単独走行のまま、唐見が差を1分以上開かれて単独二番手を行く。すでに会場も勝敗決した雰囲気が濃くなり、ただタイム差を確認するだけのレースに、実況からのアナウンスも乏しくなってきた。
この周回では、6名のグループから梶原と西が脱落。しかし残った4名も與那嶺とは7分以上の差がついていた。6周目に入る頃には、唐見も與那嶺から2分30秒後ろにまで後退。福田と牧瀬が7分29秒差となった。続く4名のグループは、金子が声をかけながら最後の上り前の下りをこなして行く。8分10秒差となり、前2名との差が41秒まで詰まったため、3位以下の順位争いに観客の興味が移った。
6周目は、與那嶺が唐見との差を4分14秒へ開いてコントロールラインを通過。ここで後続で順位変動が起きた。福田と牧瀬に後ろの上野、金子、樫木、中原が追いつくと、そのままかわし、第3集団と第2集団の順序が入れ替わる。さらには2名から福田が脱落し、11分27秒差で牧瀬が単独追走することとなった。単独14分27秒差の福田の11秒後に梶原と西が続くも、この2名はフィニッシュラインでタイムアウトとされた。
ここでようやく脚がかかり出した金子が7周目、集団からの抜け出しを図り、単独三番手となり追走を始める。上野ら3名からじわじわ差を広げ、30秒ほどのアドバンテージを得る。
與那嶺の単独走行は変わらず、6分14秒後に唐見が最終周回のジャンを聞いた。金子広美も独走を続け、10分52秒差。その後に上野、樫木、中原が12分32秒差。コースに残ったのは彼女らトップ6のみとなってしまった。與那嶺はこの時残り7キロ地点に差し掛かっていた。
ゴール前に独走で現れた與那嶺は、沿道のファンとハイタッチを交わし、ガッツポーズを繰り出しながらゴール。最後はこの日駆ったバイクを頭上に掲げ、自らの勝利を祝った。これで與那嶺は前日のタイムトライアルに続き2冠とし、全日本TTは4勝目3連覇、全日本ロードでは2連覇3勝目を飾った。
そして復帰後、国内レースで無類の強さを誇るベテラン唐見実世子が2位。3位には後半上げた金子広美が入り、地元青森県出身の上野みなみが中原との上りスプリントをゴールまで踏み切って制し、4位を確保。そこからやや離れた位置で樫木がゴールし6位。これが女子エリート最後の完走者となった。
全日本選手権ロードレース 女子エリート 結果
1位 | 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) | 3h17'21" |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +7'17" |
3位 | 金子広美(イナーメ信濃山形) | +11'18" |
4位 | 上野みなみ(シエルブルー鹿屋) | +14'43 |
5位 | 中原恭江(東光造園・稲毛インター) | +14'43" |
6位 | 樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING) | +15'16" |
photo: Hideaki Takagi, Satoru Kato, So Isobe
text: Yuichiro Hosoda
text: Yuichiro Hosoda
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