2017/06/14(水) - 06:59
超級山岳ヴィラール=シュル=オロンで今大会最初の総合争いが勃発。逃げグループの中で生き残ったラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)がプロ初勝利を飾るとともに、2位のダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)が首位に立った。
ベルンの街をスタートするプロトン photo:TDWsport
ツール・ド・スイス2017第4ステージ image:Tour de Suisseツール・ド・スイス第4ステージは、2016年ツール・ド・フランスの第17ステージと同様にベルンから一路山岳地帯を南下する。1級山岳モス峠を経てUCI(国際自転車競技連盟)の本部が置かれたエーグルの街を通過し、標高1,327mの超級山岳ヴィラール=シュル=オロン(登坂距離10km/平均7.5%)を駆け上がる。全長143.2kmコースの獲得標高差は2,800m。
ベルンの街を離れてすぐ、15km地点でラース・ボーム(オランダ、ロットNLユンボ)、ニック・ファンデルライク(オランダ、ルームポット)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、ディレクトエネルジー)、ラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)の4名がエスケープ開始。タイム差は瞬く間に9分まで広がった。
サンウェブとアージェードゥーゼールの集団牽引によって1級山岳モス峠でタイム差は5分まで縮まったが、ファンデルライク、デュシェーヌ、ワーバスの3名がリードを保ったまま逃げを継続する(ボームはモス峠で脱落)。トレック・セガフレードやエフデジ、カチューシャ・アルペシンが先頭を陣取るメイン集団からタイム差4分で先頭3名は最後の超級山岳ヴィラール=シュル=オロンの登坂を開始した。
1級山岳モス峠を通過するプロトン photo:TDWsport
先頭グループを形成するラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)ら photo:TDWsport
超級山岳ヴィラール=シュル=オロンを独走で駆け上がるラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) photo:TDWsport
先頭からデュシェーヌとファンデルライクが徐々に遅れ始め、頂上まで8kmを残してワーバスが軽快なダンシングで独走を開始する。エフデジやBMCレーシングがペースを作ったメイン集団からはイエロージャージのマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)やベストスイスライダージャージのミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)、そしてジロ・デ・イタリア覇者のトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が相次いで脱落した。
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)による献身的なペースメイクが終わると、フィニッシュまで6kmを残してダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)が間髪入れずにアタック。このアタックによってメイン集団は崩壊し、カルーゾにドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)、シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)、マティアス・フランク(スイス、アージェードゥーゼール)、マルク・ソレル(スペイン、モビスター)が追いついて精鋭グループを形成。その一方でヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、前年度覇者のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)はポジションを落とした。
精鋭グループに2名を残したアージェードゥーゼールは攻撃的なレースを展開し、ポッツォヴィーヴォとフランクがそれぞれ順番にアタックを仕掛けたが決まらない。1分リードで残り2kmを通過したワーバスはそのまま独走を続け、最終的に精鋭グループを40秒振り切ってフィニッシュ。後続はスプリント争いに持ち込まれ、クライスヴァイクとスピラクを下したカルーゾがステージ2位に入った。
メイン集団から抜け出すシモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)やステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) photo:TDWsport
ポッツォヴィーヴォの吸収後にカウンターアタックするマティアス・フランク(スイス、アージェードゥーゼール) photo:TDWsport
独走でフィニッシュするラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) photo:TDWsport
2013年にBMCレーシングでプロ入りし、IAMサイクリングを経て今年からアクアブルースポートに所属する26歳のワーバスが自身初のプロ勝利をつかんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が決まっているアイルランドのアクアブルースポートとってもこれがUCIワールドツアーレース初勝利。
「2年間IAMサイクリングに所属していたので、スイスが世界で最も美しい国であることは知っているし、たくさんの思い出がある。まるで地元のレースを走っている気分だった。このレースに向けて110%のトレーニングを行ってきたので、逃げに乗った時点でステージ優勝のチャンスがあると思ったよ」と、設立1年目のUCIプロコンチネンタルチームに大きな勝利をもたらしたワーバスは語る。ワーバスはポイント賞3位に浮上し、チームメイトのラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)は山岳賞ジャージを守っている。
今大会最初の山頂フィニッシュで総合優勝候補は大きく絞られ、ステージ2位のカルーゾがボーナスタイムを獲得するとともに総合首位に浮上した。イエロージャージに袖を通したカルーゾは「暑くてタフな1日の最後にイエロージャージを獲得できて最高の気分だ。BMCレーシングがずっと自分をプロテクトしてくれて、最後はティージェイ・ヴァンガーデレンが良いペースを作ってくれた。ライバルたちのアタックに苦しんでいたので、最後のスプリントで2位に入ったことはサプライズ。明日からはこのイエロージャージを守るための戦いが始まる」とコメント。クライスヴァイクが15秒差で続いており、総合トップ6が33秒以内にひしめく展開となっている。
2位争いのスプリントを繰り広げるダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) photo:TDWsport
ステージ優勝を飾ったラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) photo:TDWsport
イエロージャージを手にしたダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) photo:TDWsport
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ベルンの街を離れてすぐ、15km地点でラース・ボーム(オランダ、ロットNLユンボ)、ニック・ファンデルライク(オランダ、ルームポット)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、ディレクトエネルジー)、ラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)の4名がエスケープ開始。タイム差は瞬く間に9分まで広がった。
サンウェブとアージェードゥーゼールの集団牽引によって1級山岳モス峠でタイム差は5分まで縮まったが、ファンデルライク、デュシェーヌ、ワーバスの3名がリードを保ったまま逃げを継続する(ボームはモス峠で脱落)。トレック・セガフレードやエフデジ、カチューシャ・アルペシンが先頭を陣取るメイン集団からタイム差4分で先頭3名は最後の超級山岳ヴィラール=シュル=オロンの登坂を開始した。
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先頭からデュシェーヌとファンデルライクが徐々に遅れ始め、頂上まで8kmを残してワーバスが軽快なダンシングで独走を開始する。エフデジやBMCレーシングがペースを作ったメイン集団からはイエロージャージのマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)やベストスイスライダージャージのミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)、そしてジロ・デ・イタリア覇者のトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)が相次いで脱落した。
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)による献身的なペースメイクが終わると、フィニッシュまで6kmを残してダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)が間髪入れずにアタック。このアタックによってメイン集団は崩壊し、カルーゾにドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)やステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)、シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)、マティアス・フランク(スイス、アージェードゥーゼール)、マルク・ソレル(スペイン、モビスター)が追いついて精鋭グループを形成。その一方でヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)やルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、前年度覇者のミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)はポジションを落とした。
精鋭グループに2名を残したアージェードゥーゼールは攻撃的なレースを展開し、ポッツォヴィーヴォとフランクがそれぞれ順番にアタックを仕掛けたが決まらない。1分リードで残り2kmを通過したワーバスはそのまま独走を続け、最終的に精鋭グループを40秒振り切ってフィニッシュ。後続はスプリント争いに持ち込まれ、クライスヴァイクとスピラクを下したカルーゾがステージ2位に入った。
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2013年にBMCレーシングでプロ入りし、IAMサイクリングを経て今年からアクアブルースポートに所属する26歳のワーバスが自身初のプロ勝利をつかんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が決まっているアイルランドのアクアブルースポートとってもこれがUCIワールドツアーレース初勝利。
「2年間IAMサイクリングに所属していたので、スイスが世界で最も美しい国であることは知っているし、たくさんの思い出がある。まるで地元のレースを走っている気分だった。このレースに向けて110%のトレーニングを行ってきたので、逃げに乗った時点でステージ優勝のチャンスがあると思ったよ」と、設立1年目のUCIプロコンチネンタルチームに大きな勝利をもたらしたワーバスは語る。ワーバスはポイント賞3位に浮上し、チームメイトのラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)は山岳賞ジャージを守っている。
今大会最初の山頂フィニッシュで総合優勝候補は大きく絞られ、ステージ2位のカルーゾがボーナスタイムを獲得するとともに総合首位に浮上した。イエロージャージに袖を通したカルーゾは「暑くてタフな1日の最後にイエロージャージを獲得できて最高の気分だ。BMCレーシングがずっと自分をプロテクトしてくれて、最後はティージェイ・ヴァンガーデレンが良いペースを作ってくれた。ライバルたちのアタックに苦しんでいたので、最後のスプリントで2位に入ったことはサプライズ。明日からはこのイエロージャージを守るための戦いが始まる」とコメント。クライスヴァイクが15秒差で続いており、総合トップ6が33秒以内にひしめく展開となっている。
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H3
ツール・ド・スイス2017第4ステージ結果
ステージ成績
1位 | ラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) | 3:48:55 |
2位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 0:40 |
3位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) | |
4位 | シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) | |
5位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール) | 0:44 |
6位 | マティアス・フランク(スイス、アージェードゥーゼール) | 0:47 |
7位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:59 |
8位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 1:07 |
9位 | ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ) | 1:20 |
10位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 1:34 |
個人総合成績
1位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 12:08:35 |
2位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:15 |
3位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール) | 0:24 |
4位 | シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) | |
5位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:31 |
6位 | マティアス・フランク(スイス、アージェードゥーゼール) | 0:33 |
7位 | ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ) | 1:09 |
8位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 1:10 |
9位 | ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 1:20 |
10位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 1:25 |
ポイント賞
1位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 14pts |
2位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | 14pts |
3位 | ラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) | 13pts |
山岳賞
1位 | ラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート) | 33pts |
2位 | ニック・ファンデルライク(オランダ、ルームポット) | 32pts |
3位 | ラリー・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート) | 26pts |
チーム総合成績
1位 | アージェードゥーゼール | 36:28:42 |
2位 | モビスター | 6:08 |
3位 | バーレーン・メリダ | 9:55 |
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