2016/10/17(月) - 19:45
開幕戦に続き、世界チャンピオンとオランダチャンピオンの一騎打ちとなったスーパープレスティージュ第2戦。ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)の攻撃をしのぎ、スプリントで先行したマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が勝利した。
スーパープレスティージュ第2戦の舞台となったのは、オランダ国境に近い北部の街ゾンホーフェン。コースの大半が砂地であり、長いキャンバーを何度も直登・直滑降するダイナミックさが特徴で、砂を攻略するテクニックとパワーのどちらもが問われる。全日本チャンピオン竹之内悠(東洋フレーム)を含む35名がスタートラインに並んだ。
レースが始まるや否や、現在シクロクロスサーキットで図抜けた力を持つ2人、オランダ王者のマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)と世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)が抜け出した。
後続ではヨーロッパ王者のラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)やトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)らが束になって追いかけたものの、積極的にペースを上げることは叶わない。
先頭では砂登りでファンデルポールが仕掛け、ファンアールトから10秒程度のリードを奪ったものの、1周回をかけてランニング区間のスピードに長ける世界王者が合流に成功。ここからシクロクロス界を牽引する若手2人の長いランデブーが始まった。
ファンデルポールは乗車区間で畳み掛けるように加速したが、マークを厳しくしたファンアールトは食らい付いて離れない。後方からはローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)が抜け出し、単騎ハイペースを刻みながら先頭2人を追走していく。
互いに仕掛け合いながらも決定打を欠く2人。アタックと合流を繰り返すうちに3番手スウィークが近づき、最終周回突入時点でその差は4秒まで縮まった。「2人の支配下で走っているだけじゃつまらない。何かしたかった」と言うスウィークは遂に合流に成功すると、続けざまにアタックを試みた。
しかしスウィークの攻撃は交わされ、この動きが口火となってファンデルポールとファンアールトのファイナルバトルがスタート。乗車区間でファンデルポールが仕掛け、ランニング区間でファンアールトが追いつく。スウィークは遅れ、先頭2人はコーナーの出口で猛烈な加速を繰り返しながら、ファンアールト先行で最終ストレートに入った。
短いストレートで勃発したスプリント勝負。番手につけたファンデルポールが一心不乱にバイクを振って先頭に立つと、ファンアールトには為す術がなかった。「物凄くタフなコースだった」と振り返るファンデルポールが先着し、第1戦に続くスーパープレスティージュ2連勝を達成。体力を絞り尽くすような接戦を制したオランダ王者はコース脇に倒れ込み、数分間立ち上がることができなかった。
「毎周回体力が削がれていくのを感じていた。ワウトとは良試合を繰り広げることができたと思う。最終回はフィニッシュラインまでエキサイティングだった。僕のお気に入りのコースで勝利できて本当によかった」とファンデルポールはコメントしている。
また、竹之内はマイナス3ラップの22位でレースを終えている。次なるビッグレースは今週末、10月23日(日)にオランダ、ファルケンブルクで行われるワールドカップ第3戦だ。
スーパープレスティージュ2016-2017第2戦結果
text:So.Isobe
photo:TDWsports
スーパープレスティージュ第2戦の舞台となったのは、オランダ国境に近い北部の街ゾンホーフェン。コースの大半が砂地であり、長いキャンバーを何度も直登・直滑降するダイナミックさが特徴で、砂を攻略するテクニックとパワーのどちらもが問われる。全日本チャンピオン竹之内悠(東洋フレーム)を含む35名がスタートラインに並んだ。
レースが始まるや否や、現在シクロクロスサーキットで図抜けた力を持つ2人、オランダ王者のマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)と世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)が抜け出した。
後続ではヨーロッパ王者のラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)やトム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)、ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)らが束になって追いかけたものの、積極的にペースを上げることは叶わない。
先頭では砂登りでファンデルポールが仕掛け、ファンアールトから10秒程度のリードを奪ったものの、1周回をかけてランニング区間のスピードに長ける世界王者が合流に成功。ここからシクロクロス界を牽引する若手2人の長いランデブーが始まった。
ファンデルポールは乗車区間で畳み掛けるように加速したが、マークを厳しくしたファンアールトは食らい付いて離れない。後方からはローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)が抜け出し、単騎ハイペースを刻みながら先頭2人を追走していく。
互いに仕掛け合いながらも決定打を欠く2人。アタックと合流を繰り返すうちに3番手スウィークが近づき、最終周回突入時点でその差は4秒まで縮まった。「2人の支配下で走っているだけじゃつまらない。何かしたかった」と言うスウィークは遂に合流に成功すると、続けざまにアタックを試みた。
しかしスウィークの攻撃は交わされ、この動きが口火となってファンデルポールとファンアールトのファイナルバトルがスタート。乗車区間でファンデルポールが仕掛け、ランニング区間でファンアールトが追いつく。スウィークは遅れ、先頭2人はコーナーの出口で猛烈な加速を繰り返しながら、ファンアールト先行で最終ストレートに入った。
短いストレートで勃発したスプリント勝負。番手につけたファンデルポールが一心不乱にバイクを振って先頭に立つと、ファンアールトには為す術がなかった。「物凄くタフなコースだった」と振り返るファンデルポールが先着し、第1戦に続くスーパープレスティージュ2連勝を達成。体力を絞り尽くすような接戦を制したオランダ王者はコース脇に倒れ込み、数分間立ち上がることができなかった。
「毎周回体力が削がれていくのを感じていた。ワウトとは良試合を繰り広げることができたと思う。最終回はフィニッシュラインまでエキサイティングだった。僕のお気に入りのコースで勝利できて本当によかった」とファンデルポールはコメントしている。
また、竹之内はマイナス3ラップの22位でレースを終えている。次なるビッグレースは今週末、10月23日(日)にオランダ、ファルケンブルクで行われるワールドカップ第3戦だ。
スーパープレスティージュ2016-2017第2戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
3位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)
4位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マルルクス・ナポレオンゲームス)
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
7位 ロブ・ピータース(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
8位 ミカエル・ボロス(チェコ、ベオバンク・コレンドン)
9位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)
10位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
22位 竹之内悠(日本、ベランクラシック・エコイ)
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
3位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)
4位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マルルクス・ナポレオンゲームス)
6位 イェンス・アダムス(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
7位 ロブ・ピータース(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)
8位 ミカエル・ボロス(チェコ、ベオバンク・コレンドン)
9位 デーヴィッド・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)
10位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
22位 竹之内悠(日本、ベランクラシック・エコイ)
1h01’15”
+28”
+46”
+1’10”
+1’21”
+1’36”
+1’48”
+2’00”
+2’06”
-3Laps
+28”
+46”
+1’10”
+1’21”
+1’36”
+1’48”
+2’00”
+2’06”
-3Laps
text:So.Isobe
photo:TDWsports
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