2009/11/06(金) - 23:07
いよいよツール・ド・おきなわ(UCI2.2)が明日7日(土)から始まる。注目のUCIレースは初日に中心部の1.1km個人TT、そして日曜日の200kmロードレースの2ステージで行われる。コースや注目選手など見どころを紹介しよう。
- コース -
第1ステージ 11月7日(土) 1.1km個人TT
コースは名護市中心部の直線往復路で、「ひんぷんガジュマル」で折り返すテクニカルなもの。ここのターン部分をいかにスピードに乗せてクリアするかがポイントだ。
宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)のような、ハンドルさばきに長けるスプリンターが有利だ。
また、コンマ秒以下のタイムがリザルトに残るため、TTマシンを持ち込むチームも多い。第2ステージが集団ゴールの場合、ボーナスタイム以外のタイム差はつかないため、このコンマ秒以下の差が重要になるのだ。
第2ステージ 11月8日(日) 200km個人ロードレース
平地、丘陵、山岳、風ありとすべての要素が詰まったタフなコースだ。200kmと言う距離もあいまって、小手先のテクニックや生半可な力では決して勝つことができない。毎年上位20位ほどまではばらばらにゴールし、あってもせいぜい数人のゴール勝負であることが、その過酷さを物語る。
名護をスタート後、本部半島の小さなアップダウンを経て西海岸の平坦路へ。時によって強い向かい風にもなる。そして与那から普久川ダムの厳しい登坂のあとはやんばるのアップダウンを1周、もう一度普久川ダムを上り、東海岸のアップダウンオンリーの道へ。ここで激しいアタック合戦が演じられる。そして最後のアタックポイント、源河の三段坂を越えるとゴールまでは20kmのおよそ平坦区間だ。
選手のタイプとしては、とにかくタフなこと、これに尽きる。そして東海岸のアタック合戦に複数名選手を送り込むチームの力も必要だ。
- チーム・選手 -
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
優勝候補筆頭はこのチームだ。06年07年の覇者、宮澤をはじめ、昨年2位の清水都貴を揃える。福島晋一も調子がいい。菊池、中島も含めなんといっても勝ちに貪欲で、勝つための強い意志を全員が持っていることでナンバーワンだ。チーム・バンから数えて4年連続の浅田監督の下での勝利をチームで目指す。
シマノレーシング
Jサイクルツアーで圧倒的な力を示し、先のジャパンカップでも日本人最高位だった鈴木真理を筆頭に、野寺、狩野、飯野そして阿部嵩之をそろえる。TTは鈴木と阿部が注目だ。ワン・ツーさえ夢ではない。そして阿部は驚異の独走力で見せ場を作るだろう。
TEAM NIPPO-COLNAGO
井上、佐野、廣瀬、真鍋、中田で出場。佐野の破壊力のあるパワーに注目だ。レース終盤のアップダウンでは真価を発揮するはずだ。井上も数少ないレースで見せ場を作るだろう。後半調子の上がってきた廣瀬、ベテラン真鍋の走りも期待。
チームブリヂストン・アンカー
昨年前半を逃げ続けた地元沖縄出身の普久原が注目だ。さらに実力を伸ばしている伊丹、昨年終盤まで先頭で戦ったベテラン飯島に期待だ。
UTSUNOMIYA BLITZEN
ジャパンカップで山岳賞の廣瀬、清水、長沼、中山、小坂で臨む。
マトリックスパワータグ
トレーニー登録の木守望、福田高志に涌本、澤田の若手で臨む。韓国でレースが同日程であるためおきなわはこの布陣になる。若手の頑張りが期待だ。
香港
ワン・カンポー、コー・ホーティン、チェン・キンワイ、ユェン・インホンの4人で臨む。おきなわ過去最多4勝のワン・カンポーを中心に、スピードのあるコー・ホーティンらが支える走りは必見だ。
鹿屋体育大学
伊藤、吉田、野中、江夏、野口の体制で臨む。一人ひとりも強いが、チームとしての団結も強い。物怖じせずプロ選手に立ち向かう姿が見られるはずだ。
チームおきなわ
内間、五十嵐、山入端、田仲、棚原で臨む。鹿屋の内間が先頭集団で戦うだろう。ボンシャンスの五十嵐も積極的な走りに期待だ。
ルトゥーア・サイクリングチーム
梅丹にいたン・ヨンリ、そしてツール・ド・フランス区間4勝のヤン・キルシプーが参戦する。9月の北海道では圧倒的なパワーのスプリントで区間2勝を挙げた。おきなわのコースはキルシプー向きではないが、見せ場を作るだろう。
韓国ナショナルではスプリンターのパク・センホ、チームフジアジアは日隈優輔が出場、ドラパック・ポルシェはダニエル・ブラウンステーが調子いい。
市民200km
市民レース頂点のこのレースには、歴代優勝者らを含む、武末真和、高岡亮寛、武井亨介、奈良浩、西谷雅史、福田崇哉、白石真悟、森本誠、リー・ロジャース、松丸真幸さらには竹谷賢二、片山右京、鶴見辰吾、高坂希太郎らも参戦する。
第1ステージ個人TT第1走者のスタートは7日(土)14時15分。最終走者は大本命の宮澤だ。シクロワイアードでは結果速報を予定している。
text&photo:高木秀彰
- コース -
第1ステージ 11月7日(土) 1.1km個人TT
コースは名護市中心部の直線往復路で、「ひんぷんガジュマル」で折り返すテクニカルなもの。ここのターン部分をいかにスピードに乗せてクリアするかがポイントだ。
宮澤崇史(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)のような、ハンドルさばきに長けるスプリンターが有利だ。
また、コンマ秒以下のタイムがリザルトに残るため、TTマシンを持ち込むチームも多い。第2ステージが集団ゴールの場合、ボーナスタイム以外のタイム差はつかないため、このコンマ秒以下の差が重要になるのだ。
第2ステージ 11月8日(日) 200km個人ロードレース
平地、丘陵、山岳、風ありとすべての要素が詰まったタフなコースだ。200kmと言う距離もあいまって、小手先のテクニックや生半可な力では決して勝つことができない。毎年上位20位ほどまではばらばらにゴールし、あってもせいぜい数人のゴール勝負であることが、その過酷さを物語る。
名護をスタート後、本部半島の小さなアップダウンを経て西海岸の平坦路へ。時によって強い向かい風にもなる。そして与那から普久川ダムの厳しい登坂のあとはやんばるのアップダウンを1周、もう一度普久川ダムを上り、東海岸のアップダウンオンリーの道へ。ここで激しいアタック合戦が演じられる。そして最後のアタックポイント、源河の三段坂を越えるとゴールまでは20kmのおよそ平坦区間だ。
選手のタイプとしては、とにかくタフなこと、これに尽きる。そして東海岸のアタック合戦に複数名選手を送り込むチームの力も必要だ。
- チーム・選手 -
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
優勝候補筆頭はこのチームだ。06年07年の覇者、宮澤をはじめ、昨年2位の清水都貴を揃える。福島晋一も調子がいい。菊池、中島も含めなんといっても勝ちに貪欲で、勝つための強い意志を全員が持っていることでナンバーワンだ。チーム・バンから数えて4年連続の浅田監督の下での勝利をチームで目指す。
シマノレーシング
Jサイクルツアーで圧倒的な力を示し、先のジャパンカップでも日本人最高位だった鈴木真理を筆頭に、野寺、狩野、飯野そして阿部嵩之をそろえる。TTは鈴木と阿部が注目だ。ワン・ツーさえ夢ではない。そして阿部は驚異の独走力で見せ場を作るだろう。
TEAM NIPPO-COLNAGO
井上、佐野、廣瀬、真鍋、中田で出場。佐野の破壊力のあるパワーに注目だ。レース終盤のアップダウンでは真価を発揮するはずだ。井上も数少ないレースで見せ場を作るだろう。後半調子の上がってきた廣瀬、ベテラン真鍋の走りも期待。
チームブリヂストン・アンカー
昨年前半を逃げ続けた地元沖縄出身の普久原が注目だ。さらに実力を伸ばしている伊丹、昨年終盤まで先頭で戦ったベテラン飯島に期待だ。
UTSUNOMIYA BLITZEN
ジャパンカップで山岳賞の廣瀬、清水、長沼、中山、小坂で臨む。
マトリックスパワータグ
トレーニー登録の木守望、福田高志に涌本、澤田の若手で臨む。韓国でレースが同日程であるためおきなわはこの布陣になる。若手の頑張りが期待だ。
香港
ワン・カンポー、コー・ホーティン、チェン・キンワイ、ユェン・インホンの4人で臨む。おきなわ過去最多4勝のワン・カンポーを中心に、スピードのあるコー・ホーティンらが支える走りは必見だ。
鹿屋体育大学
伊藤、吉田、野中、江夏、野口の体制で臨む。一人ひとりも強いが、チームとしての団結も強い。物怖じせずプロ選手に立ち向かう姿が見られるはずだ。
チームおきなわ
内間、五十嵐、山入端、田仲、棚原で臨む。鹿屋の内間が先頭集団で戦うだろう。ボンシャンスの五十嵐も積極的な走りに期待だ。
ルトゥーア・サイクリングチーム
梅丹にいたン・ヨンリ、そしてツール・ド・フランス区間4勝のヤン・キルシプーが参戦する。9月の北海道では圧倒的なパワーのスプリントで区間2勝を挙げた。おきなわのコースはキルシプー向きではないが、見せ場を作るだろう。
韓国ナショナルではスプリンターのパク・センホ、チームフジアジアは日隈優輔が出場、ドラパック・ポルシェはダニエル・ブラウンステーが調子いい。
市民200km
市民レース頂点のこのレースには、歴代優勝者らを含む、武末真和、高岡亮寛、武井亨介、奈良浩、西谷雅史、福田崇哉、白石真悟、森本誠、リー・ロジャース、松丸真幸さらには竹谷賢二、片山右京、鶴見辰吾、高坂希太郎らも参戦する。
第1ステージ個人TT第1走者のスタートは7日(土)14時15分。最終走者は大本命の宮澤だ。シクロワイアードでは結果速報を予定している。
text&photo:高木秀彰
フォトギャラリー