2016/05/01(日) - 03:13
5月6日に開幕するジロ・デ・イタリアに向けて各チームが出場メンバーを発表。UCIプロコンチネンタルチームのNIPPOヴィーニファンティーニのメンバー9名が発表され、山本元喜の初出場が決まった。福島晋一も監督として帯同予定だ。
以下はNIPPOヴィーニファンティーニのプレスリリースより抜粋。
5月6日、オランダのアペルドールンで開幕する第99回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)。NIPPO・ヴィーニファンティーニはワイルドカード(主催者推薦枠)による出場権を獲得しており、このたび出場メンバーが決定しました。
2004年の総合優勝者であり、11回目の出場となるダミアーノ・クネゴ、オールラウンドに活躍し、今季イタリアでのGPコスタ・デリ・エトゥルスキで勝利しているグレガ・ボーレを攻撃の要に、クライマーのジャンフランコ・ジリオーリやアレッサンドロ・ビソルティら、中堅〜ベテラン勢がチームの軸となります。そしてプロ2年目、オールラウンダーのイウリィ・フィロージ、スプリンターのエドワルド・グロスとリカルド・スタッキオッティ、果敢なアタックに定評のある山本元喜とジャコーモ・ベルラートの若手選手5名が選出されました。
NIPPO・ヴィーニファンティーニ出場メンバー
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
山本 元喜(日本)※初出場
グレガ・ボーレ(スロベニア)
ジャコーモ・ベルラート(イタリア)
アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア)
イウリィ・フィロージ(イタリア)※初出場
エドワルド・グロス(ルーマニア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
ジャンフランコ・ジリオーリ(イタリア)
監督:ステファノ・ジュリアーニ、マリオ・マンゾーニ、福島晋一
山本元喜のコメント
「今シーズン初めから出場したいと思い、意識していたジロ・デ・イタリアに出場できることが決まり、とても嬉しい反面、注目されることに対するプレッシャーを感じています。正式な発表の少し前に自分が出ることになったと聞いたばかりなので、まだ実感を持てていない気もします。
シーズンの序盤からジロ・デ・イタリアに選考してもらうために積極的に走り、アピールをしていたので、その気持ちを汲んで選んでもらえたのだと考えています。
自分を選んで頂いた、NIPPO、ヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)、デローザをはじめとするスポンサーや監督の方々に感謝するとともに、期待に応えるためにも全力を尽くして走りたいと思っています。チームから出るオーダーをこなしつつ最終日まで走り切ることを目標として頑張ります。
自分を応援してくれる日本のファンの方々に元気と力を与えられるような走りができるように、最終日まで精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします!」
大門宏監督/マネージャーのコメント
「ジロ・デ・イタリアで第1監督を務めるジュリアーニにとって、今回のメンバー選考は彼の長い監督人生の中でも稀にみる不安に満ちた心境だったに違いない。スタートが目前に迫り、メンバーを公表した今でもメンバーの入れ替えを模索してるようにも感じている。
昨年以上に目立った成績に恵まれていないチームにとって、メンバー構成は困難を極めたと言っていい。発表ギリギリまで判断に迷ったボーレ(アムステルゴールドレースでクラッシュし、顔面を強打)を始め、落車が原因で体調を崩すメンバーが続出する最中、4月下旬に半分のメンバーすら確信できない状況が続いたことは全くの想定外だった。
本来の実力を見込まれてメンバー入りした山本も例外ではない。3月下旬に事故で負傷してしまい、復調するまで思いのほか時間がかかった。ジロのメンバーを占う意味で重要視されていた先日のジロ・デル・トレンティーノでは、クラッシュしてからの課題だった下りでの不安は払拭されたものの、全体的な印象としては、本来の勢いの感じる“”元喜らしさ”は今一歩だと感じた。
チームの中では不動のエースとも言えるクネゴも、これまでのレースを振り返るかぎり、正直あまり良い状態とは言えないが、彼にとって唯一の晴れ舞台ともいえるミッションを控え、気持ちも高ぶってるだろう。ファン、スポンサー、チームメイトからの信頼の重圧をチームの誰よりも理解してるであろう“チャンピオン”の決意に期待したい。
ワイルドカードでの参加となるチームにとって、“どこまで際立った走りができるか?”も、一つの大きな目標となる。それと同時に最終日まで一人でも多くのメンバーを残すこともオーガナイザーからの評価に大きく関わる。もちろんステージ優勝も大きな目標として掲げたいが、そういうチャンスが我々に巡ってくるのは、総合優勝やステージ優勝を本気で狙ってくるワールドツアーチームの采配次第である。平坦ステージのゴールスプリントでは、膝の故障から復調したばかりのグロスに期待したい。
窪木もチーム内の働きが評価されメンバー入りが検討されたが、オリンピックを控えている彼にとっては、今後のナショナルチームの強化プランを考慮すると良い選択肢とは言えず、結果的には山本が日本人で唯一の出場となる。チーム首脳陣の共通認識として、初参加の山本に対しては、21日間3,400kmを超えるレースにおいて最終日まで無事に完走することも、チーム内でのアシスト同様に彼に課せられたミッションとして重要になる。レース中だけでなく、選手、スタッフとの密度の濃い共同生活を一日一日送り、自覚を持って充実した“次に繋がる経験”になることを心から期待したい。
またNIPPOをはじめとする日本のスポンサーにとっては、今回、全日程ではないが、福島監督をはじめ、メディアを含めた多くの日本人スタッフ、関係者がジロに関われることについて、非常に満足している。ジロのような世界規模のレース現場に、修行中を含めて技術を持った多くの日本人が関わることは、将来を見据える上でも非常に有意義である。日本のレースファンの方々にはそういった舞台裏にも注目して頂きたいと願っている」
以下はNIPPOヴィーニファンティーニのプレスリリースより抜粋。
5月6日、オランダのアペルドールンで開幕する第99回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)。NIPPO・ヴィーニファンティーニはワイルドカード(主催者推薦枠)による出場権を獲得しており、このたび出場メンバーが決定しました。
2004年の総合優勝者であり、11回目の出場となるダミアーノ・クネゴ、オールラウンドに活躍し、今季イタリアでのGPコスタ・デリ・エトゥルスキで勝利しているグレガ・ボーレを攻撃の要に、クライマーのジャンフランコ・ジリオーリやアレッサンドロ・ビソルティら、中堅〜ベテラン勢がチームの軸となります。そしてプロ2年目、オールラウンダーのイウリィ・フィロージ、スプリンターのエドワルド・グロスとリカルド・スタッキオッティ、果敢なアタックに定評のある山本元喜とジャコーモ・ベルラートの若手選手5名が選出されました。
NIPPO・ヴィーニファンティーニ出場メンバー
ダミアーノ・クネゴ(イタリア)
山本 元喜(日本)※初出場
グレガ・ボーレ(スロベニア)
ジャコーモ・ベルラート(イタリア)
アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア)
イウリィ・フィロージ(イタリア)※初出場
エドワルド・グロス(ルーマニア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
ジャンフランコ・ジリオーリ(イタリア)
監督:ステファノ・ジュリアーニ、マリオ・マンゾーニ、福島晋一
山本元喜のコメント
「今シーズン初めから出場したいと思い、意識していたジロ・デ・イタリアに出場できることが決まり、とても嬉しい反面、注目されることに対するプレッシャーを感じています。正式な発表の少し前に自分が出ることになったと聞いたばかりなので、まだ実感を持てていない気もします。
シーズンの序盤からジロ・デ・イタリアに選考してもらうために積極的に走り、アピールをしていたので、その気持ちを汲んで選んでもらえたのだと考えています。
自分を選んで頂いた、NIPPO、ヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)、デローザをはじめとするスポンサーや監督の方々に感謝するとともに、期待に応えるためにも全力を尽くして走りたいと思っています。チームから出るオーダーをこなしつつ最終日まで走り切ることを目標として頑張ります。
自分を応援してくれる日本のファンの方々に元気と力を与えられるような走りができるように、最終日まで精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします!」
大門宏監督/マネージャーのコメント
「ジロ・デ・イタリアで第1監督を務めるジュリアーニにとって、今回のメンバー選考は彼の長い監督人生の中でも稀にみる不安に満ちた心境だったに違いない。スタートが目前に迫り、メンバーを公表した今でもメンバーの入れ替えを模索してるようにも感じている。
昨年以上に目立った成績に恵まれていないチームにとって、メンバー構成は困難を極めたと言っていい。発表ギリギリまで判断に迷ったボーレ(アムステルゴールドレースでクラッシュし、顔面を強打)を始め、落車が原因で体調を崩すメンバーが続出する最中、4月下旬に半分のメンバーすら確信できない状況が続いたことは全くの想定外だった。
本来の実力を見込まれてメンバー入りした山本も例外ではない。3月下旬に事故で負傷してしまい、復調するまで思いのほか時間がかかった。ジロのメンバーを占う意味で重要視されていた先日のジロ・デル・トレンティーノでは、クラッシュしてからの課題だった下りでの不安は払拭されたものの、全体的な印象としては、本来の勢いの感じる“”元喜らしさ”は今一歩だと感じた。
チームの中では不動のエースとも言えるクネゴも、これまでのレースを振り返るかぎり、正直あまり良い状態とは言えないが、彼にとって唯一の晴れ舞台ともいえるミッションを控え、気持ちも高ぶってるだろう。ファン、スポンサー、チームメイトからの信頼の重圧をチームの誰よりも理解してるであろう“チャンピオン”の決意に期待したい。
ワイルドカードでの参加となるチームにとって、“どこまで際立った走りができるか?”も、一つの大きな目標となる。それと同時に最終日まで一人でも多くのメンバーを残すこともオーガナイザーからの評価に大きく関わる。もちろんステージ優勝も大きな目標として掲げたいが、そういうチャンスが我々に巡ってくるのは、総合優勝やステージ優勝を本気で狙ってくるワールドツアーチームの采配次第である。平坦ステージのゴールスプリントでは、膝の故障から復調したばかりのグロスに期待したい。
窪木もチーム内の働きが評価されメンバー入りが検討されたが、オリンピックを控えている彼にとっては、今後のナショナルチームの強化プランを考慮すると良い選択肢とは言えず、結果的には山本が日本人で唯一の出場となる。チーム首脳陣の共通認識として、初参加の山本に対しては、21日間3,400kmを超えるレースにおいて最終日まで無事に完走することも、チーム内でのアシスト同様に彼に課せられたミッションとして重要になる。レース中だけでなく、選手、スタッフとの密度の濃い共同生活を一日一日送り、自覚を持って充実した“次に繋がる経験”になることを心から期待したい。
またNIPPOをはじめとする日本のスポンサーにとっては、今回、全日程ではないが、福島監督をはじめ、メディアを含めた多くの日本人スタッフ、関係者がジロに関われることについて、非常に満足している。ジロのような世界規模のレース現場に、修行中を含めて技術を持った多くの日本人が関わることは、将来を見据える上でも非常に有意義である。日本のレースファンの方々にはそういった舞台裏にも注目して頂きたいと願っている」
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