2015/09/07(月) - 12:20
1級山岳ソトレス・カブラレスで繰り広げられた登坂勝負。勝利を収め総合タイム差を詰めたホアキン・ロドリゲスや、ラファル・マイカらのコメントを紹介します。
ステージ優勝、総合成績を1秒差に詰めたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
山岳のキツさと、そこで勝利できたことに対して信じられない。チームメイトの助けと同じくらいファンの声援も力になった。僕らはブエルタでステージ優勝を狙いにきたが、今は総合優勝を狙えるポジションにいるし、自分にとってパーフェクトな状況だ。1秒差で首位を逃してしまったが、それ自体は重要ではない。一番強い選手が勝つのがブエルタなんだ。今はマイヨロホを着るよりも、自分の好調のほうが大切だ。
明日も可能な限りハードな展開に持ち込みたいし、もし上手くいかなかったとしてもまた次のチャンスを狙うだけ。TTまでにどのくらいのタイム差が必要なのか、などと計算することも無いし、別に綿密な計画を立てたくもないんだ。僕は今までに何度も失敗をしてきたから。その日その日に集中して、最終的に表彰台に立てればそれで良い。僕らには僕らなりのやり方があるんだ。
明日もまた厳しい一日となるだろうが、このブエルタはたくさんのチャンスがある。アルから1秒遅れで、1分半弱後ろにマイカとドゥムランがいる。ドゥムランはタイムを失ったものの、タイムトライアルで彼を打ち負かすのは不可能に近い。だからまだ注意すべき存在だ。ブエルタではこの5年間、4回のトップ4。でも今年はいつもよりストレス無く臨めている。このままの調子をキープしていきたい。
ステージ2位、総合3位に浮上したラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
今日のステージは本当に厳しかったけど、ロドリゲスに続く2位でフィニッシュできたことは満足してるよ。昨日よりも僕向きのステージで、ロドリゲス以外のライバルに対してタイム差をつけることが出来た。最初の峠ではかなり苦しんだけど、最終的には調子も良くなってかなりのパワーが出せた。
チームメイトには感謝しないと。平坦路で余計な力を使わずに済んだのは彼らのおかげだからね。登りの最初からずっと速くて大変だったけど、パヴェルとジェスパーが集団が絞られてからもずっとサポートしてくれたのは力になった。彼は可能な限りのハイペースでライバルたちをレッドゾーンにたたき込んでほしいという僕のリクエストを実行してくれたんだ。
総合で3位につけているという状況は喜ばしい。レースが始まったあたりではトップ5が目標だったけど、いまでは表彰台が目標。調子は凄く良いし、あまりライバルたちを恐れているわけではないが、総合成績は接戦だし、より激しくなると思っている。
特にドュムランに対してもっとタイムを稼ぐ必要がある考えている。彼はTTに強いからだ。でも明日のステージは今日よりもハードになるだろう。登りの最後はスーパークレイジーなキツさになるだろうから、どれだけ調子が良いかきっちり把握しておく必要がある。
総合6位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
デュムランに対して数秒を稼げたことはかなり重要なこと。彼を脅かすことができるタイム差に詰め寄ることができたんじゃないかな?
ステージ4位のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
数日前は集団から遅れてチームカーの間を走り、どれだけ苦しんでいたかを思い返せば、休息に体調が戻ってきたのが自分でも驚きだよ。本当に体調が悪く、リタイアもずっと選択肢の一つにあった。そこから昨日と今日のパフォーマンスにまで回復できて本当に良かった。自分でもずっと忘れられないだろう。そんな自分を信じて、ステージ優勝や総合順位の上昇に向けて力を貸してくれたチームメイトに感謝したい。挑戦したかったが、プリートとアルは本当に強かったし、今日のパフォーマンスが僕の全力だ。
最後まで逃げ続けたアイマル・スベルディア(スペイン、トレックファクトリーレーシング)
今日はモビスターとカチューシャが集団をがっちりコントロールするだろうと分かっていたが、それでも逃げにトライする価値があると思っていた。昨日は逃げが決まった。だから今日も逃げるんだ。最初は3分以上の差を許してくれなかったが、2番目の山岳を超えた時点で若干リードが広がった、でも最終山岳の手前ではもう2分差が欲しかった。
逃げグループの中では自分が登りで一番強いだろう、と感じていた。あと2分差をもらえていたら今日は逃げ切れたはず。自分は登りではリズムが必要なタイプ。監督がチームカーから"リズムで登れ!"と伝えてくれたので全力を出すことができた。集団が来るまでは全開で踏み続けて、1分差をしばらくキープできていた。突然差が縮まり始めたときもチームカーからの激が力になったんだ。
しばらく"今日はいける!”と思っていたけれど、やっぱりタイム差が少なすぎた。残念すぎるけれど、挑戦できたことに価値がある。普段は総合争いに加わるからこういった走り方は慣れていない。デモル監督の指示で、今回のブエルタは総合勢と争って力を使いすぎないように、という指示があって、それが今日チャンスを見出すことに繋がったんだ。
最初から今日のステージを狙っていたけれど、まだブエルタは終わっていない。明日だってまたトライしてみようと思う。次はメイン集団も逃げに対してもっと差を許すだろう。その時が僕のチャンスさ。
16分42秒遅れの64位でゴールした新城幸也(ユーロップカー)
今日も無理に動かず走りながら休んだのでだいぶ回復できた。明日はまた、相当きついレースになるだけうけど、このステージが終れば休養日だし、今日よりもっと回復して良い状態だったら、頑張りたいステージでもある。3週目をどのようなコンディションで走れるかは明日次第かな。
選手コメントは各チーム公式サイト、ならびにTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
ステージ優勝、総合成績を1秒差に詰めたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
山岳のキツさと、そこで勝利できたことに対して信じられない。チームメイトの助けと同じくらいファンの声援も力になった。僕らはブエルタでステージ優勝を狙いにきたが、今は総合優勝を狙えるポジションにいるし、自分にとってパーフェクトな状況だ。1秒差で首位を逃してしまったが、それ自体は重要ではない。一番強い選手が勝つのがブエルタなんだ。今はマイヨロホを着るよりも、自分の好調のほうが大切だ。
明日も可能な限りハードな展開に持ち込みたいし、もし上手くいかなかったとしてもまた次のチャンスを狙うだけ。TTまでにどのくらいのタイム差が必要なのか、などと計算することも無いし、別に綿密な計画を立てたくもないんだ。僕は今までに何度も失敗をしてきたから。その日その日に集中して、最終的に表彰台に立てればそれで良い。僕らには僕らなりのやり方があるんだ。
明日もまた厳しい一日となるだろうが、このブエルタはたくさんのチャンスがある。アルから1秒遅れで、1分半弱後ろにマイカとドゥムランがいる。ドゥムランはタイムを失ったものの、タイムトライアルで彼を打ち負かすのは不可能に近い。だからまだ注意すべき存在だ。ブエルタではこの5年間、4回のトップ4。でも今年はいつもよりストレス無く臨めている。このままの調子をキープしていきたい。
ステージ2位、総合3位に浮上したラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
今日のステージは本当に厳しかったけど、ロドリゲスに続く2位でフィニッシュできたことは満足してるよ。昨日よりも僕向きのステージで、ロドリゲス以外のライバルに対してタイム差をつけることが出来た。最初の峠ではかなり苦しんだけど、最終的には調子も良くなってかなりのパワーが出せた。
チームメイトには感謝しないと。平坦路で余計な力を使わずに済んだのは彼らのおかげだからね。登りの最初からずっと速くて大変だったけど、パヴェルとジェスパーが集団が絞られてからもずっとサポートしてくれたのは力になった。彼は可能な限りのハイペースでライバルたちをレッドゾーンにたたき込んでほしいという僕のリクエストを実行してくれたんだ。
総合で3位につけているという状況は喜ばしい。レースが始まったあたりではトップ5が目標だったけど、いまでは表彰台が目標。調子は凄く良いし、あまりライバルたちを恐れているわけではないが、総合成績は接戦だし、より激しくなると思っている。
特にドュムランに対してもっとタイムを稼ぐ必要がある考えている。彼はTTに強いからだ。でも明日のステージは今日よりもハードになるだろう。登りの最後はスーパークレイジーなキツさになるだろうから、どれだけ調子が良いかきっちり把握しておく必要がある。
総合6位 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)
デュムランに対して数秒を稼げたことはかなり重要なこと。彼を脅かすことができるタイム差に詰め寄ることができたんじゃないかな?
ステージ4位のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
数日前は集団から遅れてチームカーの間を走り、どれだけ苦しんでいたかを思い返せば、休息に体調が戻ってきたのが自分でも驚きだよ。本当に体調が悪く、リタイアもずっと選択肢の一つにあった。そこから昨日と今日のパフォーマンスにまで回復できて本当に良かった。自分でもずっと忘れられないだろう。そんな自分を信じて、ステージ優勝や総合順位の上昇に向けて力を貸してくれたチームメイトに感謝したい。挑戦したかったが、プリートとアルは本当に強かったし、今日のパフォーマンスが僕の全力だ。
最後まで逃げ続けたアイマル・スベルディア(スペイン、トレックファクトリーレーシング)
今日はモビスターとカチューシャが集団をがっちりコントロールするだろうと分かっていたが、それでも逃げにトライする価値があると思っていた。昨日は逃げが決まった。だから今日も逃げるんだ。最初は3分以上の差を許してくれなかったが、2番目の山岳を超えた時点で若干リードが広がった、でも最終山岳の手前ではもう2分差が欲しかった。
逃げグループの中では自分が登りで一番強いだろう、と感じていた。あと2分差をもらえていたら今日は逃げ切れたはず。自分は登りではリズムが必要なタイプ。監督がチームカーから"リズムで登れ!"と伝えてくれたので全力を出すことができた。集団が来るまでは全開で踏み続けて、1分差をしばらくキープできていた。突然差が縮まり始めたときもチームカーからの激が力になったんだ。
しばらく"今日はいける!”と思っていたけれど、やっぱりタイム差が少なすぎた。残念すぎるけれど、挑戦できたことに価値がある。普段は総合争いに加わるからこういった走り方は慣れていない。デモル監督の指示で、今回のブエルタは総合勢と争って力を使いすぎないように、という指示があって、それが今日チャンスを見出すことに繋がったんだ。
最初から今日のステージを狙っていたけれど、まだブエルタは終わっていない。明日だってまたトライしてみようと思う。次はメイン集団も逃げに対してもっと差を許すだろう。その時が僕のチャンスさ。
16分42秒遅れの64位でゴールした新城幸也(ユーロップカー)
今日も無理に動かず走りながら休んだのでだいぶ回復できた。明日はまた、相当きついレースになるだけうけど、このステージが終れば休養日だし、今日よりもっと回復して良い状態だったら、頑張りたいステージでもある。3週目をどのようなコンディションで走れるかは明日次第かな。
選手コメントは各チーム公式サイト、ならびにTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
Amazon.co.jp