2015/08/25(火) - 11:11
大会初の集団スプリントは、2年ぶり以上のグランツールステージ優勝となったペーター・サガンに軍配。サガンやデゲンコルブ、リーダージャージのシャベス、新城幸也らのコメントを紹介します。
勝利を喜ぶペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)
表彰台に上がるペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) photo:CorVos
勝利を喜ぶペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) photo:CorVos
スプリントで競り合うデゲンコルブ、サガン、ブアニ photo:Tim de Waeleこの勝利を嬉しく思っているし、チームにとっても朗報だ。ブエルタの良いスタートになったし、自分自身ようやく勝利を掴むことができた!いつも勝利を狙って挑戦していたけれど、ついに実現したんだ。今日一日中に渡って牽引してくれたチームメイトにも感謝を捧げたい。いつも僕は2位止まりだったけど、それで良いはずが無い。浮き沈みは自転車競技の一部だし、ツールで叶わなかった勝利をようやく掴むことができた、ということさ。
残り20km地点からはかなり向かい風が吹いていて、しかも逃げを捕まえるためにたくさんのエネルギーを消費した。ベンナーティは下りで落車してしまったので、最終段階で側に付くことができなかった。今日はデゲンコルブやブアニ向きの日だったが、彼らのチームは残り数1kmで上手く機能していなかった。今日はデゲンコルブの番手を選んだ僕の判断が正しかった。
ブエルタでの目標はチームにベストな働きをすることと、世界選手権前の調整。脚に爆発力が宿っていることも分かったし、本番が楽しみになってきた。ブエルタはとても厳しいレースだけれど、僕やチームにとっても良いスタートが切れた。
3位のジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
(ゴール写真を指して)"やっちまった!こんな失敗するんじゃなかった!"と思った瞬間だ。チームは完璧に機能してリードアウトのタイミングも素晴しかったのに、スプリントを開始するタイミングが少し早すぎた。少しためらってしまったし、スピードも完全に乗っていなかったんだ。サガンは強かったし、番手からスプリントしたブアニを全く寄せ付けなかった。強い二人に負けたのは納得できるけれど、狙っているのは勝利だけさ。
とにかく体調が良いことが朗報だ。チームも強力だし、ここ数日でまだまだ狙えるチャンスがある。昨日はトム・ドゥムランが2位に入っているし、チームの士気だって高いんだ。初日について議論をするのはナンセンスだ。あれは完全にカオスだった。総合成績にカウントされなくて良かったよ。
マイヨロホをキープしたエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
マイヨロホを守ったエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Tim de Waele
チームは素晴しい仕事をしてくれたよ。ヘイマンやゲランス、インピー、マイヤーら有力選手にアシストされるなんてこの上無い名誉だ。リーダージャージはナーバスになるどころか怖かったよ(笑)。もの凄く重圧を感じるけれど、これがレースの一部。とても美しいことだと思う。
山岳賞を獲得したオマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
序盤にできた逃げだったが、集団はなかなか容認してくれなかった。山岳では苦しんだが何とかポイントを獲得でき、目標の一つだった山岳賞を手にすることができた。自分に強さと好調さを感じているのでハッピーだ。これから数日は山がほとんど現れないので山岳ジャージは僕のもの。暫くはこのジャージを楽しみたいと思う。
小輪(コリン)とスタート台に上がる新城幸也(ユーロップカー) photo:CorVos
馬が有名なアンダルシア。スタートセレモニーで新城幸也(ユーロップカー)も記念乗馬? photo:CorVos集団ゴールした新城幸也(ユーロップカー)
1級山岳頂上付近から、かなりのハイペースだった。自分がゴールスプリントを任されたが調子も100%ではなく、良い位置が確保できずにスプリントの感覚が戻っていなかったため、躊躇してしまったことを後悔している。しかし、この先のステージ上り基調のゴールも多いのでチャンスもめぐってくると思う。
集団内で落車したイアン・ボズウェル(アメリカ、チームスカイ)
とてもストレスフルな下りを終えたランドアバウトで落車が起こった。目の前で2人が投げ出され、僕もそこに続くしか無かった。芝に突っ込んだけれど、幸いにして2,3ヶ所切り傷を作っただけで済んだし、バイクも問題無かった。明日は200kmオーバーのスプリントステージなので、僕の仕事はフルームとニコ(ロッシュ)を守ること。万事問題無く進んでいるし、チームも強い。山岳ステージが楽しみさ。
リタイアしたファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
胃腸のトラブルによって集団から脱落し、その後リタイアしたファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waele多分自転車人生で一番に辛い日だったように思う。レースを続けたかったし、止めたくなかった。でも監督が止めるよう伝えたんだ。その時点で既にタイムアウトぎりぎりだったし、続けるのはナンセンスだった。
ここ数年こんなことが続いている。ツールでリタイアした時のような気分だったし、道路端で一人ぼっちになって、過去の記憶がフラッシュバックしたよ。でも僕の気持ちは空っぽだったし、まず第一に身体のことを考えなければならなかった。ブエルタを去るのはとても残念だ。
選手コメントは各チーム公式サイトや個人サイト、Teamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele,CorVos
勝利を喜ぶペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)
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残り20km地点からはかなり向かい風が吹いていて、しかも逃げを捕まえるためにたくさんのエネルギーを消費した。ベンナーティは下りで落車してしまったので、最終段階で側に付くことができなかった。今日はデゲンコルブやブアニ向きの日だったが、彼らのチームは残り数1kmで上手く機能していなかった。今日はデゲンコルブの番手を選んだ僕の判断が正しかった。
ブエルタでの目標はチームにベストな働きをすることと、世界選手権前の調整。脚に爆発力が宿っていることも分かったし、本番が楽しみになってきた。ブエルタはとても厳しいレースだけれど、僕やチームにとっても良いスタートが切れた。
3位のジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
(ゴール写真を指して)"やっちまった!こんな失敗するんじゃなかった!"と思った瞬間だ。チームは完璧に機能してリードアウトのタイミングも素晴しかったのに、スプリントを開始するタイミングが少し早すぎた。少しためらってしまったし、スピードも完全に乗っていなかったんだ。サガンは強かったし、番手からスプリントしたブアニを全く寄せ付けなかった。強い二人に負けたのは納得できるけれど、狙っているのは勝利だけさ。
とにかく体調が良いことが朗報だ。チームも強力だし、ここ数日でまだまだ狙えるチャンスがある。昨日はトム・ドゥムランが2位に入っているし、チームの士気だって高いんだ。初日について議論をするのはナンセンスだ。あれは完全にカオスだった。総合成績にカウントされなくて良かったよ。
マイヨロホをキープしたエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
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チームは素晴しい仕事をしてくれたよ。ヘイマンやゲランス、インピー、マイヤーら有力選手にアシストされるなんてこの上無い名誉だ。リーダージャージはナーバスになるどころか怖かったよ(笑)。もの凄く重圧を感じるけれど、これがレースの一部。とても美しいことだと思う。
山岳賞を獲得したオマール・フライレ(スペイン、カハルーラル)
序盤にできた逃げだったが、集団はなかなか容認してくれなかった。山岳では苦しんだが何とかポイントを獲得でき、目標の一つだった山岳賞を手にすることができた。自分に強さと好調さを感じているのでハッピーだ。これから数日は山がほとんど現れないので山岳ジャージは僕のもの。暫くはこのジャージを楽しみたいと思う。
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1級山岳頂上付近から、かなりのハイペースだった。自分がゴールスプリントを任されたが調子も100%ではなく、良い位置が確保できずにスプリントの感覚が戻っていなかったため、躊躇してしまったことを後悔している。しかし、この先のステージ上り基調のゴールも多いのでチャンスもめぐってくると思う。
集団内で落車したイアン・ボズウェル(アメリカ、チームスカイ)
とてもストレスフルな下りを終えたランドアバウトで落車が起こった。目の前で2人が投げ出され、僕もそこに続くしか無かった。芝に突っ込んだけれど、幸いにして2,3ヶ所切り傷を作っただけで済んだし、バイクも問題無かった。明日は200kmオーバーのスプリントステージなので、僕の仕事はフルームとニコ(ロッシュ)を守ること。万事問題無く進んでいるし、チームも強い。山岳ステージが楽しみさ。
リタイアしたファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
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ここ数年こんなことが続いている。ツールでリタイアした時のような気分だったし、道路端で一人ぼっちになって、過去の記憶がフラッシュバックしたよ。でも僕の気持ちは空っぽだったし、まず第一に身体のことを考えなければならなかった。ブエルタを去るのはとても残念だ。
選手コメントは各チーム公式サイトや個人サイト、Teamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
photo:Tim de Waele,CorVos
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