ツール・ド・フランスを走った全22チームのバイクを、2チームごとに11回にわけて紹介。第7弾はティボー・ピノ(フランス)がラルプ・デュエズの山頂ゴールを制したFDJと、今年はワイルドカードでの出場となったユーロップカーのチームバイクを紹介します。
FDJ【ラピエール XELIUS SL、AIRCODE SL、 AEROSTORM(TTバイク)】
アレクサンドル・ジェニエ(フランス、FDJ)のラピエール XELIUS SL photo:Makoto.AYANO
アルノー・デマール(フランス、FDJ)のラピエール XELIUS SL photo:Makoto.AYANO
ティボー・ピノ(フランス、FDJ)のラピエール XELIUS SL photo:Makoto.AYANO
ティボー・ピノ(フランス)がラルプ・デュエズの山頂ゴールを制したFDJ。バイクサプライヤーは長年に渡ってサポートを受ける同郷のラピエールだ。今ツールでは、シートステーを直接トップチューブに接続する独自設計が特徴的な新型モデル「XELIUS SL」をメインに、軽量化を果たした「AIRCODE SL」という2台体制を敷いた。なお、ピノやエーススプリンターのアルノー・デマールには、スペシャルカラーのバイクが供給されている。
アッセンブルされるパーツはラピエールがシマノ・ヨーロッパと協力関係にあるため、ほとんどがシマノとPROの製品で統一されている。コンポーネントはもちろんシマノDURA-ACE Di2。クランクはDURA-ACE4アームタイプのSRMとしている。ペダルもDURA-ACEだ。
シートステーをトップチューブに直接接続した独自の構造 photo:Makoto.AYANO
フレンチトリコロールがあしらわれたヘッドチューブ photo:Makoto.AYANO
フロントブレーキのみダイレクトマウント仕様だ photo:Makoto.AYANO
ホイールはシマノWH-9000シリーズ。FDJは50mmをメインに使用した photo:Makoto.AYANO
ホイールも同じくDURA-ACEグレードのWH-9000シリーズとされており、50mmをメインに、35mm、24mmと3種類のハイトをコースプロファイルに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤは、何故かスポンサーではないヴィットリアのCORSA SCで、ロゴを黒く塗りつぶして使用している。なお、シーズン開始当初のタイヤサプライヤーはシュワルベであり、なぜヴィットリアを使用しているのか、その理由は不明だ。
ハンドル、ステム、シートポストはシマノがプロデュースするPROで固められている。VIBEシリーズが基本であるものの、市販ラインアップにない楕円形ボディのものや、長さが1mmごとに揃えられるプロ供給専用モデルなど、ステムは複数種類を使用していた。
チームカーと同じメタリックブルーをあしらった、チームカラーのフィジーク photo:Makoto.AYANO
コンポーネントはシマノDUAR-ACE Di2 photo:Makoto.AYANO
クランク式パワーメーターSRMを使用 photo:Makoto.AYANO
ボトルケージはエリートCANNIBAL。プロでは珍しく全バイクがカーボンモデルで統一されていた photo:Makoto.AYANO
サドルはチームカーと同じメタリックブルーをあしらった、チームカラーのフィジーク。ボトルケージはエリートCANNIBALで、プロでは珍しく全バイクがカーボンモデルで統一されていた。
TTバイクはAEROSTORM。ロードと同じくフレンチトリコロールがフレームに彩られる photo:Makoto.AYANO
TTバイクはAEROSTORMを駆る。ラピエールが2013年の第100回記念大会に投入したモデルで、トップチューブとフラットデザインのコックピット周りや内蔵ブレーキなど、デビューから3年が経っても尚前衛的なスタイリングに注目が集まる。
もちろんシマノ/PRO製品で固められており、他のシマノサポートチーム同様今年はプロトタイプのバトンホイールを多用し、リアのディスクホイールと組み合わせた。ハンドルはPROのMissileシリーズで、ステムを高くできないため、ベースバーとエクステンションバーの間にスペーサーを多く積んだセットアップが目立つ。サドルはフィジークで、新型のTRITONEと従来からラインナップされるARESを好みに合わせて使い分けた。
ユーロップカー【コルナゴ V1-r、C60、CX-ZERO、K-ZERO(TTバイク)】
ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)のコルナゴ V1-r photo:Makoto.AYANO
ヘッドチューブにあしらわれた跳ね馬のマーク photo:Makoto.AYANO
サイクルコンピューターにはシグマを採用する photo:Makoto.AYANO
今年はワイルドカードでの出場となったフランスのプロコンチネンタルチーム、ユーロップカーのバイクサプライヤーはコルナゴ。フェラーリとの共同開発により誕生したエアロモデル「V1-r」と、コルナゴ伝統のラグドフレーム「C60」という2モデルをライダーの好みに応じて使い分けた。
コンポーネントはカンパニョーロSUPERRECORD EPSで統一。カンパニョーロがリリースしていないダイレクトマウントブレーキを採用するV1-rには、MTB用ディスクブレーキでお馴染みのヘイズとコルナゴが共同開発した専用品を使用した。なお、どのライダーもパワーメーターは使用していない模様だ。
トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)のコルナゴ C60 photo:Makoto.AYANO
ラグ部を白に塗り分けたクラシックな雰囲気のカラーリング photo:Makoto.AYANO
カンパニョーロBORA ULTRAシリーズに、ハッチンソンのプロ供給専用タイヤを組み合わせる photo:Makoto.AYANO
ホイールもカンパニョーロで、今季フルモデルチェンジを果たし、リムがワイド化したBORA ULTRAを使用。35mmと50mmの2種類のハイトをコースに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤはフレンチブランドのハッチンソンで、市販ラインアップにはないアメサイドのプロ供給専用モデルとしている。
ハンドルとステムはデダ・エレメンティで、エースのピエール・ロラン(フランス)らはステム一体式ハンドル「ALANERA」を選択。サドルはセライタリアのTEAM EDTIONで、SLRやFLITEなどライダーの好みに応じて使い分けている。その他、サイクルコンピューターはジャーマンブランドのシグマ、ボトルケージはタックスDeva、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラーだ。
ユーロップカーのコルナゴ K-ZERO(TTバイク) photo:Makoto.AYANO
TTバイクはトップチューブと面一となるステムやコンパクトなリア三角などのトレンドを抑えた「K-ZERO」。なお、第1ステージでは「V1-r」にエアロハンドルを装着して出走したライダーもいた。コンポーネントはカンパニョーロRECORD EPS。ロードではパワーメーターを使用しない同チームながら、中にはカンパニョーロ5アームタイプのSRMが取り付けられていたバイクもあった。ホイールは前後ともBORA ULTRAシリーズで、フロントに50mmハイト、リアにDISCという組み合わせをベースに、ライダーによっては80mmハイトモデルを使用していた。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
FDJ【ラピエール XELIUS SL、AIRCODE SL、 AEROSTORM(TTバイク)】



ティボー・ピノ(フランス)がラルプ・デュエズの山頂ゴールを制したFDJ。バイクサプライヤーは長年に渡ってサポートを受ける同郷のラピエールだ。今ツールでは、シートステーを直接トップチューブに接続する独自設計が特徴的な新型モデル「XELIUS SL」をメインに、軽量化を果たした「AIRCODE SL」という2台体制を敷いた。なお、ピノやエーススプリンターのアルノー・デマールには、スペシャルカラーのバイクが供給されている。
アッセンブルされるパーツはラピエールがシマノ・ヨーロッパと協力関係にあるため、ほとんどがシマノとPROの製品で統一されている。コンポーネントはもちろんシマノDURA-ACE Di2。クランクはDURA-ACE4アームタイプのSRMとしている。ペダルもDURA-ACEだ。




ホイールも同じくDURA-ACEグレードのWH-9000シリーズとされており、50mmをメインに、35mm、24mmと3種類のハイトをコースプロファイルに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤは、何故かスポンサーではないヴィットリアのCORSA SCで、ロゴを黒く塗りつぶして使用している。なお、シーズン開始当初のタイヤサプライヤーはシュワルベであり、なぜヴィットリアを使用しているのか、その理由は不明だ。
ハンドル、ステム、シートポストはシマノがプロデュースするPROで固められている。VIBEシリーズが基本であるものの、市販ラインアップにない楕円形ボディのものや、長さが1mmごとに揃えられるプロ供給専用モデルなど、ステムは複数種類を使用していた。




サドルはチームカーと同じメタリックブルーをあしらった、チームカラーのフィジーク。ボトルケージはエリートCANNIBALで、プロでは珍しく全バイクがカーボンモデルで統一されていた。

TTバイクはAEROSTORMを駆る。ラピエールが2013年の第100回記念大会に投入したモデルで、トップチューブとフラットデザインのコックピット周りや内蔵ブレーキなど、デビューから3年が経っても尚前衛的なスタイリングに注目が集まる。
もちろんシマノ/PRO製品で固められており、他のシマノサポートチーム同様今年はプロトタイプのバトンホイールを多用し、リアのディスクホイールと組み合わせた。ハンドルはPROのMissileシリーズで、ステムを高くできないため、ベースバーとエクステンションバーの間にスペーサーを多く積んだセットアップが目立つ。サドルはフィジークで、新型のTRITONEと従来からラインナップされるARESを好みに合わせて使い分けた。
ユーロップカー【コルナゴ V1-r、C60、CX-ZERO、K-ZERO(TTバイク)】



今年はワイルドカードでの出場となったフランスのプロコンチネンタルチーム、ユーロップカーのバイクサプライヤーはコルナゴ。フェラーリとの共同開発により誕生したエアロモデル「V1-r」と、コルナゴ伝統のラグドフレーム「C60」という2モデルをライダーの好みに応じて使い分けた。
コンポーネントはカンパニョーロSUPERRECORD EPSで統一。カンパニョーロがリリースしていないダイレクトマウントブレーキを採用するV1-rには、MTB用ディスクブレーキでお馴染みのヘイズとコルナゴが共同開発した専用品を使用した。なお、どのライダーもパワーメーターは使用していない模様だ。



ホイールもカンパニョーロで、今季フルモデルチェンジを果たし、リムがワイド化したBORA ULTRAを使用。35mmと50mmの2種類のハイトをコースに応じて使い分けた。組み合わせるタイヤはフレンチブランドのハッチンソンで、市販ラインアップにはないアメサイドのプロ供給専用モデルとしている。
ハンドルとステムはデダ・エレメンティで、エースのピエール・ロラン(フランス)らはステム一体式ハンドル「ALANERA」を選択。サドルはセライタリアのTEAM EDTIONで、SLRやFLITEなどライダーの好みに応じて使い分けている。その他、サイクルコンピューターはジャーマンブランドのシグマ、ボトルケージはタックスDeva、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラーだ。

TTバイクはトップチューブと面一となるステムやコンパクトなリア三角などのトレンドを抑えた「K-ZERO」。なお、第1ステージでは「V1-r」にエアロハンドルを装着して出走したライダーもいた。コンポーネントはカンパニョーロRECORD EPS。ロードではパワーメーターを使用しない同チームながら、中にはカンパニョーロ5アームタイプのSRMが取り付けられていたバイクもあった。ホイールは前後ともBORA ULTRAシリーズで、フロントに50mmハイト、リアにDISCという組み合わせをベースに、ライダーによっては80mmハイトモデルを使用していた。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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