7つのUCIワールドツアーチームをサポートするシマノプロデュースのパーツブランドPRO。最先端カーボンやエアロ効果に優れた形状設計、DURA-ACEハブによって効率を追求したディスクホイール「TeXtream Carbon Disc」が登場した。素材及びハブが異なる兄弟モデルとあわせて紹介しよう。



PRO TeXtream Carbon DiscPRO TeXtream Carbon Disc photo:Makoto.AYANO
「TeXtream Carbon Disc」はチームスカイやオリカ・グリーンエッジ、BMCレーシングなどシマノがサポート6つのUCIワールドツアーチームが使用する、フルカーボン製のタイムトライアル/トライアスロン用ディスクホイール。その最大の特徴はF1や宇宙航空産業にも用いられる最先端素材の採用にある。

PRO TeXtream Carbon DiscPRO TeXtream Carbon Disc (c)シマノTeXtream Carbon Discを使用するチームスカイTeXtream Carbon Discを使用するチームスカイ photo:Makoto.AYANOこのチェッカー柄の様な見た目が特徴的なカーボンはスウェーデンのOxeon社が開発した「TeXtream(テキストリーム)」と呼ばれるもの。一般的に炭素繊維を編みこむのに対して、TeXtreamは炭素シートを編み込んだ革新的な構造によりカーボン同士の隙間を埋めるレジンの量を軽減。これにより相反する強度向上と軽量化に同時に達成。また、強度低下の大きな原因となる材料内の空隙を低減するために、カーボン間にくまなく浸透するナノテクノロジー採用のレジンを組み合わせた。

そして形状面では非駆動側を凸レンズ状とした「WIDE AERODYNAMIC AEROFOIL」がトピックス。これによりシートステーとのクリアランスを最小限とし、よりスムーズなエアフローを実現している。同時にスポークホイールのフランジ幅に相当するハブ接続部の幅を最大限に拡幅し剛性を向上。TeXtreamカーボンとあわせて駆動効率を高めている。なおタイヤ取付面の幅を24mmとすることで、昨今トレンドとなっているワイドタイヤに最適化。タイヤが持つ本来のグリップ性能や転がり性能を最大限に引き出すに成功している。

もちろんハブにはシマノが持つ技術の粋が集約されたカップアンドコーン方式のフラッグシップ「9000系DURA-ACE」を採用。徹底的に磨き上げられた筐体とスチールボールにより、DURA-ACEホイール同様の優れた回転性能を獲得。また、フリーはチタン製とすることで耐久性の向上と軽量化に貢献している。重量は900gと軽量だ。

また、WIDE AERODYNAMIC AEROFOILデザインをそのままに、カーボン素材を3K Twillへ、ハブを6800系ULTEGRAへと変更した兄弟モデルの「Carbon Disc」も登場。こちらも1,260gと充分な軽さに仕上がっている。



PRO TeXtream Carbon Disc
素 材:TeXtreamカーボン
ハ ブ:9000系DURA-ACE
重 量:975g
付属品:ホイールバッグ
価 格:330,000円(税抜)

PRO Carbon Disc
素 材:3K Twillカーボン
ハ ブ:6800系ULTEGRA
重 量:1,260g
価 格:205,000円(税抜)

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