2014/08/31(日) - 14:22
総合系チームによる平坦バトルが繰り広げられたブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ。2勝目を飾ったナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)を始め、危険なステージを終えた総合上位の選手たちのコメントを紹介します。
ステージ2勝目を飾ったナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
マシューズをかわして勝利したナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr) photo:Tim de Waele最低ステージ1勝出来ればいいと思っていたので今夜は祝杯だ。前回のスプリントでは進路を妨害されて2位だったので、今日は何としても勝ちたかった。集中力を切らさずに勝負に挑み、向かい風のスプリントで早めに仕掛けた。フィニッシュまで300mあったけど、何とか先頭で耐え凌いだんだ。
ステージ2勝目のナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)がシャンパンを開ける photo:Unipublic残り50kmを切ってからが長く感じたよ。苦しかった。スプリントに向けて互いを見失ってしまったものの、ジョフレ・スープが常に傍にいてくれた。今日はデゲンコルブよりも先に仕掛けたいと思っていたんだ。残り200mで仕掛けても追いつかれない自信があったけど、今日は残り300mでスプリントをスタート。決してスタンダードなスプリントとは言えなかったし、フィニッシュラインがどこにあるのか分からなかった。
あとステージ1勝することが出来れば、ポイント賞ジャージも見えてくると思う。デゲンコルブとはまだ13ポイントも離れているし、ログローニョのステージで勝てば彼からジャージを奪うことが出来ると思う。
良いコンディションをキープ出来れば、世界選手権のコースは自分向きだとフランス代表監督と話した。2日前は暑さにやられてリタイア目前だったけど今は調子が良い。残りのステージでもっと調子を上げて、好調のままブエルタを終えたいと思う。代表監督がブエルタに顔を出すと思うけど、世界選手権のメンバーに選ばれる保証は無いんだ。
自分が世界最速のスプリンターだなんて自惚れた考えだ。トップスプリンターの中の1人だとは思うけど、ランキングにしてみたらそんなに上位には絡まないと思う。
ステージ3位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
難しいフィナーレになると予想されたので、常に集団先頭で状況を監視した。集団分裂に生き残ってスプリントするのが目標だった。他のスプリンターと比べると、自分はまだまだトップコンディションとは言えない。少なくとも今日は挑戦して結果を得た。そのことに満足だ。このブエルタにおける最大の目標は世界選手権に向けてコンディションを上げること。最終日サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの道中にまたチャンスがあれば狙うよ。
ポイント賞トップのジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
イージーなステージなんて言える代物じゃなかった。(残り12kmで)集団分裂が起こった時に後ろに取り残されたので、チームと自分の力を振り絞って何とか集団に復帰。ナイロ・キンタナも同時に遅れていたけど、積極的に追撃したのはジャイアント・シマノだった。チームメイト2人と一緒に身を粉にして集団を率い、何とか道が細くなるまでに集団復帰。追走に力を使いすぎたので、集団の前に上がることが出来なかった。スプリントの前からリミットに近かったよ。こんな日もある。でもまだチャンスがあるはずだ。
アシストに徹したフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
サムエル・サンチェスのために走るか、自分のために走るか。今日は前者を選んだ。集団分裂が発生した時、彼のために力を尽くしたよ。エシュロンの前でBMCレーシングの6名が積極的に展開。チームにとって良い一日になった。
平地で攻撃を仕掛けたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
猛烈なペースで集団を率いるヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ) photo:Tim de Waele今日という日が無事に終わってホッとしている。好運にも、今日もチームはファンタスティックだった。常に集団先頭でレースを展開したし、エシュロンが形成されてからもメンバー全員が素晴らしい走りをした。特にルーク・ロウが素晴らしかったよ。おかげで全くトラブルに遭うことなく走り切ることが出来た。
明日は1級山岳の山頂フィニッシュだ。ツール・ド・フランスと同じコンディションとは言えないけど、フィーリングは悪くない。現状、自らレースを動かす立場にはない。キンタナやバルベルデ、ロドリゲス、コンタドールの攻撃に対応したい。
平坦ステージで積極性を見せたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
トザットやベンナーティとともに集団ペースアップを試みるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waeleベンナーティは生命保険のよう。今日のようなナーバスな平坦ステージでは彼の存在が欠かせない。明日は重要な一日なので早くリカバリーしたい。ブエルタに平穏な一日なんて無いんだ。毎日毎日を生きている。ここまでハイレベルな走りが出来るとは、開幕前に想像していなかった。
一時は集団後方に取り残されたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
先頭集団に食らいついたものの、あるところで集団分裂が発生。一度は自力で集団に復帰したものの、次に集団分裂が発生した時はどうしようもなかった。チームメイトの多くが後ろに取り残されていたし、アレハンドロ(バルベルデ)が唯一のチームメイトだった。ジャイアント・シマノと協力して何とか前の集団に追いついた。この危険なステージを集団内で終えたことにホッとしている。タイムを失わないことだけが今日の目標だったから。
text:Kei Tsuji
ステージ2勝目を飾ったナセル・ブアニ(フランス、FDJ.fr)
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あとステージ1勝することが出来れば、ポイント賞ジャージも見えてくると思う。デゲンコルブとはまだ13ポイントも離れているし、ログローニョのステージで勝てば彼からジャージを奪うことが出来ると思う。
良いコンディションをキープ出来れば、世界選手権のコースは自分向きだとフランス代表監督と話した。2日前は暑さにやられてリタイア目前だったけど今は調子が良い。残りのステージでもっと調子を上げて、好調のままブエルタを終えたいと思う。代表監督がブエルタに顔を出すと思うけど、世界選手権のメンバーに選ばれる保証は無いんだ。
自分が世界最速のスプリンターだなんて自惚れた考えだ。トップスプリンターの中の1人だとは思うけど、ランキングにしてみたらそんなに上位には絡まないと思う。
ステージ3位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
難しいフィナーレになると予想されたので、常に集団先頭で状況を監視した。集団分裂に生き残ってスプリントするのが目標だった。他のスプリンターと比べると、自分はまだまだトップコンディションとは言えない。少なくとも今日は挑戦して結果を得た。そのことに満足だ。このブエルタにおける最大の目標は世界選手権に向けてコンディションを上げること。最終日サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの道中にまたチャンスがあれば狙うよ。
ポイント賞トップのジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
イージーなステージなんて言える代物じゃなかった。(残り12kmで)集団分裂が起こった時に後ろに取り残されたので、チームと自分の力を振り絞って何とか集団に復帰。ナイロ・キンタナも同時に遅れていたけど、積極的に追撃したのはジャイアント・シマノだった。チームメイト2人と一緒に身を粉にして集団を率い、何とか道が細くなるまでに集団復帰。追走に力を使いすぎたので、集団の前に上がることが出来なかった。スプリントの前からリミットに近かったよ。こんな日もある。でもまだチャンスがあるはずだ。
アシストに徹したフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
サムエル・サンチェスのために走るか、自分のために走るか。今日は前者を選んだ。集団分裂が発生した時、彼のために力を尽くしたよ。エシュロンの前でBMCレーシングの6名が積極的に展開。チームにとって良い一日になった。
平地で攻撃を仕掛けたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
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明日は1級山岳の山頂フィニッシュだ。ツール・ド・フランスと同じコンディションとは言えないけど、フィーリングは悪くない。現状、自らレースを動かす立場にはない。キンタナやバルベルデ、ロドリゲス、コンタドールの攻撃に対応したい。
平坦ステージで積極性を見せたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
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一時は集団後方に取り残されたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
先頭集団に食らいついたものの、あるところで集団分裂が発生。一度は自力で集団に復帰したものの、次に集団分裂が発生した時はどうしようもなかった。チームメイトの多くが後ろに取り残されていたし、アレハンドロ(バルベルデ)が唯一のチームメイトだった。ジャイアント・シマノと協力して何とか前の集団に追いついた。この危険なステージを集団内で終えたことにホッとしている。タイムを失わないことだけが今日の目標だったから。
text:Kei Tsuji
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