2014/05/22(木) - 00:02
厳しい南信州ステージが、レース中降り続いた冷たい雨でさらに過酷なものに。ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)が南信州ステージ連覇を達成。2位のトマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)は総合1位を射程に収める2位に。
ツアー・オブ・ジャパン前半を締める南信州ステージはアップダウンの厳しいコースで選手たちを毎年ふるいにかける。今年は前日の晩から降り続いた15度以下の冷たい雨が選手たちをさらに苦しめた。
5月21日(水)、長野県飯田市で行なわれた南信州ステージ。アップダウンの12.2km周回を12周し市内へ戻る148.0kmのレース。レッグウォーマー着用の選手がいるほどの冷たい雨は、レースが終わるまで降り続いた。JR飯田駅前をスタートした選手たちは周回コースへ入ってからがレーススタート。
1周目から逃げができる。内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、入部正太朗(シマノレーシング)、エドワード・レイヴラック(ラファコンドールJLT)、エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)、ウィリアム・シミット(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)で、2周目にトマス・ラボウ(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)が合流し逃げは6人に。
メイン集団はランプレ・メリダが差を1分半まで程度でコントロールする。このまま推移するかと思われたが6周目にラファコンドールJLTが5人で攻撃を開始。メイン集団は分裂し先頭の6人も吸収して31人の先頭集団が形成。9周目にはここからヒュー・カーシー(ラファコンドールJLT)が単独アタックし差を1分近くまで広げる。
10周目には30人のメイン集団から追走のアタックがかかり、デネグリ、ルバ、ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)の3人が11周目には先頭のカーシーを吸収して4人に。後方では内間、ホセ・ビセンテ(チーム右京)、ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)らが抜け出す。さらに清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)も前へ出る。
11周目上りで先頭はデネグリとルバの2人になる。2人はローテーションして後続との差を広げていく。このまま12周目のゴールへ向かい、2人のゴール勝負をデネグリが制した。デネグリは昨年の本ステージ優勝に続いて連覇達成。日本人最高位は7位の清水。個人総合リーダーはデネグリに移った。
個人総合2位のルバは山岳を得意とする。昨年の富士山ステージは42分01秒で上り7位に。清水も現在総合8位につけている。対するNIPPOはリーダーのデネグリの登坂力が昨年の記録とはチーム戦略が違うため未知数。
いっぽうで現在2分01秒差の総合5位につけているホセ・ビセンテは、昨年6月のJプロツアー富士山では40分52秒の同大会記録を作って優勝している。このとき、ルバには2分49秒差をつけている。同じ走りならば総合逆転もありうる。なんといってもホセ・ビセンテは昨年に登録の関係でTOJに出場できなかった悔しさがある。今年こそはの意気込みで臨むはずだ。
チーム力を考えると総合はアンカーとNIPPOそしてチーム右京の日本籍チーム間の戦いが予想される。
(一部追加編集しました。5月22日12:00)
結果
第3ステージ南信州
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)3時間55分16秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+02秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分13秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+2分33秒
7位 清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分32秒
8位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)
9位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+4分57秒
10位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分25秒
個人総合成績 第3ステージ終了時点
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)7時間46分11秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+12秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分12秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)+2分01秒
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+2分43秒
7位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)+3分42秒
8位 清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分45秒
9位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分26秒
10位 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)+5分27秒
個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時点
1位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)30点
2位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)26点
3位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)25点
個人総合山岳賞 第3ステージ終了時点
1位 トマス・ラボウ(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)21点
2位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)15点
3位 入部正太朗(シマノレーシング)8点
個人総合新人賞 第3ステージ終了時点
1位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)
チーム総合成績 第3ステージ終了時点
1位 ヴィーニファンティーニ・NIPPO 23時間22分37秒
2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +4分54秒
3位 チーム右京 +9分07秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
ツアー・オブ・ジャパン前半を締める南信州ステージはアップダウンの厳しいコースで選手たちを毎年ふるいにかける。今年は前日の晩から降り続いた15度以下の冷たい雨が選手たちをさらに苦しめた。
5月21日(水)、長野県飯田市で行なわれた南信州ステージ。アップダウンの12.2km周回を12周し市内へ戻る148.0kmのレース。レッグウォーマー着用の選手がいるほどの冷たい雨は、レースが終わるまで降り続いた。JR飯田駅前をスタートした選手たちは周回コースへ入ってからがレーススタート。
1周目から逃げができる。内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、入部正太朗(シマノレーシング)、エドワード・レイヴラック(ラファコンドールJLT)、エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)、ウィリアム・シミット(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)で、2周目にトマス・ラボウ(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)が合流し逃げは6人に。
メイン集団はランプレ・メリダが差を1分半まで程度でコントロールする。このまま推移するかと思われたが6周目にラファコンドールJLTが5人で攻撃を開始。メイン集団は分裂し先頭の6人も吸収して31人の先頭集団が形成。9周目にはここからヒュー・カーシー(ラファコンドールJLT)が単独アタックし差を1分近くまで広げる。
10周目には30人のメイン集団から追走のアタックがかかり、デネグリ、ルバ、ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)の3人が11周目には先頭のカーシーを吸収して4人に。後方では内間、ホセ・ビセンテ(チーム右京)、ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)らが抜け出す。さらに清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)も前へ出る。
11周目上りで先頭はデネグリとルバの2人になる。2人はローテーションして後続との差を広げていく。このまま12周目のゴールへ向かい、2人のゴール勝負をデネグリが制した。デネグリは昨年の本ステージ優勝に続いて連覇達成。日本人最高位は7位の清水。個人総合リーダーはデネグリに移った。
個人総合2位のルバは山岳を得意とする。昨年の富士山ステージは42分01秒で上り7位に。清水も現在総合8位につけている。対するNIPPOはリーダーのデネグリの登坂力が昨年の記録とはチーム戦略が違うため未知数。
いっぽうで現在2分01秒差の総合5位につけているホセ・ビセンテは、昨年6月のJプロツアー富士山では40分52秒の同大会記録を作って優勝している。このとき、ルバには2分49秒差をつけている。同じ走りならば総合逆転もありうる。なんといってもホセ・ビセンテは昨年に登録の関係でTOJに出場できなかった悔しさがある。今年こそはの意気込みで臨むはずだ。
チーム力を考えると総合はアンカーとNIPPOそしてチーム右京の日本籍チーム間の戦いが予想される。
(一部追加編集しました。5月22日12:00)
結果
第3ステージ南信州
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)3時間55分16秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+02秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分13秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+2分33秒
7位 清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分32秒
8位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)
9位 内間康平(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+4分57秒
10位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分25秒
個人総合成績 第3ステージ終了時点
1位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)7時間46分11秒
2位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+12秒
3位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+1分12秒
4位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)+1分55秒
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)+2分01秒
6位 アレッサンドロ・ビソルティ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)+2分43秒
7位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズペトロケミカルチーム)+3分42秒
8位 清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+3分45秒
9位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)+5分26秒
10位 ヴァレリオ・コンティ(ランプレ・メリダ)+5分27秒
個人総合ポイント賞 第3ステージ終了時点
1位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)30点
2位 ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)26点
3位 ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)25点
個人総合山岳賞 第3ステージ終了時点
1位 トマス・ラボウ(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)21点
2位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)15点
3位 入部正太朗(シマノレーシング)8点
個人総合新人賞 第3ステージ終了時点
1位 ジャック・ベッキンセール(アヴァンティレーシングチーム)
チーム総合成績 第3ステージ終了時点
1位 ヴィーニファンティーニ・NIPPO 23時間22分37秒
2位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +4分54秒
3位 チーム右京 +9分07秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
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