2020/01/10(金) - 15:10
UAEチームエミレーツに聞くチャンピオンシステムウェア特集の後編。今回は選手たちへのインタビューを軸に紹介する。スプリンターからクライマー、そしてクラシックスペシャリストまで、選手の脚質ごとにチャンピオンシステムのウェアをどのように感じ、どのように使い分けているのか。そして誰の脳裏にも焼きついているあの瞬間、クリストフは、そしてポガチャルは何を着用していたのか。解説と共に読み進めて欲しい。
CW:今日はよろしくお願いします。まずはウェアのチョイスについて聞かせてください。レースではいつもスキンスーツを愛用していますよね。TT用ではないロード用スキンスーツが登場した初期からずっと使用しているように思うのですが。
一番最初かどうかは分からないけれど、レース距離が短いクリテリウムでTT用のスキンスーツを使ったのが最初だね。とても空力に優れていて、身体を大きく動かすスプリントでも有効だと分かったんだ。ただしポケットが付いていないので100km以上ある一般的なレースでは使えなかった。
確か2013、2014年頃、カチューシャ時代のウェアサプライヤーがポケット付きのスーツを作ってくれて、それをきっかけにロードレースでも積極的に使うようになったんだ。空力に優れているとあらば使わない手はない。ハイスピードなゴールスプリントはもちろん、山岳ステージでも空力は効果がある。というものタイムアウトを避けるためにグルペットはものすごい勢いで平坦と下りを飛ばすから、そんな時に脚をできるだけ休ませるためにも大きな武器になる。
UAEに移籍したことをきっかけにチャンピオンシステム製品に袖を通すことになったけれど、その品質に不満を感じることは一切なかった。年を追うごとに改善されているし、実際に2018年より2019年に使ったスーツの方が快適だし、とても着心地が良いんだ。スーツだけじゃなくて、例えばグローブやソックスといった小物も空力に配慮された作りになっていたりと、細かい部分まできちんと設計され、改善されていることが良く分かる。
CW:全般的にフィッティングに関して満足はしていますか?
全くもって不満はないんだ。スキンスーツ類など自分の勝敗を分けるものはカスタムフィットが与えられているけれど、それ以外のジャケット類やレインウェアなどは普通のMサイズ。既製品でもフィッティングが良いので全く不満は感じない。
CW:既製品でも問題ない、とは意外ですね。スプリンターの中でもかなり大柄なので、苦労しているのかな、と思っていました。
全員が細身のプロトンの中で走ると僕みたいな"ビッグガイ"はすごく目立つし、登りで苦しんでる時には沿道から「わー!あの人遅そう!」と言われることもよくある(笑)。でも実際のところ、一般的に見ればかなり標準的な北欧人体型だし、基本的には既製品のMサイズでいつもぴったりなんだ。アームやレッグウォーマーはSサイズを使うこともある。僕からしたら細身クライマーの方が既製品で苦労していると思うし、本当にカスタムフィットが必要なのは彼らの方だね。
CW:なるほど。とても面白いですね。例えば今、気温40度のツール・ド・フランスにいるとしましょう。スプリント勝負の日はレーススーツ一択だと思いますが、勝負の見込みがないステージではどのウェアをチョイスしますか?
勝負に絡まず、かつタイムアウトの危険も無いステージなら「APEXサマージャージ」と通常のビブショーツ(※編集部:市販品にはないプロトタイプ)の組み合わせ。もちろんアンダーウェアは着ずになるべく薄着で済ますけれど、例えばそういう場合でもレーススーツを選ぶ時もある。何故かというと、ビブショーツを履くとお腹周りやビブ部分に生地が重なり合っているから通気性も悪いし、動き的にも窮屈なんだ。ワンピースはタイトではあるものの、そういうデメリットは一切ないので広くおススメしたい。サマージャージはめちゃくちゃ薄いメッシュ生地にも関わらず、UVカット効果も高いので背中の日焼けで苦しんだこととは一度もないよ。
CW:スプリントレースだけでなく、今年のヘント〜ウェヴェルヘムを制すなど春先のフランドルクラシックも得意ですよね。そういう場合のウェアチョイスはどうでしょう。
雨まじりの天気であればウェザーガードジャージだね。プロトンでは同じようなプロテクションジャージを統一して「Gabba」と呼んでいるけど(笑)。雨が降り続くコンディションではレインジャケット(※編集部:100%防水のAPEXウィンドジャケット)を着る。製品名は「ウィンドジャケット」だけど、実際に僕らはレインジャケットと呼んでいるし、そのように使っている。ちょっと名称が紛らわしいかもね(笑)。何十回も洗濯機に入れると防水性能が少し落ちてくるので、そこは今後の改善点になってくると思う。
CW:ありがとうございました!日本ファンからも人気が高いので、昨年に続く来日に期待しています。
2019年にクリストフが挙げた勝利の中で、最も象徴的だったのがヘント〜ウェヴェルヘムだろう。この日気温は春先のベルギーとしては異例の17度まで上昇したため、各選手は夏用ジャージを纏いレースに挑んだ。クリストフが愛用するレーススーツは市販品ラインナップには無いプロトタイプ。薄く軽いGlide生地を採用していると思われる。ソックスはAPEX aero race socks、グローブはsummer race gloveだ。
CW:今回はクライマーとして、特に登りを中心としたウェアコーディネイトについて聞かせてください。
そういった登りで一番使うのはメッシュ生地の...名前は忘れたけれど軽いやつだ(※編集部:APEX ライトジャージ)。とにかく軽くて通気性が良いので2019年はブエルタを中心に多くのレースで使った。それから夏用のビブショーツ(※編集部:クリストフもコメントしているプロトタイプ)も良い。夏用はもちろん冬用ウェアも含めて総合的にハイレベルだと感じている。
僕は日光に弱い肌なので、特にブエルタのような非常に暑い日には日焼け止めは欠かせない。腕だけじゃなくて背中にたっぷり塗ってからジャージを着るんだ。クリストフが日焼けに強いと言ってたらしいけど羨ましいね。もっともジャージのせいではなく肌が弱い、ということなんだけど。
CW:おそらく数えきれないほどのジャージを渡されていると思いますが、他にもお気に入りはありますか?
前が開けられるタイプのスキンスーツ(APEX サマーレーススーツ)だね。スキンスーツでも普通のジャージのように使えるのはすごく良いし、平坦ステージでは選んで着ているよ。チームメイトが守ってくれるとはいえ、例えば不意にペースが上がった時、チームカーに下がる時など風を受ける時はあるので、ウェアによって体力をセーブできるなら選ばない理由はない。そして山岳ステージであればさっき話した組み合わせ。僕の場合は比較的シンプルなウェアチョイスだね。
細かい話になるけれど、(シーズン途中で投入された新型ビブショーツの)無線機を入れるポケット位置が変わったのがすごく良かった。デザインも軽い感じだし、チャンピオンシステムのジャージに対して不満はほとんどない。満足しているよ。
CW:身体の寸法に合わせたカスタムフィットジャージが供給されているようですが、何か採寸時にオーダーしたことはありますか?
そう。かなり細身なのでカスタムフィットのウェアを着ているよ。自分からの注文はジャージの袖とショーツの裾を長くしてほしいと伝えたくらいかな。長めにした理由?うーん、単にカッコいいから。最近の流行だからね(笑)。
ポガチャルの登坂力が如実に証明されたのが2019年9月7日のブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージだ。標高880mの登りは距離6.8kmで平均勾配9.2%、最大勾配が25%に達する超級山岳ロス・マチュコスでステージ2勝目を飾り、アンドラの第9ステージ優勝がブラフではないことを世に示した。インタビューで語る通りジャージはAPEX ライトジャージで、ショーツはクリストフと同じプロトモデルだ。
CW:将来有望なクラシックスペシャリストとして話を伺います。今回のウインターキャンプでも毎日半袖ウェザーガードジャージを着ていましたね。お気に入りアイテムなんでしょうか?
僕が大好きなフランドルクラシックには最適な1着だね。長袖と半袖があるけれど、自分の好みは半袖タイプ。強度を上げて走るとどうしても熱がこもりやすくなるので、寒い日は半袖にアームウォーマーか軽いジャケットを重ね着することが多い。防水素材ゆえにあまり伸びないから、例えばクリストフのような大きい身体の選手には少しタイトかもしれないれど、自分にはちょうどいい。一般ユーザーであればほとんどの場合問題ないと思う。
保温性と防水性もさることながら、クラシックレースで重視するのは実は通気性。2〜3℃で、200km以上、5時間、6時間、7時間も雨の中走り続けなければならない春のクラシックレースでは、走る前から暖かく、それでいてマックス強度で走る時でも快適なよう通気してくれるウェアが必要なんだ。ウェザーガードジャージはそういうタフな環境で使える本当のクラシックレースウェアだ。
ビブショーツは普通の夏用を選ぶことが多い。保温性と防水性に優れる裏起毛のウインタービブも支給されているものの、僕はストレッチ性を重視したいので夏用を使うんだ。必要があればレッグウォーマーを組み合わせる。
アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)
「空力に優れるレーススーツを使わない手はない」
まず初めに紹介するのは、言わずと知れたトップスプリンターのアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー)。ツール・ド・フランスではシャンゼリゼステージを含む通算3勝を挙げ、ミラノ〜サンレモやヘント〜ウェヴェルヘムでの優勝経験など、いまだ衰えを知らぬ32歳。平坦だけではなく、山岳ステージでもレーススーツを愛用する裏にはスプリンターならではの理由があった。CW:今日はよろしくお願いします。まずはウェアのチョイスについて聞かせてください。レースではいつもスキンスーツを愛用していますよね。TT用ではないロード用スキンスーツが登場した初期からずっと使用しているように思うのですが。
一番最初かどうかは分からないけれど、レース距離が短いクリテリウムでTT用のスキンスーツを使ったのが最初だね。とても空力に優れていて、身体を大きく動かすスプリントでも有効だと分かったんだ。ただしポケットが付いていないので100km以上ある一般的なレースでは使えなかった。
確か2013、2014年頃、カチューシャ時代のウェアサプライヤーがポケット付きのスーツを作ってくれて、それをきっかけにロードレースでも積極的に使うようになったんだ。空力に優れているとあらば使わない手はない。ハイスピードなゴールスプリントはもちろん、山岳ステージでも空力は効果がある。というものタイムアウトを避けるためにグルペットはものすごい勢いで平坦と下りを飛ばすから、そんな時に脚をできるだけ休ませるためにも大きな武器になる。
UAEに移籍したことをきっかけにチャンピオンシステム製品に袖を通すことになったけれど、その品質に不満を感じることは一切なかった。年を追うごとに改善されているし、実際に2018年より2019年に使ったスーツの方が快適だし、とても着心地が良いんだ。スーツだけじゃなくて、例えばグローブやソックスといった小物も空力に配慮された作りになっていたりと、細かい部分まできちんと設計され、改善されていることが良く分かる。
CW:全般的にフィッティングに関して満足はしていますか?
全くもって不満はないんだ。スキンスーツ類など自分の勝敗を分けるものはカスタムフィットが与えられているけれど、それ以外のジャケット類やレインウェアなどは普通のMサイズ。既製品でもフィッティングが良いので全く不満は感じない。
CW:既製品でも問題ない、とは意外ですね。スプリンターの中でもかなり大柄なので、苦労しているのかな、と思っていました。
全員が細身のプロトンの中で走ると僕みたいな"ビッグガイ"はすごく目立つし、登りで苦しんでる時には沿道から「わー!あの人遅そう!」と言われることもよくある(笑)。でも実際のところ、一般的に見ればかなり標準的な北欧人体型だし、基本的には既製品のMサイズでいつもぴったりなんだ。アームやレッグウォーマーはSサイズを使うこともある。僕からしたら細身クライマーの方が既製品で苦労していると思うし、本当にカスタムフィットが必要なのは彼らの方だね。
CW:なるほど。とても面白いですね。例えば今、気温40度のツール・ド・フランスにいるとしましょう。スプリント勝負の日はレーススーツ一択だと思いますが、勝負の見込みがないステージではどのウェアをチョイスしますか?
勝負に絡まず、かつタイムアウトの危険も無いステージなら「APEXサマージャージ」と通常のビブショーツ(※編集部:市販品にはないプロトタイプ)の組み合わせ。もちろんアンダーウェアは着ずになるべく薄着で済ますけれど、例えばそういう場合でもレーススーツを選ぶ時もある。何故かというと、ビブショーツを履くとお腹周りやビブ部分に生地が重なり合っているから通気性も悪いし、動き的にも窮屈なんだ。ワンピースはタイトではあるものの、そういうデメリットは一切ないので広くおススメしたい。サマージャージはめちゃくちゃ薄いメッシュ生地にも関わらず、UVカット効果も高いので背中の日焼けで苦しんだこととは一度もないよ。
CW:スプリントレースだけでなく、今年のヘント〜ウェヴェルヘムを制すなど春先のフランドルクラシックも得意ですよね。そういう場合のウェアチョイスはどうでしょう。
雨まじりの天気であればウェザーガードジャージだね。プロトンでは同じようなプロテクションジャージを統一して「Gabba」と呼んでいるけど(笑)。雨が降り続くコンディションではレインジャケット(※編集部:100%防水のAPEXウィンドジャケット)を着る。製品名は「ウィンドジャケット」だけど、実際に僕らはレインジャケットと呼んでいるし、そのように使っている。ちょっと名称が紛らわしいかもね(笑)。何十回も洗濯機に入れると防水性能が少し落ちてくるので、そこは今後の改善点になってくると思う。
CW:ありがとうございました!日本ファンからも人気が高いので、昨年に続く来日に期待しています。
あの時クリストフが着ていたものは? 於、2019年3月31日 ヘント〜ウェヴェルヘム
スキンスーツ | APEX Summer skin suit(プロトモデル) | 製品ページ |
ソックス | APEX aero race socks | 製品ページ |
グローブ | summer race glove | 製品ページ |
2019年にクリストフが挙げた勝利の中で、最も象徴的だったのがヘント〜ウェヴェルヘムだろう。この日気温は春先のベルギーとしては異例の17度まで上昇したため、各選手は夏用ジャージを纏いレースに挑んだ。クリストフが愛用するレーススーツは市販品ラインナップには無いプロトタイプ。薄く軽いGlide生地を採用していると思われる。ソックスはAPEX aero race socks、グローブはsummer race gloveだ。
タデイ・ポガチャル(スロベニア)
「山岳ステージならライトジャージ」
次に紹介するのは、ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ3勝&総合3位という鮮烈なプロデビューイヤーを過ごした21歳のタデイ・ポガチャル(スロベニア)。2018年のジャパンカップにも参戦し、近い将来のグランツール総合優勝が期待される稀代のオールラウンダーにウェアについて聞いた。CW:今回はクライマーとして、特に登りを中心としたウェアコーディネイトについて聞かせてください。
そういった登りで一番使うのはメッシュ生地の...名前は忘れたけれど軽いやつだ(※編集部:APEX ライトジャージ)。とにかく軽くて通気性が良いので2019年はブエルタを中心に多くのレースで使った。それから夏用のビブショーツ(※編集部:クリストフもコメントしているプロトタイプ)も良い。夏用はもちろん冬用ウェアも含めて総合的にハイレベルだと感じている。
僕は日光に弱い肌なので、特にブエルタのような非常に暑い日には日焼け止めは欠かせない。腕だけじゃなくて背中にたっぷり塗ってからジャージを着るんだ。クリストフが日焼けに強いと言ってたらしいけど羨ましいね。もっともジャージのせいではなく肌が弱い、ということなんだけど。
CW:おそらく数えきれないほどのジャージを渡されていると思いますが、他にもお気に入りはありますか?
前が開けられるタイプのスキンスーツ(APEX サマーレーススーツ)だね。スキンスーツでも普通のジャージのように使えるのはすごく良いし、平坦ステージでは選んで着ているよ。チームメイトが守ってくれるとはいえ、例えば不意にペースが上がった時、チームカーに下がる時など風を受ける時はあるので、ウェアによって体力をセーブできるなら選ばない理由はない。そして山岳ステージであればさっき話した組み合わせ。僕の場合は比較的シンプルなウェアチョイスだね。
細かい話になるけれど、(シーズン途中で投入された新型ビブショーツの)無線機を入れるポケット位置が変わったのがすごく良かった。デザインも軽い感じだし、チャンピオンシステムのジャージに対して不満はほとんどない。満足しているよ。
CW:身体の寸法に合わせたカスタムフィットジャージが供給されているようですが、何か採寸時にオーダーしたことはありますか?
そう。かなり細身なのでカスタムフィットのウェアを着ているよ。自分からの注文はジャージの袖とショーツの裾を長くしてほしいと伝えたくらいかな。長めにした理由?うーん、単にカッコいいから。最近の流行だからね(笑)。
あの時ポガチャルが着ていたものは? 於、2019年9月7日 ブエルタ第13ステージ
ジャージ | APEX ライトジャージ | 製品ページ |
ビブショーツ | プロトモデル | |
ソックス | APEX aero race socks | 製品ページ |
グローブ | summer race glove | 製品ページ |
ポガチャルの登坂力が如実に証明されたのが2019年9月7日のブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージだ。標高880mの登りは距離6.8kmで平均勾配9.2%、最大勾配が25%に達する超級山岳ロス・マチュコスでステージ2勝目を飾り、アンドラの第9ステージ優勝がブラフではないことを世に示した。インタビューで語る通りジャージはAPEX ライトジャージで、ショーツはクリストフと同じプロトモデルだ。
ジャスパー・フィリプセン(ベルギー)
「ウェザーガードジャージは本当のクラシックレースウェア」
最後に紹介するのが、昨年ワールドチーム入りを果たした21歳の若手クラシックハンター兼スプリンター、ジャスパー・フィリプセン(ベルギー)だ。ネオプロとして過ごした2019年は2勝を挙げたほか、セミクラシックレースで2回のトップ10入りし、ツール・ド・フランスの集団スプリントでも3回トップ10入り。「いつかロンドやルーベで勝つことが夢」と言う彼に、クラシックシーズンのウェアコーディネイトを聞いた。CW:将来有望なクラシックスペシャリストとして話を伺います。今回のウインターキャンプでも毎日半袖ウェザーガードジャージを着ていましたね。お気に入りアイテムなんでしょうか?
僕が大好きなフランドルクラシックには最適な1着だね。長袖と半袖があるけれど、自分の好みは半袖タイプ。強度を上げて走るとどうしても熱がこもりやすくなるので、寒い日は半袖にアームウォーマーか軽いジャケットを重ね着することが多い。防水素材ゆえにあまり伸びないから、例えばクリストフのような大きい身体の選手には少しタイトかもしれないれど、自分にはちょうどいい。一般ユーザーであればほとんどの場合問題ないと思う。
保温性と防水性もさることながら、クラシックレースで重視するのは実は通気性。2〜3℃で、200km以上、5時間、6時間、7時間も雨の中走り続けなければならない春のクラシックレースでは、走る前から暖かく、それでいてマックス強度で走る時でも快適なよう通気してくれるウェアが必要なんだ。ウェザーガードジャージはそういうタフな環境で使える本当のクラシックレースウェアだ。
ビブショーツは普通の夏用を選ぶことが多い。保温性と防水性に優れる裏起毛のウインタービブも支給されているものの、僕はストレッチ性を重視したいので夏用を使うんだ。必要があればレッグウォーマーを組み合わせる。
提供:チャンピオンシステム text&photo:So.Isobe