2011/10/01(土) - 00:01
ユーロバイクは世界が注目するバイクショー。今後のトレンドとなりそうなモノや、ショーならではのユニークなモノも勢揃い。今回はウエアを中心に会場で目についたカッコイイものたちを紹介していこう!
ユーロバイクに戻ってきた PEdAL ED
日本のサイクルアパレルブランド「PEdAL ED」。すでに先のレポートでご紹介した通り、今年のユーロバイクにブルックスの一員として戻ってきた。
昨年は日本ブースの一角に小さなブースを構えて、代表の鈴木さん単身で出展。筆者も昨年この会場で鈴木さんとお会いして、話したことをよく憶えている。そのときは、直前になって出展場所に空きができたという情報を受けた鈴木さん、急遽ユーロバイク行きを決定。準備もそこそこにユーロバイクにやってきたということだった。
じつはそのときのPEDALがブルックスの目に留まり、その後の提携に発展。今年はブルックスの一員となり、ユーロバイクに戻ってきたというわけだ。いやぁこんなことってあるんですね。
さっそく代表の鈴木さんに伺った「ブルックスという大きなブランドと組むことになって、確かにプレッシャーは大きい。でも自然素材にこだわり、日本製にこだわる。今までのモノ作りのスタイルは変えるつもりはないんです。」という頼もしい言葉。
素材にこだわり、製法にこだわり、時流に流されず信じたスタイルを変えないモノ作り。それがPEDAL E.D.とブルックスに共通したポリシー。日本とイギリスという遠く離れた土地で、同じスタンスをもつ両社。これからの展開がますます期待できそうだ。
ウエアでレースを戦うカステリ
イタリアのサイクルウエアブランド、カステリは毎年大胆なウエア提案を打ち出す注目のブランド。今回の目玉は、ジャージとショーツを一体化させた大胆なサンレモ・スピードスーツ。着用している姿は普通のジャージとショーツのようだが、じつはジャージの裾とショーツの上側が縫い合わされた一体設計。ということは、タイムトライアルなどで着用するワンピースかといえば、そうではない。
ワンピースはタイムトライアルのような、限られた時間の競技では有効だが、その半面、実用的なポケットが備わっていなかったり、もしトイレに行こうとするとそれは大変なこと。長時間の競技となれば、そういった走る以外のことも重要なポイントになってくる。
このサンレモ・スピードスーツは、そういった実戦的な視点に立って開発されたウエアだ。ジャージ部分はフルオープンファスナーで使い勝手に優れ、もちろん背中にはたっぷりとした容量のバックポケットを備える。ショーツ部分は、昨年カステリが発表したボディペイントと同じ、縫製を極力少なくした型紙で作られるので、まるで素肌のような感覚とか。
なかなか大胆でユニークな発想のこのウエア。今後のレースウエアのトレンドになるのか。
カジュアルウエアはビビットカラーが来る!?
MTBが人気のこちらでは、こんなアウトドア・テイストのサイクルウエアも豊富。来年の新作ウエアに共通するのは、かなり派手なカラー展開。例えばグリーンとスカイブルー、ミントグリーンとオレンジ、それにピンクやイエローなど、見ているだけで楽しくなるビビットなカラーが会場を彩っていた。
ここに取り上げたのは、バイクブランドのスコットとアウトドアブランドのVAUDE(ファウデ)。どちらも自転車を降りても、街でも十分に着られそうなオシャレで楽しいウエアが勢揃い。こんなウエアを着ていたら、なんだか自転車に乗るのがもっと楽しくなりそう。
全てがデザインされるフィジークシューズ
昨年ユーロバイクでデビューして話題となったフィジークのシューズ。大人っぽいデザインに発売を心待ちにしていた方も多いことだろう。今年のフィジークブースでも大きく展示し、大々的に試し履きを行なっていた。もちろんあのどこか艶っぽい他にはないデザインは健在。
今回は試着用ということで箱ごと並べられたそれらを開けてみてビックリ、とてもかっこいいグラフィックが飛び出した。しかも左右に開くとディスプレイ台にもなるという、とても凝った作りのパッケージ。シューズだけではなく、全てにおいて徹底したデザインが施されるフィジークのシューズ。
待望のジャパンフィットも用意され、日本導入も間近。楽しみに待っていよう。
さて後半は会場で目についたモノたちをご紹介。今回も難しいこと抜きでいきましょう。
再び登場はウィリエール Twin Foil。バイクの形もさることながら、ここでは展示されていたカラーに注目したい。モノトーンが大流行りのロードバイクの中で、80年代風の蛍光カラーを押し出しているのが、むしろ新鮮なウィリエール。もしや、次に流行るのは蛍光色!?
スポーツだけじゃないユーロバイク。自転車という範疇なら、いろんな自転車が集まります。そんな中で気になるのは、このロングテールバイク。リアキャリアに見える配管と筒は水の浄化装置。発展途上国など安全な水の確保が難しい地域で、これで水を浄化し安全な飲料水を作り出そうという装置です。
なぜか自転車ショーにバイクとゴーカート。じつはこれらは、スペシャライズドのデザインスタディ。よく見ればバイクのリアバックはFSRの文字と、DHバイクのようなリンクサス。カートの方はちゃんとペダルが付いている。こんな自由な発想から、スペシャライズドの自転車は生まれている。
プショーのブースで見つけたブルホーンのピストバイク。ガラスケースに入れられて展示され、まるでアート作品のような美しさ。大胆な塗り分けがかなり前衛的でステキ!
トレックブースにあったのは、カンチェラーラのスペシャルペイントバイク。こっちもアートな美しさでは負けてない!
最後はヘルメット各社、ディスプレイのバリエーション。同じヘルメットという商品でも、こんなに違った見せ方があるんです!こんな見方で回っても楽しめるのがユーロバイク。
photo&text:Takashi.Kayaba
ユーロバイクに戻ってきた PEdAL ED
日本のサイクルアパレルブランド「PEdAL ED」。すでに先のレポートでご紹介した通り、今年のユーロバイクにブルックスの一員として戻ってきた。
昨年は日本ブースの一角に小さなブースを構えて、代表の鈴木さん単身で出展。筆者も昨年この会場で鈴木さんとお会いして、話したことをよく憶えている。そのときは、直前になって出展場所に空きができたという情報を受けた鈴木さん、急遽ユーロバイク行きを決定。準備もそこそこにユーロバイクにやってきたということだった。
じつはそのときのPEDALがブルックスの目に留まり、その後の提携に発展。今年はブルックスの一員となり、ユーロバイクに戻ってきたというわけだ。いやぁこんなことってあるんですね。
さっそく代表の鈴木さんに伺った「ブルックスという大きなブランドと組むことになって、確かにプレッシャーは大きい。でも自然素材にこだわり、日本製にこだわる。今までのモノ作りのスタイルは変えるつもりはないんです。」という頼もしい言葉。
素材にこだわり、製法にこだわり、時流に流されず信じたスタイルを変えないモノ作り。それがPEDAL E.D.とブルックスに共通したポリシー。日本とイギリスという遠く離れた土地で、同じスタンスをもつ両社。これからの展開がますます期待できそうだ。
ウエアでレースを戦うカステリ
イタリアのサイクルウエアブランド、カステリは毎年大胆なウエア提案を打ち出す注目のブランド。今回の目玉は、ジャージとショーツを一体化させた大胆なサンレモ・スピードスーツ。着用している姿は普通のジャージとショーツのようだが、じつはジャージの裾とショーツの上側が縫い合わされた一体設計。ということは、タイムトライアルなどで着用するワンピースかといえば、そうではない。
ワンピースはタイムトライアルのような、限られた時間の競技では有効だが、その半面、実用的なポケットが備わっていなかったり、もしトイレに行こうとするとそれは大変なこと。長時間の競技となれば、そういった走る以外のことも重要なポイントになってくる。
このサンレモ・スピードスーツは、そういった実戦的な視点に立って開発されたウエアだ。ジャージ部分はフルオープンファスナーで使い勝手に優れ、もちろん背中にはたっぷりとした容量のバックポケットを備える。ショーツ部分は、昨年カステリが発表したボディペイントと同じ、縫製を極力少なくした型紙で作られるので、まるで素肌のような感覚とか。
なかなか大胆でユニークな発想のこのウエア。今後のレースウエアのトレンドになるのか。
カジュアルウエアはビビットカラーが来る!?
MTBが人気のこちらでは、こんなアウトドア・テイストのサイクルウエアも豊富。来年の新作ウエアに共通するのは、かなり派手なカラー展開。例えばグリーンとスカイブルー、ミントグリーンとオレンジ、それにピンクやイエローなど、見ているだけで楽しくなるビビットなカラーが会場を彩っていた。
ここに取り上げたのは、バイクブランドのスコットとアウトドアブランドのVAUDE(ファウデ)。どちらも自転車を降りても、街でも十分に着られそうなオシャレで楽しいウエアが勢揃い。こんなウエアを着ていたら、なんだか自転車に乗るのがもっと楽しくなりそう。
全てがデザインされるフィジークシューズ
昨年ユーロバイクでデビューして話題となったフィジークのシューズ。大人っぽいデザインに発売を心待ちにしていた方も多いことだろう。今年のフィジークブースでも大きく展示し、大々的に試し履きを行なっていた。もちろんあのどこか艶っぽい他にはないデザインは健在。
今回は試着用ということで箱ごと並べられたそれらを開けてみてビックリ、とてもかっこいいグラフィックが飛び出した。しかも左右に開くとディスプレイ台にもなるという、とても凝った作りのパッケージ。シューズだけではなく、全てにおいて徹底したデザインが施されるフィジークのシューズ。
待望のジャパンフィットも用意され、日本導入も間近。楽しみに待っていよう。
さて後半は会場で目についたモノたちをご紹介。今回も難しいこと抜きでいきましょう。
再び登場はウィリエール Twin Foil。バイクの形もさることながら、ここでは展示されていたカラーに注目したい。モノトーンが大流行りのロードバイクの中で、80年代風の蛍光カラーを押し出しているのが、むしろ新鮮なウィリエール。もしや、次に流行るのは蛍光色!?
スポーツだけじゃないユーロバイク。自転車という範疇なら、いろんな自転車が集まります。そんな中で気になるのは、このロングテールバイク。リアキャリアに見える配管と筒は水の浄化装置。発展途上国など安全な水の確保が難しい地域で、これで水を浄化し安全な飲料水を作り出そうという装置です。
なぜか自転車ショーにバイクとゴーカート。じつはこれらは、スペシャライズドのデザインスタディ。よく見ればバイクのリアバックはFSRの文字と、DHバイクのようなリンクサス。カートの方はちゃんとペダルが付いている。こんな自由な発想から、スペシャライズドの自転車は生まれている。
プショーのブースで見つけたブルホーンのピストバイク。ガラスケースに入れられて展示され、まるでアート作品のような美しさ。大胆な塗り分けがかなり前衛的でステキ!
トレックブースにあったのは、カンチェラーラのスペシャルペイントバイク。こっちもアートな美しさでは負けてない!
最後はヘルメット各社、ディスプレイのバリエーション。同じヘルメットという商品でも、こんなに違った見せ方があるんです!こんな見方で回っても楽しめるのがユーロバイク。
photo&text:Takashi.Kayaba
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