東京・青山には、自転車ブランドのフラッグシップストアやラウンジなどの自転車関連の施設が集まり、自転車が増えている。サイクルスポットとカフェを巡るスタンプラリーをサイクルナビゲーターの絹代さんが体験レポートします。



新緑の青山のカフェを自転車で巡る「バイシクルカフェリーグ」新緑の青山のカフェを自転車で巡る「バイシクルカフェリーグ」 OVEではドライフルーツ入り和紅茶かショートブレッドがもらえますOVEではドライフルーツ入り和紅茶かショートブレッドがもらえます


青山のOVEで、急遽モールトンをお借りできることとなったけれど、車体価格が200万円と聞きびっくり! コンポは電動デュラエース、クイックには「GOKISO」のロゴが。「絶対に転べない」と、緊張感満載でスタートした。

まずはお馴染みのOVEから。ここでは自転車で訪れてグッズを購入するかカフェを利用すると、和歌山のこだわりの高級果樹園「観音山フルーツガーデン」とコラボした、和紅茶にスパイスとドライフルーツをミックスした夏向けのお茶か、和紅茶にレモンやミントが効いた補給用ショートブレッドのどちらかをいただくことができる。いずれも東洋医学に基づき、身体にたまった熱を排出する効果があるとか。OVEの室谷さんも合流し、次のスポットへ。

ブリヂストンサイクルのコンセプトストア RATIO&Cも参加ブリヂストンサイクルのコンセプトストア RATIO&Cも参加 バイクを眺めながら香りのよいカフェオレを楽しむバイクを眺めながら香りのよいカフェオレを楽しむ

店内には様々なスタイルに組み上げられたネオコットフレームが展示されています店内には様々なスタイルに組み上げられたネオコットフレームが展示されています


外苑西通り沿いは、自転車関連の施設が集まっていて、本当におしゃれなバイシクルタウンという感じ!続いて訪れたのは、ブリヂストンサイクルの「RATIO&C」だ。入り口のカウンターからは良い香りが立ち上っているけれど、奥にはアンカーのクロモリフレーム「ネオコット」を多様なスタイルで組み上げた車両や、カラーオーダー用のパイプやコンポーネント、ハンドルの見本が展示され、おしゃれに「自転車」と「カフェ」が融合している。

おいしいコーヒーをいただいたら、特典として、シンプルでかわいいサコッシュをゲット! 聞けば、ここでは期間中に自転車をオーダーすると、なんと20,000円分ほどオプションサービスが受けられる特典があるとか!

Pandaniでもスタンプを押してもらえますPandaniでもスタンプを押してもらえます 個性的なウェアがずらりと並ぶPandani 眺めてるだけでも楽しい個性的なウェアがずらりと並ぶPandani 眺めてるだけでも楽しい


目と鼻の先の「Pandani」へ。かなり新作が増えていて、思わず試着したい思いをぐっと我慢。女子モノで言えば、「スピードなんて出しそうもない」ふんわりイメージのワンピース型(TT用のやつではない笑)ウェアに注目。スタンプをゲットして、次へ。

次の小道を左に折れ、表参道側に少し進むと「walking bicycle club」がある。ここはマシンジムにある「ステップ」のような要領で踏み込むと進む「walking bicye」の展示販売を行っている。踏み込みを繰り返していくことで骨盤の矯正になったり、リハビリなどにも使いやすいのだとか。いつか試乗したいな。「ミニスカートでも乗れる」ことがウリということらしく、店員さんがフレアミニ姿の美脚の女性たちというところもポイントかも!

walikgbicycleの美女たちと。左の美女は社長さまのご令嬢だとかwalikgbicycleの美女たちと。左の美女は社長さまのご令嬢だとか おおぶりのスイーツがめちゃおいしそう♪BCL特典はクッキーだとか。お得ですねおおぶりのスイーツがめちゃおいしそう♪BCL特典はクッキーだとか。お得ですね


外苑西通りから明治通りに向かい、サイクリストの人気スポット「ラファ・サイクルクラブ東京」へ。壁面のスクリーンにはレース映像が流れ、5月はジロ・デ・イタリアムードが漂う店内は、カフェも、地下のショップもすでにかなり賑わっているようだった。ふっくら焼きあがったマフィンのおいしそうなこと!

こちらのBCL特典は特製クッキー! 自転車で訪れ、カフェを利用するともらえます。(ただし、他店のスタンプをもらったマップを持っていないとクッキーはもらえないそうなので要注意。 つまり2軒目以降の立ち寄り限定です。)

地下のショップ階に降り、気になっていたリバティプリントのジャージを見に行ったら、発売後1週間くらいで完売したとか。早い! 最近は海外からのお客様が増え、かなりの量をまとめ買いしていらっしゃるとか。ここにも海外からの波が!

盆栽自転車店。窓際のカフェ席、こだわりのアイテムが並ぶ気持ちの良い店内盆栽自転車店。窓際のカフェ席、こだわりのアイテムが並ぶ気持ちの良い店内 盆栽自転車店奥のメカニックスペース盆栽自転車店奥のメカニックスペース


次に立ち寄った「盆栽自転車店」は、ぐっと静かな路地に面し「知る人ぞ知る」雰囲気が漂っている。中に入ると、商品を絞り込んで販売するショップエリアとカフェと自転車工房とがいいバランスで共存する不思議な空間だ。オリジナルジャージやキャップも、ショップオリジナルとは思えない落ち着いた雰囲気で、どこかヨーロッパのブランドのジャージかと勘違いしてしまった。

店主の吉田さんが不在のタイミングだったのであれこれ聞けず帰ってきたけれど、ギア柄のお皿があったり、気になることだらけ。当たり付きマフィンが気になったけれど、目の前で最後の一個が売れてしまった。次はゆっくりキャロットケーキでも食べに行こう。BCL特典は、ハニースティンガーのジェル。自転車で行き、カフェを利用するともらえます。

ケルビムの作品が並ぶ店内スペースは明るく入りやすい。ケルビムの作品が並ぶ店内スペースは明るく入りやすい。 藤野店長と。名選手、名監督、いまは名店長!藤野店長と。名選手、名監督、いまは名店長! 店内にはずらりとビアンキ製品が並びます。店内にはずらりとビアンキ製品が並びます。 外苑西通りに戻り「CHERUBIM 青山店」へ。日本を代表するオーダーメイド自転車ブランドのショップとあって緊張してしまいそうだけれど、店内は明るくて、意外なくらい敷居が低かった。ちょうどお嬢さんも遊びにいらしていて、なんだかほっこり。作品が展示されていて、間近で見ることができるし、試乗車もあるんだって。

自転車好きで有名な俳優さんのミニベロが、ちょうどこの日納車を待っていて、ケルビムではこういう街乗り自転車も作ってくれるのか!と、このタイミングに訪れた偶然と、ケルビムの守備範囲の広さに感動した。

混んでいるだろうけれど、せっかく来たから行ってみようということになり「なるしまフレンド神宮本店」にも立ち寄った。ロードバイクに関する用品ならなんでも揃う有名大型自転車ショップは、当然のごとくかなりにぎわっていたけれど、うまく藤野智一店長を捕まえることができ、記念撮影。

なるしまフレンドは有名なレーシングチームがあるからレースのイメージも強いけど、ウェアなどのおしゃれアイテムも、快適に乗るためのグッズも、ともかく充実していて、お値打ち品などもあるからついつい見たくなっちゃう。カフェライドなどいろいろなライドイベントの案内などもあるし、定期的に立ち寄ってみれば、いいコトがあるかも。
 
「ビアンキ・コミュニティ青山」に足を踏み入れると、広がっているのはチェレステの世界!アパレルやバッグ、アクセサリーは当たり前だけど、スタンドや空気入れもチェレステカラー。チェレステ好きの方には超オススメのスポットだ。

こちらには公式アウトレットがあるのもウリのひとつ。BIKE FITによるフィッティングもあり、ともかくも種類が豊富で、ビアンキ購入を検討されている方なら、立ち寄るべき場所です。

ゴールは自転車博覧会会場となる伊藤忠青山アートスクエア。スタンプラリーのゴールに抽選をしたら、なんと大当たり! walking bicycleのデニムサコッシュをいただいて大喜び♪ いろいろ回った甲斐があった~!?? 今年の自転車博覧会はモールトン展が開催されている。アレックスモールトン博士とも親しかったというコレクターの青木さんが、博士本人から譲り受けたという非常に貴重なモデルも展示されている。

自転車博覧会2016 モールトン展~素晴らしき小径車の世界~自転車博覧会2016 モールトン展~素晴らしき小径車の世界~
伊藤忠青山アートスクエアでゴール!イベントの立役者有賀さんと。伊藤忠青山アートスクエアでゴール!イベントの立役者有賀さんと。 モールトン展監修の青木高弘さんと。保有モールトンは80台!もはや博士モールトン展監修の青木高弘さんと。保有モールトンは80台!もはや博士


ロードバイクをはじめとするスポーツ自転車の「大きさによるデメリット」を外し、性能を追求したというモールトンの歴史は興味深かった。サスペンションの世界的権威であったモールトン博士は、速さを求めて剛性を高めたフレームの乗り心地を改善するために、特別なサスペンションを開発したそう。展示されている中には、見たこともないようなサスペンションが付いたバイクの姿も。

世界でもこれほどのモールトンコレクションが並ぶ展示会は今まで開催されたことがないし、今後も実現しないのではないか? とさえ言われている、非常に貴重な展示会だ。たとえ小径車に興味がないという方も、観てみると思いがけない発見があるかも。とても面白くおススメです! 小径車はポタリングのための自転車、というイメージを持っている方がいたら、一気に払拭されるかもしれません!

スタンプラリーのエリアは地下鉄で動けばそれなりの距離に感じるけれど、自転車で巡ればあっという間の距離。このエリアの中に、しっかりとそれぞれの個性を持つセンスの良いバイクフレンドリーな店舗が、これだけ詰まっているというのは感動的だった。これからのさらなる発展と盛り上がりに、期待!特典のあるこの期間に、ぜひみなさんも走ってみてくださいね。



自転車博覧会2016 モールトン展~素晴らしき小径車の世界~
ホームページ: http://www.itochu-artsquare.jp/exhibition/2016/bicycle.html
会期:5/3~31 (火) 11:00-19:00
入場料:無料
会場:ITOCHU AOYAMA ART SQUARE
おもな催事:8(日) 11:00~オーナーズクラブミーティング
           ギャラリートーク
13(金) 18:00-19:00「小径車は都市で大活躍」? 自転車ツーキニスト疋田智&自転車活用研究会理事 内海潤
19(木) 18:00-19:00「モールトン展 記念対談」
     モータージャーナリスト 山口京一&博覧会監修者 青木高弘
29(日) 11:00-15:30自転車試乗会 (会場:外苑前いちょう並木)
  東京サイクルデザイン専門学校の作品にも試乗できます。

バイシクルカフェリーグ&スタンプラリー
会期:5/3~31
マップはアートスクエアや参加店舗で配布中
バイシクルカフェリーグ参加カフェの特典は各店舗でご確認ください。

text&photo:kinuyo