2015/09/16(水) - 09:20
ヘルメットのベル、タイヤのマキシス、アイウェアのティフォージ、アクセサリー/ツーリンググッズのブラックバーンなど、エッセンシャル=日常的に使用するアイテムを取り揃えるインターテック。その2016コレクションが一堂に会した展示会の模様をレポートする。
展示車であるインターテック大森さんのバイク。実際に使われているバイクにはキャンプツーリングに挑戦したくなるオーラがあった
東京の千駄ヶ谷、東京体育館のほど近くに拠点を構える輸入代理店インターテック。9月8日(火)に自社のショールームにて開催した2016年モデルの展示会では、ベルやマキシス、ティフォージ、ブラックバーンなどバリエーションに富んだブランドを揃えられていた。並べられた製品たちはサイクルライフには無くてはならないもの、あったらいいなと思うアイテムばかりで見応えのある展示会であった。その一部を紹介しよう。
インターテックの中でも主力となるブランドがアメリカのヘルメットブランド、ベルだ。ロードからMTB、アーバンライド向けなど多彩なジャンル、大人用から子供用まで幅広いバリエーションの製品をラインアップしている国内でも知名度が高いといえるブランドだろう。
ラインアップが豊富であることに加えて、欧州の厳格な安全規格をクリアする高い安全性と信頼性を獲得していることも人気の理由となっている。棚の一角には、アウターのカーボンが破断していたフルフェイスのFULL9が飾られていた。DHライダー永田隼也が実際に着用していたもので、肋骨を骨折する大怪我を負う大落車を喫しながらも、脳しんとうなど頭へのダメージを防いだという実物だ。そこにベルの信頼性の高さをうかがい知ることができる。
エアロヘルメットSTAR PROはグラフィックを加えて、ぐっとこなれたデザインとなった
エッジが効いたシェルが特徴のVOLT RL-X
Mipsテクノロジーを採用したハイエンドGAGE
カーボン繊維が破断するほどの衝撃を受けながら、頭部へのダメージはほとんどなかったという
そして、ライダーへのダメージを減らすために、ベルはMipsと呼ばれるインナーシェルの内側にレイヤーを搭載するテクノロジーをいち早く採用したブランドの1つでもある。今年からはロード用のハイエンドGAGEにもMipsが搭載されたモデルも登場することとなった。
加えて、ベルはジョイライドと呼ばれる女性シリーズを新たに作り、ENDEAVOR(エンデバー)とSOUL(ソウル)、TEMPO(テンポ)という3種類をラインアップさせている。さらに、アーバンライドや入門モデルに最適なTRAVERSE(トラバース)、CREST(クレスト)、HUB(ハブ)という3モデルを登場させた。
新モデルTRAVERSEは入門用ながらこなれたデザインだ
CREST Rはアーバンライドにピッタリなデザイン
女性モデルとして登場したTEMPOはカラーリングが特徴だ
アーバン用のHUBはスタイリッシュなデザイン
続いてはアメリカンタイヤブランドのマキシスからは、ロード用のクリンチャータイヤ「RELIX」「MAMUSHI」が、MTB用はすっかり定着した27.5インチ径のタイヤが数多くリリースされた。加えて、ツアラーバイクの増加に対して用意された「GYPSY」と「ROMER」は、日本の使用シーンにあわせた特注モデルとされ、リーズナブルな価格設定となった。
アイウェアのティフォージは、ティフォージプロという今までの製品よりもワンランク上を行く新モデル「ESCALATE」を発表した。テンプルとフレーム、レンズがそれぞれ別体となっており、リムレスやハーフリム、フルリムの3種類にカスタマイズができることが特徴だ。1つのセットを購入するだけで、3通りもの(レンズのカラーを入れれば更に多い!)アイウェアを楽しむことができるのは、リーズナブルな価格設定のティフォージならではだ。
今年からはスクエアリムを採用したライフスタイル系のアイウェアにも力を入れている。レンズにはクラリオンミラーレンズを搭載したファッショナブルな1本で、イベントでかけていると目立つこと間違いないだろう。
新たな試みとしてライフスタイル系のHARGENが登場した
テンプル、レンズ、フレームの取り換えが自由だ
MTB用タイヤは27.5インチにほぼ対応した
ロード用のハイパフォーマンスタイヤMAMUSHIなどもリリース
そして、今年で創業40周年を迎えるバイクアクセサリーブランドのブラックバーン。自転車旅に必要なキャリアやバッグをキープロダクトとし、サイクリングに欠かせない小物類を多くラインアップするブランドだ。ただ単に製品を作っているだけではない。キャンプツーリングの魅力を写真とテキストから伝えるOUT THEREや、創業40週年記念ムービーなどを制作し、人々の冒険心を掻き立てるブランドでもある。(日本国内版OUT THERE NIPPONはこちら、40週年記念ムービー上映会の情報はこちらから)
自転車旅は1つのジャンルとしてアメリカやヨーロッパでも盛り上がりをみせている。日本国内でもアウトドアの一環として楽しむ人や、ブルベなどに代表されるような長距離サイクリングに出かける人が増えている。自転車旅の魅力はどこにあるのだろうか。答えは人それぞれあるが、冒険や好奇心といった言葉が当てはまりやすだろう。
日常から離れワクワクしたい。冒険心こそが自転車旅へ連れ出してくれるのではないだろうか。しかし、自転車旅というとラックにパニアバッグ、アウトドア用具など準備のハードルが高いと感じている方も多いはず。
インターテック清水さんのイチオシはOUTPOSTシリーズ
OUTPOST SEAT PACK and DRY BAGはバッグが完全防水にアップグレードされている
OUTPOST HB ROLL and DRY BAGもこれからバイクツーリングをはじめようというライダーにオススメ
「自転車旅に出る一歩を踏み切るのにピッタリでしょう」とインターテックの清水大作さんは、OUTPOSTシリーズを推す。ラックを必要としないため、ダボ穴の無いロードバイクでも取り付けられることが特徴のシリーズだ。昨年登場したモデルで、旅に出るときだけ取り付ければよいということが理由で人気が非常に高いという。1泊程度の着替えやタオルを収納できるため、これから自転車旅をはじめたいという方にはピッタリだ。このスタイルを「「バイクパッキング」と呼ぶ。
かといってOUTPOSTシリーズではテントなど使ったキャンプするのには物足りなさはある。本格的なアウトドアを楽しむためには、ラックとパニアの組み合わせが便利なことには変わりないという。「OUTPOSTシリーズを使用してバイクツーリングの楽しさに気がついてくれて、ステップアップしてくれれば嬉しいですね」と清水さん。
さらに清水さんは言う。「今まではロードでシャカリキに結果を追い求めることが主流でしたが、自転車の旅を楽しむ人も増えてくるでしょう」。アウトドアの世界ではウルトラライトという軽量ギアでハイキングやキャンプすることが人気となっている。自転車に積んでも重くなり過ぎないから、アウトドアはどんどん楽しみやすくなってきているはずだ。
WAYSIDE HB MUSETTEは、キャンバス地がいい雰囲気だ
デニム調の生地感が特徴のCENTRALシリーズは色味が変更された
バックパックにもパニアにもなるWAYSIDE BACKPACK PANNIER
1つで白と赤どちらも発行する2'FER FRONT OR REAR LIGHT
また、ホイールサイズや前後問わないラック「LOCAL DELUXE FRONT OR REAR RACK」が登場。ワックスドキャンバス地でスタイリッシュなWAYSIDEシリーズに、バックパックとパニアバッグのどちらの役割を兼ねているバッグや、ショルダーバッグとしても使えてしまうハンドルバーバッグもラインアップに追加された。
他にも、CO2インフレーター兼ハンドポンプの「MAMMOTH CO2 FER MINI-PUMP」や、白色と赤色どちらも発光する「2'FER FRONT OR REAR LIGHT」、ボールポイントのL字六角レンチが付属するマルチツール「WAYSIDE MULTI-TOOL」など、あったら便利で嬉しい機能が採用されたグッズが続々と登場している。
ボールポイントのL字六角レンチが付属するマルチツールWAYSIDE MULTI-TOOL
CO2インフレーター兼ハンドポンプのMAMMOTH CO2 FER MINI-PUMP
ブラックバーンでも最軽量のカーボンボトルゲージが登場
ブラックバーン創業40周年を記念したショットグラスが来場特典として贈られた
ロードバイクしか所有していなくてもバイクツーリングをはじめることができるギアや、本格的な装備から、日常のサイクリングでも活躍するアクセサリー類まで豊富に揃うブラックバーン。サンプルとして展示されていた装備例のバイクを見ただけでも、アドベンチャーライドに出かけたくなってしまった。のんびりと景色を楽しみながら目的地まで行き、ビールを飲みながらアウトドアの雰囲気を楽しみたくなってしまう展示会だった。
text&photo:Gakuto.Fujiwara
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東京の千駄ヶ谷、東京体育館のほど近くに拠点を構える輸入代理店インターテック。9月8日(火)に自社のショールームにて開催した2016年モデルの展示会では、ベルやマキシス、ティフォージ、ブラックバーンなどバリエーションに富んだブランドを揃えられていた。並べられた製品たちはサイクルライフには無くてはならないもの、あったらいいなと思うアイテムばかりで見応えのある展示会であった。その一部を紹介しよう。
インターテックの中でも主力となるブランドがアメリカのヘルメットブランド、ベルだ。ロードからMTB、アーバンライド向けなど多彩なジャンル、大人用から子供用まで幅広いバリエーションの製品をラインアップしている国内でも知名度が高いといえるブランドだろう。
ラインアップが豊富であることに加えて、欧州の厳格な安全規格をクリアする高い安全性と信頼性を獲得していることも人気の理由となっている。棚の一角には、アウターのカーボンが破断していたフルフェイスのFULL9が飾られていた。DHライダー永田隼也が実際に着用していたもので、肋骨を骨折する大怪我を負う大落車を喫しながらも、脳しんとうなど頭へのダメージを防いだという実物だ。そこにベルの信頼性の高さをうかがい知ることができる。
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加えて、ベルはジョイライドと呼ばれる女性シリーズを新たに作り、ENDEAVOR(エンデバー)とSOUL(ソウル)、TEMPO(テンポ)という3種類をラインアップさせている。さらに、アーバンライドや入門モデルに最適なTRAVERSE(トラバース)、CREST(クレスト)、HUB(ハブ)という3モデルを登場させた。
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アイウェアのティフォージは、ティフォージプロという今までの製品よりもワンランク上を行く新モデル「ESCALATE」を発表した。テンプルとフレーム、レンズがそれぞれ別体となっており、リムレスやハーフリム、フルリムの3種類にカスタマイズができることが特徴だ。1つのセットを購入するだけで、3通りもの(レンズのカラーを入れれば更に多い!)アイウェアを楽しむことができるのは、リーズナブルな価格設定のティフォージならではだ。
今年からはスクエアリムを採用したライフスタイル系のアイウェアにも力を入れている。レンズにはクラリオンミラーレンズを搭載したファッショナブルな1本で、イベントでかけていると目立つこと間違いないだろう。
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自転車旅は1つのジャンルとしてアメリカやヨーロッパでも盛り上がりをみせている。日本国内でもアウトドアの一環として楽しむ人や、ブルベなどに代表されるような長距離サイクリングに出かける人が増えている。自転車旅の魅力はどこにあるのだろうか。答えは人それぞれあるが、冒険や好奇心といった言葉が当てはまりやすだろう。
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かといってOUTPOSTシリーズではテントなど使ったキャンプするのには物足りなさはある。本格的なアウトドアを楽しむためには、ラックとパニアの組み合わせが便利なことには変わりないという。「OUTPOSTシリーズを使用してバイクツーリングの楽しさに気がついてくれて、ステップアップしてくれれば嬉しいですね」と清水さん。
さらに清水さんは言う。「今まではロードでシャカリキに結果を追い求めることが主流でしたが、自転車の旅を楽しむ人も増えてくるでしょう」。アウトドアの世界ではウルトラライトという軽量ギアでハイキングやキャンプすることが人気となっている。自転車に積んでも重くなり過ぎないから、アウトドアはどんどん楽しみやすくなってきているはずだ。
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text&photo:Gakuto.Fujiwara
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