2015/03/04(水) - 09:12
2月28日(土)〜3月1日(日)の2日間、中部地方最大の自転車展示試乗会「名古屋サイクルトレンド」が開催された。第2回めとなる今年は、出展社数と試乗者数も大幅アップで盛況だった。イベントの様子をレポートしよう。
名古屋サイクルトレンドの会場は円形のドーム型展示場だ
昨2014年に初開催された本格的なスポーツサイクルの展示会「名古屋サイクルトレンド」。それまで中部地方一帯では大きな規模の展示試乗会はほとんど無かったため、待望のイベントとして大きな期待を集めた。2回目を迎える今年も会場は臨海地区にある「ポートメッセなごや」。昨年と比較して出展社数が倍増し、50の出展社からバイクや用品あわせて約100ブランドがドーム型展示場に出展した。
ポートメッセ名古屋のサイクルトレンド会場には懐かしのスーパーカーも展示された
サイクルトレンド入場ゲートで迎えてくれるランボルギーニ・カウンタック
初心者層のクロスバイク試乗はサドルの高さ合わせから
展示ドームの外側が試乗コースになった
名古屋サイクルトレンドのキャッチフレーズは「見る。乗る。買う。すべて楽しめる名古屋最大の自転車祭り」だ。サイクルモードなどの自転車ショーと違うのは、展示と試乗だけでなく、自転車関連品を気に入ったらその場で買うことができることだ。カトーサイクルやカミハギサイクル、ニコー製作所など名古屋の老舗サイクルショップが出展。他にもタキザワサイクル(群馬)やワイズロードなど、展示と同時に物販も行うサイクルショップのブースが出展し、販売や特価セールを行ったほか、アクセサリーなどの出店展社は販売を主目的にするところも多い。2年目の今年、ここでのバーゲン価格を知っている買い物目当ての入場者でも大いに盛り上がった。
キャノンデールの社員になる山本和弘さん。土曜日が契約アスリート最後の日で、日曜が新入社員第1日目
弱虫ペダルブームからか、女子率が高い状況はここでも続く
ニコー製作所のブースはさながらセール会場。すごい売り上げのように見えた
過激な割引セールに人だかりができた
そしてもうひとつ大きな特色となっているのは、自動車やカー用品のイベント「NAGOYAオートトレンド」と併催になっていること。これは中部地区最大級のカスタマイズカーのショーとして知られ、ドレスアップ&チューニングモーター(自動車)のイベントとしてポートメッセなごやに複数ある展示棟の全館を使用する大規模なもの。
オート部門のお約束はセクシーコンパニオン。サイクルの人には違和感?
ステージイベントのコンテンツも盛り沢山だ
名古屋サイクルトレンドに割り当てられたドームの約半分ほどもカー部門の展示で、同じフロアにスーパーカーやレトロな乗用車、カー用品が展示され、それぞれのお客さんたちが行き交う姿が見られた。つまり違う興味や新規ニーズが生まれることが期待できる面もあるというわけだ。
キャノンデールのブースでは試乗で成約するとヘルメットがもらえるキャンペーンを展開
試乗は屋内+屋外のコース。2日目は雨のため屋内のみに
名古屋サイクルトレンドは、サイクルショー的に言えば展示よりもどちらかというと試乗がメイン。魅せるプレゼンテーションよりも、とにかく乗ってもらって購入につなげたいという意向がある。
ブランド各社にとっては出展料が安価なのも魅力の一つで、小規模ブランドでも出店しやすく、かつ最近はサイクルモードなどに出展を控えていたトレック、キャノンデール、BMC、コルナゴなど有力ブランドも出揃うとあって、手軽ななかにも魅力がある。
カミハギサイクルによるBody Geometry FIT with RETULを利用したフィッティングのデモ
ステージイベント「愛車自慢」
サイクルスポーツの江郷編集長がマイクを握るじてんしゃ〇×クイズ
愛車自慢に登場した7.37kgのDi2搭載29インチMTB。鏑木裕さんの愛車だ
ソフト面の訴求を行うサブイベントもなかなかの充実ぶりだ。カミハギサイクルによる、Body Geometry FIT with RETULを利用したフィッティングのデモンストレーション、フィニッシュライン(ケミカル用品)によるメンテナンス講座、ユーザーが自慢の愛車とともに登壇して凄さを競う「愛車自慢」、「じてんしゃ〇×クイズ」などが行われた。そして中央のステージでは常にオートトレンドがリードする形でのアイドルショーなどが繰り広げられていて、会場は賑やか。ドレスアップカーのブースではオートショーお約束のキャンペーンガールがセクシーな姿を披露していたりと、単独の自転車ショーとは異色の雰囲気があふれている。
オートトレンド主導のステージイベントではキャンペーンガールによる水着ショーが....
オヤジ世代を熱くさせるケンメリが展示してあった....
入場・試乗者数は昨年の約2倍の伸び
会場レイアウトがカー部門と混在しているため、サイクルトレンドのみの来場者数がカウントできないのがデータ上の難点だが、増加率などを測る目安となるのが試乗パスで管理した「試乗者数」だ。
初日は晴天に恵まれ、試乗者数が昨年の2倍以上、約1000人増に伸びた。ところが2日目の天気はあいにくの雨で試乗コースが短縮となり、約220人増加にとどまった。昨年とのデータ比較では以下の様な数字となっている。「サイクルトレンドは倍近くに伸びた」と言えそうだ。
■名古屋サイクルトレンド2014 試乗者数
計1,860人 (土:878人 日:982人)
名古屋サイクルトレンド2015 試乗者数
計3,120人 (土:1,857人 日1,263人)
■名古屋オートトレンド2014 来場者数
計168,379人 (土:78,754人 日:89,625人)
名古屋オートトレンド2015 来場者数
計175,453人 (土:79,765人 日:95,688人)
スポーツバイクの乗り方の基本を教えてくれた初心者スクール
XTR Di2を試す絶好の機会
弱虫ペダルブームのお陰でイベント会場にも女性や初心者の姿が多く、こういったスポーツバイクに触れることができる試乗イベントは大きな意味を持つ。また中部地区はトヨタをはじめとした自動車産業が好況で、自動車関連の仕事を持つ人が多いためサイクルショップの売り上げも全体的に好調ということで、名古屋の勢いを感じる空気が確かにある。
オートトレンドとの併催がひとつの特徴ではあるが、主催者によれば2016年は名古屋サイクルトレンドのみの単独開催に向けて企画を進めたいという。また、同様に他の地方での展開も視野にあり、そのための準備も進めたいとしている。イベントはテレビ愛知とサイクルスポーツ誌の八重洲出版が中心となって企画を進めるため、メディア力を活かした展開が可能だ。
今週末は埼玉で埼玉サイクルエキスポ2015が開催される。全国各地で自転車展示・試乗会イベントが生まれていく流れができそうだ。
名古屋サイクルトレンドで見つけた気になる新製品をPick Up!
コリマの新型MCC S+カーボンホイールはスポークがエアロ形状になった
VittoriaJAPANが新規で扱うRh+のヘルメット
コーダーブルームがリリースしたマッジョーラカラーの特別モデル
アクションスポーツが扱うGusto RCR1.1は驚きの価格98,000円のフルカーボンロード
ワイズロードが輸入代理店を務めるチポッリーニのバイク
パールイズミのロードシューズのセカンドグレードがひっそりとデビューしていた
KINANが駆ることで注目のYONEXフレームのカラーバリエーション
パールイズミはワンピースタイプのロードジャージを開発。次期発売する
トライスポーツのブースでは呼吸を楽にする話題のTURBINEのキャンペーンを展開中
アンカーのTTバイク RT9の市販モデルが登場していた
photo&text:Makoto.AYANO
イベントの様子はフォトギャラリーから。

昨2014年に初開催された本格的なスポーツサイクルの展示会「名古屋サイクルトレンド」。それまで中部地方一帯では大きな規模の展示試乗会はほとんど無かったため、待望のイベントとして大きな期待を集めた。2回目を迎える今年も会場は臨海地区にある「ポートメッセなごや」。昨年と比較して出展社数が倍増し、50の出展社からバイクや用品あわせて約100ブランドがドーム型展示場に出展した。




名古屋サイクルトレンドのキャッチフレーズは「見る。乗る。買う。すべて楽しめる名古屋最大の自転車祭り」だ。サイクルモードなどの自転車ショーと違うのは、展示と試乗だけでなく、自転車関連品を気に入ったらその場で買うことができることだ。カトーサイクルやカミハギサイクル、ニコー製作所など名古屋の老舗サイクルショップが出展。他にもタキザワサイクル(群馬)やワイズロードなど、展示と同時に物販も行うサイクルショップのブースが出展し、販売や特価セールを行ったほか、アクセサリーなどの出店展社は販売を主目的にするところも多い。2年目の今年、ここでのバーゲン価格を知っている買い物目当ての入場者でも大いに盛り上がった。




そしてもうひとつ大きな特色となっているのは、自動車やカー用品のイベント「NAGOYAオートトレンド」と併催になっていること。これは中部地区最大級のカスタマイズカーのショーとして知られ、ドレスアップ&チューニングモーター(自動車)のイベントとしてポートメッセなごやに複数ある展示棟の全館を使用する大規模なもの。


名古屋サイクルトレンドに割り当てられたドームの約半分ほどもカー部門の展示で、同じフロアにスーパーカーやレトロな乗用車、カー用品が展示され、それぞれのお客さんたちが行き交う姿が見られた。つまり違う興味や新規ニーズが生まれることが期待できる面もあるというわけだ。


名古屋サイクルトレンドは、サイクルショー的に言えば展示よりもどちらかというと試乗がメイン。魅せるプレゼンテーションよりも、とにかく乗ってもらって購入につなげたいという意向がある。
ブランド各社にとっては出展料が安価なのも魅力の一つで、小規模ブランドでも出店しやすく、かつ最近はサイクルモードなどに出展を控えていたトレック、キャノンデール、BMC、コルナゴなど有力ブランドも出揃うとあって、手軽ななかにも魅力がある。




ソフト面の訴求を行うサブイベントもなかなかの充実ぶりだ。カミハギサイクルによる、Body Geometry FIT with RETULを利用したフィッティングのデモンストレーション、フィニッシュライン(ケミカル用品)によるメンテナンス講座、ユーザーが自慢の愛車とともに登壇して凄さを競う「愛車自慢」、「じてんしゃ〇×クイズ」などが行われた。そして中央のステージでは常にオートトレンドがリードする形でのアイドルショーなどが繰り広げられていて、会場は賑やか。ドレスアップカーのブースではオートショーお約束のキャンペーンガールがセクシーな姿を披露していたりと、単独の自転車ショーとは異色の雰囲気があふれている。


入場・試乗者数は昨年の約2倍の伸び
会場レイアウトがカー部門と混在しているため、サイクルトレンドのみの来場者数がカウントできないのがデータ上の難点だが、増加率などを測る目安となるのが試乗パスで管理した「試乗者数」だ。
初日は晴天に恵まれ、試乗者数が昨年の2倍以上、約1000人増に伸びた。ところが2日目の天気はあいにくの雨で試乗コースが短縮となり、約220人増加にとどまった。昨年とのデータ比較では以下の様な数字となっている。「サイクルトレンドは倍近くに伸びた」と言えそうだ。
■名古屋サイクルトレンド2014 試乗者数
計1,860人 (土:878人 日:982人)
名古屋サイクルトレンド2015 試乗者数
計3,120人 (土:1,857人 日1,263人)
■名古屋オートトレンド2014 来場者数
計168,379人 (土:78,754人 日:89,625人)
名古屋オートトレンド2015 来場者数
計175,453人 (土:79,765人 日:95,688人)


弱虫ペダルブームのお陰でイベント会場にも女性や初心者の姿が多く、こういったスポーツバイクに触れることができる試乗イベントは大きな意味を持つ。また中部地区はトヨタをはじめとした自動車産業が好況で、自動車関連の仕事を持つ人が多いためサイクルショップの売り上げも全体的に好調ということで、名古屋の勢いを感じる空気が確かにある。
オートトレンドとの併催がひとつの特徴ではあるが、主催者によれば2016年は名古屋サイクルトレンドのみの単独開催に向けて企画を進めたいという。また、同様に他の地方での展開も視野にあり、そのための準備も進めたいとしている。イベントはテレビ愛知とサイクルスポーツ誌の八重洲出版が中心となって企画を進めるため、メディア力を活かした展開が可能だ。
今週末は埼玉で埼玉サイクルエキスポ2015が開催される。全国各地で自転車展示・試乗会イベントが生まれていく流れができそうだ。
名古屋サイクルトレンドで見つけた気になる新製品をPick Up!










photo&text:Makoto.AYANO
イベントの様子はフォトギャラリーから。
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