2011/03/26(土) - 08:30
2011年3月25日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ（UCIワールドツアー）第5ステージが行なわれ、身長159cmのスプリンター、サミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス）が集団スプリントを制した。
登り基調のスプリントで先頭に立つサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vosバルセロナ南西部、地中海に近いエル・ベンドレイからタラゴナまでの205.8kmで行なわれた第5ステージ。中盤にかけて内陸の山岳地帯を通過し、2級山岳ファチェス峠（11.2km/3.5%）と2級山岳パウメレス峠（8.6km/5.6%）を越える。
カテゴリーはついていないが、ゴール35km手前にも標高600mの山岳が設定されており、決してイージーなステージではない。逃げにもチャンスがあるステージだけに、レースはスタート直後からアタックの応酬。最初の1時間の平均スピードは49.5km/hをマークした。
両手を広げてゴールするサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos75km地点から始まる2級山岳ファチェス峠の登りでようやく数名のアタックが決まる。まず飛び出したのはイェーレ・ファネンデルト（ベルギー、オメガファーマ・ロット）とレミ・キュザン（フランス、コフィディス）。
これにクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ）とフランチェスコ・マシャレッリ（イタリア、アスタナ）が合流する。フルームは2007年TOJ（ツアー・オブ・ジャパン）伊豆ステージ優勝者。マシャレッリは同年TOJ美濃ステージと富士山ステージを制し、総合優勝に輝いた選手だ。
今シーズン3勝目を飾ったサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos先頭4名は快調にリードを広げ、5分15秒のタイム差で2つ目の2級山岳ファチェス峠をクリア。しかし総合で1分57秒遅れのマシャレッリが逃げていたため、コンタドール擁するサクソバンク・サンガードがペースアップを開始。集団スプリントに持ち込みたいモビスターと協力し、タイム差を詰めた。
ラスト50kmで4分30秒あったタイム差は、ラスト30kmで2分10秒。ランプレ・ISDも集団牽引に加わり、ラスト5km地点で逃げを全て捕まえた。ラスト2km地点で飛び出したヤン・バケランツ（ベルギー、オメガファーマ・ロット）も集団に引き戻される。
この日も主導権を握るチームが現れず、タラゴナ市内の最終ストレートに混戦状態のまま突入。登り基調のゴール前で鋭く加速したドゥムランが、ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスター）を振り切ってゴールした。
身長159cmという小柄なカラダで、大柄なスプリンターに挑むドゥムラン。フランスレースを中心に多くの勝利を収めており、2008年にはツール・ド・フランスでステージ優勝を果たしている。このカタルーニャでは昨年も勝利を飾っており、2年連続ステージ優勝。早くもこれがシーズン3勝目だ。
総合成績に変動は無く、アルベルト・コンタドール（スペイン、サクソバンク・サンガード）がリーダージャージをキープ。残りは2ステージ。コンタドールがカタルーニャ初優勝に向けて順調に駒を進めている。
レース展開はレース公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第5ステージ結果
1位 サミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） 4h33'02"
2位 ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスター）
3位 ルーベン・ペレス（スペイン、エウスカルテル）
4位 アイトール・ガルドス（スペイン、エウスカルテル）
5位 ミカル・ゴラス（ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM）
6位 ディエゴ・ミランヒメネス（スペイン、カハルーラル）
7位 ニコラス・ロッシュ（アイルランド、アージェードゥーゼル）
8位 マヌエル・カルドソ（ポルトガル、レディオシャック）
9位 ケニー・デハース（ベルギー、オメガファーマ・ロット）
10位 フランティセク・ラボン（チェコ、HTC・ハイロード）
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール（スペイン、サクソバンク・サンガード） 22h28'28"
2位 リーヴァイ・ライプハイマー（アメリカ、レディオシャック） +23"
3位 ミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ランプレ・ISD）
4位 ダニエル・マーティン（アイルランド、ガーミン・サーヴェロ） +35"
5位 クリストファー・ホーナー（アメリカ、レディオシャック）
6位 リゴベルト・ウラン（コロンビア、チームスカイ） +38"
7位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス・キャノンデール）
8位 シャビエル・トンド（スペイン、モビスター）
9位 カデル・エヴァンス（オーストラリア、BMCレーシングチーム） +50"
10位 バウク・モレマ（オランダ、ラボバンク） +1'12"
山岳賞
ナイロ・クインターナ（コロンビア、コロンビア・エス・パシオン）
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.voltacatalunya.cat
登り基調のスプリントで先頭に立つサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vosバルセロナ南西部、地中海に近いエル・ベンドレイからタラゴナまでの205.8kmで行なわれた第5ステージ。中盤にかけて内陸の山岳地帯を通過し、2級山岳ファチェス峠（11.2km/3.5%）と2級山岳パウメレス峠（8.6km/5.6%）を越える。カテゴリーはついていないが、ゴール35km手前にも標高600mの山岳が設定されており、決してイージーなステージではない。逃げにもチャンスがあるステージだけに、レースはスタート直後からアタックの応酬。最初の1時間の平均スピードは49.5km/hをマークした。
両手を広げてゴールするサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos75km地点から始まる2級山岳ファチェス峠の登りでようやく数名のアタックが決まる。まず飛び出したのはイェーレ・ファネンデルト（ベルギー、オメガファーマ・ロット）とレミ・キュザン（フランス、コフィディス）。これにクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ）とフランチェスコ・マシャレッリ（イタリア、アスタナ）が合流する。フルームは2007年TOJ（ツアー・オブ・ジャパン）伊豆ステージ優勝者。マシャレッリは同年TOJ美濃ステージと富士山ステージを制し、総合優勝に輝いた選手だ。
今シーズン3勝目を飾ったサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:Cor Vos先頭4名は快調にリードを広げ、5分15秒のタイム差で2つ目の2級山岳ファチェス峠をクリア。しかし総合で1分57秒遅れのマシャレッリが逃げていたため、コンタドール擁するサクソバンク・サンガードがペースアップを開始。集団スプリントに持ち込みたいモビスターと協力し、タイム差を詰めた。ラスト50kmで4分30秒あったタイム差は、ラスト30kmで2分10秒。ランプレ・ISDも集団牽引に加わり、ラスト5km地点で逃げを全て捕まえた。ラスト2km地点で飛び出したヤン・バケランツ（ベルギー、オメガファーマ・ロット）も集団に引き戻される。
この日も主導権を握るチームが現れず、タラゴナ市内の最終ストレートに混戦状態のまま突入。登り基調のゴール前で鋭く加速したドゥムランが、ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスター）を振り切ってゴールした。
身長159cmという小柄なカラダで、大柄なスプリンターに挑むドゥムラン。フランスレースを中心に多くの勝利を収めており、2008年にはツール・ド・フランスでステージ優勝を果たしている。このカタルーニャでは昨年も勝利を飾っており、2年連続ステージ優勝。早くもこれがシーズン3勝目だ。
総合成績に変動は無く、アルベルト・コンタドール（スペイン、サクソバンク・サンガード）がリーダージャージをキープ。残りは2ステージ。コンタドールがカタルーニャ初優勝に向けて順調に駒を進めている。
レース展開はレース公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第5ステージ結果
1位 サミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） 4h33'02"
2位 ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスター）
3位 ルーベン・ペレス（スペイン、エウスカルテル）
4位 アイトール・ガルドス（スペイン、エウスカルテル）
5位 ミカル・ゴラス（ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM）
6位 ディエゴ・ミランヒメネス（スペイン、カハルーラル）
7位 ニコラス・ロッシュ（アイルランド、アージェードゥーゼル）
8位 マヌエル・カルドソ（ポルトガル、レディオシャック）
9位 ケニー・デハース（ベルギー、オメガファーマ・ロット）
10位 フランティセク・ラボン（チェコ、HTC・ハイロード）
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール（スペイン、サクソバンク・サンガード） 22h28'28"
2位 リーヴァイ・ライプハイマー（アメリカ、レディオシャック） +23"
3位 ミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ランプレ・ISD）
4位 ダニエル・マーティン（アイルランド、ガーミン・サーヴェロ） +35"
5位 クリストファー・ホーナー（アメリカ、レディオシャック）
6位 リゴベルト・ウラン（コロンビア、チームスカイ） +38"
7位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス・キャノンデール）
8位 シャビエル・トンド（スペイン、モビスター）
9位 カデル・エヴァンス（オーストラリア、BMCレーシングチーム） +50"
10位 バウク・モレマ（オランダ、ラボバンク） +1'12"
山岳賞
ナイロ・クインターナ（コロンビア、コロンビア・エス・パシオン）
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, www.voltacatalunya.cat
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