2024/10/11(金) - 08:55
イル・ロンバルディアの前哨戦と目されたグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)で、ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)が42.5kmを独走。ジャパンカップにも出場予定の28歳が、不調を乗り越え今シーズン初勝利を飾った。
今年最後のモニュメントであるイル・ロンバルディアを2日後に控えた10月10日(木)、その前哨戦と目されるグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)が行われた。舞台は同じイタリアのヴァルデンゴからボルゴマネーロを結ぶ182km。毎年距離もコースも変わるレースは後半に3つ登りが登場するが、終盤はほぼ平坦のため集団スプリントの可能性も考えられた。
1906年の初開催から今年で108回目を迎えたレースには、イル・ロンバルディアに向かうジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)やロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が顔を揃える。また、ジロ・デッレミリア(UCI.Pro)で2位に入ったトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も最終調整をするため出場を選んだ。
アクチュアルスタートの直後からアタックが繰り返され、ニコラス・ズコウスキー(カナダ、Q36.5プロサイクリング)らプロチームによる4名の逃げグループが形成される。最大6分差まで拡がったものの、最初の登りに向けてDSMがメイン集団の先頭でタイム差を縮めていく。そして登坂距離8.6kmのパッソ・デラ・コルマに入ると、フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がアタックした。
1分56秒前方にいる逃げ集団を目指したこの動きは、ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)がマークする。その後チッコーネも仕掛け、一気にペースアップした集団からコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)が脱落。2名に減った先頭はズコウスキーが先頭で頂上を通過し、雨で路面が濡れている下りではダウンヒルの得意なマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、チッコーネとパウレスが食らいついた。
しかしモホリッチたちはプロトンに引き戻され、残り45kmで逃げも吸収。モホリッチが前輪のパンクで遅れるなか、ひと塊となった集団からパウレスが仕掛けた。
残り42.5km地点で単独先頭に立ったパウレスは、ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)ら後続に対し30秒差をつける。一方、追走のペースが上がらない第1追走集団には登りで遅れたストロングやマッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング)、イバン・ガルシア(スペイン、モビスター)などが合流。残り11.3km地点のラインをパウレスは36秒のリードで通過した。
28歳ながら年々力を伸ばし、パンチャー有利なレースでは常に優勝候補の1人に挙げられるパウレス。それを追う集団ではアタックが繰り返され、それが全体的なペースアップを阻害する。そのためパウレスは先頭のまま最終ストレートに突入し、視界に入った集団との距離を何度も確認しながらフィニッシュに飛び込んだ。
ツール・ド・フランスを含むシーズン前半は勝利に迫ることはできず、8月のワンデーレースから徐々に調子が上向き、トップ10を連発していたパウレス。「この喜びに匹敵する感情はそうはないだろう。残り60km地点の長い登りからは、本能に従って走っていた。先頭に立ってからはタイム差が分からなかったので、何度も後ろを振り返った。最後は登りで力を振り絞り、平坦路では力を少し緩めながら走った。(シーズン前半は)良くない時期が続いたので、この勝利が本当に嬉しいよ」と、パウレスは今シーズン初勝利を喜んだ。
パウレスはこのあとイル・ロンバルディアに出場し、2022年に優勝したジャパンカップにも出場予定だ。
2位を争うスプリントはストロングが先着し、アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が3位に入っている。
今年最後のモニュメントであるイル・ロンバルディアを2日後に控えた10月10日(木)、その前哨戦と目されるグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)が行われた。舞台は同じイタリアのヴァルデンゴからボルゴマネーロを結ぶ182km。毎年距離もコースも変わるレースは後半に3つ登りが登場するが、終盤はほぼ平坦のため集団スプリントの可能性も考えられた。
1906年の初開催から今年で108回目を迎えたレースには、イル・ロンバルディアに向かうジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)やロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が顔を揃える。また、ジロ・デッレミリア(UCI.Pro)で2位に入ったトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も最終調整をするため出場を選んだ。
アクチュアルスタートの直後からアタックが繰り返され、ニコラス・ズコウスキー(カナダ、Q36.5プロサイクリング)らプロチームによる4名の逃げグループが形成される。最大6分差まで拡がったものの、最初の登りに向けてDSMがメイン集団の先頭でタイム差を縮めていく。そして登坂距離8.6kmのパッソ・デラ・コルマに入ると、フランク・ファンデンブルーク(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がアタックした。
1分56秒前方にいる逃げ集団を目指したこの動きは、ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)がマークする。その後チッコーネも仕掛け、一気にペースアップした集団からコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)が脱落。2名に減った先頭はズコウスキーが先頭で頂上を通過し、雨で路面が濡れている下りではダウンヒルの得意なマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、チッコーネとパウレスが食らいついた。
しかしモホリッチたちはプロトンに引き戻され、残り45kmで逃げも吸収。モホリッチが前輪のパンクで遅れるなか、ひと塊となった集団からパウレスが仕掛けた。
残り42.5km地点で単独先頭に立ったパウレスは、ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)ら後続に対し30秒差をつける。一方、追走のペースが上がらない第1追走集団には登りで遅れたストロングやマッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング)、イバン・ガルシア(スペイン、モビスター)などが合流。残り11.3km地点のラインをパウレスは36秒のリードで通過した。
28歳ながら年々力を伸ばし、パンチャー有利なレースでは常に優勝候補の1人に挙げられるパウレス。それを追う集団ではアタックが繰り返され、それが全体的なペースアップを阻害する。そのためパウレスは先頭のまま最終ストレートに突入し、視界に入った集団との距離を何度も確認しながらフィニッシュに飛び込んだ。
ツール・ド・フランスを含むシーズン前半は勝利に迫ることはできず、8月のワンデーレースから徐々に調子が上向き、トップ10を連発していたパウレス。「この喜びに匹敵する感情はそうはないだろう。残り60km地点の長い登りからは、本能に従って走っていた。先頭に立ってからはタイム差が分からなかったので、何度も後ろを振り返った。最後は登りで力を振り絞り、平坦路では力を少し緩めながら走った。(シーズン前半は)良くない時期が続いたので、この勝利が本当に嬉しいよ」と、パウレスは今シーズン初勝利を喜んだ。
パウレスはこのあとイル・ロンバルディアに出場し、2022年に優勝したジャパンカップにも出場予定だ。
2位を争うスプリントはストロングが先着し、アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター)が3位に入っている。
グラン・ピエモンテ2024結果
1位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:57:36 |
2位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | +0:07 |
3位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | |
4位 | ルカ・フィリッポ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
5位 | クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
6位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
7位 | ナトナエル・テスファツィオン(エリトリア、リドル・トレック) | |
8位 | フランチェスコ・ブザット(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
9位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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