2024/05/12(日) - 22:05
和歌山県太地町で行われたツール・ド・熊野第3ステージは集団でのスプリント勝負となり、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が優勝。リーダージャージの岡篤志(JCLチーム右京)が2位となり、個人総合2連覇を達成した。
ツール・ド・熊野最終日の第3ステージは、和歌山県太地町でのレース。太地湾に面したアップダウンに富む1周10.5kmの周回コースを10周する104.3kmで行われた。
第2ステージまでを終えて、個人総合首位は岡篤志(JCLチーム右京)。10秒以内の差に16名がひしめく僅差で最終ステージを迎えた。2回設定される中間スプリントを1位通過し、フィニッシュで3位に入れば10秒のタイムボーナスを得て逆転優勝することも可能。岡の順位次第ではあるが、ステージ優勝だけでも逆転可能なタイム差だ。
前日までの晴天から一転して朝から雲が広がり、雨予報もある中レースがスタート。アタックと吸収が繰り返される中、リーダージャージの岡を擁するJCLチーム右京がコントロールを試みる。2周回完了時に設定された中間スプリント1回目は岡が1位通過し、逆転を狙うライバルの動きを自ら封じていく。
4周回終了時に設定された中間スプリントは山本元喜(キナンレーシングチーム)が先頭通過。この動きをきっかけに山本、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、フィンレー・ウォルシュ(キャッシュ・パー・クップ)の3名が先行し、メイン集団に1分差をつける。この時点で、22秒差で個人総合18位のトリビオがバーチャルリーダーとなる。
メイン集団は増田成幸を先頭にJCLチーム右京がコントロールし、タイム差を徐々に縮める。30秒前後まで縮まった7周目、カーター・ベトルス(ルージャイ・インシュランス)と寺田吉騎(シマノレーシング)の2名が先頭集団にブリッヂ。遅れたウォルシュと入れ替わり、新たに4名の先頭集団となる。
最終周回に入ると、先行する4名とメイン集団との差は一気に10秒前後まで縮まる。先頭集団では吸収を嫌ってベトルスがアタックするも、残り1kmを前にメイン集団が吸収。最後は集団でのスプリント勝負となり、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。残り400mでチェーンを落としながらも岡が2位に入り、ツール・ド・熊野2連覇。ポイント賞とあわせ今大会2冠を達成した。
個人総合優勝 岡篤志コメント
「残り400mでチェーンが落ちてしまい、手で直して踏み直したら思ったより伸びて2位になった。あれが無ければステージ優勝出来たかもと思うと悔しいけれど、個人総合優勝することが出来て良かった。終盤はホセ(ビセンテ・トリビオ)選手が逃げて危ない展開になってしまったけれど、増田(成幸)さんがずっと先頭を引いてくれて、総合上位につけていた小石(祐馬)さんや(山本)大喜がコントロールしてくれたおかげで捕まえてスプリントに持ち込めた。チームのみんなに感謝したい。
今回チームのプランは、登りが厳しいコースなので小石さんと大喜を総合エースとして、僕はスプリントのエースとして臨んだ。結果として第2ステージで総合首位になって連覇となったが、なかなか出来るとこではないし、過去に何人も達成していることでもないので、本当に嬉しい。
次は全日本選手権。チームとして連覇できるようしっかり準備して臨みたい」
ツール・ド・熊野最終日の第3ステージは、和歌山県太地町でのレース。太地湾に面したアップダウンに富む1周10.5kmの周回コースを10周する104.3kmで行われた。
第2ステージまでを終えて、個人総合首位は岡篤志(JCLチーム右京)。10秒以内の差に16名がひしめく僅差で最終ステージを迎えた。2回設定される中間スプリントを1位通過し、フィニッシュで3位に入れば10秒のタイムボーナスを得て逆転優勝することも可能。岡の順位次第ではあるが、ステージ優勝だけでも逆転可能なタイム差だ。
前日までの晴天から一転して朝から雲が広がり、雨予報もある中レースがスタート。アタックと吸収が繰り返される中、リーダージャージの岡を擁するJCLチーム右京がコントロールを試みる。2周回完了時に設定された中間スプリント1回目は岡が1位通過し、逆転を狙うライバルの動きを自ら封じていく。
4周回終了時に設定された中間スプリントは山本元喜(キナンレーシングチーム)が先頭通過。この動きをきっかけに山本、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、フィンレー・ウォルシュ(キャッシュ・パー・クップ)の3名が先行し、メイン集団に1分差をつける。この時点で、22秒差で個人総合18位のトリビオがバーチャルリーダーとなる。
メイン集団は増田成幸を先頭にJCLチーム右京がコントロールし、タイム差を徐々に縮める。30秒前後まで縮まった7周目、カーター・ベトルス(ルージャイ・インシュランス)と寺田吉騎(シマノレーシング)の2名が先頭集団にブリッヂ。遅れたウォルシュと入れ替わり、新たに4名の先頭集団となる。
最終周回に入ると、先行する4名とメイン集団との差は一気に10秒前後まで縮まる。先頭集団では吸収を嫌ってベトルスがアタックするも、残り1kmを前にメイン集団が吸収。最後は集団でのスプリント勝負となり、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。残り400mでチェーンを落としながらも岡が2位に入り、ツール・ド・熊野2連覇。ポイント賞とあわせ今大会2冠を達成した。
個人総合優勝 岡篤志コメント
「残り400mでチェーンが落ちてしまい、手で直して踏み直したら思ったより伸びて2位になった。あれが無ければステージ優勝出来たかもと思うと悔しいけれど、個人総合優勝することが出来て良かった。終盤はホセ(ビセンテ・トリビオ)選手が逃げて危ない展開になってしまったけれど、増田(成幸)さんがずっと先頭を引いてくれて、総合上位につけていた小石(祐馬)さんや(山本)大喜がコントロールしてくれたおかげで捕まえてスプリントに持ち込めた。チームのみんなに感謝したい。
今回チームのプランは、登りが厳しいコースなので小石さんと大喜を総合エースとして、僕はスプリントのエースとして臨んだ。結果として第2ステージで総合首位になって連覇となったが、なかなか出来るとこではないし、過去に何人も達成していることでもないので、本当に嬉しい。
次は全日本選手権。チームとして連覇できるようしっかり準備して臨みたい」
ツール・ド・熊野 第3ステージ結果(104.3km)
1位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 2時間31分43秒 |
2位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | +0秒 |
3位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | |
4位 | アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ、キプロス) | |
5位 | ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン、コロンビア) | |
6位 | 床井亮太(レバンテフジ静岡) | |
7位 | テグシュバヤール・バッサイカン(ルージャイ・インシュランス、モンゴル) | |
8位 | ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | |
9位 | 石上優大(愛三工業レーシングチーム) | |
10位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ、スペイン) | |
個人総合順位 第3ステージ終了時 | ||
1位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 8時間11分9秒 |
2位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | +11秒 |
3位 | 山本大喜(JCLチーム右京) | +14秒 |
4位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +15秒 |
5位 | アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ、キプロス) | +16秒 |
6位 | ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム、オーストラリア) | |
ポイント賞 第3ステージ終了時 | ||
1位 | 岡 篤志(JCLチーム右京) | 50p |
2位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | 35p |
3位 | ジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ) | 26p |
山岳賞 第3ステージ終了時 | ||
1位 | 小林 海(マトリックスパワータグ) | 39p |
2位 | クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア) | 9p |
3位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | 8p |
チーム総合順位 第3ステージ終了時 | ||
1位 | JCLチーム右京 | 24時間34分21秒 |
2位 | マトリックスパワータグ | +0秒 |
3位 | 宇都宮ブリッツェン | +7秒 |
text&photo:Satoru Kato
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