2016/08/22(月) - 11:58
「最初の目標にしていたステージで勝つことができた。素晴らしいチームワークの賜物だ」と振り返るのは、混沌のスプリントを制したジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)。別府、新城両名や、この日活躍した選手たちのコメントを紹介。
ステージ優勝のジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
第2ステージを制したジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsuji
マイヨプントスはジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)の手に photo:Kei Tsuji
シャンパンを振り回すジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsuji
先頭でスプリントするジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsuji(ブエルタ前に走った)ツール・ド・ワロニエとブエルタ・ア・ブルゴスは、自身のコンディションを100%に高めるためには外せないレースだった。この数週間は日に日に調子が良くなっていくのを感じていたし、とても調子の良い状態でブエルタへと来ることができた。今日は、僕が最初の目標にしていたステージで、チームの素晴らしい働きのおかげで勝つことができた。信じられない気分だ。
確かに今年のブエルタにはトップスプリンターが出場していない。でもその分いろんな選手がチャンスを狙って競り合うから、ずっとレースのコントロールが難しくなるんだ。ナーバスでストレスフルなフィナーレになりがちだけど、今日は残り2kmからチームメイトが上手くスプリントに導いてくれた。
残り800mでスティービー(スティバル)が先頭に立ち、残り400mから残り200kmまでイヴ(ランパート)の後ろでタイミングを待ち続けた。この勝利は素晴らしいチームワークの賜物。同時に妻と娘にもこの勝利を捧げたい。
ステージ2位に入ったミハエル・シュワルスマン(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)
最後はとても目まぐるしい展開になったが、チームメイトは素晴らしい働きをしてくれた。最後の直線に入ったとき、エティックス・クイックステップのトレインの後ろに着けた。
不幸なことにクラッシュを避けようとして2位になってしまったけど、それは仕方ないこと。でも、チームメイトの働きが無かったら、今日のリザルトはあり得なかった。とても幸せな気持ちだけど、あと少しのところで勝利を逃したことについては、少々がっかりしている。また挑戦していくよ。
マイヨロホを獲得したミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
マイヨロホを受け取ったミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
マイヨロホを着る機会に恵まれ、信じられない気分だ。今回のブエルタはとても良いスタートが切ることができた。ボーナスタイムとリーダージャージのために、フィニッシュ前のスプリントでアシストしてくれたケノーには特に感謝している。チームにもありがとうと伝えたい。
残り2kmでケノーが「もしスプリントするならアシストする」と申し出てくれて、僕のことも引き連れながら、集団の中でポジションを上げてくれた。クリス(・フルーム)はトラブルを避けるべく集団前方にいて、ケノーがタイムを失うことにリスクが無いことは分かっていた。
モビスターのホセホアキン・ロハス(スペイン)がマイヨロホを獲る可能性が高いだろうと予想していたから、スプリントの前に彼の姿を探したが見つからず、自分のスプリントだけに集中。接戦を制した翌日だったから、何もせずにマイヨロホを明け渡すのは嫌だったんだ。
明日はとてもハードな山頂フィニッシュ。僕達はフルームを勝たせるためにここへ来た。フルームを正しい位置でアシストして、ライバルたちからタイムを奪う、もしくはタイムを失わないようにしたい。
終盤でアタックしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
先頭3名に追いついたフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング) photo:Kei Tsuji一日を通して集団のペースが遅く、とても鬱陶しかった。アタックする10km前ぐらいから何かできないかと思いついて、無線で監督に聞いてみたんだ。そうしたら「アタックするべきだ。集団にできる限りのタイム差をつけて、中間スプリントポイントを獲ろう」という答えが返ってきた。どうなるか分からなかったけど、中間スプリントをトップで通過して3秒のボーナスタイムを獲得できたし、その時点では総合順位のことも考えていた。
例え明日のステージがハードで、何らかの成績を残せそうにない場合でも、レースの終盤でチャレンジできたのは良かったし、いつだって何もしないよりかは、何かにトライできたほうが良い。今後も何かできそうなステージがあるので、また今日のようにトライしていくつもりだ。
残り14km地点でアタックしたティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ)
残り14km地点でアタックしたティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ) photo:Kei Tsujiカチューシャにはスプリンターがいなかったこと、そして集団内では誰も牽引したがらなかったので、逃げのチャンスがあると思った。僕の得意とするコースレイアウトではなかったけれど、トライする価値はあったんだ。でも向かい風の下りで逃げ続けるだけの脚が無くて簡単に捕まってしまった。簡単なことではなかった。
調子の良さは感じているので、このままブエルタを走り抜きたいと思う。今シーズンはめちゃくちゃ調子が良い時とそうでない時の差が大きいけれど、毎日の様子を見ながらチャンスを探っていきたい。カチューシャとしては毎日狙っていくつもりだ。
スプリントで落車したライアン・アンダーソン(カナダ、ディレクトエネルジー)
全ての応援メッセージや、サポートに感謝したい。明日以降もブエルタで走り続けるつもりだ。
スプリントでボニファツィオをアシストした別府史之とキール・レイネン(トレック・セガフレード)
晴れやかな表情で走る別府史之(トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji別府:今日はスプリントステージでボニをリーダーにキールと自分でスプリントへ持っていくオーダー。ラスト1kmから3人で前に出ていってキールに託して牽引を終えた。最後はうまく抜け出せずボニは7位でフィニッシュ。狙えるステージだっただけに残念。
レイネン:スタートは落ち着いた展開だったが、まだ全員がフレッシュなことも手伝って最後はカオスだった。残り2kmからはフミと一緒にトレインを組んで、ボニ(ファツィオ)を好位置に連れて行こうと試みたんだ。残り400mの段階でボニはいい位置につけていたけれど、クラッシュが起こると思えるほどに選手たちが入り乱れていた。
スプリントで15位に食い込んだ新城幸也(ランプレ・メリダ)
笑顔でスタートラインにつく新城幸也(ランプレ・メリダ) photo:Kei Tsuji今日は別府さんや旧チームメイトともたくさん話しができたくらい、集団の中は穏やかな一日でした。ゴールスプリントはヅロが任されていたので、彼を前に位置取りし自分が集団の後方に下がったら、残り3km過ぎの落車でヅロが足止め。 急遽、自分がスプリント任されて参戦しました(笑)。
50番手ぐらいに居たので、そこから前方に出ても届かなかった。 最後は隣の選手に寄せられて、ヒヤッとしましたが何とか耐えてそこから踏み直しました。今回のブエルタはピュアスプリンターがあまり居ないので、今日の感じだと自分もスプリントを狙いに行けばチャンスがあるかもしれない。
※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、SNSから、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe
ステージ優勝のジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
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確かに今年のブエルタにはトップスプリンターが出場していない。でもその分いろんな選手がチャンスを狙って競り合うから、ずっとレースのコントロールが難しくなるんだ。ナーバスでストレスフルなフィナーレになりがちだけど、今日は残り2kmからチームメイトが上手くスプリントに導いてくれた。
残り800mでスティービー(スティバル)が先頭に立ち、残り400mから残り200kmまでイヴ(ランパート)の後ろでタイミングを待ち続けた。この勝利は素晴らしいチームワークの賜物。同時に妻と娘にもこの勝利を捧げたい。
ステージ2位に入ったミハエル・シュワルスマン(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)
最後はとても目まぐるしい展開になったが、チームメイトは素晴らしい働きをしてくれた。最後の直線に入ったとき、エティックス・クイックステップのトレインの後ろに着けた。
不幸なことにクラッシュを避けようとして2位になってしまったけど、それは仕方ないこと。でも、チームメイトの働きが無かったら、今日のリザルトはあり得なかった。とても幸せな気持ちだけど、あと少しのところで勝利を逃したことについては、少々がっかりしている。また挑戦していくよ。
マイヨロホを獲得したミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
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マイヨロホを着る機会に恵まれ、信じられない気分だ。今回のブエルタはとても良いスタートが切ることができた。ボーナスタイムとリーダージャージのために、フィニッシュ前のスプリントでアシストしてくれたケノーには特に感謝している。チームにもありがとうと伝えたい。
残り2kmでケノーが「もしスプリントするならアシストする」と申し出てくれて、僕のことも引き連れながら、集団の中でポジションを上げてくれた。クリス(・フルーム)はトラブルを避けるべく集団前方にいて、ケノーがタイムを失うことにリスクが無いことは分かっていた。
モビスターのホセホアキン・ロハス(スペイン)がマイヨロホを獲る可能性が高いだろうと予想していたから、スプリントの前に彼の姿を探したが見つからず、自分のスプリントだけに集中。接戦を制した翌日だったから、何もせずにマイヨロホを明け渡すのは嫌だったんだ。
明日はとてもハードな山頂フィニッシュ。僕達はフルームを勝たせるためにここへ来た。フルームを正しい位置でアシストして、ライバルたちからタイムを奪う、もしくはタイムを失わないようにしたい。
終盤でアタックしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
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残り14km地点でアタックしたティアゴ・マシャド(ポルトガル、カチューシャ)
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調子の良さは感じているので、このままブエルタを走り抜きたいと思う。今シーズンはめちゃくちゃ調子が良い時とそうでない時の差が大きいけれど、毎日の様子を見ながらチャンスを探っていきたい。カチューシャとしては毎日狙っていくつもりだ。
スプリントで落車したライアン・アンダーソン(カナダ、ディレクトエネルジー)
全ての応援メッセージや、サポートに感謝したい。明日以降もブエルタで走り続けるつもりだ。
スプリントでボニファツィオをアシストした別府史之とキール・レイネン(トレック・セガフレード)
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レイネン:スタートは落ち着いた展開だったが、まだ全員がフレッシュなことも手伝って最後はカオスだった。残り2kmからはフミと一緒にトレインを組んで、ボニ(ファツィオ)を好位置に連れて行こうと試みたんだ。残り400mの段階でボニはいい位置につけていたけれど、クラッシュが起こると思えるほどに選手たちが入り乱れていた。
スプリントで15位に食い込んだ新城幸也(ランプレ・メリダ)
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※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、SNSから、新城幸也のコメントはTeamユキヤ通信より。
text:So.Isobe