2015/05/10(日) - 02:56
サンレモの海岸通りルンゴマーレ・イタロカルヴィーノに最速で飛び込んだのはオーストラリアのオリカ・グリーンエッジ。2度の骨折でクラシックシーズンを棒に振ったサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がマリアローザに袖を通しました。
ジロ・デ・イタリアの開幕を告げる初日の第1ステージは、ミラノ〜サンレモ名物「チプレッサ」の麓に位置するサンロレンツォ・アル・マーレからサンレモを駆け抜ける17.6kmのチームタイムトライアル。コースの大半は「チクラービレ"リヴィエラ・デイ・フィオーリ"」と呼ばれる廃線を利用した自転車道だ。
スタートから17kmにわたってひたすら自転車道が続き、残り600mで一般道へ。2014年までミラノ〜サンレモのフィニッシュ地点として使用されていた海沿いのルンゴマーレ・イタロカルヴィーノでフィニッシュを迎える。
9.9km地点の中間計測ポイント通過時点で暫定トップに立ったのは、昨年ベルファストの開幕チームTTを制したオリカ・グリーンエッジだった。
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)やマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)、ブレット・ランカスター(オーストラリア)といったTTスペシャリストを揃えたオーストラリアチームは後半にかけてもハイペースを維持し、アスタナのタイムを13秒更新してフィニッシュ。19分26秒の暫定トップタイムが後半スタートの選手の指標となる。
オリカ・グリーンエッジのリードを唯一揺るがしたのは、アルベルト・コンタドール(スペイン)、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)、イヴァン・バッソ(イタリア)、マイケル・ロジャース(オーストラリア)という強力なオールラウンダーを揃えるティンコフ・サクソ。
中間計測ポイントでティンコフ・サクソはオリカ・グリーンエッジのタイムを3秒も更新。しかしセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル)とマッテーオ・トザット(イタリア)を失い、終盤にかけてバッソも脱落。6名になってフィニッシュラインを切ると、そこに表示されたタイムは19分33秒。7秒差で首位を守ったオリカ・グリーンエッジがステージ優勝をつかんだ。
オリカ・グリーンエッジが2年連続開幕チームTT制覇を達成。平均スピード54.339km/h走行の最後に先頭でフィニッシュしたのは、2012年ミラノ〜サンレモで同じルンゴマーレ・イタロカルヴィーノに先頭でフィニッシュしたゲランス。
「自分が先頭でフィニッシュするのは予定通りだった。マリアローザを着るのは誇り高いよ。TTスペシャリストが揃い、チームタイムトライアルの常勝チームとしての名声を保つことが出来てよかった」と、マリアローザに袖を通したゲランスは語る。
ゲランスは2014年12月に鎖骨を骨折して目標レースのツアー・ダウンアンダーを欠場し、今シーズンの復帰第一戦となったストラーデ・ビアンケで落車して肘を骨折した。相次ぐ骨折でクラシックシーズンを棒に振った元リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ覇者は「シーズンが今ここで始まった気分。クラシックレースはひたすらアシストとして走り、成績を狙わずに自分のコンディションを上げることに専念した。厳しい時期を乗り越えた今、良い成績が続いて欲しい」とコメントしている。
ティンコフ・サクソはステージ優勝を逃したものの、コンタドールを総合争いのポールポジションに導くことに成功。アスタナのファビオ・アル(イタリア)に対して6秒、エティックス・クイックステップのリゴベルト・ウラン(コロンビア)に対して12秒、そしてチームスカイのリッチー・ポート(オーストラリア)に対して20秒のリードを稼いでいる。
日本人選手や現地サンレモの様子は現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2015第1ステージ結果
1位 オリカ・グリーンエッジ 19’26”
2位 ティンコフ・サクソ +07”
3位 アスタナ +13”
4位 エティックス・クイックステップ +19”
5位 モビスター +21”
6位 BMCレーシング +25”
7位 IAMサイクリング
8位 FDJ +26”
9位 チームスカイ +27”
10位 カチューシャ
11位 トレックファクトリーレーシング +29”
12位 ロット・ソウダル
13位 ロットNLユンボ +36”
14位 バルディアーニCSF +37”
15位 CCCスプランディポルコウィチェ +45”
16位 AG2Rラモンディアール +48”
17位 ジャイアント・アルペシン +49”
18位 サウスイースト +52”
19位 キャノンデール・ガーミン +53”
20位 NIPPOヴィーニファンティーニ +57”
21位 ランプレ・メリダ +59”
22位 アンドローニジョカトリ +1’03”
個人総合成績
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 19’26”
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
5位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
6位 エスデバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ・サクソ) +07”
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
161位 石橋学(日本、NIPPOヴィーニファンティーニ) +1’12”
192位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +3’20”
マリアロッサ ポイント賞
設定されず
マリアアッズーラ 山岳賞
設定されず
マリアビアンカ ヤングライダー賞
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text&photo:Kei Tsuji in Sanremo, Italy
ジロ・デ・イタリアの開幕を告げる初日の第1ステージは、ミラノ〜サンレモ名物「チプレッサ」の麓に位置するサンロレンツォ・アル・マーレからサンレモを駆け抜ける17.6kmのチームタイムトライアル。コースの大半は「チクラービレ"リヴィエラ・デイ・フィオーリ"」と呼ばれる廃線を利用した自転車道だ。
スタートから17kmにわたってひたすら自転車道が続き、残り600mで一般道へ。2014年までミラノ〜サンレモのフィニッシュ地点として使用されていた海沿いのルンゴマーレ・イタロカルヴィーノでフィニッシュを迎える。
9.9km地点の中間計測ポイント通過時点で暫定トップに立ったのは、昨年ベルファストの開幕チームTTを制したオリカ・グリーンエッジだった。
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)やマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)、ブレット・ランカスター(オーストラリア)といったTTスペシャリストを揃えたオーストラリアチームは後半にかけてもハイペースを維持し、アスタナのタイムを13秒更新してフィニッシュ。19分26秒の暫定トップタイムが後半スタートの選手の指標となる。
オリカ・グリーンエッジのリードを唯一揺るがしたのは、アルベルト・コンタドール(スペイン)、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)、イヴァン・バッソ(イタリア)、マイケル・ロジャース(オーストラリア)という強力なオールラウンダーを揃えるティンコフ・サクソ。
中間計測ポイントでティンコフ・サクソはオリカ・グリーンエッジのタイムを3秒も更新。しかしセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル)とマッテーオ・トザット(イタリア)を失い、終盤にかけてバッソも脱落。6名になってフィニッシュラインを切ると、そこに表示されたタイムは19分33秒。7秒差で首位を守ったオリカ・グリーンエッジがステージ優勝をつかんだ。
オリカ・グリーンエッジが2年連続開幕チームTT制覇を達成。平均スピード54.339km/h走行の最後に先頭でフィニッシュしたのは、2012年ミラノ〜サンレモで同じルンゴマーレ・イタロカルヴィーノに先頭でフィニッシュしたゲランス。
「自分が先頭でフィニッシュするのは予定通りだった。マリアローザを着るのは誇り高いよ。TTスペシャリストが揃い、チームタイムトライアルの常勝チームとしての名声を保つことが出来てよかった」と、マリアローザに袖を通したゲランスは語る。
ゲランスは2014年12月に鎖骨を骨折して目標レースのツアー・ダウンアンダーを欠場し、今シーズンの復帰第一戦となったストラーデ・ビアンケで落車して肘を骨折した。相次ぐ骨折でクラシックシーズンを棒に振った元リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ覇者は「シーズンが今ここで始まった気分。クラシックレースはひたすらアシストとして走り、成績を狙わずに自分のコンディションを上げることに専念した。厳しい時期を乗り越えた今、良い成績が続いて欲しい」とコメントしている。
ティンコフ・サクソはステージ優勝を逃したものの、コンタドールを総合争いのポールポジションに導くことに成功。アスタナのファビオ・アル(イタリア)に対して6秒、エティックス・クイックステップのリゴベルト・ウラン(コロンビア)に対して12秒、そしてチームスカイのリッチー・ポート(オーストラリア)に対して20秒のリードを稼いでいる。
日本人選手や現地サンレモの様子は現地レポートでお伝えします。
ジロ・デ・イタリア2015第1ステージ結果
1位 オリカ・グリーンエッジ 19’26”
2位 ティンコフ・サクソ +07”
3位 アスタナ +13”
4位 エティックス・クイックステップ +19”
5位 モビスター +21”
6位 BMCレーシング +25”
7位 IAMサイクリング
8位 FDJ +26”
9位 チームスカイ +27”
10位 カチューシャ
11位 トレックファクトリーレーシング +29”
12位 ロット・ソウダル
13位 ロットNLユンボ +36”
14位 バルディアーニCSF +37”
15位 CCCスプランディポルコウィチェ +45”
16位 AG2Rラモンディアール +48”
17位 ジャイアント・アルペシン +49”
18位 サウスイースト +52”
19位 キャノンデール・ガーミン +53”
20位 NIPPOヴィーニファンティーニ +57”
21位 ランプレ・メリダ +59”
22位 アンドローニジョカトリ +1’03”
個人総合成績
1位 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 19’26”
2位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
3位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
5位 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
6位 エスデバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
7位 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ・サクソ) +07”
8位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)
9位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
10位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
161位 石橋学(日本、NIPPOヴィーニファンティーニ) +1’12”
192位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング) +3’20”
マリアロッサ ポイント賞
設定されず
マリアアッズーラ 山岳賞
設定されず
マリアビアンカ ヤングライダー賞
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
オリカ・グリーンエッジ
text&photo:Kei Tsuji in Sanremo, Italy
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