2014/12/03(水) - 09:04
好評連載中のサイクルモード2014フォトレポート。第7弾はコアなパーツの取り扱いに定評のあるトライスポーツ、サイクルコンピューター&ライトのキャットアイ、エディ・メルクスをメインにブースを展開した深谷産業から注目のプロダクツをレポートします。
トライスポーツ(TNI、コリマ、エンヴィ、プラクシスワークス、Turbine、TUFOなど)
超軽量カーボンパーツから使い勝手に優れるアイデア商品まで幅広いアイテム取り扱うトライスポーツ。同社の中原敏一代表によると、今回のサイクルモードでのイチオシは鼻腔を押し広げることで吸気量を高め、パフォーマンスを向上させる「Turbine」。チーム・スカイのクリス・フルームらも既に使用しているというアイテムで、不使用時と比較して平均19.67Wの出力向上を実現するという優れもの。会場ではトライアルキットが販売され、好評を博していた。
CW編集部的な注目はTNIより新たにリリースされるTT/トライアスロンバイクの「Fighter」だ。タイヤ及びホイールとの間隔を大きくとったシートステーやダイレクトマウントブレーキなど昨今のトレンドを網羅したフレームデザインを採用。エアロダイナミクスを高めた一方で、トップチューブのストレージ用台座や、調整幅の広いサドル取り付け部など使い勝手にも配慮された設計となっている。
パーツ類も注目のニュープロダクトが続々。チェーンリングや音鳴りしづらいBBアダプターが好評なプラクシスワークスからは、「TURN」という新ブランドよりクランクセット「ZAYANTE M30」が登場した。得意とする冷間鍛造によって成型され、独自規格のシャフトを採用することで高剛性ながら軽量に仕上がっているという。
TNIのパーツで注目なのが、大口径プーリーとそれに対応するケージをセットにした「Speed Pully」。構造はプロが使用するBERNERとほぼ共通ながら、素材をアルミとすることで価格を抑えたことが特徴だ。純正品と比較して常時5.85W相当の駆動ロス低減を実現する。他にも、アルマイト仕上げが綺麗なアルミパーツのモートップや、様々なサイクルコンピューターに対応するマウントを展開するテートラブスなどもフルラインナップが展示されていた。
そして、ホイールの取り扱いも多いトライスポーツ。ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)のツール・ド・フランス総合優勝に貢献したフランスのコリマや、DHホイール用リムまでをも手がける高い技術力を持つエンヴィ、手頃な値段で実戦派から人気のTNIなどがブースに並んだ。その中でも異彩を放っていたのが、ジャーマンブランドのダッシュサイクルが手がけるディスクホイール「Gretchen」。実測765gと超軽量なことに加え、何だか凄みの効いたルックスが特徴的であった。
キャットアイ
日本が世界に誇るサイクルコンピューターとライトのリーディングカンパニー、キャットアイ。サイクルモードでは、様々な用途やニーズそれぞれに対応するフルラインナップが展示された。加えて、サポートライダーの三船雅彦さんがブルベで使用し、キャットアイのパーツが多用されているリドレーのバイクの姿も。夜通し走るスーパーロングライドに挑戦してみたいというサイクリストには、その装備は参考になったはずだ。
サイクルコンピューターで注目を集めたのが最新の「STRADA SMART」。見た目は他のSTRADAシリーズと同様に小ぶりながら、スマートフォンをセンサーとすることでGPSログを記録可能とした新発想のモデルだ。Bluetoothに対応し、計測データはスマートフォンやパソコンに転送することができ、Stravaなどのログ管理サービスへのアップロードにも対応している。
その他、大きなディスプレーで熟年サイクリストを中心に支持を集める「PADRONE」や、ビアンキユーザー必見のチェレステカラーモデルなども注目を集めていた。
ライト類は前後ともに高照度モデルから、バイクのフォルムに溶け込む小ぶりなモデルまで多くの新作がリリースされている。コンパクトボディながら100ルーメンの出力を可能としたVOLTシリーズの末弟モデル「VOLT100」にはキャットアイは通常モデルのブラックに加え、8種類のカラーバリエーションが登場。いずれポップなパステルカラーで、女性来場者からもかわいいと好評を博していた。
深谷産業(エディ・メルクス、ギザロ、ミノウラなど)
深谷産業のブースは、”カンニバル”の愛称を持つ歴代最強の自転車選手ことエディ・メルクス(ベルギー)が自らの名を冠したバイクブランド「エディ・メルクス」がメイン。大幅に変更となった2015ラインナップより、セカンドグレード「san remo76」とミドルグレード「mourenx69」、CXバイク「eeklo70」が展示された。
これらの車名は全て、メルクスのキャリアで節目となったレースにちなんだもの。例えばブランド初のフルカーボンシクロクロスマシンである「eeklo70」はCX世界選手権6連覇の偉業を誇るエリック・デフラーミンクを破り優勝したレースがその由来。ダウンチューブにはレースの開催日時と距離、フィニッシュタイムが記されている。
また、ブースには深谷産業のプライベートブランド「ギザロ」のクロモリ製ロードバイク「305」も。ダブルバテッド加工が施されたオリジナルのパイプを採用し、トラディショナルなラグスタイルをとる1台は以外と最新のコンポーネントやカーボンホイールとの愛称も良好。そして、74,000円とコストパフォーマンスが高いのもポイントだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
トライスポーツ(TNI、コリマ、エンヴィ、プラクシスワークス、Turbine、TUFOなど)
超軽量カーボンパーツから使い勝手に優れるアイデア商品まで幅広いアイテム取り扱うトライスポーツ。同社の中原敏一代表によると、今回のサイクルモードでのイチオシは鼻腔を押し広げることで吸気量を高め、パフォーマンスを向上させる「Turbine」。チーム・スカイのクリス・フルームらも既に使用しているというアイテムで、不使用時と比較して平均19.67Wの出力向上を実現するという優れもの。会場ではトライアルキットが販売され、好評を博していた。
CW編集部的な注目はTNIより新たにリリースされるTT/トライアスロンバイクの「Fighter」だ。タイヤ及びホイールとの間隔を大きくとったシートステーやダイレクトマウントブレーキなど昨今のトレンドを網羅したフレームデザインを採用。エアロダイナミクスを高めた一方で、トップチューブのストレージ用台座や、調整幅の広いサドル取り付け部など使い勝手にも配慮された設計となっている。
パーツ類も注目のニュープロダクトが続々。チェーンリングや音鳴りしづらいBBアダプターが好評なプラクシスワークスからは、「TURN」という新ブランドよりクランクセット「ZAYANTE M30」が登場した。得意とする冷間鍛造によって成型され、独自規格のシャフトを採用することで高剛性ながら軽量に仕上がっているという。
TNIのパーツで注目なのが、大口径プーリーとそれに対応するケージをセットにした「Speed Pully」。構造はプロが使用するBERNERとほぼ共通ながら、素材をアルミとすることで価格を抑えたことが特徴だ。純正品と比較して常時5.85W相当の駆動ロス低減を実現する。他にも、アルマイト仕上げが綺麗なアルミパーツのモートップや、様々なサイクルコンピューターに対応するマウントを展開するテートラブスなどもフルラインナップが展示されていた。
そして、ホイールの取り扱いも多いトライスポーツ。ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)のツール・ド・フランス総合優勝に貢献したフランスのコリマや、DHホイール用リムまでをも手がける高い技術力を持つエンヴィ、手頃な値段で実戦派から人気のTNIなどがブースに並んだ。その中でも異彩を放っていたのが、ジャーマンブランドのダッシュサイクルが手がけるディスクホイール「Gretchen」。実測765gと超軽量なことに加え、何だか凄みの効いたルックスが特徴的であった。
キャットアイ
日本が世界に誇るサイクルコンピューターとライトのリーディングカンパニー、キャットアイ。サイクルモードでは、様々な用途やニーズそれぞれに対応するフルラインナップが展示された。加えて、サポートライダーの三船雅彦さんがブルベで使用し、キャットアイのパーツが多用されているリドレーのバイクの姿も。夜通し走るスーパーロングライドに挑戦してみたいというサイクリストには、その装備は参考になったはずだ。
サイクルコンピューターで注目を集めたのが最新の「STRADA SMART」。見た目は他のSTRADAシリーズと同様に小ぶりながら、スマートフォンをセンサーとすることでGPSログを記録可能とした新発想のモデルだ。Bluetoothに対応し、計測データはスマートフォンやパソコンに転送することができ、Stravaなどのログ管理サービスへのアップロードにも対応している。
その他、大きなディスプレーで熟年サイクリストを中心に支持を集める「PADRONE」や、ビアンキユーザー必見のチェレステカラーモデルなども注目を集めていた。
ライト類は前後ともに高照度モデルから、バイクのフォルムに溶け込む小ぶりなモデルまで多くの新作がリリースされている。コンパクトボディながら100ルーメンの出力を可能としたVOLTシリーズの末弟モデル「VOLT100」にはキャットアイは通常モデルのブラックに加え、8種類のカラーバリエーションが登場。いずれポップなパステルカラーで、女性来場者からもかわいいと好評を博していた。
深谷産業(エディ・メルクス、ギザロ、ミノウラなど)
深谷産業のブースは、”カンニバル”の愛称を持つ歴代最強の自転車選手ことエディ・メルクス(ベルギー)が自らの名を冠したバイクブランド「エディ・メルクス」がメイン。大幅に変更となった2015ラインナップより、セカンドグレード「san remo76」とミドルグレード「mourenx69」、CXバイク「eeklo70」が展示された。
これらの車名は全て、メルクスのキャリアで節目となったレースにちなんだもの。例えばブランド初のフルカーボンシクロクロスマシンである「eeklo70」はCX世界選手権6連覇の偉業を誇るエリック・デフラーミンクを破り優勝したレースがその由来。ダウンチューブにはレースの開催日時と距離、フィニッシュタイムが記されている。
また、ブースには深谷産業のプライベートブランド「ギザロ」のクロモリ製ロードバイク「305」も。ダブルバテッド加工が施されたオリジナルのパイプを採用し、トラディショナルなラグスタイルをとる1台は以外と最新のコンポーネントやカーボンホイールとの愛称も良好。そして、74,000円とコストパフォーマンスが高いのもポイントだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
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Gas Turbine Engineering Handbook (English Edition)
Butterworth-Heinemann