2023/08/23(水) - 12:30
確かな品質とポップなビジュアルで新風を吹き込むケミカルブランドがMuc-Off(マックオフ)。洗車シャンプーからコーティング剤、チェーンルブまで多種多様なラインナップは世界のトップチームでどう使われ、選手たちの走りを支えているのだろうか?
ツール・ド・フランスのとあるステージ後にEFエデュケーション・イージーポストのホテルを訪ねて行った作業の取材やインタビューを通し、マックオフ製品をどう選び、選んだら良いのかの参考としてもらいたい。
今までの常識を覆すショッキングピンクのブランドカラーに、エキセントリックなデザインのアイキャッチ、そして"世界最速のチェーンルブ"を謳う「LUDICROUS AF」を筆頭とするハイスペックラインナップ...。
近年一躍注目を浴びているケミカルブランドがイギリス発のマックオフだ。類まれな製品スペックはもちろんのこと、プロチームへのサポート、国内外での積極的なPR活動も手伝ってその注目度はうなぎのぼり。日本でもダイアテックによって販売されて以降人気を伸ばし続けている。
ハイスペックな製品が生まれる背景には、ハイスペックな製品を求める声が必要不可欠だ。超高負荷、超ロングディスタンスといった一般サイクリストでは想像もつかない究極の悪条件下でのライディングが新しい製品のアイディアとなり、それがやがて形となって一般サイクリストの手に渡る。
だからこそマックオフはオン/オフ問わず世界最高峰プロチームをサポートし、そのフィードバックを元に研究開発を怠らない。フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)のアワーレコード世界記録樹立の際に使われたのもLUDICROUS AFだったし、トップダウンヒルチームであるコメンサルチームにはサブスポンサーに就いて彼らの走りを支え、そして次なる製品開発に繋げている。
そんなマックオフサポートチームの一つにEFエデュケーション・イージーポストがある。2021年からパートナーシップを組み、洗車用品から保護グッズ、そして潤滑剤(ルブ)をはじめ、チューブレスバルブやシーラントなど各製品をサポート。ロードのみならず、シクロクロスやグラベル/アドベンチャーレースにも積極的に取り組むチームだからこそ、互いにハイスペックルブを使うメリットは大きいという。
でも、一般ユーザーからすると、ケミカルって(特にラインナップが豊富であればあるほど)何をどう選んだらいいかよく分かりづらい。そこでシクロワイアード編集部は、ツール・ド・フランスの休息日にEFエデュケーション・イージーポストを訪ね、メカニックにマックオフ製品についてインタビューする機会を得た。
マックオフ製品は実際どうなのか? どの製品がどのように使われてプロ選手の走りを支えているのか。選手やスタッフ、そして機材に対しても過酷なツール・ド・フランスで聞いたチームメカニックの話は全て、一般ユーザーにとっても参考になるものばかりだった。選びやすく、使いやすい製品はどれなのか?この話を通して愛車を長く綺麗に保つヒントになれば幸いです。
南アフリカで生まれ育ち、子供時代はMTBで野山を駆け巡ることに熱中。その後トラックやロードレースにのめり込んだものの、多額の費用を要すヨーロッパ移住を断念。選手を目指す傍らこなしていたメンテナンス経験をもとにアフリカチームのメカニックとして働き、EFがアフリカ遠征時のパートタイムメカとして協力を頼んだことから関係がスタート。2017年からヘッドメカとして招かれ腕をふるう。現在はチーム本拠地のあるスペイン・ジローナに住まう。ニックネームは"JJ"。
CW:忙しい中のインタビュー、ありがとうございます。それこそ多種多様な製品ラインナップがマックオフの特徴ですが、チームではどのように使い分けているのでしょうか?また、その第一印象はいかがでしたか?
たくさんの製品があるから初年度はとにかく色々な製品をオーダーした。全ての製品はもちろん良いのだが、そこから我々プロチームメカの使い方に合う製品を絞っていったよ。
チェーンルブからシャンプー、艶出し保護剤まで全てを使った。取り寄せても使わない製品は年の最後に送り返すから、使う製品を絞る作業は重要だった。
製品の質はスーパー(グッド)だ。マックオフは世界各国の自転車店で手に入るし、E-bikeからロード、マウンテンバイクまで幅広く使うことができる。マックオフにはそれら全てをカバーできる製品の多様性があるんだ。
マックオフを代表するシャンプー「NANO TECH BIKE CLEANER」は自転車だけでなくチームカーにも使ったりする。それくらいあらゆる用途にも対応してくれる良い製品だ。チェーンの汚れを落とすのは「DRIVETRAIN CLEANER」一択だね。雨やオフロードなど激しい汚れでも十分な効果を発揮してくれるから、基本的にこれだけしか使っていないんだ。
CW:ツールでは毎日大量の洗車作業を行うと思いますが、その行程は?
基本的にはまずチェーン周りをディグリーザー(DRIVETRAIN CLEANER)とブラシ(DRIVE TRAIN BRUSH)で洗い、次に電動ガンで「NANO TECH BIKE CLEANER」を吹きかけてスポンジで洗う。水で流したらすぐブロワで水分を飛ばし、各部へのオイル差し、締め付けの再確認、調整を行なって次のステージに備えるという流れ。ツールでは洗車1人、乾かし1人、整備に2人と合計4人のメカニックで流れ作業をしているんだ。
ツール・ド・フランスのとあるステージ後にEFエデュケーション・イージーポストのホテルを訪ねて行った作業の取材やインタビューを通し、マックオフ製品をどう選び、選んだら良いのかの参考としてもらいたい。
イギリス発の高品質ケミカルブランド:マックオフ
今までの常識を覆すショッキングピンクのブランドカラーに、エキセントリックなデザインのアイキャッチ、そして"世界最速のチェーンルブ"を謳う「LUDICROUS AF」を筆頭とするハイスペックラインナップ...。
近年一躍注目を浴びているケミカルブランドがイギリス発のマックオフだ。類まれな製品スペックはもちろんのこと、プロチームへのサポート、国内外での積極的なPR活動も手伝ってその注目度はうなぎのぼり。日本でもダイアテックによって販売されて以降人気を伸ばし続けている。
ハイスペックな製品が生まれる背景には、ハイスペックな製品を求める声が必要不可欠だ。超高負荷、超ロングディスタンスといった一般サイクリストでは想像もつかない究極の悪条件下でのライディングが新しい製品のアイディアとなり、それがやがて形となって一般サイクリストの手に渡る。
だからこそマックオフはオン/オフ問わず世界最高峰プロチームをサポートし、そのフィードバックを元に研究開発を怠らない。フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ)のアワーレコード世界記録樹立の際に使われたのもLUDICROUS AFだったし、トップダウンヒルチームであるコメンサルチームにはサブスポンサーに就いて彼らの走りを支え、そして次なる製品開発に繋げている。
EFエデュケーション・イージーポストのツール休息日を訪ねる
そんなマックオフサポートチームの一つにEFエデュケーション・イージーポストがある。2021年からパートナーシップを組み、洗車用品から保護グッズ、そして潤滑剤(ルブ)をはじめ、チューブレスバルブやシーラントなど各製品をサポート。ロードのみならず、シクロクロスやグラベル/アドベンチャーレースにも積極的に取り組むチームだからこそ、互いにハイスペックルブを使うメリットは大きいという。
でも、一般ユーザーからすると、ケミカルって(特にラインナップが豊富であればあるほど)何をどう選んだらいいかよく分かりづらい。そこでシクロワイアード編集部は、ツール・ド・フランスの休息日にEFエデュケーション・イージーポストを訪ね、メカニックにマックオフ製品についてインタビューする機会を得た。
マックオフ製品は実際どうなのか? どの製品がどのように使われてプロ選手の走りを支えているのか。選手やスタッフ、そして機材に対しても過酷なツール・ド・フランスで聞いたチームメカニックの話は全て、一般ユーザーにとっても参考になるものばかりだった。選びやすく、使いやすい製品はどれなのか?この話を通して愛車を長く綺麗に保つヒントになれば幸いです。
話を聞いた人:ジャックヨハン・ステイン(EFエデュケーション・イージーポスト/ヘッドメカニック)
南アフリカで生まれ育ち、子供時代はMTBで野山を駆け巡ることに熱中。その後トラックやロードレースにのめり込んだものの、多額の費用を要すヨーロッパ移住を断念。選手を目指す傍らこなしていたメンテナンス経験をもとにアフリカチームのメカニックとして働き、EFがアフリカ遠征時のパートタイムメカとして協力を頼んだことから関係がスタート。2017年からヘッドメカとして招かれ腕をふるう。現在はチーム本拠地のあるスペイン・ジローナに住まう。ニックネームは"JJ"。
CW:忙しい中のインタビュー、ありがとうございます。それこそ多種多様な製品ラインナップがマックオフの特徴ですが、チームではどのように使い分けているのでしょうか?また、その第一印象はいかがでしたか?
たくさんの製品があるから初年度はとにかく色々な製品をオーダーした。全ての製品はもちろん良いのだが、そこから我々プロチームメカの使い方に合う製品を絞っていったよ。
チェーンルブからシャンプー、艶出し保護剤まで全てを使った。取り寄せても使わない製品は年の最後に送り返すから、使う製品を絞る作業は重要だった。
製品の質はスーパー(グッド)だ。マックオフは世界各国の自転車店で手に入るし、E-bikeからロード、マウンテンバイクまで幅広く使うことができる。マックオフにはそれら全てをカバーできる製品の多様性があるんだ。
マックオフを代表するシャンプー「NANO TECH BIKE CLEANER」は自転車だけでなくチームカーにも使ったりする。それくらいあらゆる用途にも対応してくれる良い製品だ。チェーンの汚れを落とすのは「DRIVETRAIN CLEANER」一択だね。雨やオフロードなど激しい汚れでも十分な効果を発揮してくれるから、基本的にこれだけしか使っていないんだ。
CW:ツールでは毎日大量の洗車作業を行うと思いますが、その行程は?
基本的にはまずチェーン周りをディグリーザー(DRIVETRAIN CLEANER)とブラシ(DRIVE TRAIN BRUSH)で洗い、次に電動ガンで「NANO TECH BIKE CLEANER」を吹きかけてスポンジで洗う。水で流したらすぐブロワで水分を飛ばし、各部へのオイル差し、締め付けの再確認、調整を行なって次のステージに備えるという流れ。ツールでは洗車1人、乾かし1人、整備に2人と合計4人のメカニックで流れ作業をしているんだ。
CW:例えばチェーンルブ一つとってもたくさんの種類がありますが、どう使い分けていますか?
それはその日の天候による。朝に天気を確認し、スタート時間の予報を見て何を使うかを決めるんだ。でも基本的に夏はドライルブ(C3 DRY CERAMIC LUBE)だ。耐久性面ではウェットルブ(C3 CERAMIC LUBE WET)の方が高いけれど、僕たちは毎日洗車を注油を欠かさないのでOK。勝負がかかるここ一番のステージでは「Ludicrous AF」も併用する。これはTTバイクに関しても一緒だよ。
CW:オフロードレースにも積極的に出場していることが他のプロロードチームとの違いだと思いますが、その場合ルブ選択は変わりますか?
それも走る路面や天候に大きく左右される。僕らはオフロード競技ではラクラン(モートン)と共に長く活動しているけれど、個人的に使い勝手が良いチェーンルブはウェットルブ(C3 CERAMIC LUBE WET)。雨や泥はもちろん川渡りで水中を走ることもあるから耐久性がとても大事。もちろんレースの後はとても汚れているけれど、チェーンが乾き切ったことは一度もないよ。
グラベルレースは機材もルブもロードレース寄りの選択になる。ただしやっぱりドライブトレインが水にさらされることもあるから、そこは考えなければならない要素だ。どれか一つを選ぶならオールウェザールブ(HYDRODYNAMIC LUBE)はいい選択だと思う。
フレームの保護に使うのは「MATT FINISH DETAILER」と「SILICON SHINE」の2つ。「MATT FINISH DETAILER」はマット仕上げのロードバイクに、「SILICON SHINE」は艶ありのTTバイクにと使い分けているよ。バイクを綺麗に保つことはプロチームの使命だからすごく気を遣っている。もちろんチームカーやバスも一緒だね。
そうそう、このツールでは休息日前日には洗車後のスペアバイクにMO-94(防錆スプレー)を使った。サービスコース(チーム拠点)に戻すバイクもMO-94を使う。つまりは一定期間以上乗らない(動かさない)バイクの金属部分が錆びるのを防ぐためだ。僕らのバイクのネジが錆びてるなんてあり得ないし、これは忙しくて乗る機会が取れないサイクリストにもおすすめ。錆びる前にコーティングしておく方が、錆びた後に掃除やパーツ交換するよりずっと手間ひまもお金もかからないからね。
CW:マックオフにフィードバックを送ると聞いていますが、実際にどんな要求をし、それが実際の製品に活かされた例は?
頻繁にフィードバックは送っているよ。初年度はクラシックレースを走った時にチェーンルブの改善を求めた。使い始めた時のチェーンルブは少し粘度が足りずバイク全体に飛び散ってしまい、よりスティッキー(粘度の高い)なものを求めたんだ。
他にはチューブレスバルブがいい例だね。チームではマックオフのチューブレステープ(RIM TAPE ROLL)とシーラント(NO PUNCTURE HASSLE TUBELESS SEALANT)、ヴィットリアのタイヤインサートと併せてチューブレス運用しているけれど、インサートと組み合わせた時にバルブと接触してシーラントや空気が上手く入らないことが多かった。だから僕らはバルブのタイヤ内部に入る部分に溝を切ったんだ。その写真を取り、マックオフに送った。そうしたら彼らは2週間ぐらいで溝のついた今のバルブを開発してくれた。それは彼らにとっても僕らにとっても助けになる改善だった。
製品の良い点も伝えるし、我々が使わない製品や良く思っていない製品なども伝える。それはマックオフはもちろんパブリック(顧客)にとっても良いことだと思うんだ。テストサンプルを受け取り、テストして、またフィードバックする。その過程で製品がより良いものになっていく。その過程を手伝えることは大きな幸せだね。
CW:コンシューマーにも真似することのできるティップスがあれば教えてもらいたいのですが...?
綺麗なバイクが勝負に勝つ。それが最大にして最強の方法だ。週末、平日ライドであっても、頻繁にバイクを綺麗にすれば、それだけ楽しみが増えるんだ。そうすれば結果的にバイクショップに払うお金も、時間も節約できる。
CW:ところが日本、特に大都市では水を使う洗車が難しいユーザーが多いんです。彼らの助けになるようなおすすめの方法はありますか?
WATERLESS WASH(水無し洗車用洗剤)とBIO DEGREASER(生分解性ディグリーザー)を使えば解決するね。BIO DEGREASERは環境にも優しくてなお良い。洗車ならまずはこの2つを用意して、水を使える環境があるならDRIVETRAIN CLEANERやNANO TECH BIKE CLEANERで洗い、チェーンルブやフレーム保護剤を塗ってやるのがいいね。
僕たちはプロチームだけど、こまめに整備をするだけで、本当に特別なことはしていない。それはマックオフ製品が「使える製品」だからこそ。こっそり他社製品を使うこともない。一般ユーザーもここまで話してきた手順を真似してもらえれば、バイクのコンディションに大きな差が出ると思う。
それはその日の天候による。朝に天気を確認し、スタート時間の予報を見て何を使うかを決めるんだ。でも基本的に夏はドライルブ(C3 DRY CERAMIC LUBE)だ。耐久性面ではウェットルブ(C3 CERAMIC LUBE WET)の方が高いけれど、僕たちは毎日洗車を注油を欠かさないのでOK。勝負がかかるここ一番のステージでは「Ludicrous AF」も併用する。これはTTバイクに関しても一緒だよ。
CW:オフロードレースにも積極的に出場していることが他のプロロードチームとの違いだと思いますが、その場合ルブ選択は変わりますか?
それも走る路面や天候に大きく左右される。僕らはオフロード競技ではラクラン(モートン)と共に長く活動しているけれど、個人的に使い勝手が良いチェーンルブはウェットルブ(C3 CERAMIC LUBE WET)。雨や泥はもちろん川渡りで水中を走ることもあるから耐久性がとても大事。もちろんレースの後はとても汚れているけれど、チェーンが乾き切ったことは一度もないよ。
グラベルレースは機材もルブもロードレース寄りの選択になる。ただしやっぱりドライブトレインが水にさらされることもあるから、そこは考えなければならない要素だ。どれか一つを選ぶならオールウェザールブ(HYDRODYNAMIC LUBE)はいい選択だと思う。
フレームの保護に使うのは「MATT FINISH DETAILER」と「SILICON SHINE」の2つ。「MATT FINISH DETAILER」はマット仕上げのロードバイクに、「SILICON SHINE」は艶ありのTTバイクにと使い分けているよ。バイクを綺麗に保つことはプロチームの使命だからすごく気を遣っている。もちろんチームカーやバスも一緒だね。
そうそう、このツールでは休息日前日には洗車後のスペアバイクにMO-94(防錆スプレー)を使った。サービスコース(チーム拠点)に戻すバイクもMO-94を使う。つまりは一定期間以上乗らない(動かさない)バイクの金属部分が錆びるのを防ぐためだ。僕らのバイクのネジが錆びてるなんてあり得ないし、これは忙しくて乗る機会が取れないサイクリストにもおすすめ。錆びる前にコーティングしておく方が、錆びた後に掃除やパーツ交換するよりずっと手間ひまもお金もかからないからね。
CW:マックオフにフィードバックを送ると聞いていますが、実際にどんな要求をし、それが実際の製品に活かされた例は?
頻繁にフィードバックは送っているよ。初年度はクラシックレースを走った時にチェーンルブの改善を求めた。使い始めた時のチェーンルブは少し粘度が足りずバイク全体に飛び散ってしまい、よりスティッキー(粘度の高い)なものを求めたんだ。
他にはチューブレスバルブがいい例だね。チームではマックオフのチューブレステープ(RIM TAPE ROLL)とシーラント(NO PUNCTURE HASSLE TUBELESS SEALANT)、ヴィットリアのタイヤインサートと併せてチューブレス運用しているけれど、インサートと組み合わせた時にバルブと接触してシーラントや空気が上手く入らないことが多かった。だから僕らはバルブのタイヤ内部に入る部分に溝を切ったんだ。その写真を取り、マックオフに送った。そうしたら彼らは2週間ぐらいで溝のついた今のバルブを開発してくれた。それは彼らにとっても僕らにとっても助けになる改善だった。
製品の良い点も伝えるし、我々が使わない製品や良く思っていない製品なども伝える。それはマックオフはもちろんパブリック(顧客)にとっても良いことだと思うんだ。テストサンプルを受け取り、テストして、またフィードバックする。その過程で製品がより良いものになっていく。その過程を手伝えることは大きな幸せだね。
CW:コンシューマーにも真似することのできるティップスがあれば教えてもらいたいのですが...?
綺麗なバイクが勝負に勝つ。それが最大にして最強の方法だ。週末、平日ライドであっても、頻繁にバイクを綺麗にすれば、それだけ楽しみが増えるんだ。そうすれば結果的にバイクショップに払うお金も、時間も節約できる。
CW:ところが日本、特に大都市では水を使う洗車が難しいユーザーが多いんです。彼らの助けになるようなおすすめの方法はありますか?
WATERLESS WASH(水無し洗車用洗剤)とBIO DEGREASER(生分解性ディグリーザー)を使えば解決するね。BIO DEGREASERは環境にも優しくてなお良い。洗車ならまずはこの2つを用意して、水を使える環境があるならDRIVETRAIN CLEANERやNANO TECH BIKE CLEANERで洗い、チェーンルブやフレーム保護剤を塗ってやるのがいいね。
僕たちはプロチームだけど、こまめに整備をするだけで、本当に特別なことはしていない。それはマックオフ製品が「使える製品」だからこそ。こっそり他社製品を使うこともない。一般ユーザーもここまで話してきた手順を真似してもらえれば、バイクのコンディションに大きな差が出ると思う。
マックオフ製品一覧
STEP1:クリーン
クリーナー | 用途 | 税込価格 |
NANO TECH BIKE CLEANER | フレーム洗浄剤 | 1,980円(1L+スプレー) 7,678円(5L、ボトルのみ) |
DRIVETRAIN CLEANER | ドライブトレイン洗浄剤 | 3,960円(500ml+スプレー) 3,960円(750ml、ボトルのみ) |
DISC BRAKE CLEANER | ディスクブレーキローター洗浄剤 | 1,980円(400ml) 2,420円(750ml) |
WATERLESS WASH | 水無し洗車用洗剤 | 2,420円(750ml) |
BIO DEGREASER | ドライブトレイン洗浄剤 | 1,980円(500ml) |
DRIVE TRAIN BRUSH | ドライブトレイン用ブラシ | 1,958円 |
TYRE & CASSETTE BRUSH | タイヤ&カセットスプロケット用ブラシ | 1,760円 |
WHEEL & COMPONENT BRUSH | ホイール&ドライブトレイン用ブラシ | 1,540円 |
DETAILING BRUSH | ハブ、フォーククラウン等向けブラシ | 1,540円 |
TWO PRONG BRUSH | スポーク、ブレーキローター、クランク等向けブラシ | 1,540円 |
CLAW BRUSH | カセットスプロケット向けブラシ | 1,540円 |
SOFT WASHING BRUSH | フレーム向けブラシ | 2,178円 |
EXPANDING MICROCELL SPONGE | スポンジ | 880円 |
STEP2:プロテクト
製品名 | 用途 | 税込価格 |
MATT FINISH DETAILER | マットフレーム用 | 2,728円 |
SILICON SHINE | クリアフレーム用 | 2,189円 |
BIKE PROTECT | オールラウンド(フレーム、ドライブトレイン等) | 1,969円 |
MO-94 | オールラウンド(フレーム、ドライブトレイン等) | 1,320円 |
HCB-1 | オールラウンドコーティング | 2,970円 |
STEP3:ルブ
製品名 | 用途 | 税込価格 |
Ludicrous AF | 決戦用 | 11,000円(50ml) |
C3 DRY CERAMIC LUBE | 基本の夏用ルブ | 1,980円(50ml)、2,970円(120ml) |
C3 CERAMIC LUBE WET | 雨、グラベルで使用 | 1,980円(50ml)、2,970円(120ml) |
HYDRODYNAMIC LUBE | オールウェザータイプ | 4,070円(50ml) |
チューブレスプロジェクト
製品名 | 税込価格 |
TUBELESS VALVES | 4,950円 |
RIM TAPE ROLL | 2,970円 |
NO PUNCTURE HASSLE TUBELESS SEALANT | 1,650円(140ml)、6,028円(1L) |
text&photo:So Isobe