ツアー・オブ・ジャパンの開催地であり、サイクリストにもなじみ深い三重県いなべ市にて「DENSO Presentsいなべヴェロフェスタ2019 with KINAN Cycling Team」が10月27日(日)に開催される。エリア周遊型というユニークなルールで、初心者からベテランまで「みんなに優しいロングライド」として開催されるイベントを紹介しよう。



ゲストライダーのキナンサイクリングチームの選手たちとともに走る「いなべヴェロフェスタ」ゲストライダーのキナンサイクリングチームの選手たちとともに走る「いなべヴェロフェスタ」 (c)AACA
今年で4年目を迎える「いなヴェロ」こと「いなべヴェロフェスタ」。日本を代表するステージレースであるツアー・オブ・ジャパンの開催地であるいなべ市は、レースだけではなく、ロングライドイベントでも大人気となっているのをご存じだろうか。

ロングライドイベントといっても、決められたコースをなぞって走っていく従来のロングライドとは少し趣を異にするのが、この「いなヴェロ」。いなべ市内に設けられた14か所のチェックポイントをつなぐようにして走る、エリア周遊型のライドイベントとして開催される。つまり、コースも距離も全て自分で決めて走ることが出来る、ユニークなライドイベントとして開催されるのだ。これにより、長距離が不安なビギナーも、たくさん乗りたいベテランも、みんなが大満足できるような仕組みとなっている。

渓流からのそよ風と森のさわやかな空気が心地よい渓流からのそよ風と森のさわやかな空気が心地よい photo:Masanori.Asano「いいね~、でも、ちょっと表情が硬いな~「いいね~、でも、ちょっと表情が硬いな~ photo:Masanori.Asano

TOJで有名なイナベルグと呼ばれる激坂区間とKOMへの上りを走ることもできるTOJで有名なイナベルグと呼ばれる激坂区間とKOMへの上りを走ることもできる photo:Masanori.Asano
昨年からの変更として、スタート/ゴール地点が変更となり、今年から北勢市民会館がスタート。TOJのパレード地点付近のスタートとなったことで、いなべ市の中心から放射状に参加者が周遊できるように進化した。これまでのスタート/ゴールであったいなべ市梅林公園は、国際レースに使われるほどアップダウンに富んだ場所であったため、参加者からはより平坦に近い場所でのスタート/ゴール設定を望まれていたが、それが叶った形だ。これにより、さらにポイントでの回り方に多様性が出ることになった。

チェックポイントは全て回れば走行距離75kmほどになるものの、実際にどこを走るのかは参加者の自由にゆだねられている。全チェックポイントを回るも良し、のんびり数か所だけ訪れてゆったりと楽しむのも良しと、自由気ままにいなべの自然とグルメを楽しむことが出来るイベントとなっている。

初心者からベテランまで楽しめるいなべヴェロフェスタ初心者からベテランまで楽しめるいなべヴェロフェスタ (c)いなべヴェロフェスタ2019
チェックポイント全14か所の内、5か所はエイドステーションとしていなべ市内の特産グルメを取り揃えて参加者たちをもてなしてくれる。エイドステーションとなるのは、地元の素材にこだわりTV等でも紹介される大人気店、パティスリー「こんま亭」、新鮮な野菜や果物を豊富に販売する「うりぼう」、老舗の和菓子屋「草餅えぼし」、地域総出でおにぎりや豚汁などをふるまう「川原自治会」など。さらには、チェックポイントの中にも、マル信 緑香園などは毎年緑茶を使ったかき氷などが大人気となっている。

そして、ここが他のイベントと異なるポイントとなるのだが、なんといなヴェロのエイドは「食べ放題」!まるでバイキングのようにならぶエイドの品の数々を、お腹と相談しながら好きなだけ食べることができる。

Pâtisserie Cafe こんま亭ではさまざまなスイーツをいただくPâtisserie Cafe こんま亭ではさまざまなスイーツをいただく (c)AACA美し国みえグルメフェスタの会場。三重県を代表するB級グルメの屋台が並ぶ。美し国みえグルメフェスタの会場。三重県を代表するB級グルメの屋台が並ぶ。 photo:Masanori.Asano


昨年のエイドでの提供物品リスト昨年のエイドでの提供物品リスト (c)いなべヴェロフェスタ2019そして、各エイドで提供されるフードも、他のロングライドイベントでは味わえないような豪華なもの。各エイドステーションの自慢の逸品がこれでもか、とばかりに用意されている。地元産のお米を使ったみたらしや草餅、赤飯おにぎり等の炭水化物メニューをはじめ、パティシエが全力で用意するスイーツバイキングのような品々、秋ならではのかぼちゃやさつまいもを使ったほくほく系の料理など、消費カロリーより摂取カロリーが上回ること間違いなしだ。

さらに昨年から冠スポンサーとして参画しているデンソー大安製作所は、チェックポイントの中でも特殊な「スペシャルポイント」として設定。同日に同製作所を会場として開催されている数千人が来場するグルメイベント「美し国みえグルメフェア(三重のグルメ&物産展)」の出店から、参加者が一品をチョイスして飲食をすることができる。ここには三重県内様々なグルメがあるため、県外からの来訪者は三重のグルメも味わえてしまう一石二鳥だ。

そして、デンソーでは小学生向け自転車イベント「キッズヴェロフェスタinデンソー」を開催。こちらは小学生が対象となっており、日頃は立ち入りができない工場敷地内の特設コース(スラロームなどのアトラクションも!)を走行できる。小学生には保護者の同伴も可能なので、家族で自転車を楽しむのにもピッタリだ。お父さんはいなヴェロでロングライド、お母さんとお子さんはゆったりとキッズヴェロフェスタとお祭りを楽しむ、ということもできる。

お祭りにはステージイベントや抽選会等もあり、当日参加できるのでこちらも時間があれば是非立ち寄りたい。キッズヴェロフェスタのスタートは、KINAN Cycling Teamの選手がスタートのペース管理を行うため、プロ選手と一緒に走る貴重な機会にもなる。現在はいなべ市枠を募集中だが、9月からは一般枠の募集もスタートする。なお、キッズヴェロフェスタの申し込みも現在受付中だ。(※スポーツエントリー内申込ページ)


三岐鉄道三岐線で毎日運行されているサイクルパスは、自転車をそのまま車内に持ち込める三岐鉄道三岐線で毎日運行されているサイクルパスは、自転車をそのまま車内に持ち込める (c)いなべヴェロフェスタ2019チェックポイントに用意されたフォトパネルでピース!チェックポイントに用意されたフォトパネルでピース! (c)いなべヴェロフェスタ2019


大人気「こんま亭」のミートパイ。甘いスイーツだけではなく、塩味のものもありバランスは最高大人気「こんま亭」のミートパイ。甘いスイーツだけではなく、塩味のものもありバランスは最高 (c)いなべヴェロフェスタ2019
地元産のお米をつかった五平餅地元産のお米をつかった五平餅 (c)いなべヴェロフェスタ2019草餅「えぼし」の水まんじゅう。ツルっとした触感で、サイクリングにぴったり。草餅「えぼし」の水まんじゅう。ツルっとした触感で、サイクリングにぴったり。 (c)いなべヴェロフェスタ2019


詳しいルールを改めて説明すると、14か所用意されるチェックポイントで渡されるリストバンドを集めていくのが主な目的となる。スタートで配布する1本を合わせて、全部で15本を集めれば「いなヴェロ」完走ということになるが、先ほども説明した通りすべて回る必要は無く、各参加者が自由に楽しむことができる。ただ、メイン会場へ戻った際にゲットしたリストバンドの数に応じて完走証を発行してくれるので、全部のリストバンドを集めたいという人にもしっかりご褒美が用意されている。

メイン会場の北勢市民会館からのスタートは8時で、ゴールは15時まで。7時間の制限時間内であればいつ戻ってきても大丈夫。7時間めいっぱい楽しむことももちろん可能となっているし、次の日の予定に合わせて早めに帰ってくることも出来る。

参加者募集中!8月3日から申し込み受付中

そんな懐の深い「いなヴェロ」は8月3日より参加申し込みを開始予定だ。エントリーはインターネットからのみとなる予定。スポーツナビDoからエントリーすることが出来るのでチェックしてみては。定員は700人となっているが、例年すぐに定員オーバーとなるため、申し込みはお早めに。

なお、一般参加の参加料は6,600円、中学生が4,950円、小学生が3,300円となっている。なお、小学生の参加には保護者がともにエントリーし伴走する必要がある。



いなべヴェロフェスタ2019 with KINAN Cycling Team
開催日:10月27日(日)
開催場所:いなべ市北勢市民会館 いなべ市北勢町阿下喜3083-1
開催時刻:8時~15時
参加料:一般参加 6,6000円、中学生 4,950円、小学生 3,300円
定員:700名
募集期間:8月3日(土)正午~

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